短々落語「泣きの一席」

400文字以内のショートショート落語臭

「泣きの一席」

近頃(ちかごろ)、勝負に負けた後、もう一回と再戦を頼む、所謂(いわゆる)「泣きの一回」なんて言葉もある様でして)

えー毎度(まいど)、ばかばかしい話を一席
女「お前さんほれ、うまい棒(      ぼう)
男「お前これは、うまか棒(      ぼう)だよ」
女「紛らわしいね、お前さんどうしよう」
男「文句を言おう、そうジャロ」


はい、ウケません、えっジャロって何じゃろですって?

お客さん、ジャロ知らない、そりゃあウケるものもウケやしない。いいですか、お客さん耳垢(みみあか)をかっぽじって聞いて下さいな

ジャロとは日本広告審査機構(にほんこうこくしんさきこう)の事。英語名はJapan Advertising Review Organization略しJARO(ジャロ)、で消費者から広告に関する苦情等(    など)を聞く公益社団法人でさぁ

でこれを踏まえましてね、泣きの一席、始めからいきますよ


えー毎度、ばかばかしい話を一席
女「お前さんほれ、うまい棒」
男「お前これは、うまか棒だよ」
女「紛らわしいね、お前さんどうしよう」
男「文句を言おう、そうジャロ」



はい、ウケない、どうやらネタが悪い様でして。えぇそうじゃろ、そうじゃろ…



 

短々落語「泣きの一席」

お後がよろしいようで。

短々落語「泣きの一席」

(近頃、勝負に負けた後、もう一回と再戦を頼む、所謂「泣きの一回」なんて言葉もある様でして)…、その顛末やいかに。400文字以内のショートショート落語臭。とても短い創作落語。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-08-05

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