こんなにもいい風の吹く朝

こんなにもいい風の吹く朝
夜の雨は檸檬や枇杷の若い芽や
やまぼうしのまだ細い幹を潤し
庭のタイルは陰って微睡んでいる
深呼吸をし空に目をやれば
月がまだ夜の残る空にうっすらと透けている
鳥はなき交わし
昼の暑さを予感しながらも
いま、この朝を享受している

こんなにもいい風の吹く朝

こんなにもいい風の吹く朝

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-08-04

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