愛子と純

 ある海に近い養護学校である。そこは小児喘息治療のための体と心を鍛えるための施設だった。そこには全国から小児喘息児が集まっていた。喘息は精神的な、あまえ、も病気に関係していて、純の親は純の甘えた性格を治し体を丈夫にするために、純をその施設に入園させた。内気で人見知りの強い純は、なかなかそこに馴染めず友達も出来ず、いつも一人でポツンとしていた。同級に愛子という綺麗で男勝りな少女がいた。彼女はその施設で女番長的な存在だった。純ははじめて彼女を見た時から、彼女に恋焦がれてしまった。純は彼女と二人きりになって、彼女に徹底的にいじめられる事を夢想するようになった。その想いは、どんどん募って純を悩ませていった。
 ある時、とうとう純は勇気を出して彼女に話しかけた。
「あ、あの。愛子さん。お話ししたい事があるんですが、聞いていただけないでしょうか」
純は顔を真っ赤にして、どもりどもり言った。
「うん。いいわよ。なあに」
愛子は屈託ない笑顔で答えた。
「あ、あの。ここでは、ちょっと言いにくい事なんです。よろしければ今週の日曜の午後、教室に来ていただけないでしょうか」
「うん。いいよ」
愛子はごく自然に言った。
「あ、ありがとうございます」
純は深々と頭を下げた。

日曜になった。純は約束の時間より先に教室に行った。心臓がドキドキ高鳴ってくる。引っ込み思案で友達もいないような純の時間を割かせることに純は申し訳なさを感じていた。愛子は来た。そして純の前に立った。
「なあに。純。話って」
純は顔を真っ赤にして言った。
「愛子さん。お願いがあるんです」
「なあに」
「僕を虐めて下さい」
「なぜ私がいじめなきゃならないの」
愛子は眉を寄せて、疑問に満ちた顔で聞き返した。
「あ、あの。僕、女の子にいじめられると嬉しい変な性格なんです」
「ふーん。変なの。でも、いいわよ。どんな風にすればいいの」
「どんな風でもいいです。徹底的に虐めて下さい」
純は顔を真っ赤にして、小声でつづけて言った。
「あ、あの。僕、前から愛子さんにずっと虐められたいと思ってたんです。うんと虐めて下さい」
愛子はケラケラ笑った。
「わかったわ。いいわよ」
「あ、ありがとうございます」
純は深々と頭を下げた。
「どんな事をしていじめればいいの」
「どんな事でもいいです。うんといじめて下さい」
「そう言われても何をしたらいいのか、わからないわ」
愛子は眉を寄せ、困惑した表情で言った。
「じゃあビンタして下さい」
そう言って純は目を閉じた。
「わかったわ。じゃあ、純。叩くわよ」
愛子は純の頬っぺたを平手でピシャンと叩いた。純はよろめいて倒れた。
純は愛子の前で犬のように四つん這いになった。
「愛子さん。背中にのって下さい」
愛子は純の背中にドッカと跨った。
「ああー」
愛子の柔らかい尻の感触と、人には見せられない屈辱の姿がなんとも言えず純を興奮させ、複雑な気持ちにさせた。
「さあ。走れ。走れ」
愛子は拍車をかけるように腿を踵で蹴った。純は教室の中を愛子を背中に乗せて、四つん這いでのそりのそり歩いた。純はボーとなった。純は背中に意識を集中して、愛子の柔らかい尻の感触を感じとるよう努めていた。女の子の体を触った事など今まで一度も無い。愛子は背中に乗っかってるという事だけで、それ以外のことは考えていない。が、純は確実に愛子と体が触れている事に甘美な快感を感じていた。
「ああー。愛子さん。幸せです」
純は喜悦の悲鳴を上げた。
「ふふ」
愛子は尻を揺すって笑った。
「あ、愛子さん。お願いがあるんです」
純は背中の上の愛子に訴えた。
「なあに」
「あ、あの。裸になって愛子さんに見下されたいんです」
純は真っ赤になって言った。
「いいわよ」
もう愛子は、この悪戯を積極的に楽しもうという感じになっていた。
「あ、愛子さん。脱ぐ事を命令して下さい」
「いいわよ」
愛子は純の背中からピョンと飛び降りて、純の前に椅子を持ってきて、それに座って膝組みした。
「さあ。純。着てるものを全部脱いで裸におなり」
愛子は命令的な口調で言った。
「は、はい」
四つん這いになっていた純は、立ち上がって服を脱ぎだした。上着とTシャツを脱ぎ、ジーパンとパンツも脱いで丸裸になった。純はおちんちんを手で隠してモジモジしている。
「あ、愛子さん。幸せです。僕、こうされる事が夢だったんです」
純は愛子の前で体をプルプル震わせながら言った。
「ふふ。みじめな格好。純がこんな変態だったなんて知らなかったわ」
愛子は椅子に座ったまま女王の貫禄で目前の惨めな姿の純を揶揄した。
「ああっ。いいっ。幸せです。愛子さん」
純は愛子の侮蔑の言葉に興奮して体をプルプル震わせた。
「愛子さん。お願いです。この事は誰にも言わないで下さいね」
純は真顔になって訴えた。
「うん。誰にも言わないよ」
愛子は軽い調子で純の訴えに応じた。
「あ、ありがとうございます」
純はどっと倒れるように愛子の前に座り込んで正座した。そして膝組みしている愛子の片足をつかんで、足指をそっと口に含んだ。
「ああー。幸せです。愛子さんのような綺麗な人の足を舐められるなんて」
純はまるで犬のように愛子の足指を一心にペロペロ舐めた。
「ふふ。くすぐったい。でも気持ちいい」
「あ、愛子さん。お願いがあるんです」
「なあに」
「また、こうやって僕をいじめてくれますか」
「いいわよ。面白いもん。じゃあ、来週の日曜もまたやろうか」
「あ、ありがとうございます」
純は感謝のしるしのように愛子の足指をペロペロ舐めつづけた。
そのあと純は床に寝て、愛子に顔や体をさんざん踏み抜かれた。


翌週の日曜になった。教室には先週と同じように愛子と純が二人きりで向かい合っている。
「さあ。裸になりな」
言われて純は服を脱いでいった。愛子の意地悪そうな視線を気にしながら。上着とシャツを脱ぎ、ジーパンも脱いでパンツ一枚になった。純はもどかしそうにしている。
「さあ。それも脱ぐんだよ」
叱られるように言われて、純はパンツも脱いだ。もはや純は覆うもの何一つない裸である。純はボーと上気した表情で、そっと恥部の上に手をのせた。
その時、ドタドタと教室に二人の女が入ってきた。愛子の親友の銀子と圭子である。純は真っ青になって、腰を引いて、あわてておちんちんを両手でギュッと覆い隠した。
「わあー。これね。面白い事って」
二人は裸でオロオロしている純を見つけると囃し立てるように言った。
「や、約束が違うじゃないですか。愛子さん」
純は真っ青になって必死で訴えるように言った。愛子と二人だけという事は絶対の条件だった。愛子はフンと鼻でせせら笑った。
「細かい事はクダクダ言わないの。約束を破るって事も意地悪の一つじゃない」
愛子は突き放すように言った。
「うっ」
純はタジタジと身を揉んでいる。二人の女は好奇心満々の目つきである。
「さあ。二人とも、とくと純の裸を楽しみなさい。男の子の裸を見る機会なんて、めったに無いからね」
二人は愛子の両側に立って好奇心満々の目で純を見ている。
「愛子さんにここまで虐められるなんて、いったい何をしたの」
銀子が聞いた。愛子は笑った。
「何もしてないわ。純の方から虐めてほしいって言ってきたの。純は女に虐められると喜ぶ性格なんだって」
愛子は突き放すような口調で言った。純は腰を引き、両手でおちんちんをギュッと隠しながら、あわてて言った。
「愛子さん。ひどい。その事は誰にも言わないって約束してくれたじゃないですか」
「ふふ。だから純は約束なんか守る性格じゃないんだってば。だけどあんたもバカね。そんな事言ったら秘密を喋っちゃったようなもんじゃない。黙っていれば本心は隠し通せたかもしれないのに」
確かにその通りだった。だが、もう遅い。銀子と圭子は顔を見合わせた。二人はわからないものに対する好奇の目で愛子を見た。
「ねえねえ。愛子。純は愛子に何て言ったの」
二人は愛子の肩を揺すって聞いた。愛子は嬉しそうな顔で前回の純の告白を言った。
「純は私に一人でここに来てって言ったの。そして、『僕、前から愛子さんにずっと虐められたいと思ってたんです。うんと虐めて下さい』って言ったの」
「ふーん。それで愛子はどうしたの」
「私にビンタされたい、と言ったから、ビンタしたわ。その後、純は、私に裸を見られたいといって、裸になって、私の足をペロペロ舐めたりしたわ」
純は真っ赤になった。愛子の軽はずみな口をガムテープで貼りたい思いだった。どんどん自分の心が裸にされていくのは、体の裸よりも恥ずかしかった。
「愛子さん。お願いです。もう言わないで下さい。何でも言う事を聞きます」
純は半泣きになって訴えた。
「ふーん。純君て、そういう趣味があったの」
銀子と圭子は驚いたように言った。
「じゃあ、この二人も参加させてもいいでしょ。この二人の言う事にもちゃんと従うのよ」
「は、はい」
純はもう抜き差しならない立場になってしまったと絶望した。もう愛子に、これ以上喋られないでほしいと願う気持ちでいっぱいだった。もう自分の秘密はすべて知られてしまっている。しかし愛子がことさら言う度にその言葉は銀子と圭子の心に強い印象で刻まれていくような気がする。そしてそれは彼女らの口を軽くして、どんどん人に伝わっていくような気がする。それを思うと耐えられなくなった。せめて従順になって、彼女らが満足すれば、心に秘めておいてくれるかもしれない。人間は厭きたこと、退屈した事は人に吹聴しないものだ。純は絶望の中でその望みに藁をもすがる思いだった。
「あ、愛子さん。もう他の人には言わないで下さいね」
純はすがるように半泣きで訴えた。
「ふふ。言わないわよ。ただし、あんたの態度が素直ならね」
愛子は純の不安を楽しむかのごとく、笑いながら余裕の口調で言った。
「さあ。純。おちんちんを隠している手をどけて。この二人に男の子のおちんちんをたっぷり見せてあげなさい」
言われて純は恥部を覆っていた手をどけていった。
「そうそう」
純の手は腰の辺りでピクピク震えている。

純は腿をピッチリ閉じた。もう、見られる事は観念したとはいえ、自分の恥ずかしい物を三人の女が好奇に目を輝かせて見つめていると思うと純のおちんちんは勃起して、そそり立ってきた。
「わあー。すごーい」
二人の女は歓声を上げた。
「ふふ。これが勃起だよ。男は興奮するとおちんちんがこんなに大きく硬くなってせり上がってくるんだよ」
早熟の愛子が得意げに説明した。
「勃起という事は知っていたけど、こんなに大きくなるなんて・・・」
二人は目をパチクリさせて食い入るように見入っている。
「男は女のヌード写真やエッチなものを見ると、こういう風に勃起してくるんだよ」
「ふーん。でも、ここにはヌード写真は無いわ」
「別にヌード写真が無くても、エッチな事を想像すると勃起するんだよ。純は今、私達に裸を見られている事で興奮してるんだよ」
「愛子ってよく知ってるのね」
言われて愛子は苦笑した。
「もっと間近でよく見てみな」
言われて二人は純と体が触れるほど近づいて座り込んだ。二人の目の前には天狗の鼻のように勃起した純のおちんちんがある。
純のそそり立ったおちんちんを目の前にして銀子は、
「わー」
とあらためて叫んだ。そそり立った一物の下では袋がみじめにぶら下がっている。
「これが金玉ね。これって何をするものなの」
と銀子は愛子に向いて聞いた。
「ウーン。よくはわからないわ。でもその玉の中に何かの液体が入ってて、その液体がエッチな興奮を起こすらしいの」
「何でこんな風に体の外に出てるの」
「女にも、男の金玉に当たるものがお腹の中にあるらしいの。でも男の子の場合は体の外に出てるの」
「何で体の外に出てるの」
「冷やすためらしいわ。金玉の中の液体は熱に弱くて冷やした方がいいらしいんだって」
「じゃあ、どうして女の金玉は体の中にあるの」
愛子は眉をしかめた。
「ウーン。それは分からないわ。女の玉は熱に強いんじゃないの」
と愛子は言って苦笑した。二人はしばし目を皿のようにして、はじめて見る勃起したおちんちんと垂れた金玉を食い入るように見つめていた。
「触ってみなよ」
愛子は笑って言った。
「嫌よ。きたないわ」
銀子は笑った。

女二人にまじまじと見られる恥ずかしさから、純の手は少しずつ恥部に向かっていこうとする。両手がもどかしそうにピクピク震えている。それが、まだるこしく、気に食わないと思ったのだろう。愛子は大きな声で言った。
「純。手は胸の所で交差させな。裸の女の子が胸を隠すように」
言われて純は胸の上で両手を交差させた。それは裸の女が顕わになった乳房を隠すポーズのようでもあり、また敬虔な宗教者の祈りのポーズのようでもあった。しかし、その虐めは純には、むしろ救いだった。純は手にギュッと力を入れて胸をおさえた。苦悩の中にあってすがるものの無い事ほどつらいものはない。この場合、純の意志で選べる手のやり場があったろうか。こういう場合は、むしろ暴力的に命令された方が救われるものである。純は苦悩の逃げ場として胸の上で交差させた手にギュッと力を入れた。

「じゃあ、純をもっと興奮させて気持ちよくしてやりな」
愛子は銀子に目を向けた。
「銀子。物置きから縄を持ってきな」
「うん」
と言って銀子は急いでパタパタと教室を出ていった。
すぐに銀子は縄を持って戻ってきた。
「この縄でどうするの」
銀子は縄を手に愛子に聞いた。聞かれて愛子は、
「股の間をくぐらせるんだ。銀子は前で、圭子は後ろで引っ張るんだ」
言われて銀子は縄を持って純に近づき、純の前で屈み、縄の先を純のピッチリ閉じた腿の間を通した。
「さあ。銀子は純の前で縄を持って立って」
愛子に言われて銀子は縄の一端を持って純の前に立った。
「圭子は純の後ろに回って縄を持って立って」
愛子に言われて、圭子は純の腿の間に通された縄の端をとって、純の後ろに回って縄を持って立った。
「さあ。二人とも縄を持ち上げて、引っ張りあいな」
二人が縄を持ち上げて引っ張ってゆくと、縄は純の股の間に食い込んでピンと張った。
「ああっ」
純は悲鳴を上げた。純は思わず胸の上で交差させていた手をほどいて縄をつかもうとした。と、すぐ愛子が叱責した。
「手を動かしちゃダメだよ。手は胸で交差させたままだよ」
言われて純は元のように手を胸の上に戻した。純は腿をピッチリ閉じている。その谷間に縄が食い込んでいる。愛子には後ろの様子が見えない。
「どう。圭子。ちゃんと尻の割れ目に食い込んでる」
「うん。ちゃんと食い込んでるよ。お尻の割れ目に食い込んで面白い」
そう言って圭子はクスクス笑った。前では勃起したおちんちんが丸出しになったまま、股間に食い込んだ一本の縄がピンと張ったまま、銀子の手へ上がりながらつづいている。純はガクガク震えながら、腿をピッタリ閉じ、胸の上で手を交差している。
「さあ。交互にゆっくり引っ張りあいな」
言われて銀子と圭子は純をのせた縄をゆっくり引っ張り合いだした。
「ああー」
純は悲鳴を上げた。尻がプルプル震えている。
意地悪く食い込んだ縄が純の股にピッタリくっついたまま、股間をこすりながら前後に動く。愛子は笑いながら、
「どう。銀子。圭子。面白いでしょ」
二人は笑いながら、ほぼ同時に、
「うん。面白い。最高」
と言ってクスクス笑った。愛子は腿をピッチリくっつけて手をギュッと握って胸に当てて耐えている純を見た。
「ふふ。どう。縄が擦れる気持ちは。縄が食い込んで擦れて気持ちいいでしょ」
「あ、愛子さん。お願いです。許して下さい」
純は泣きそうな顔を愛子に向けて言った。
「ふふ。おちんちんがピンと立ってるわよ。縄が擦れて気持ちいいからでしょ」
純は答えられない。腿をピッチリ閉じ、胸の上でギュッと両手に力をこめて交差させている。
「そら。もっと、擦る速度を速くしな」
そう言われて銀子と圭子は引っ張り合いの速さを小刻みに早くした。純は、
「あっ。あっ」
と苦しげな声を洩らした。
しばしそれがつづいた。純のおちんちんはビンビンにそそり立っている。
「よし。銀子。圭子。もう疲れたでしょ。終わりにしてやんな」
そう言われて二人は縄の力を緩めた。二人が縄を離すと縄はパサリと落ちた。純はやっとほっとした様子で胸の上で交差させていた手を恐る恐る下ろそうとした。すると間髪いれず愛子が叱った。
「手を下ろしちゃダメだよ。手は胸の前で交差させたままだよ」
言われて純はあわてて手を胸に戻した。
「それとちょっとでも動いちゃだめだよ。ずっとその姿勢のままだよ」
言われずとも純は愛子の精神的な呪縛にかかっていた。小心な純は愛子が命令するまで自分から行動してはいけないように思えてくるのだった。
「ふふ。好い格好。まるで女の子みたい」
両手を胸で交差させて、腿をピッタリくっつけて立っている姿は確かに女のようである。胸の上で交差された手は胸を隠しているようでもあり、切ない恋の悩みのポーズのようでもある。
「銀子。圭子。純は動かないからね。たっぷりいたぶってやりな」
言われて二人は純に近づいてきた。
純は悪漢ふたりが近づいてくるにつれ、不安げな表情になって体をプルプル振るわせだした。
「愛子さん。もう許して下さい」
純は泣きそうな顔を愛子に向けて訴えた。が、愛子は聞く耳など全く持たない、といった様子で裸で腿をピッチリ閉じている純を笑って見ている。

銀子と圭子は胸で手を交差してピッチリ腿を閉じている純の目の前に来ると腰を下ろして座った。二人はそそり立っている純の一物を興味深そうに眺めている。
「うわー。すごーい」
銀子は純の一物を見ている事を純にことさら知らせるように、ことさら大きな声を出した。
「さあ。うんといたぶってやんな」
愛子はニヤニヤ笑いながら言った。
「どうするの」
「何をやってもいいんだよ。体をいじるなり、抓るなり。まず頬っぺたをひっぱたいてやりな。銀子」
そう言われて銀子は立ち上がった。銀子は純を見た。純は怯えた表情を銀子に向けた。銀子は、
「ふふふ」
と笑い、純の頬っぺたをピシャリと叩いた。
「ああー」
純は銀子に叩かれて悲鳴を上げた。銀子は面白くなってきたのか、またピシャリと純の頬を叩いた。今度はかなりの力を入れて。頬がピシャリと叩かれる、いきのいい音が教室に響いた。
「ああー」
と純はまた悲鳴を上げた。
「さあ。純。もっと脚を開きな」
愛子にそう言われても純は胸の上で手を交差させ、腿をピッチリ閉じて竦んでしまっている。
「開くんだよ。純」
愛子は怒鳴りつけた。
「よし。銀子。もう一回、純をひっぱたいてやりな」
銀子はよしきたとばかり、笑いながら、また、純をピシャリと強くひっぱたいた。
「ああー」
純は苦しげに眉を寄せた。よろめいて踏ん張るように足が開いた。
「ふふ。二人で足をつかんでもっと開かせちゃいな」
言われて銀子と圭子は純の足をつかんで、
「エーイ」
と声を掛けて引っ張った。二人の力にはかなわず、純は、
「ああー」
と声を洩らしながら足を開かされていった。肩幅ほどに純の足は開かれた。
「よし。純。足はそのまま開いてるんだよ」
愛子が厳しい口調で言った。
丸裸でも脚をピッタリ閉じる事によって、すべては見られないようにという羞恥心まで、もはや奪われた。ピッタリ閉じあわされていた尻の割れ目も開いた。すぼまった尻の穴も顕わになった。尻の割れ目から金玉へつづく股の底も、すべてが丸見えになった。開かれた脚の前で金玉がみじめにブラブラ垂れ下がっている。二人は顔を低くして興味深げに股の間を、前に回ったり、後ろに回ったりして下から見上げ、しげしげと純の恥部を見つめた。ブラブラ垂れ下がっている金玉を見たり、尻の肉を掴んでグッと開いて、すぼまった尻の穴をまじまじと見たりした。女達は興奮してきて、性器を見ては、すぐに純の顔を見たり、少し離れて性器と顔を両方、同時に見たりした。純はついに耐えられなくなって、
「ああー。もう許して下さい」
と叫んで顔を両手でバッと覆った。
するとすぐ愛子が、
「顔を隠しちゃ駄目だよ。手は胸の上だよ」
と、厳しい口調で叱った。言われて純は、やむなく手を胸の上に戻した。
「よし。じゃあ今度は純の体を鉛筆で突いてやりな」
愛子が言った。愛子は鉛筆を銀子と圭子に一本ずつ渡した。
銀子は純の尻の前に座り、圭子は純の勃起したペニスの前に座った。純は女二人に挟まれるような形になった。
圭子は、天狗の鼻のようにそそり立っているペニスの下でブランと垂れ下がっている金玉をそっと鉛筆の先で突いた。
「ああー」
純は悲鳴を上げた。圭子はだんだん調子に乗ってきて、鉛筆の先で腹やヘソを突いたり、柔らかい内腿を突いたりした。その度に、純は、
「ああー」
と悲鳴を上げた。後ろの銀子も圭子の真似をして純の体の後ろを、あちこち突いた。尻の割れ目を鉛筆の先でスッとなぞると純はビクッと尻を震わせた。
「ああー」
純は悲鳴を上げた。純が思わず足を閉じようとすると、愛子が、
「駄目だよ。足を閉じちゃ。ちゃんと開いてな」
と厳しく叱る。後ろの銀子は純の尻の肉を鉛筆の先でツンツン突いた。
「ああー」
純の悲鳴が上がる。銀子は後ろから純の太腿をつついたりした。圭子は前から笑いながら純の金玉をツンツン突いている。
「銀子さん。圭子さん。もう許して下さい」
純は泣きそうな顔で全身をピクピク震わせながら訴えた。しかし二人は純の訴えなど全く聞く耳を持ってないといった様子である。
後ろの銀子はニヤッと笑って、すぼまった純の尻の穴に鉛筆の先を入れた。純は、
「ひいー」
と悲鳴を上げた。踏ん張っていた脚がピンと伸び、一直線の爪先立ちになって、足がプルプル震えている。銀子と圭子はもう面白くてたまらないといった様子で純の性器や、その周辺の肉を突きまくった。
「よし。もうそろそろ立った姿勢は勘弁してやりな」
愛子は二人に向かってそう言った。
「純。もう疲れただろ。床に座りな」
言われて純は疲れきったという様子でクナクナと床に座り込んだ。
「仰向けになりな」
言われて純は背中を床につけて仰向けになった。
「膝を曲げて足を大きく開きな」
純は膝を曲げて足を大きく開いた。股間がパックリ開いて性器が女達に丸見えになった。
「さあ。銀子。圭子。今度はその姿勢で純をいじめてやりな」
「何をすればいいの」
「何をしてもいいんだよ。顔を踏むなり、電気アンマするなり。何でもやってやりな」
言われて銀子はそっと足を純の胸の上に載せた。揺すると純の体がそれにつれて揺れる。銀子はだんだん調子にのって、純の体をあちこち踏み出した。圭子も同じように純の体に足をのせた。二人はだんだん調子に乗って、猫をじゃらすように、純の体を踏みまくった。そっと頬に足をのせて顔を踏むと純は、
「ああー」
と、眉を寄せた。銀子は、
「ふふふ」
と笑いながら体重をかけていき、足の裏で口を塞いだり、目を踏んだりした。銀子と圭子が二人、同時に純の顔を踏むと純の顔は二つの足に覆われて見えなくなった。二人は足で純の勃起したペニスや金玉を踏んだりした。二人はもう全く遠慮がなくなっていた。
圭子が純の足を持ち上げて、銀子が純の股間を電気アンマした。
「ああー」
圭子に足をつかまれて銀子に電気アンマされて、純のペニスは激しく勃起した。
「銀子。純の顔に腰掛けてやりな」
愛子が言った。
「えっ。いいの。そんな事して」
「いいんだよ。純は女に虐められるのが嬉しくて嬉しくてしかたないんだから」
「でも、そんな事、私が恥ずかしいわ」
「いいから、やってごらんよ。気持ちいいから」
銀子は一瞬、ためらいの表情を見せたが、愛子の屈託ない笑いを見て純の顔に近づいた。そして純の顔を跨いでトイレに座るように膝を曲げ、純の顔にそっと尻をつけた。
「ああー」
銀子は眉を寄せ、尻をプルプル震わせて切ない声を出した。
「どう。銀子。どんな気持ち」
「は、恥ずかしいわ。でも何だかすごく気持ちいいわ」
「銀子。遠慮はいらないよ。体重を全部のせちゃいな」
「いいの。そんな事して」
「いいんだよ。やってごらん。もっと気持ちよくなるから」
銀子は体重をのせ始め、ついに体重を全部のせた。
「ああー」
純が苦しげな声を出した。
「尻をゆっくり前後に揺らしてみな。純はそうされると嬉しいんだから」
銀子は言われたとおり、尻をゆっくり前後に揺らした。しばし、そうしているうちに銀子はだんだん切なそうな表情になってきた。
「ああっ」
銀子は切なげな声を洩らした。
「どうしたの」
「な、何だか私もエッチな気分になってきちゃった。男の子にお尻を触られるのなんてはじめてだもの」
「ああー。気持ちいいー」
銀子はそう言って尻を揺すった。愛子は銀子の行為を余裕の表情で見ていた。
「ふふ。銀子。いっその事、純の手をあんたのまんこにつけてみなよ。すごく気持ちいいから」
銀子はしばし躊躇していたが、そっと床の上にダランと垂れている純の手をとって自分のパンツの中に入れた。そして純の手を自分のまんこに当てた。
「ああっ。いいっ。一度、男の子に、こういうエッチな事をされたいと思っていたの」
しばしの間、銀子はピクピク体を震わせていた。純の手を自分のまんこに触れさせながら。銀子の顔はボーとしていた。愛子はそれを笑いながら余裕で見ていた。
「銀子。いっその事、服を脱いで裸になっちゃいなよ。もっとエッチな気持ちになれるから」
銀子は言われたとおり、立ち上がって、いったん純から離れて服を脱ぎ始めた。上着を脱ぎ、スカートも脱いだ。そしてパンツも脱いで丸裸になった。
「じゃあ、銀子。今度は純にしっかり、まんこを見せてやりなよ」
「ど、どうやるの」
「四つん這いになって純の顔を跨いで、あんたのまんこが純の顔の上に来るようにするのよ」
銀子は、しばし、ためらっていたが、愛子に言われたように四つん這いになり、純の顔を跨いだ。銀子のまんこが純の顔の真上に来た。銀子の体はプルプル震えている。頬は紅潮している。
「銀子。どう。気持ちいい」
「ああっ。いいわっ。男の子に恥ずかしい所を見られると。なぜだか気持ちがいいわ」
「純。目の前に何が見える」
純は恐る恐る言った。
「割れ目が見えます」
「どんな気持ち?」
「初めて女の子のまんこを見て、びっくりしてます」
「ちゃんとしっかり銀子のまんこを見つめるんだよ。銀子はお前に見られて興奮してるんだから」
「はい」
銀子は純を見た。純は言われた通り、銀子のまんこをじっと見ている。それに気づくと銀子はますます興奮した。
「ああっ。見て。もっとよく見て」
銀子はプルプル体を震わせながら叫んだ。しばしたった。
「銀子。もうそろそろいいでしょ。圭子に交代してあげな」
「うん」
銀子は純の顔の上から体をどけた。
「圭子。今度は、あなたの番だよ。あなたも気持ちよくなりな」
「ど、どうするの」
「銀子と同じ事をするのよ。さあ。あなたも裸になりな」
「は、恥ずかしいわ」
圭子は頬を赤らめて言った。
「でも銀子だって裸よ。銀子ひとりだけ裸っていうのは、かわいそうじゃない。純は、こんな事、誰にも言えないから、絶対、誰にも知られることはないわ。さあ。勇気を出して裸になりなさいよ」
「そうよ。私ひとりだけ裸っていうのは不公平だわ。あなたも裸になりなさいよ」
純の横で裸で座っていた銀子が口を尖らせて言った。
圭子は、しばし思案げな表情で裸の銀子と純を見ていたが、
「わかったわ」
と言って、銀子と同じように服を脱ぎだした。上着を脱ぎ、スカートも脱いだ。そしてパンツも脱いで銀子同様一糸まとわぬ丸裸になった。
「どう。裸になった気持ちは」
「は、恥ずかしいわ」
圭子は頬を赤らめて言った。
「でも銀子も裸だから、そんなには恥ずかしくないでしょ」
「う、うん」
圭子は小声で言った。
休日の教室に、裸で仰向けにねている男の横に女が二人、裸になって座っているという異様な光景になった。愛子だけが服を着たまま、椅子に座って、裸の三人を楽しげに見ている。
「愛子。私達だけ裸にして自分は脱がないで、裸の私達を見て楽しんでるっていうの、ずるいわ。あなたも裸になりなさいよ」
銀子が口を尖らせて言った。
愛子は舌を出して、へへへ、と笑って銀子の非難をすりかわした。愛子は裸になった圭子に目を向けた。
「さあ。圭子。今度はあなたが気持ちよくなりな」
「ど、どうするの」
「銀子のように四つん這いになって純の顔の上に跨るのよ」
「は、恥ずかしいわ」
そう言いながらも圭子は銀子と同じように四つん這いになって、純の顔を跨いだ。
「純。圭子のまんこをしっかり見てやりな」
言われて純は圭子のまんこを見上げた。
「ほら。圭子。純があんたのまんこを見てるよ。どう。男の子に見られる気持ちは」
「は、恥ずかしいわ」
圭子は顔を火照らせた。
「純。圭子のまんこを触ってやりな」
言われて純は片手を伸ばして圭子のまんこをそっと触った。手が触れた時、圭子は、
「あっ」
と叫んで体を震わせた。
「純。圭子のお尻や太腿を触ってやりな。お前は二人を気持ちよくさせる奉仕をするんだから、お前が楽しんじゃ駄目だよ。優しくそっと、相手を気持ちよくするように撫でるんだよ」
言われて純は圭子のまんこや尻や太腿を触った。
「どう。圭子。どんな気持ち」
「い、いいわ。気持ちいいわ。恥ずかしいけど、それが気持ちいいわ」
圭子は目をきつく閉じ体をガクガク震わせながら言った。
「でも純。あんたは幸せだね。二人の女の裸を間近に見たり、触ったり出来るんだからね。こんな事、出来る男はあんただけだよ」

圭子は尻をモゾモゾさせ出した。
「どうしたの」
愛子が聞いた。
「ちょっと私、オシッコしたくなってきちゃった。私トイレに行ってくる。おりるわ」
愛子はニヤッと笑った。
「ふふ。圭子。トイレに行かなくてもいいわよ。そこでしちゃいなよ」
「ええー。いったい、どういう事」
「純にオシッコを飲ませちゃうのよ」
そう言って愛子は純を見た。
「純。圭子のオシッコを飲むのよ。あんたは私の言う事には何でも従うと言ったんだからね。どう」
「は、はい。飲みます」
純は弱々しい口調で言った。圭子は困惑した顔を愛子に向けた。
「そんな事できないわ。いくら何でも」
そう言って圭子は体をどかそうとした。すると愛子がピシッと厳しい口調で止めた。
「ダメ。動いちゃ。純は、飲む、と言ってるんだから。そこでしなさい。純も本当はあなたのオシッコを飲みたいのよ」
そう言って愛子は純に視線を向けた。
「そうでしょ。純。あんたは圭子のオシッコを飲みたいんでしょ。どうなの」
愛子は問い詰めるように言った。
「は、はい。圭子さんのオシッコを飲みたいです」
純は弱々しい口調で言った。愛子はニヤッと笑って圭子を見た。
「ほら。純もあなたのオシッコを飲みたがっているのよ。遠慮なく純の口の中に出しちゃいなさいよ」
圭子はしばし、ためらっていたが、だんだん尻の震えが激しくなっていった。
「ああー。もうガマンできない。出ちゃうー」
圭子は眉を寄せ、尻をブルブル震わせて叫んだ。
「純。口を大きく開けて圭子のオシッコをしっかり受けとめな」
言われて純は口を大きく開いた。
圭子は急いで大きく開いている純の口に照準を合わせた。
「ああー。出るー」
ついに堰を切ったように圭子の割れ目からオシッコが激しくほとばしり出た。
「純。一滴もこぼしちゃダメだよ。全部しっかり飲むんだよ」
純は咽喉をゴクゴクさせながら圭子の小水を必死で飲んだ。
ながく我慢していたため圭子のオシッコは大量に出た。
圭子は膀胱に溜まっていた尿を全部出しきった。圭子は純の体から離れると腿をピッチリ閉じて座り込んだ。
「純。どんな味だった。圭子のオシッコは」
「しょっぱかったです」
純は弱々しく言った。愛子は、ふふ、と笑った。
「圭子。どうだった。純にオシッコを飲ませた時の気持ちは」
「い、言えないわ。そんな事」
圭子は顔を赤くした。
「正直に言いなさい」
愛子が命令的な厳しい口調で言ったので圭子は恥ずかしそうに口を開いた。
「恥ずかしいけど、すごく気持ちよかったわ。私、純にオシッコをうんと飲ませてやりたいと思っちゃったの。私って、イジワルで悪い女なのね」
言って圭子は真っ赤になった。愛子は、ふふ、と笑った。

「じゃあ、今日はこれでおわり。二人とも服を着なさい」
愛子に言われて二人は服を着た。
「どうだった。今日は」
二人は顔を見合わせて恥ずかしそうに笑った。
「すごく楽しかったわ」
「そう。それはよかったわ。じゃあ、来週の日曜もまたやるからね。今度は銀子のオシッコを純に飲ませるわ。銀子。楽しみにしてな」
銀子はクスッと笑った。
「愛子。ありがとう。バイバーイ」
二人は手を振って教室を出て行った。
あとには誰もいなくなった教室に純と愛子がのこされた。
純は起き上がって裸のままヨロヨロと愛子に近づいた。そして愛子の前に座って愛子の手をギュッと握った。
「愛子さん。ひどいです。誰にも言わないって約束してくれたじゃないですか」
純の目には涙が滲んでいた。愛子は優しく純の頭を撫でた。
「ゴメンね。純。あの二人は今日だけ。これからは私が一人であなたをいじめてあげるわ。松林の中に物置小屋があるでしょ。あそこは誰も来ないから、これからは、あそこで二人だけで遊びましょ。今日はいじわるしちゃってゴメンね」
愛子はいたずらっぽくペロッと舌を出した。
純は裸のまま愛子にしがみついた。
愛子も裸の純の体をヒシッと抱きしめた。

愛子と純

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更新日
登録日
2021-07-29

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