少年と二人の女
夏休みになった。純は夏が好きだった。純は今年こそはクロールで泳げるようになろうと、毎日、プールに自転車で行った。海が見える市営プールである。純は平泳ぎで50mは、泳げたが、クロールでは、どうしても50m泳げなかった。純はどうしても美しいクロールで、泳げるようになりたかったのである。
大きな更衣室で海水パンツに着替えてプールサイドに出た。
昼近くに、プールから戻って、更衣室で着替えた。ここには、カーテンの仕切りのボックスも当然あるが、なかには、仕切りの外で着替える人もいる。純は恥ずかしがり屋なので、着替えは、いつもカーテンの仕切りの中でした。海水パンツ一枚になり、更衣室に出た。純は思わずドキンとした。男子更衣室の右は監視所につながっていたが、監視所から女の監視員が出てきたのだ。彼女は短いジーパンにTシャツという格好だった。更衣室では着替えている裸の男達もいる。サッと通り抜けたが、ちょっとうつむき加減で紅潮した彼女の心はわかった。男が女の更衣室を通る事は出来ない。そんな事をしたら女達は、その男を奇異の目で見るだろう。しかし逆は必ずしもいえない。男は女の裸を見てはならないが、女が男の裸を見てはならない、という事は社会通念ではない。それを利用して、彼女はさりげなく、更衣室にいる裸の男達を見ているのだろう。
「女の人にもエッチな人がいて、あの女の人は男の裸を見たがっているんだ」
敏感な純は彼女の心を瞬時に感じとった。同時に興奮して心臓がドキドキした。
純は彼女に裸を見られたい願望が起こった。
☆ ☆ ☆
翌日、プールへ行った時、純は、今までのようにカーテンの仕切りに入らず、更衣室のテーブルの前で上着とズボンをゆっくり脱いだ。彼女が監視室から出てきた。彼女はモップで濡れた更衣室の床を拭き出した。純はドキドキしながらランニングシャツを脱ぎ、パンツを脱いだ。彼女に丸裸を見られていると思うと、純のおちんちんは激しく勃起した。純は、ゆっくり海水パンツを履き、何事もなかったかのようにプールへ出た。
泳ぎおわって、純は更衣室に、もどった。更衣室には純しかいない。彼女はモップで更衣室の床を拭いていた。純は海水パンツを脱いで裸になって、タオルで体を拭くと、裸のまま、洗面所の洗面器で海水パンツをわざと時間をかけて洗った。彼女が近くまできた。純は、おちんちんを見られている事に興奮した。純は裸のまま海水パンツを洗いおえると、机にもどって、荷物をカバンにしまい、服を着てプールを出た。
家に戻ると純は、彼女の事が気になって気になって仕方がなくなった。彼女に裸を見られることは、非常な甘美な快感であった。
☆ ☆ ☆
数日後、純は胸をドキドキさせながらプールに行った。少し曇り空で雨が降りそうだったが、純にはそんな事どうでもよかった。むしろ、客が少なくなる事が嬉しかった。交差点を渡るとプールの門が閉まっていた。「本日休業」と看板が出ている。そういうば今日は特別休館日だった事を純は思い出した。
ちょっと残念に思いながら、純は踵を返して歩き出した。すると駐車場に止まっていた赤い車が純の方にやってきて真横に止まった。窓が開いて女性が顔を出した。あの女性だった。
「残念だったね。ボク」
女は笑顔で言った。純ははじめて声をかけられてドギマギした。顔は真っ赤になった。
「は、はい」
「私は水質検査のために来て、もうそれも終わったから、これから家に帰るの。ボクはこれから、どうするの」
「い、家に帰ります」
「よかったら送っていってあげるわ。乗らない」
そう言って女は助手席のドアを開けた。
「で、でも悪いです」
「いいわよ。遠慮しないで乗りなさいよ」
「は、はい」
純は女の強気の態度に気圧されて、車に乗った。助手席にチョコンと座った。女は直ぐに助手席のドアを閉めてロックし、純にシートベルトをつけた。
「さあ。いくわよ」
そう言って女はエンジンをかけ、いきおいよく車を出した。道路沿いに夏の海が一望される。ビーチは海水浴客達でいっぱいだった。
「ボク。名前は」
「岡田純です」
「いい名前ね。私は佐藤京子。よろしくね」
「よ、よろしく」
道路沿いに夏の海が一望される。ビーチは海水浴客達でいっぱいだった。
「純君は海では泳がないの」
「は、はい」
「どうして」
「あ、あまり泳げないんで」
「そんな事ないわよ。海は体が浮きやすいから、プールで泳ぐより楽よ」
純は黙っていた。純が海で泳がないのは、友達がいなく、海水浴場に入るのが恥ずかしかったからである。京子は、ニコッ、と笑った。
交差点で信号が赤になった。純の家の方へ行くには左折である。
「純君の家は、真っ直ぐ。それとも左?」
京子が聞いた。
「ひ、左です」
純は小さな声で答えた。
信号が青になった。京子は左折せず直進した。
「あっ」
純は咄嗟に声を出した。
「あ、あの。今の所、左なんです」
「ごめんね。ちょっと買う物があるから、信号の先のコンビニに寄りたいの。いい」
「はい」
そう言うと京子は道沿いのコンビニに車を入れた。すぐに京子はコンビニから出てきた。
「ねえ、純君。よかったら私の家に寄ってかない」
「は、はい」
純は緊張して答えた。純は気が小さいので車の中では黙っていた。海沿いの道から離れて、車は路地に入っていった。周りに家の無い一軒家に着いて車は止まった。
「さあ。純君。降りて」
言われて純は車から降りた。
「ここ私の家なの。さあ。入って」
京子の後について純は、その家に入った。
京子が食卓の椅子を引いたので純は座った。京子はニコリと笑って向かい合って座り、純をじっと見た。
純は恥ずかしくなってうつむいた。
「純君」
「は、はい」
「これは私の想像なんだけど、純君は、裸を見られたくないような仕草をしながら、本当は私に裸を見られる事に興奮していたんじゃないの」
「は、はい。そうです」
純は真っ赤になって言った。京子はニコッと笑った。
「やっぱりね。大体わかったわよ。だって私が近づくと、体が震えてたもん」
京子はさらにつづけた。
「純君はおとなしいからウブで、優しいからマゾなのよ」
純は顔を真っ赤にして黙っている。
「ねえ。純君。純君の夢を叶えてあげるわ。私が見ててあげるから、ここで服を脱いでみない」
「は、はい」
もう純は心まで見透かされているので、躊躇いはなかった。京子は、足を交差させて、余裕の表情で椅子に座っている。純は立ち上がって、服を脱ぎ出した。上着を脱ぎ、ズボンを脱いだ。パンツ一枚になって、いよいよこれから、それも脱ごうとする時、純はチラッと京子の方を見た。京子は余裕の表情で、足を組んで、見世物を見るように純を見つめている。純は、いつも京子に自分の心を知られていたのだと思うと、急に羞恥の念が起こってきた。純は、いつものように、腰を引いてゆっくりとパンツを下げていった。なるべく、おちんちんが見られないように。とうとう純は丸裸になった。一方の京子はブラウスに短めのスカートを履いている。自分だけ裸になって見下されている事に、純は恥ずかしくなり、思わず、おちんちんを両手で隠した。
「どう。純君。今の気分は」
「は、恥ずかしいです」
「恥ずかしいだけ?」
「は、恥ずかしいですけど、何か気持ちいいです」
「ふふ。やっぱり純君はマゾなのね」
京子は近くにあるカバンを開けて本を取り出し、あるページを開いて裸の純の前に置いた。純は真っ赤になった。それはSM写真集で、裸の女が緊縛されている写真だったからである。純は興奮で真っ赤になった。純のマラは、激しく勃起した。
「ふふ。純君。興奮してるのね」
京子は笑いながら言った。
「ふふ。純君は、おとなしくてマゾだから、こういう風に、みじめな姿の女の人に感情移入して、興奮しているんでしょ」
「そ、そうです」
「純君は本当は女の子に生まれたかったんでしょ」
「そ、そうです」
純は、もう隠す必要がなくなって、躊躇せずに言った。
「そして、こういう写真の女の人のように、裸になって、恥ずかしい姿を人に見られたいと思っているんでしょ」
「そ、そうです」
「わかったわ。じゃあ、純君の夢を叶えてあげるわ。じゃあ、私の前では、純君は女の子になりきっちゃいなさい。うんと恥ずかしくしてあげるから」
「は、はい」
純は震える声で言った。純は口が裂けても、そんな自分の本心など人に言えない。そんな事をしたら、自分の人格が崩壊してしまう。しかし、今は、京子と二人だけである。他に人はいない。そういう自分の秘密が密室の中で十分、守られている条件があったから純は、京子の提案を受けいれる事が出来たのである。勿論、決断するには大変な勇気が要った。
「さあ。純君。その写真のように、座って膝を立てて大きく足を開いて」
その写真は、後ろ手に縛られた女がM字に足を大きく開いている写真だった。純は言われたように、床にペタンと座り込んだ。だが足は恥ずかしくて開けない。
「純君。手を後ろに回して」
京子が言った。
「はい」
純は言われたように手を背中に回して、背中で両手を握りしめた。もう手で純は激しく勃起した物を隠す事が出来ない。純は勃起した物を京子に見られないように、必死で膝を閉じ合わせた。
「ふふ。いちいち縛るのは面倒だから、縛らないわよ。さあ、純君。足を大きく開いて」
「は、恥ずかしいです。京子さん」
足を開いては勃起したマラをもろに見られてしまう。そんな事をするのを受け入れられるほど、純は大人ではなかった。まだウブだった。そんな事を受け入れたら自分の人格が崩壊してしまうような気がして、純は足を開けなかった。京子はバスタオルを持ってきた。
「さあ。純君。恥ずかしい所は、これで隠してあげるわ。だから足を開いて」
そう言って京子は純の、おちんちんの上にバスタオルをのせた。
「さあ。これで足を開いても恥ずかしい所は見えないわよ。さあ。足を開いて」
京子が言った。確かにこれなら恥ずかしい所は足を開いても隠される。純は、少しずつ足を開いていった。ついに足はM字になった。何も無ければ、丸見えだが、股間にタオルがのっているため、恥ずかしい所は隠されている。しかしそれは自分が身につけている物ではなく、京子のお情けによって置かれた物である。京子の意志一つで簡単にとられてしまうのである。京子が意地悪をして、タオルをとろうとしたら、純は京子に許しを請うしかないのである。そんな事を思うと純は恥ずかしさと被虐の興奮のため、純のマラはムクムクと勃起していき、タオルを押し上げていった。タオルは、あたかもテントを張ったかのようにせり上がった。
「ふふ。純君。どんな気持ち」
「は、恥ずかしいです」
純は顔を真っ赤にして言った。
「それだけ?」
京子は執拗に聞いた。純は黙っている。
「でも、おちんちんがこんなに勃起してるわよ。凄く興奮してるからでしょ。どうして興奮するの。はっきり言って。言わないと、タオルとっちゃうわよ」
京子は悪戯っぽい口調で言った。そんな事を言われて純の被虐の興奮は一層、激しくなっていった。
「は、はい。言います」
純は焦って言った。もう純は、どうにでもなれ、という捨て鉢な気持ちになっていた。
「僕は、マゾで京子さんの前で、こんなみじめな姿にされている事が嬉しくって興奮しているんです」
純は言った。言った事で、もう純には躊躇いの気持ちは完全になくなった。
「ふふ。そうだと思ったわ。じゃあ、純君は私の奴隷になる?」
「は、はい。なります」
「じゃあ、犬になって、四つん這いで私の足元に来なさい」
「は、はい」
言われて純は背中で組んでいた手を離し、両手を床について、四つん這いになって、京子の足元の所まで歩いた。目の前には、京子の形のいい素足がある。
「さあ。純君。純君は犬よ。足をお舐めなさい」
そう言って京子は、素足を純の鼻先に突きつけた。
「は、はい」
純の目の前には京子の形のいい足指があった。
純は目の前の京子の足の指を、四つん這いのまま、手を使わず、舌でペロペロと舐めた。はじめは抵抗もあったが、だんだん慣れてきた。
「ふふ。純君。指の付け根までしっかり舐めて」
京子が笑って言った。
「は、はい」
純は京子に言われたように足指をしっかり口に含み、ゆっくりと付け根まで舐めた。
「純君。どんな味?」
「ちょっと酸っぱいです」
「ふふ。昨日の夜、シャワーを浴びた後から、洗っていないの。汚いわよ」
「いえ。京子さんの足なら、何でもないです。むしろ、嬉しいです」
そう言って純は一心に京子の足指を舐めた。
「ふふ。純君のこんな姿、純君のお父さんとお母さんが見たら、どう思うかしら」
京子は笑って言った。
「ああっ」
純は咄嗟に真っ赤になった。自分のみじめな姿を母親と父親に見られる事が頭に浮かんで、急に羞恥の念が起こったのである。
「京子さん」
「なあに」
「お願いです。そういう事は言わないで下さい」
「わかったわ。言わないわ」
「有難うございます。言わないでくれれば何でもします」
純は貪るように京子の足指を舐めた。
「ちょっと待って」
そう言って京子は立ち上がった。そして台所から皿を持ってきて純の目の前に置いた。
「さあ。純君。お腹が減ったでしょう。お食事よ」
そう言って京子は純の目の前に皿に、炊飯器から御飯を出して皿に盛った。京子は、純の様子を見ながら笑っていた。京子は笑いながら、御飯にふりかけをかけた。そして、そっと、皿の御飯に足をのせて、足指でグチャグチャに御飯を踏み潰した。
「ふふ。さあ、純君。どうする。食べる?食べたくないなら食べないでいいわよ」
純はチラリと京子を見た。
「食べます」
そう言って、純は京子によって踏み潰された御飯を無我夢中で食べた。
「どう。吐き気がしそう?」
「いえ。おいしいです。京子さんの足の裏の汗が浸み込んでいると思うと、余計、おいしいです」
そう言いながら純は一心に御飯を食べた。
「ふふ。そうじゃないかと思ったわ」
ようやく純は御飯を食べ終わった。純は犬のように舌を出して皿をペロペロ舐めた。
「はい。純君。残さずよく食べたわね。おりこうさん。じゃあ、ご褒美にマッサージしてあげるわ」
そう言って京子は床に薄い敷き布団を敷いた。
「さあ。純君。この上にうつ伏せに寝て」
言われて純は敷布団の上に、うつ伏せに寝た。京子は大きなタオルを裸の純の上に掛けた。そして、純のマッサージを始めた。脹脛から太腿、背骨、肩と京子は揉んでいった。
「どう」
「気持ちいいです」
純は京子のマッサージに身をゆだねた。タオルがあるため、かろうじて恥ずかしさから救われた。
しばし京子は一心に純の体をマッサージした。しばしして無言のうちにマッサージが止まった。そしてそーっとタオルの下の方が捲り上げられて、フワリと背中の方に、のせられた
「ああっ」
純は、思わず声を出した。タオルの覆いがとられ腰から下の尻が、京子に丸見えになっていると思うと、恥ずかしくなったからである。しかも上半身は、今まで通りタオルで覆われている。尻だけ丸出しになった姿が何ともアンバランスでみじめで恥ずかしかった。京子の触れるか触れないかの微妙な感覚の指が純の尻や足の上をすっと掠った。
「ああっ。何をするんですか。京子さん」
純は思わず言った。
「ふふ。純君。これは回春マッサージというものなの。じっとしていて」
京子の繊細な指の先が純の体の上をすーと這い回った。ほんの僅か触れている感触が何ともいえず、激しく純を興奮させた。
「ああー」
純は、丸出しの尻を見られてる恥ずかしさと、指の苦しい感触のため、声を上げた。
「ふふ。どう。純君」
「は、恥ずかしいです。それに、くすぐったくて辛いです」
「純君。これはマッサージなのよ。もう何も考えないで、力を抜いてごらんなさい。気持ちよくなるから」
「は、はい」
京子に言われて、純は、恥ずかしさを忘れて京子に身を任せた。すると、くすぐったくて辛かった、京子の指の感触がだんだん気持ちよくなってきた。
「純君。気持ちいい?」
「は、はい」
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるわ」
そう言うや、京子は純の足首をムズとつかんで足を開かせた。足を開かされたことによって、閉じ合わさっていた尻の割れ目が開いた。そして京子が開かれた足の間に入ってきた。京子の目の前には純の尻がある。尻の割れ目をもろに見られていると思うと、純は恥ずかしくて死にたいほどだった。再び、京子は軽やかに指先を純の尻や太腿の上に這わせた。京子がどんな顔で純の開かれた尻の割れ目を見ているかと想像すると純は恥ずかしくなった。
ニヤニヤ笑って純の尻の割れ目をじっくり見ている顔つきが想像される。その時である。
「ひいー」
純は悲鳴を上げた。京子が、いきなり純の尻の割れ目を指でスッとなぞったからである。純にとって、それは飛び上がらんばかりの激しい刺激だった。
「ああっ。京子さん。何をするんですか」
「ふふ。これも回春マッサージなのよ。力を抜いて」
京子は笑いながら言った。足が大きく開かれて、その間に京子がいるので純は足を閉じる事は出来ない。いつまた京子が尻の割れ目をなぞるかと思うと、純は耐えられない思いになった。純は京子の攻撃にそなえて、両手で布団をギュッと握った。京子の指は純の尻の肉の上を軽やかに動いていたが、時々、尻の割れ目を押し広げたり、すーっと割れ目に沿って下降していったりした。指が尻の穴に触れた時、純は、
「ひー」
と叫び声を上げた。もう尻の穴も京子に丸見えである。京子に尻の穴まで見られていると思うと純は、たまらなく恥ずかしくなった。
「純君。どう」
「は、恥ずかしいです」
「気持ちいい?」
「は、はい」
「そう。じゃ、もっと気持ちよくしてあげるわ。純君。膝を立てて」
「は、はい」
純は京子に言われたように膝を立てた。腕を立てようと肘を伸ばそうとすると京子がそれを制した。
「手は伸ばさないで。顔は布団につけたままでいいわ」
京子が言った。ので純は、伸ばしかけた肘を縮めて、顔を布団につけた。
「あ、ああー」
純は思わず叫んだ。顔を床につけたため、尻だけ高々と持ち上がってしまっている。膝が開かれているため、尻の割れ目もパックリと開いて、その下の、おちんちんも見られてしまっている。こんな屈辱的な姿はなかった。それはSM写真の女の人の屈辱の基本姿勢だった。京子がそれを、まじまじと見ていると思うと、純は恥ずかしさに耐えられなくなったのである。
「どうしたの。純君」
「は、恥ずかしいです。京子さん」
「我慢して。マッサージのためだから」
そう言って京子は、尻を突き出している純の尻を指先で巧みに撫で出した。
「ああー」
純は、恥ずかしさに耐えられず、時々、声を出した。その度、京子は、
「ふふふ」
と笑った。京子は、パックリ開かれた純の尻の割れ目をなぞったり、爪ですーっと撫でたりした。そのうち、京子の指は純の脇腹や、おちんちんの回りを這い出した。純は、布団をギュッと握って、くすぐったさと恥ずかしさに耐えた。ことさら、その勃起した部分を避けている、わざとらしさ、もどかしさ、が余計、純を興奮させた。純の、おちんちんは、カチンカチンに激しく勃起した。
「ふふふ。純君。どう。気持ちは」
「は、恥ずかしいです」
「でも、おちんちんが勃起しているわよ。感じちゃってるんでしょう。純君はマゾだから、本当はこうされる事が嬉しいんでしょう。どうなの」
「は、はい。僕はマゾで、本当は、こうやって、みじめになる事が嬉しいんです」
純は、もうどうとでもなれ、という捨て鉢な気分になって、自分の今の思いを言った。
「ふふふ。やっぱりね」
京子は余裕の口調で言った。京子は純の玉袋をいじりだした。
「ああー」
純は思わず声を出した。興奮してプルプル体を震わせている純にかまわず、京子は純の玉袋をそっと掌で包み、袋の中の玉を弄ぶように、ゆっくりと揉んだ。
「ふふ。純君。気持ちいい?」
「は、はい」
「男の人の玉袋って、何かみじめね。プラプラとぶら下がってて。そして、その中にプニョプニョした玉が入ってるんだもの。まるで、弄るために、あるみたい」
そんな事を言いなから、京子は純の玉の感触を楽しむように、純の玉袋をゆっくりと揉んだ。
京子は純の尻の割れ目をグイと開いた。ただでさえ、丸見えの尻の割れ目が、余計、割りさかれた。
「ふふふ。純君。お尻の穴が丸見えよ」
京子は、ことさら純の羞恥心を煽るように言った。純は、瞬時に顔が真っ赤になって、尻の穴を窄めようとした。が、膝を開かされている上、京子に尻を割りさかれているため、どうしようもない。純の尻の穴はヒクヒク動いた。
「ふふ。純君。窄めようとしたってダメよ。お尻の穴がヒクヒク動いているわよ」
京子は笑いながら意地悪く言った。ふっと京子が窄まった純の尻の穴に息を吹きかけた。「ああー」
純は咄嗟に悲鳴を上げた。反射的に純の尻の穴は窄まった。京子にもろに尻の穴を見ている事が実感されて純は、あらためて恥ずかしくなった。京子は玉袋を揉みながら、ビンビンに勃起した純の棒を撫でた。それは京子に撫でられて、余計、激しく勃起した。京子は、玉と棒と尻の穴を、思うさま弄んだ。もう純は、弄ばれるまま、弄ばれつくしたい、という開き直りの気持ちになっていた。
「ふふ。純君。どう。今の気持ちは?」
「み、みじめです」
「それだけ?」
「き、気持ちいいです」
「そうよね。純君はマゾなんだから。純君は、SM写真の、裸にされて縛られて弄ばれているマゾの女の人に感情移入してたんでしょう」
「そ、そうです」
「じゃあ、夢が叶って嬉しいでしょう」
「は、はい。幸せです」
京子は、しばし丸出しになった純の玉と棒と尻の割れ目に思うさま手を這わせた。
「純君。顔に上半身の体重がかかって辛いでしょう。手を伸ばして四つん這いになって」
「はい」
純は肘を伸ばして両腕をピンとつっかえ棒のように立て、四つん這いになった。今までは尻だけ高々と上げた屈辱的な姿勢だった。もしその姿勢で手を背中で縛れば、まさにSM写真の女の屈辱的な姿である。今度は丸裸の四つん這いで、まさに犬のようである。純は犬のようになったみじめさを感じた。
「ふふ。純君。どう。今の気持ちは」
「は、恥ずかしいです」
「動いちゃダメよ。気持ちよくしてあげるから」
「はい」
純は犬の像のように、手と膝にグッと力を入れて、突っ張って銅像のようになろうと思った。それが純に出来る唯一の忍耐の方法だった。つまり自分の肉体から精神を切り離そうとした。だが京子は、まるでペットショップで、犬を買う人が、飼う犬を選定するように、純の顔や髪の毛や腕、腹、脚などを丹念に調べるように念入りに触った。
「ふふふ。純君。どう。今の気持ちは?」
「まるで犬になったみたいです」
「そうよ。純君は犬よ。私、この犬、気に入ったわ。飼うわ。いいでしょ。純君」
「あ、ありがとうございます。京子さんのような素敵な人に飼われるなら幸せです」
「その代わり私の言う事はちゃんと聞かなくちゃダメよ」
「はい。何でも言う事をききます」
そんな事を言って京子は純の鼻を摘んだり、耳を引っ張ったりした。
「じゃあ、気持ちよくしてあげるわ」
そう言って京子は銅像のように、四つん這いでじっとしている純の体にまた、指先を這わせ出した。京子の指先が純の脇腹や腹、背中などを、すーっと這い回った。純は、くすぐったさに、体をプルプル震わせながら黙って耐えた。だが京子は執拗に純を責める。首筋や乳首など感じやすい所を京子は執拗に責めた。純は体をプルプル震わせながら黙って耐えた。もう純は我慢の限界だった。京子は、それでも、くすぐり責めをやめない。京子は、一番くすぐったい腋の下の窪みに手を這わせ出した。
「ああっ」
純は、とうとう耐えられずに声を出した。
「どうしたの」
京子がとぼけた口調で聞いた。
「く、くすぐったくて辛いです」
「そう。でも純君は、忠実な飼い犬なんだから、どんな事でも我慢しなくちゃダメよ」
そう言って京子は笑いながら純の腋の下をくすぐった。純は腕を突っ張っているので、腋の下を隠す事は出来ない。さっきの尻や太腿の指の接触は、快感だったが、これはもう、耐えられないほど辛い責めだった。
「京子さん。お願いです。許して下さい」
純は、とうとう我慢できず、京子に哀願した。
「ダメ。純君は、私の忠実な飼い犬で、私の言う事は何でも聞く、って言ったばかりじゃないの。我慢しなさい」
京子は厳しい口調で言って、腋の下のくすぐりを続けた。
「お願いです。許して下さい。もう耐えられないんです」
純は瞳を潤ませながら京子に向かって言った。
だが京子は、くすぐり続ける。
「ああー」
純はとうとう体を揺すりはじめた。全身がガクガクしている。
「京子さん。もう許して下さい。もう耐えられないんです」
純は瞳を潤ませながら京子に向かって言った。
「何が耐えられないの?」
京子は爪で純の脇腹を撫でながら言った。
「あ、あの。くすぐったくて、オシッコが出ちゃいそうなんです」
純は言って真っ赤になった。
「そうだったの。なら、もっと早く言いなさい。じゃあ、四つん這いのまま、こっちへいらっしゃい」
そう言って、京子は立ち上がって歩き出した。純は四つん這いのまま、這って、京子のあとについて行った。京子は風呂場の戸を開けた。
「さあ。お入り」
京子に言われて純は、這って風呂場に入った。風呂場にはマットレスが敷いてあった。純はその上に四つん這いになった。
「さあ。もうこれで、いざという時も、これで安心よ」
京子はそう言うと、しゃがみ込んで、再び純の脇腹や、首筋、腋の下などをくすぐり出した。京子は、くすぐり責めを一層、激しくした。
「ああー。もうガマン出来ないー」
純は体を激しく揺すって叫んだ。
「出そう?」
「はい」
純は情けない顔つきで京子に訴えた。
「じゃあ、耐えられなくなったら、出しなさい。ちゃんと犬のように、片足を上げてするのよ」
「は、はい」
そう言うと京子は、再び、くすぐり責めを一層、激しくした。
「ああー。もうガマン出来ないー」
純は、さっと片足を犬のように上げた。京子は、それでも笑いながらくすぐり続けている。
「ひいー」
純は叫んだ。とうとう堰を切ったようにシャーと小水が放出された。京子は、犬のような格好で小水を放出している純を笑って見ながら、さらにくすぐり続けた。勢いよく出た小水は、だんだんジョロジョロと細い流れになっていき、ついに出きってしまうと、放水はとまった。京子は笑って、くすぐりを止めた。
「どうだった。純君?」
純は真っ赤になって黙っている。
「正直に言いなさい」
京子が強気の口調で言った。
「き、気持ちよかったです」
純は顔を真っ赤にして言った。
「飼い主に、オシッコが出るまで愛撫させるんだから。まったく世話が焼けるわね」
京子はあきれた顔つきで言った。
「ご、ごめんなさい」
純は情けない顔つきで言った。京子はシャワーをとって栓をひねり、純のしたオシッコを洗い流した。
「さあ。純君。足を開きなさい」
京子に言われて純は四つん這いの膝を広げた。京子は純の尻の割れ目やおちんちんにシャワーをかけた。そして、バスタオルで、濡れた所を拭いた。純は犬同様である。
「あ、ありがとうございます」
純は恥ずかしそうに言った。
「さあ。純君。元の所に戻るわよ」
「はい」
風呂場から出る京子のあとを追って純は四つん這いで、ノソノソと歩いた。純は再び、布団の上で四つん這いになった。
「あー。疲れちゃった。ちょっと一休みするわ」
そう言って京子は四つん這いの純の背中に跨った。
「純君。重い?」
そう言って京子は腰を揺すった。
「い、いえ。重くありません」
そう言いながらも純の細い腕はピクピク震えていた。
「純君。どう。こうやって馬乗りにされる気分は」
「気持ちいいです」
「どんな風に?」
純は答えない。顔を真っ赤にしている。
「答えないと、こうしちゃうわよ」
そう言って京子は、純の両方の腋の下をコチョコチョとくすぐった。
「ああっ。許して下さい。答えます」
純は、あわてて言った。
「あ、あの。京子さんの柔らかいお尻の感触が背中に伝わってきて、気持ちいいです」
言って純は真っ赤になった。
「嫌ねえ。純君ったら。エッチな事ばかり考えて」
そう言って京子は、片手を伸ばし、純の玉袋をそっと掴んだ。
「ああっ」
純は反射的に声を出した。
「この中にある二つのプニュプニュした物が、純君にエッチな事ばかり考えさせるんでしょう」
そう言って京子は、二つの胡桃を掌の中で転がすように、純の二つの玉を掌の中で転がした。
「ああっ」
純は、玉を弄られて思わず叫んだ。京子が背中に乗っているため、逃げようがない。京子は、ふふふ、と笑いながら、純の玉を揉んだり、尻の割れ目をすっと、なぞったりした。さらに、純が動けないのをいい事に、腋の下を、コチョコチョとくすぐった。
「あ、ああー。京子さん。そこは許して下さい」
純は突っ張った両手をプルプル震わせながら言った。
「ふふふ。いいじゃない。もう、オシッコも出しきって、もれる心配もないでしょう」
そう言いながら京子は純の首筋や脇腹、腋の下などを、くすぐった。
「ああー」
くすぐられる度に純は、声を出した。京子の体の重みと、くすぐりの辛さのため、とうとう耐えられなくなって、純は地盤沈下のようにグシャっと潰れてしまった。
「ご、ごめんなさい。京子さん」
純はうつ伏せの姿勢で背中の京子に言った。
「ふふふ。ごめんね。悪戯しちゃって」
京子は、うつ伏せになった純に馬乗りしながら言った。
「でも、仕方ないわよね。ずっと四つん這いだったんだもの。疲れちゃったでしょう。私も少し疲れちゃったわ。じゃあ、交代しましょう。純君。休ませてくれない?」
「はい」
京子は純の背中から降りた。純は脇にどいた。京子は布団の上に、どっとうつ伏せに体を投げ出した。
純は思わずゴクリと唾を呑んだ。美しい女の体が布団の上に横たわっているのである。京子は全く無防備という様子だった。
「純君。今度は私をマッサージしてくれない」
京子はうつ伏せに寝て言った。
「は、はい」
純は緊張した口調で答えた。そして、うつ伏せに寝ている京子のマッサージを始めた。純は、エッシ、エッシと力を入れながら、京子の脹脛を揉んでいった。太腿に移ると、ミニスカートの短い裾から大きな尻を覆うパンティーがかすかに見えた。純は興奮して勃起した。京子は、うつ伏せで目を瞑っているので、純は見えない。それをいい事に純は京子のスカートの中をそっと覗いた。
「ふふふ。純君。スカート覗いているでしょう。手つきで分かるわよ」
京子が目を瞑ったまま言った。
「ご、ごめんなさい。京子さん」
純はあわてて目をそらした。そして再び、一生懸命マッサージした。柔らかい女の体に触れるのは、これが初めてだったので、しかも自分は裸なので、純は興奮しっぱなしだった。スラリと伸びた脚、太腿、大きな尻、華奢な腕、繊細な手の指。それらが一体となって美しい女の体が出来あがっていた。
「純君。エッチな事したい?」
京子が聞いた。
「い、いいえ」
純は、焦って答えた。
「いいわよ。純君。何をしても」
京子は笑いながら言った。
「ほ、本当に何でもしていいんですか」
「ええ。いいわよ」
純はゴクリと唾を呑み込んだ。
「ああ。好きです。京子さん」
純は、叫んで飛びつくように京子の尻に抱きついた。
「ああっ。柔らかい。温かい」
純は京子の尻に顔を埋めながら言った。
「ふふ。純君は甘えん坊なのね」
「は、はい。そうです」
純は感激したように京子のスカートの上から京子の尻を触ったり揉んだりした。
「いいわよ。純君。もっと好きなことして。私を裸にしちゃってもいいわよ」
「い、いえ。そんな事とても出来ません」
「どうして」
「こうする方が興奮するんです」
そう言って純は、さかんに京子の体を服の上から隈なく触りまくった。純は京子の足を掴むと、もう耐えられないといった様子で京子の足の裏をペロペロ舐めだした。
「ああー。京子さん。好きです」
と言いながら。
「ふふ。純君。なんで足を舐めるの。汚いわよ」
「ここが一番好きなんです。汚くなんかないです。僕には女の人の足が一番、好きなんです」
「どうして。普通の男の子だったら、そんな事しないわよ」
「僕には京子さんほど、きれいな女の人は勿体なくて申し訳ないからです」
「純君って、可哀相なマゾなのね。でも私、容赦しないわよ。純君をうんと虐めちゃうから」
「はい。京子さんに虐められるのなら幸せです」
京子は仰向けになった。純は耐えられないといったような様子で京子に飛びついた。
「ああ。京子さん。好きです」
純は顔を京子の胸に埋めた。
「どうして純君は、足なんかに興奮するの」
純は黙っている。
「純君。学校に好きな子はいる?」
「います。でも片思いです」
「その子に彼氏はいるの?」
「いません」
「じゃあ、どうして告白しないの?」
「好き、と告白して断わられる事が怖いんです」
「純君は意気地なしなのね」
「はい。そうです」
京子は同情的な顔で純を見た。
「そんなウジウジした性格じゃ、いつまでたっても彼女なんか出来ないわよ」
言われても純は黙っている。
「よし。私が純君を、勇気のある男の子に鍛えてあげる」
「ど、どんな事をするんですか」
「それは、まかしといて。このままじゃ純君は一生、一人ぼっちで老人になっちゃうわ」
「わ、わかりました。僕もそんな人生、嫌です。京子さん。僕を逞しい男に鍛えて下さい」
そう言って純は京子にペコリと頭を下げた。
「わかったわ。じゃあ、また明日、会ってくれる?」
「はい」
「じゃあ、純君。服着て」
「はい」
純はパンツを履いて、ズボンとTシャツも着た。裸だった事がもう、当たり前のような感覚になっていたので、パンツに足をくぐらした時、はじめて、今まで裸だった事に羞恥の感覚が起こってきた。だが、ズボンとシャツを着てしまうと、直ぐに恥ずかしさは無くなった。
「純君の携帯、かして」
「はい」
純は京子に自分の携帯を渡した。京子はピピピッと携帯を操作して純に返した。
「はい。私の携帯のメールアドレスを入れといたわ」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ、駅まで送るわ」
「ありがとうございます」
京子は純を車に乗せて最寄の駅まで送った。
☆ ☆ ☆
その晩は、今日の刺激的な体験のため、純は布団に入っても、なかなか寝つけなかった。逞しい男に鍛えるとは、具体的にどういう事をするんだろう、きっと腕立て伏せとか、縄跳びとかでスパルタ的に鍛えるんだろうと純は思った。そんな事を考えているうちに、睡魔が襲ってきて純は眠った。
☆ ☆ ☆
翌日は雨だった。純は、9時頃、起きて食事し、家を出て京子の家に向かった。純がチャイムを押すと、戸がガラリと開いて京子が出てきた。
「いらっしゃい。純君」
京子は嬉しそうな顔で純を家に入れた。
「純君は朝御飯は食べた?」
「い、いえ」
「じゃあ、食べて」
純は京子の作った料理を食べた。
「さあ。純君。行きましょう」
食べおわると、さっそく京子が言った。
「ど、何処へ行くんですか」
「だから、昨日も言ったでしょう。純君を勇気のある男の子に鍛えてあげるわ」
そう言って京子は純を車に乗せた。車は走り出した。純の知らない道である。
「ど、何処へ行くんですか」
純は不安になってきた。
「純君。××の町に行く事はある?」
「いえ。一度もないです」
「そう。それはよかったわ」
京子はそう言っただけで、何処に行くのかの質問には答えなかった。しばしして、ある町のスーパーに着いた。屋上の駐車場に車を止めてスーパーに入った。京子は純を女性の下着売り場に連れて行った。純は真っ赤になった。純はウブなので、女性の下着売り場を通ると頭がクラクラして、ビンビンに勃起してしまうのである。レジにはきれいな女の店員がいた。
「さあ。純君。彼女にこう言うのよ。『僕の好きな人にパンティーをプレゼントしたいのですが、どんなのがいいか、教えて下さい』ってね」
京子はレジの女を指差して言った。純は真っ赤になった。
「そ、そんなの恥ずかしいです」
「だから、その恥ずかしさを克服する事が、鍛えることなのよ。私がついているじゃない。それと買うパンティーは大人物よ。わかった」
念を押すように京子が言った。
「わ、わかりました」
「それと私が携帯でメールを送るから、着信音が鳴ったら、それに書いてある事を言いなさい」
「は、はい」
純は訳がわからないまま、レジの店員の所に向かった。とりどりのパンティーやブラジャーの間を通っているうちに、純はもう頭がクラクラしていた。ビンビンに勃起して、射精してしまいそうになるほどだった。純はヨロヨロとよろめきながら、レジの女性の所に行った。女性は純に気づくとニコッと微笑んだ。
「いらっしゃいませー」
女性はペコリと頭を下げ満面の笑顔で純に挨拶した。
「何を、お探しでしょうか?」
女性が聞いた。
「あ、あの・・・」
と純は顔を真っ赤にして、口ごもった。女性は、穏やかな笑顔でニコニコしている。純は、もうどうとでもなれ、といった捨て鉢な気持ちになって、京子に言われた事を目をつぶって、喚くように言った。
「ぼ、僕の好きな人にパンティーをプレゼントしたいのですが、どんなのがいいか、教えて下さい」
純は言って、そっと目を開けた。レジの女性は落ち着いてニコニコしている。
「はい。わかりました。同級生の彼女にプレゼントするのかな。それじゃ、中学生用ね」
店員はホクホクして言った。
「ち、違います。大人用です」
言って純は真っ赤になった。店員は、ふふふ、と笑った。
「わかったわ。それじゃあ一緒に探しましょう」
店員はそう言って、目ぼしいパンティーをとっては、
「これなんか、どうかしら。フリルがついていて、かわいいわよ」
そう言って店員はフリルのついたパンティーを取って、純に見せた。その時、ピピッと携帯のメールの着信音が鳴った。そっと開けてみると、それにはこう書かれてあった。
<僕が世界一愛する人へのプレゼントなので、うんとセクシーなのにして下さい。あなたが選んで下さい>
純は真っ赤になって、その文を読んだ。
「ぼ、僕が世界一愛する人へのプレゼントなので、うんとセクシーなのにして下さい。あなたが選んで下さい」
店員は、腹を抱えて笑った。
「わかったわ。じゃ、これなんかどうかしら」
そう言って黒いハイレグカットのパンティーを店員は差し出した。その時、またピピッと携帯のメールの着信音が鳴った。そっと開けてみると、それにはこう書かれてあった。
<それでいいです。プレゼントするので包んで下さい>
純は、真っ赤になって言った。
「そ、それでいいです。プレゼントするので包んで下さい」
店員はニコッと笑った。
「はい。わかりました」
店員はパンティーをレジに持って行き、プレゼント用の紙につつんで純に渡した。
「これなら、きっと彼女も喜ぶわよ。はい。1500円です」
純は、ポケットから財布を取り出して、1500円を震える手で渡した。
「どうもありがとうございましたー」
店員が微笑して言った。その時、ピピッと携帯のメールの着信音が鳴った。そっと開けてみると、それにはこう書かれてあった。
<僕の好きな人というのは、あなたなんです。前からずっと好きだったんです。どうか受けとって下さい。と言って店員に包みを差し出す>
純は真っ赤になって、もう捨て鉢な気持ちになって、その通りに言った。
「僕の好きな人というのは、あなたなんです。前からずっと好きだったんです。どうか受けとって下さい」
そう言って純は真っ赤になって包みを差し出した。女店員は、一瞬、鳩が豆鉄砲を食ったようにあっけにとられていたが、直ぐにニコリと笑った。
「ありがとう。嬉しいわ。ありがたく頂きます。どうもありがとう」
店員は、包みを受け取った。
少年が焦って、その場から逃げ出そうとすると、女の店員が呼び止めた。
「ねえ。ボク。ちょっと待って」
そう言って店員はレジから出てきて純の手を掴んだ。女の店員は笑顔で純を見ている。純は、焦りと恥ずかしさと、不安で真っ赤になってドギマギしている。
「順子―。ちょっとレジ見てて」
店員は大きな声で言った。商品のチェックをしていた別の女店員が、振り向いて走ってきた。
「どうしたの。玲子。何の用?」
玲子の所に来た店員が聞いた。
「ちょっと、この子がね、スーパーの中で落し物しちゃった、って言うから、一緒に探してあげようと思うの。その間、レジを見てて」
そう言って、包みを渡された店員は、純の頭を撫でた。
「ああ。そうなの。わかったわ」
玲子に呼ばれた順子という店員は、レジのボックスの中に入った。
「さあ。ボク。行きましょう」
そう言って店員は純の手を引いて歩き出した。
「ど、どこへ行くんですか?」
純は不安になって聞いた。だが店員は黙って純の手を握って歩いていった。店員は純を連れて女子トイレに入った。
「な、何をするんですか」
純は震えながら、真っ赤になって聞いた。女店員は後ろ手で戸を閉めるとは、ニコッと笑って両手を純の肩にかけた。そして、しゃがんで、目線を純と同じ高さにして、純をじっと見た。
「ボク。私が好きなの」
「え、ええ」
乗りかかった船で、純はそう言った。というより、この場合、この状況で、純にそれ以外に他に言う言葉があるだろうか。それに、実際、純は、はじめて会ったこの女店員が一目見た時から好きになってしまったのである。だからそれは純の本心でもある。
「ボク。名前は何というの」
「純です」
「私、ボクのこと気づかなかったわ。でもとっても嬉しいわ。私は黒木玲子。よろしくね」
女はそう言って、いきなり純の唇に自分の唇を合わせた。純は真っ赤になった。女は純の頭を掴むと、引き寄せて口と口を合わせ、純の口の中に舌を入れてきた。
「さあ。ボクも舌を私の口の中に入れて」
初めてのキスに純は真っ赤になった。純は言われたように、恐る恐るそっと舌を出した。女はうっとりした表情で、舌を伸ばして、純の舌と合わせると、さかんに舌と舌を絡めあった。キスは初めてなので純はボーとなっていた。女は貪るように純の舌を弄った。歯や頬の内側など口中に隈なく舌を伸ばす。女は純の頭をしっかり押さえて離さない。純の口中からは次から次へと、とめどなく唾液が出てきた。女はコニッと笑って純の唾液を啜った。それでも唾液は、とどまる事を知らず出つづけた。女は、それを全部飲み込んだ。
「プハー」
いいかげん長くキスして疲れたのだろう。女は純から口を離し、大きく呼吸した。そしてじっと純を見つめた。そしてニコッと笑った。
「嬉しいわ。ボクのような可愛い子に好かれていたなんて。さあ。ここを揉んで」
そう言って女は、しゃがみ込んだまま、純の両手をつかんで、自分の豊満な胸に当てた。
「さあ。揉んで」
玲子は言った。
「あ、あの。こんな事しては、いけないんじゃないでしょうか」
純は怖れながら手をプルプル震わせながら聞いた。
「いいの。だって私がいいって言ってるじゃないの。それとも純君は本当は私が嫌いなの?それとも、あの告白は悪戯だったの?」
「ち、違います。僕は本当にお姉さんが好きなんです」
玲子はニコッと笑った。
「嬉しい。じゃあ揉んで。女は好きな男の子にならエッチな事をされれたがるものなのよ」
そう言われて純は恐る恐る玲子の胸を服の上から、ゆっくり揉み始めた。だが純の震える手つきは、恐る恐るで、服の上から触れているだけのほんの申し訳程度である。
「あん。じれったいわ。純君は私の事、本当に好きなの」
玲子はもどかしそうな口調で言った。そして純をじっと見つめた。
「は、はい」
「じゃあ、ちゃんと揉んで」
「は、はい」
純の頭は興奮より、ただただ緊張だけだった。玲子の機嫌を損ねないように、純は力、といっても子供の力だからたいしたものではないが、を入れて一生懸命、制服の上から玲子の胸を揉んだ。豊満で柔らかい玲子の胸を揉んでいる内に純もだんだん興奮してきた。
「ああん。いいわっ。気持ちいいっ」
玲子は、淫らに半開きに口を開きアハンと上擦った口調で喘いだ。女が興奮すると我を忘れて言葉がなくなる。玲子は、純に注文せず、純に胸を揉ませるのに任せた。純も興奮してきて、もはや躊躇いは無くなり、積極的になって柔らかくてエッチな玲子の胸の感触を楽しむように、たっぷり揉んだ。もう純は激しくビンビンに勃起していた。玲子も純も気が投合していた。沈黙のまま、しばし玲子は純に胸を任せていた。
「さあ。純君。今度はお尻を触って」
そう言って玲子はスックと立ち上がって後ろを向き両手を壁につけた。
「さあ。純君。触って」
純の目の前には制服の膝までの紺のタイトスカートに覆われた大きな尻がムッチリ盛り上がっている。
「さあ。純君。触って。うんとエッチな事して」
純は目をパチクリさせた。純はゴクリと唾を飲み込んだ。
「ああっ。玲子さん。好きです」
純は叫ぶように言うや玲子の尻にしがみついた。純が女の体で一番惹かれるのは尻だった。つまり純は、甘えん坊なのである。純は女の尻に頬っぺたを押しつけるようにくっつけ、ガッシリと両手で玲子の腰をタックルのように前に回して抱きしめた。
「ああっ。幸せです。玲子さん」
純は、あられもない告白をして、しばらく玲子の尻にスカート越しに、その柔らかい弾力のある肉を枕のようにしてピッタリと顔を尻にくっつけた。玲子は首を後ろに回して、尻にしがみついている純を見て、ふふふ、と笑った。純がじっとしているので玲子はハワイアンダンスのように腰をゆっくり揺らした。純は手をほどいて顔を離した。純が手を離すと玲子も腰の動きを止めた。純は目の前にある玲子の大きな尻をじっと見つめていたが、そっと手を伸ばして触ると、尻の感触を確かめるように、ゆっくり触ったり、撫でたりした。
「ああっ。柔らかい。最高の感触です。玲子さん」
純は興奮して上擦った口調で言った。
「純君」
「はい。何でしょうか」
「スカートの中に手を入れて触ってもいいわよ」
純は一瞬、ためらったが、小さく、
「はい」
と言って、スカートの中に手を忍ばせた。
「ああっ。柔らかい。温かい」
純は太腿に触れると、思わず声を出して言って、太腿を抱きしめた。そうなのである。純は母親の愛情を受けずに育ったため、やさしさに飢えているのである。太腿の次は、玲子に言われたようにパンティーの上から尻を触った。あまりにも柔らかくて温かくて、また、こんな事をするのは生まれて初めてなので、純は興奮してハアハアと息を荒くした。マラはビンビンに勃起している。特にパンティーの縁の部分に純は興奮した。しかしスカートの中で触っているので、実際のパンティーや尻は見えない。まるで痴漢のようである。しかし見えないという事は余計、純の想像力を掻き立てて、純を興奮させた。
「ふふ。いいわよ。純君。私、一度、かわいい小さな男の子に痴漢されたいと思っていたの」
純の思いを察している事を知らしめるかのように玲子が機先を制するように言った。純の手がピクンと震えた。だが、もう純は捨て鉢になって、どんなに軽蔑されてもかまわないという心境になっていたので、思うさま玲子の尻を触りまくった。ちょうど見えない福引きの箱の中を手探りでかき回すように。
「純君」
「は、はい。何でしょうか」
純の手がピクンと動いた。
「ここも触って」
そう言って玲子は純の手を掴んで、前に持っていき、女の盛り上がりの部分に当てた。
「ここも触って」
純は真っ赤になって心臓の鼓動がドキドキと速くなった。
「は、はい」
純は蚊の泣くようなか細い声で言った。女の其処を触るのは生まれて初めてである。触るという事は、自分の人格を相手に知られてしまう事である。純は恥ずかしがり屋なので、なかなかそれが出来ない。其処に当てられているのは玲子の意志による誘導で純の意志ではない。しかし、何かをする事は出来ない。しかし、かといって離す事も出来ない。離すと恥ずかしがっている事がわかってしまって、それも出来ないからである。純は蛇ににらまれた蛙のように、其処に触れている手を石のようにじっとさせていた。
「あん。純君。お尻のように、うんと触って」
純が何もしないので玲子がじれったそうな口調で言った。
「は、はい」
純はあわてて返事をした。玲子の要求という口実が出来た。ので純は其処を触りだした。女の盛り上がりの肉がパンティーによってピッチリ収められていて、摘もうとすると、プニュッと程よい弾力があって気持ちいい。何回か揉んでいるうちに、だんだん純も心の抵抗がなくなってきて、積極的に触るようになった。純は蕩けるような酩酊の感覚で、其処を揉んだ。もう一方の手で太腿や尻を触りながら。
「ああー。か、感じちゃうー」
玲子は苦しげな喘ぎ声を出した。玲子の体はプルプル振るえ、弱々しい内股気味になっていた。玲子は胸の前で両手を交叉させ、胸を押さえ、純の責めに耐えた。
その玲子の仕草は純の性欲を激しく刺激した。純はパンティーの縁のゴムを摘み上げて離し、ピチンと音をさせたり、女の部分をパンティーの上から指でスーとなぞってみたり、太腿を指先でスーと膝の上から女の部分へゆっくり這わせたりした。その度に玲子の太腿はピクンと震えた。純は友達がおらず、いつも一人でそんな事ばっかり想像していたので、初めてとはいえ、そういう事が上手いのである。気のせいか玲子の女の部分が膨らんできたように見えた。
「じゅ、純君」
玲子の口調は震えていた。
「は、はい。何でしょうか。玲子さん」
純は淡白に答えた。
「あ、あの。お願いがあるんだけど聞いてくれる」
「は、はい」
「パ、パンティーの中に手を入れて直接、触ってくれない」
「は、はい。わかりました」
純はパンティーの縁から手を入れて直接、女の部分を触った。よくパンティーの縁を引き絞ってTバックのように尻や前を露出させる人がいるが、純はそれが趣が無いと思っていて嫌いだった。そのため、そんな事はしなかった。それよりパンティーの形はそのままで、中に指を入れてモソモソ這わせるのが趣味だった。そのため、そうやった。純は、生まれて初めて触る女の部分に、激しく興奮しながら触った。純は女の割れ目を探り当てた。其処は湿っていた。純は女の割れ目に指を入れた。其処はヌルヌルともっと粘っこい液体でベタついていた。純は其処に指を当てて前後に動かした。もう一方の手は後ろからパンティーの縁の中にいれ、尻を触ったり、コチョコチョくすぐったり、尻の割れ目に指を入れて、割れ目を指先でなぞったりした。前の割れ目は、相変わらず、指で前後になぞりながら。純はスケベなので、こういう事は上手かった。
「あ、ああー。感じちゃうー」
玲子は下肢をプルプル震わせながら、苦しげな口調で喘ぎ声を洩らした。玲子の女の割れ目からは、ネバネバした液体がどんどん出てきて、純が割れ目をなぞる度にクチャクチャ音を立てるようになった。
「玲子さん。パンティーが濡れちゃいます」
純は玲子の下着が濡れる事を心配して言った。
「い、いいの。大丈夫。それより、後ろの方に穴があるでしょ。そこに指を入れて」
純は割れ目の後ろの方をまさぐった。穴があった。純は指を立てて穴の中に指を入れた。ベチャベチャに濡れているので、それが潤滑油となって、指は容易に入った。入ると直ぐにキュッと指は締めつけられた。それは玲子の意志で締めつけているのか、それとも何かが入ると反射的に締めつけようとするものなのかは、純には、初めてなので、どっちなのか分からなかった。そもそもまだ学校の授業でも習っていない。ので分かりようがない。穴の中は、外より、もっとヌルヌルしていた。純はまるで秘境のジャングルに足を踏み入れた探検家のように指で穴の中をあちこち触った。
「あ、ああー。そ、そこ。感じちゃうー」
玲子は髪を振り乱して苦しげに言った。
「ゴ、ゴメンなさい」
純は、女にとって辛い所を触ったのだと思って、あわてて指を離した。
「い、いいの。大丈夫。お願い。もっと其処をうんと触って」
玲子は苦しげに眉を寄せた顔を純に向けて言った。
「つらくないんですか」
純は恐る恐る聞いた。
「大丈夫。つらいような叫び声を上げちゃうかもしれないけど、構わないでうんと刺激して」
玲子は顔を赤くして純に言った。
「わ、わかりました」
純はわからないまま、京子に言われた所を念入りに指先で刺激した。
「あ、ああー。い、いいわー」
玲子は髪を振り乱して叫んだ。純は玲子がとてもつらい思いなのだろうと思って一旦、指を動かすのを止めた。そうすると玲子は、落ち着きを取り戻し、荒かった呼吸がだんだん、落ち着いてきた。やはり、触られるとつらい所なのだと純は確信した。しかし、玲子が、
「つらいような叫び声を上げちゃうかもしれないけど、構わないでうんと刺激して」
と言っているし、
「いいー」
と叫んだので、つらいけど気持ちがいいのだろうと思って、玲子の息が落ち着くと、また指先で其処をコチョコチョと押したり擦ったりした。すると玲子は直ぐに、プルプルと体を震わせながら、
「あっ。ああー」
と苦しげな喘ぎ声を上げ始めた。まるでスイッチを押すと動き出す人形のようである。そんな事を何回か繰り返した。純も何か訳のわからないまま面白くなってきた。
「純君」
「はい」
「今度は指を出そうとしたり、入れようとしたりして、上下に動かして」
「はい」
純は元気よく答えた。そして玲子に言われたようにゆっくり、穴に入れている指を前後に動かし出した。
「あっ。ああっ」
また玲子が苦しげな喘ぎ声をあげ出した。しかし、これも前のと同じで、辛いけど気持ちがいいんだろうと思って、玲子の反応に構わず、自分の意志で指を往復運動させ、そして時々、休んだ。そうする事が玲子が一番、望んでる事だと思ったからである。玲子は、さっきと同じように、まるでスイッチを押すと動き出す人形のようである。動かすと悶え出し、止めると落ち着いてくる。純はまた、そんな事を何回か繰り返した。何回か後に、玲子が、辛そうな、しかし物欲しそうな顔を純に向けた。
「ね、ねえ。純君」
「はい。何ですか」
「今度は休みを入れないで続けてやって」
「大丈夫ですか」
「大丈夫よ」
「はい。わかりました」
純は玲子に言われたように、今度は休みなく、ゆっくりと指を往復させた。
「ああっ」
玲子は喘ぎ声を出し、体は震えだした。休みがなくては、辛いだろうと思って純はゆっくり往復させた。しばしすると玲子はねだるような顔を純に向けた。
「純君」
「はい。何ですか」
「お願い。もっと速く激しくやって」
「大丈夫ですか」
「大丈夫。お願い」
「はい。わかりました」
純は玲子に言われたように、往復運動の速度を速めた。
「ああー」
京子は大きく叫んだ。しかし純は玲子の要望どおり、休まず続けた。このまま、どうなるのか、純には分からなかった。
「純君」
「はい」
「もっと速く、もっと激しく、やって」
玲子は何かを必死で求めるように命令的な口調で言った。
「はい」
純は返事して、玲子に言われたように、速く激しく往復させた。手加減はしなかった。玲子は、
「ああー」
と悶えて苦しんでいるように見えるが、それを望んだのは玲子である。玲子は、とうとう全身がガクガク震え出した。
「ああー。いくー。お願い。純君。もっと激しくやって」
玲子が叫んだ。純は、分からないまま、ますます速く激しく指を往復させた。
「ああー。いくー」
玲子は、ひときわ激しい叫び声を上げた。玲子の体は激しく痙攣した。何かが玲子に起こったのだと純は感じた。そのため純は指の往復を止めた。そして指も抜いた。玲子は、ハアハアと激しく肩で呼吸していたが、だんだん落ち着いてきて、ついに平常の呼吸に戻った。玲子は純に見られないよう背を向けると、トイレットペーハーを少し切り取り、女の濡れた所を拭いた。さらに玲子はトイレットペーパーを少し切り取って、純に振り向いた。玲子はニコッと笑って純を見た。
「純君。手を出して」
純は手を差し出した。
「純君。ありがとう。いっちゃったわ。すごく気持ちよかったわ」
玲子はベトベトになった純の指をトイレットペーパーで丁寧に拭いた。
純には、このベトベトした液体が何だかわからなかった。
「玲子さん。このネバネバした液体は何ですか」
純に聞かれて玲子は恥ずかしそうに顔を赤くした。
「女はエッチな気持ちになるとアソコが濡れちゃうの。ゴメンね。純君の手を濡らしちゃって」
純の手を拭きおわると玲子は純の手を握った。
「純君。ありがとう。気持ちよかったわ。お礼に今度は純君を気持ちよくさせてあげるわ」
そう言うと玲子はしゃがみ込んだ。玲子は純のズボンのベルトを緩め、チャックを外して、ズボンを降ろした。そしてパンツも降ろした。いきなりズボンとパンツを脱がされて、純は恥ずかしさで真っ赤になった。丸出しにされた、おちんちんは玲子に見られて、恥ずかしさのため、直ぐにビンビンに硬く勃起した。天狗の鼻のようにそそり立ったそれを見られている事が恥ずかしく、純は真っ赤になった。が、小心な純は玲子のする事に対して何もする事が出来ず、精神的に呪縛にかかったかのように、じっとしていた。丸出しのおちんちんは、ますます勃起した。
「ああっ。玲子さん。何をするんですか」
純は真っ赤になった顔で聞いた。
「ふふふ。こんなに大きくなっちゃって。私を好きなのね。ありがとう。嬉しいわ」
そう言って玲子は純の股間に顔を近づけ、そっと口を開けて、そそり立ったおちんちんを口に含んだ。
「ああっ」
純は死にそうなほど驚いた。
「ああっ。玲子さん。何をするんですか」
純は焦って言った。玲子は口に入れたおちんちんを一先ず離した。
「気持ちよくしてあげるわ。じっとしていて」
玲子は笑顔で言った。
「や、やめて下さい。そんな所、汚いです」
純は焦って言った。玲子はニコッと笑った。
「汚くなんかないわ。大人の男と女では皆やってることなの。安心して」
そう言って玲子は再び、純のおちんちんを口に含んだ。そして、ゆっくりと口を往復させ始めた。
「ああっ」
女におちんちんを舐められる事など生まれて初めてなので、純は何がなんだか分からなくて頭が混乱していた。ただ、いつもオシッコをしている汚い所をきれいな女の人が舐めているのが不思議で、可哀相に思った。女の裸は「美」だが、男の裸、ましてや、おちんちんなど汚いだけだと思っていた。大人の男と女がそんな事をしていると思うと、何か嫌な気持ちになった。女はきっと、男の命令で仕方なくそんな事を嫌々しているんだろうと思った。だが玲子の顔には嫌がっている様子は見られない。むしろ恍惚としてうっとりしているような感じである。純は疑問に思いながら変な事をしている玲子を見た。純と視線が合うと玲子はニコッと笑った。そしておちんちんから口を離した。
「どう。気持ちいい?」
「わ、わかりません。そんな所、汚くて玲子さんに悪いです」
「汚くなんかないわ。何も考えないで私に任せて。必ず気持ちよくしてあげるから」
そう言って玲子は再び純のおちんちんを口に入れた。純は、京子に言われたように、あまり考えないことにした。京子は今度は口の中で舌を出して、純のおちんちんの色々な所を舐め出した。気持ちよくはないが何か不思議な気持ちになった。玲子は、しばし舌で舐めた後、口を離した。そして今度は両手を後ろに回して、尻を指先ですーと撫でたり、尻の割れ目に指を入れたりした。
「ああっ」
純は思わず声を出した。だが玲子はニコニコ笑いながら、純の尻の丘を撫でたり尻を割り開いて、尻の割れ目をすーと指でなぞったりした。
「ああー」
純は思わず声を出した。
「どう。気持ちいい?」
「は、はい。くすぐったいですが、気持ちいいです」
純は正直に答えた。
「そう。それはよかったわ」
そう言って玲子は尻を触りながら、脇腹や背中を爪先で、触れるか触れないかの程度で、すーと撫でたり、腋の下をコチョコチョくすぐったりした。
「どう。純君。気持ちいい?」
「は、はい。死にそうなほど、くすぐったいですけど気持ちいいです」
玲子はニコッと笑った。
「我慢してね。くすぐったさが気持ちよくなるんだから」
そう言って京子は爪先を純の尻や背中や太腿に、すーと這わせた。純は口を閉じて眉をしかめ、手をギュッと握りしめ、くすぐったさに耐えた。玲子は繊細な手で純の玉袋をそっと包むと、ゆっくりと玉を掌の中で揉み始めた。残りの片手で純の体をくすぐりながら。だんだん純は気持ちよくなってきた。玉を揉まれる感覚も何か気持ちがいい。
「どう。純君。気持ちいい?」
「は、はい」
純は自分の気持ちを正直に答えた。
「そう。それは良かったわ。私も弾力のあるプニュプニュした玉を揉む感覚が気持ちがいいわ」
そう言って玲子は片手で玉を揉みながら、片手で尻や太腿の内側をすーと撫でた。しばらくそうした後、玲子はまた純の玉袋を口に含んだ。
「ああっ」
思わず純は声を出した。玲子は舌で玉を転がしたり、少し歯を立てたりした。手で純の尻や太腿を撫でながら。
「どう。純君。気持ちいい?」
玲子が口を離して聞いた。
「は、はい。気持ちいいです」
「そう。それは良かったわ」
「でも、噛んだりしないで下さいね。怖いんです」
「大丈夫よ。噛んだりなんかしないから。でも、そうされてしまうかもしれない恐怖感がスリルがあって気持ちいいでしょ」
そう言って玲子は、また玉袋を口に含んで舌で玉を転がしたり、舐めたりした。時々、少し歯を立てながら。手で太腿や尻の割れ目を撫でながら。純は、はじめは、おぞましいと思っていたこの行為に慣れてきて、気持ちが良くなってきた。しばし玉をしゃぶっていた玲子は、口を離し、今度はおちんちんを口に含み、舌で舐めたり、前後にゆっくり往復させ出した。手で太腿の内側や尻の割れ目などの敏感な所を、爪先でそーと撫でながら。もはや純はためらいなく、気持ちよくなっていた。純は身も心も玲子に任せた。はじめは大人の男女がこんな事をするのは汚いと思っていた嫌悪感も薄れて、大人がそんなことをするのも少し理解できた。玲子は一心に口に含んだおちんちんを、ゆっくり往復させている。純は、だんだん自信がついてきて、玲子の美しい黒髪を撫でたり、柔らかい二の腕や華奢な肩を触った。それは柔らかくて気持ちが良かった。玲子は純と視線が合うとニコッと微笑んだ。何か純は大人になったような気がした。女はこうする事が嫌ではなく、かえって好きなんだとも思えるようになった。純はちょっと王様になったような気分になった。
「ああ。玲子さん。汚い所を舐めさせてしまって申し訳ないですけど、気持ちいいです」
純はため息まじりに言った。
「ふふ。純君も大人になったのね」
玲子は、そんな事を言って、また純のおちんちんを口に含んで往復させた。その表情は、嫌がるどころか、むしろ我を忘れて楽しんでいるようだった。
「玲子さん」
「なあに」
「そんな汚い所を舐めるのが気持ちいいんですか」
純は直截的な質問をした。
「ええ。気持ちいいわ。純君にはまだ分からないでしょうけど。特に純君のように若くてピチピチで身も心もきれいな、おちんちんは最高だわ」
玲子もあられもなく答えた。そしてまた純のおちんちんを口に含んだ。もはや純に躊躇いはなくなっていた。純はおちんちんを舐められる快感に身も心もゆだねた。その間、純は玲子の髪をやさしく撫でた。かなりの時間、京子は舐めつづけたが、ようやく口を離した。
「じゃあ、時間も無いから、これでおわりにするわ」
そう言って京子は純のパンツをあげて履かし、ズボンもあげて履かせた。
「どう。気持ちよかった」
「え、ええ。とても。でも、やっぱり玲子さんに悪いです」
「そういう、やさしい純君って好き」
そう言って玲子は純の背中に手を回して純を抱きしめた。純は最高に幸せだった。玲子も嬉しそうだった。しばしの抱擁の後、玲子は純の両肩に手をのせて純をじっと見た。
「純君。いつから私のことを見てたの」
「そ、それは・・・半年くらい前からです」
純はとっさのデタラメを言った。
「ふーん。全然気づかなかったわ」
「・・・だって、気づかれないよう、男子用の下着売り場から、そっと見てたんですから・・・」
「ふーん。そうなの。全然、気づかなかったわ。店員はね、万引きしてる人がいないか、無意識の内に周囲をさりげなく見回す習慣があるから、普通なら気づくはずなのに・・・。私って鈍感なのかしら」
「ち、違います。一ヶ月に一回か二回くらいの割り合いでしか来ませんでしたから・・・」
「ふーん。そうなの。それじゃあ仕方ないわね。よかったわ。私が鈍感じゃなくて」
純はほっとした。だがそれも束の間。
「でも、どうして今日、あんな大胆な事を言う決断をしたの」
「そ、それは・・・」
と言って純は一瞬、言葉に詰まった。
「それは、学校で担任の先生に、お前は内気すぎるから、もっと積極的にならないと内申書の性格で、内気、と書かなきゃならないから進学に不利だぞ、と言われたんです」
純は苦し紛れの理屈を言った。
「ふーん。そうなの。じゃあ、私は純君の進学のために内申書の成績を良くするための練習なのね」
玲子はさびしそうな口調で言った。
「ち、違います」
「どうして」
「確かに、練習という意味もありますけれど、好きな人にじゃなきゃ、あんな事、言いません」
「確かにそうね」
玲子は納得したようにニッコリ笑った。
「純君。携帯もってる?」
「はい」
純はズボンのポケットから携帯を取り出した。
「ちょっと貸して」
玲子が言ったので純は携帯を京子に渡した。玲子は携帯をピピピッと操作して、純に返した。
「はい。メールアドレスと住所を入れといたわ。純君は勉強熱心そうで遊びに夢中にならないように電話番号は入れなかったわ。また、私に会いたくなったら、いつでもメールしてね。お店は忙しいから、これからは、お店で会うことは、あまり出来ないわ」
「あ、ありがとうございます。京子さん」
純は礼を言って携帯をズボンのポケットに入れた。
「じゃあ残念だけどもう出ましょう」
「はい」
「ちょっと待ってて。人がいないか見るから」
そう言って玲子はトイレを出た。そして直ぐに戻ってきた。
「大丈夫。誰もいないわ。まず私が先に出るわ。人が来ないように見張ってるから、純君を呼ぶわ。純さん、て言うわ。そしたら、急いで出てきて」
「はい」
玲子は、直ぐにトイレを出た。
「純さーん」
玲子が呼ぶ声がした。女子トイレから男が出てくるのを人に見られたら大変である。純は急いで女子トイレを出た。外には誰もいなかった。玲子がニコニコ笑っている。
「じゃあ、私、仕事があるから、ここでお別れね。私に会いたくなったらいつでもメールしてきてね」
そう言って玲子は手を振って、急いで小走りにレジの所に戻って行った。
純はほっとして、京子のいた所に戻った。京子はいない。純は携帯を取り出した。メールが一通、来ていた。京子からのメールだった。
「なかなか帰ってこないので、三階の喫茶店にいます」
と書いてあった。
純は礼儀正しい性格だったので急いで、玲子にお礼のメールを書いて送った。それには、こう書いた。
「玲子さん。今日はどうもありがとうございました。またお会いしたいです。純」
純は急いで三階に上がった。喫茶店で京子が窓際の席に一人で座ってポカンと外を見ていた。純は喫茶店に入って急いで京子のテーブルに向かい合わせに座った。
「おかえり。随分、長かったわね」
「は、はい」
「純君。何か食べる?」
「い、いえ。いいです」
京子がアイスティーだったので、純もアイスティーを注文した。
「どうだった。ちゃんと、メールに書いたように店員に愛の告白をした?」
「は、はい。恥ずかしいけど、ちゃんとメールに書いてあるように言いました」
「そしたら相手は何て言った?」
「ありがとう。嬉しいわって言って受けとってくれました」
「そう。それは良かったじゃない」
京子はストローでアイスティーを掻き回した。
「自信ついたでしょ」
「はい。少し。でも、怒られました」
「何て」
「あんな事、私だからいいけど、もうしちゃダメよ、って注意されました」
「ふーん。でも、随分、長い時間だったけど、何をしていたの」
「・・・えーとですね。私だからいいけど、真面目な人だと叱る人もいて、叱られると、よけい自信がなくなっちゃうから、十分考えてから行動しなさいって、いうような事を長々と説教されてしまったんです」
純はウソをついた。玲子と仲良くなったと言うと、京子に嫉妬されると思ったからである。
「ふーん」
京子はストローでアイスティーを掻き回しながら聞き流すように言った。半信半疑の顔つきである。確かに、長めの説教といっても長すぎる。説教にそんなに時間がかかるわけはない。
「じゃあ、行きましょう」
「は、はい」
純は、急いでアイスティーをゴクゴク全部、飲んだ。そして京子と喫茶店を出た。二人は車に乗った。そして京子の運転で、京子の家に向かった。純は内心、ウキウキしていた。スーパーの店員の玲子の方が京子より美しく、好きになってしまったからである。それを察してか京子は何か不機嫌そうだった。帰りの車の中でも純に話しかけてこなかった。
京子の家に着いた。京子と純は家に入った。二人は向き合って食卓についた。京子はじっと純の顔を見た。その時、ピピッと携帯にメールが来た音がした。しまった、マナーモードにしておけばよかったと思った。メールが来た以上、直ぐに開けて見ないのは不自然である。純はポケットから携帯を取り出してメールを開いた。玲子からだった。それにはこう書いてあった。
「純君。メールありがとう。今日は楽しかったわ。また会いたいわ。 玲子」
純はドキンとした。玲子の方が、京子よりきれいだし、甘えられると思うとホクホク嬉しくなった。純の心はもう京子から玲子に移っていた。
「純君。携帯、見せて」
純が携帯をポケットに仕舞おうとすると京子が、それを制した。
「えっ」
と、純は焦ったが、見せない理由もなく、見せないのは、不自然である。京子は純から奪いとるように携帯をとった。純は焦った。さっき玲子に送った「今日はどうもありがとうございました。またお会いしたいです」という純のメールもある。京子は、眉を寄せて携帯を見ていたが、携帯を片手に純に疑問に満ちた目を向けた。少し不機嫌そうである。
「純君。さっき言った事ウソでしょ。一体、何があったの」
京子は問い詰めるように言った。
「い、いえ、その・・・」
純は答えられない。
「純君。着てる物を全部、脱ぎなさい」
京子は厳しい口調で言った。
「は、はい」
純は京子の厳しい口調に怯えながら着てる物を全部脱ぎ、裸になった。おちんちんを手で隠しながら。
「純君。本当は何があったの。言いなさい」
京子は厳しい口調で問い詰めた。
「で、ですから、さっきも言ったように、少し、説教されたんです」
純は焦りながら言った。
「ウソだわ。説教されてメールアドレスを教えたり、楽しかったなんて言う?楽しかった、って玲子って人が言ってるけど、説教することが楽しい人なんている?」
「いると思います。誰でも説教されるのは、嫌ですが、説教するのは、いいたい事を言うのだから結構、いい気分なんじゃないでしょうか」
「それにしては、随分、長い時間の説教ね。メールも何か楽しそうな雰囲気ね。そんなに長々と何を話したの。言って御覧なさい」
「そ、それは・・・」
純は言葉につまった。
「純君。四つん這いになりなさい」
京子が強気の口調で命令した。
「は、はい」
言われて純は四つん這いになった。京子がドスンと純の背中の上に乗った。
「ああっ。何をするんですか」
「本当の事をいうまで拷問するわよ」
そう言って京子は両足を浮かせた。京子の体重が純の背中にかかった。
「ウソなんか言ってません。信じて下さい」
純は訴えた。純はどうしても玲子と友達になりたかった。心は京子から離れて玲子に移っていた。京子はそれを感じとって嫉妬しているのだ。
「純君。はっきり言うわ。私は玲子って人に嫉妬しているの。純君はメールで、玲子さんに、また会いたいです、なんて書いているでしょ。もう、私を捨てて、玲子って人と仲良くなるんでしょ。でも私が純君と玲子さんに、話すきっかけをつくってあげたのよ。スーパーで、あの人を見て、大人しくて優しそうな人だと思ったからなのよ」
京子は恩着せがましく言った。
「は、はい。その事は十分、わかっています」
純は突っ張った細い腕をプルプル震わせながら言った。
「私を捨てて、あの人に鞍替えするんでしょう」
そう言って京子は尻を揺すった。
「そ、そんな事、ありません」
純は必死に訴えた。
「じゃあ、あんなに長い時間、一体何をしていたの。彼女は、楽しかったって書いてるけど」
「ゲームセンターで一緒にちょっと遊んだんです」
ショッピングセンターの中にゲームコーナーがあるのを純は見ていたので、そんな出任せを言った。
「ゲームセンターで何をして遊んだの?」
「モ、モグラ叩きです」
「本当ね?」
「はい。本当です」
「これで純君がウソをついている事が完全に証明されたわ。あそこのゲームコーナーには、モグラ叩き、はないのよ」
京子は勝ち誇ったように言った。純は真っ青になった。
「さあ、純君。本当のことを言いなさい」
京子は強気に言うが、純はどうしても言いたくない。それを京子は察したかのような様子である。そして言った。
「しょうがないわね。じゃあ、本当のことを言うまで拷問にかけるわよ」
そう言って京子は純の腋の下をコチョコチョとくすぐった。純は、ああーと叫びながらも必死で耐えた。京子は脇腹を爪先ですーと撫でたり、金玉をつかんで、引っ張ったりした。だが、純は歯を食いしばって耐えた。
「さあ。純君。膝を伸ばしなさい」
言われて純は四つん這いだった膝を伸ばして下肢を一直線にした。だが、あいかわらず京子は純の背中に乗っている。
「さあ。純君。腕立て伏せをしなさい」
京子が命令的な口調で言った。
「ええー」
純は吃驚して思わず声を出した。
「さあ。はじめなさい」
そう言って京子は純の尻をピシャンと叩いた。仕方なく純は京子を背中に乗せたまま腕立て伏せをはじめた。ただでさえ、純は腕立て伏せは20回くらいしか出来ないのに、京子は容赦なく体重をかけて背中に乗っている。純は、京子を乗せたまま腕立て伏せを始めた。京子が乗っているので耐えられないほど重い。
「ほら。もっと、ちゃんと肘を深く曲げなさい」
腕の曲げ具合が少ないので、京子は容赦なく叱って、純の尻をピシャリと叩いた。
「は、はい」
純は恐る恐る言って、深く肘を曲げた。京子が背中に乗っているので肘を伸ばすのが大変である。10回くらいで、純はもう手がガクガクになり、意識が朦朧としてきた。もう限界だった。
「きょ、京子さん。許して下さい。もう耐えられません」
純は全身をガクガク震わせながら言った。
「ダメよ。許して欲しかったら、本当の事を言いなさい」
京子は突き放すように言った。純は仕方なく腕立て伏せをつづけた。だが、もう限界だった。とうとう純はグシャッと潰れてしまった。
「ダメじゃないの。ちゃんと起きなさい」
京子はうつ伏せになっている純の鼻を摘んで言った。
「も、もう出来ません」
純は泣きそうな顔で言った。
「だったら本当の事を言いなさい」
「な、何をですか?」
「とぼけないで。だから、二時間も彼女と、どこで何をしていたかよ」
そう言って京子は純の金玉をグッと握った。
「言わないと強く引っ張っちゃうわよ」
京子は威嚇して、純の金玉をグッと引っ張った。
「ああっ。言います。言いますから、許して下さい」
純は泣きそうな顔で京子に訴えた。
「わかればいいのよ。さあ。本当の事を言いなさい」
京子は純の金玉を握りながら言った。純は弱々しい顔を京子に向けて、京子の顔を窺いながら話し始めた。
「あ、あの。女の店員に女子トイレに連れて行かれました」
「そこで何をしたの?」
「いきなりキスされて、胸を触らされて、おちんちんを舐められました」
純は正直に答えた。
「それで気持ちよかった」
「は、はい」
「また、彼女と会うつもり?」
「わ、わかりません。それは・・・」
「ウソおっしゃい。彼女と別れてすぐに、また会いたいです、ってメール送ってるじゃないの。本当は会いたくて会いたくて仕方ないんでしょ。本当のこと言いなさい」
京子は純の金玉をつねった。
「は、はい。会いたいです」
純はあわてて苦痛に顔を歪めて言った。
「くやしいわ。私がお膳立てしてあげたのに、私は捨てられて、きれいな女店員に乗り換えられちゃうんだから」
その時、ピピピッと純の携帯がなった。京子は純の携帯を開けてみた。玲子からのメールだった。それにはこう書かれてあった。
「純君。明日、××の海水浴場にいかない。玲子」
京子は純を見た。
「純君。どうする。行く?」
「い、行きません」
純は京子の嫉妬を怖れてそう言った。
「いいのよ。行きなさい。行かなきゃダメよ」
そう言って京子は直ぐに返事のメールをこう書いた。
「はい。喜んで行きます。純」
そして京子はそのメールを玲子に送った。
☆ ☆ ☆
さて翌日になった。
××の海水浴場にセクシーなビキニ姿の玲子と純が砂浜の上にシートを敷いて座っていた。ビーチバレーをした後の一休みである。
「よー。玲子ー。随分、幼い彼氏じゃないかー」
浜辺にいた三人の男がひやかし半分に声をかけた。
「あら。あなた達、来ていたの。この子はね。私の従兄弟なのよ」
玲子は大きな声で男達に向かって言った。男達は笑いながら三人でビーチバレーをし出した。
「純君。あの男の人達は私の高校の時の同級生なの。ここは私の地元だから、結構、知ってる人に会っちゃうの」
玲子は純にそんな説明をした。
「あ、あの。玲子さん」
純は、恐る恐るの様子で玲子に声をかけた。
「なあに。純君?」
「あ、あの。スイカ割りを、し、しませんか」
純の声はなぜか震えていた。
「いいわ。やろう。じゃあ、スイカ買ってくるわね」
玲子は天真爛漫の笑顔で笑って、海の家に走っていった。玲子はすぐにスイカを買って、戻ってきた。玲子は小さなビニールを敷いて、その上にスイカを乗せた。
「さあ。純君。どっちがやる。私。それとも純君?」
「れ、玲子さんがやって下さい」
純は声を震わせながら言った。
「わかったわ。じゃあ、私がやるわ」
玲子は笑って言った。そうして目隠し用の手拭いを取り出した。
「あ、あの。玲子さん」
「なあに」
「スイカを割っちゃうと、汚くなって食べにくくなりますから、割らないで、目隠しして、スイカを当てるというようにしては、どうでしょうか」
「そうね。その方がいいわね」
「あ、あの。玲子さん」
「なあに」
「でも、それだけだと、ちょっと簡単になっちゃいますから、手を後ろで縛って、足だけで探すというようにしては、どうでしょうか」
「そうね。その方が面白そうね。いいわよ」
こうしてスイカ割りが始まった。純は玲子の目を手拭いで縛って目隠しをした。
「はい。純君。手も縛るんでしょ」
そう言って玲子は両手を背中に回した。純は、玲子の華奢な引き締まった手首を重ね合わせてハンカチで両手首をキュッと縛った。そして純は玲子の体をクルクルと回して方向を分からなくした。
「さあ。はじまり。はじまり」
純は曲馬団の団長のようにおどけた口調で言った。玲子は砂浜をスイカを求めてヨロヨロと歩き始めた。だが波の音で海の方向はわかる。だが、手が使えないで、足だけで探すというのは、かなり困難で、玲子は、かなり歩き回った後、立ち竦んでしまった。
「純君。参った。参った。降参。目隠しをとって」
玲子が言った。その時、砂浜の後ろに身を潜めていた京子がサッと出てきて、玲子の所に小走りに駆けて行った。京子はハサミを持っていた。京子は玲子のビキニの紐を上下ともプツン、プツンと切ってしまった。ビキニが上下ともパサリと落ちた。京子は覆う物何一つない丸裸になった。京子は純にハサミを渡すと、急いで浜辺の後ろの方に戻って行った。玲子は真っ青になった。丸裸で目隠しをして、後ろ手に縛られているので、恥ずかしい所を隠しようがない。ビーチの客達は一斉に玲子に視線を向けた。
「純君。なにをするの。お願い。すぐに目隠しと、ハンカチをとって」
京子は大声で叫んだ。純は、あわてて玲子の目隠しをとり、背中で手首を縛っているハンカチもとった。玲子は自由になると、急いでビキニを拾って身につけようとした。だが、紐が切れている。これではどうしようもない。玲子は純の近くにあるハサミに目を留めた。
「じゅ、純君。ハサミでビキニを切っちゃったのね。ひどいわ」
玲子は、胸と秘部を手で覆いながらシートの所に急いで行った。そしてシートにあるカバンから財布を取り出すと、胸と秘部を両手で隠しながら、急いで海の家に走って行った。
「よー。玲子。凄い格好じゃねえか」
さっきの男三人が丸裸で砂浜を走っている玲子を見て笑いながら揶揄した。玲子は真っ赤になった。ムッチリ閉じ合わさった尻が丸出しになり、ビーチの客達は目を皿のようにして、丸裸の玲子を眺めていた。玲子は急いで、海の家で、ビキニを買って、身につけた。そして、純の所に戻ってきた。
「純君。ひどいわ。悪戯といっても、していいものと、していけないものがあるのよ。純君がそんな子とは知らなかったわ。私、もう恥ずかしくて、街を歩けないわ」
そう言って、玲子は、バッグを持って、踵を返して海水浴場を去ろうとした。
「あ、あの。ち、違うんです」
純が焦って後ろから声を掛けようとしたが、玲子は耳を貸さず、急いでビーチを出て、車で帰ってしまった。
ポツンと純がとり残された。黒いビキニの京子がソロソロと純の元にやってきた。純は恨めしそうな顔で京子を見た。その時、ピピピッと純の携帯が鳴った。それは玲子からのメールだった。それにはこう書いてあった。
「純君。ひどいわ。もう君とは付き合いません。玲子」
京子が携帯を覗き込んだ。
「あーあ。純君。せっかくの彼女にふられちゃったわね」
京子は他人事のような口ぶりで、さも残念そうに言った。全ては京子が仕組んだ計画なのである。
「でも、純君は、女の子と付き合った経験がないでしょ。女の子にふられるのも、いい人生経験なのよ」
京子はもっともらしく言った。京子のビキニ姿も美しかった。純は京子とスイカを食べた。
夕方まで京子とビーチバレーをして遊んだ。京子のセクシーな美しいビキニ姿を見ているうちに純は楽しくなってきた。純は、自分が軽卒な人間だと思った。
平成22年1月21日(木)擱筆
少年と二人の女