幾星霜

いくつもの詩を描き損ねて
忘れてしまった
たくさんの綺麗なものがあったこと

それらに指をさすことで
取り零してきたものは
きっと本当に美しかったのだろう

だけど言葉にならなかったことで
星を巡っていくのだとしたら

わたしたちから溢れるものによって
ひかりが増える世界であれ

幾星霜

幾星霜

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-07-28

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