会社恋物語

浅野浩二

ある会社である。その年に男が4人と女が一人、入社した。女は京子という、かなり、おきゃんな女だった。彼女はかわいい顔立ちの上、性格がともかく明るい。同期で入った男達とその日のうちに友達になってしまったほどである。男の新入社員はもちろん男であるがゆえにスケベである。さかりのついた犬のようなものである。男達はさりげなく京子の尻を触ったり、セクハラな事を言ってからかった。だが、京子はそれに対し、怒ることなく、男の尻を後ろから蹴ったり、セクハラの慰謝料、といって男に昼食代を出させたりと、男のセクハラをむしろ楽しんでいた。
男4人のうち純という男がいた。彼は内気で真面目で京子達の輪に入っていけなかった。エネルギーが無いものだから、話題もなく、他の男達ともはしゃぐ事が出来なかった。昼休みは、京子と男達は外食したり、社員食堂で男達と一緒に食べるのに、純は出掛けにコンビニで買ったパンを一人で自分の机で食べていた。食後の昼休みでは、京子は男達と外でバレーボールをして、昼休みのおわりのチャイムがなると賑やかに帰ってきた。

ある時は、こんな事があった。
男達は京子に、「お前の使用済みのパンティーくれよ」などと言った。京子は笑って、「いくらでー」と聞き返した。男が、「五千円」というと、商談が成立した。京子が、「明日、持ってくるわ」と言うと、男達は、「それでは本当にお前が履いたパンティーかどうかわからないから、今、脱いでくれよ」と言った。京子は、「それじゃあ、ノーパンになっちゃうから、明日かえの下着を持ってくるわ」と言った。

そんな事から、翌日、京子は、替えのパンティーを持って出社し、男の前でスカートの中のパンティーを抜き取って一人の男に渡した。それを三日つづけて三人の男に渡した。
「純。お前も京子の履いたパンティーほしいだろ。売ってもらえよ」と一人がからかった。純は真っ赤になって、うつむいて、「いいです」と首を振った。

純は会社が終わるとすぐにアパートに帰ってコンビニ弁当を買って、テレビを観て寝た。そんな単調な生活が純の毎日だった。
だが実は純は京子を一目見た時から京子に苦しい憧れを持ってしまったのである。仕事では真面目なのに、男にああも、あけすけな京子に純は悩ましいほど憧れてしまったのである。職場で男達が京子をからかうのを見ると純は激しく興奮した。その光景を見るのは純にとって楽しみだった。
純は床につくと会社での京子の明るい振る舞いが頭に浮かんできて、なかなか寝つけなくなってしまった。純は想像で、京子に色々な意地悪をして楽しんだ。純は気が小さいが、女をいじめたい、というサディスティクな性癖があった。

その年の夏のことである。
男達の提案で、京子と彼らは、ある日曜日、大磯ロングビーチに行く事に決まった。男の一人が、「お前も来いよ」と純に言った。純は小声で、「行きます」と答えた。大磯ロングビーチは9時からなので、8時半に大磯駅に集合することに決まった。

当日の日曜日。
純は朝早く起きてアパートを出て電車に乗り、8時に大磯駅についた。空は雲一つなく絶好のプール日和である。男三人は次の電車で一緒に来た。その次の電車で京子は来た。京子は白のブラウスにタイトスカートという姿だった。夏の行楽というのに京子らしくない。普段の会社の京子の姿と同じである。
「待った?」
「いや。でも何でそんな格好で来たんだよ」
「ふふ。いいじゃない。別に」
京子は思わせ振りな笑いをした。
ロングビーチ行きのバスが来たので五人は乗った。
五分とかからず、バスはロングビーチに着いた。五人は入場券を買って、ロビーに入った。
「じゃあ、ダイビングプールの前の所で待ってて」
そう言って京子は女子更衣室に入って行った。

男三人と純は男子更衣室に入って着替えた。そして荷物をロッカーに入れてビーチに出た。
雲一つない青空。真夏の太陽。プールの外には、はてのない太平洋の大海原が見える。三人は力瘤をつくったりしてボディービルダーのようなポーズをとって自分の体を自慢しようとした。しかし、日頃、スポーツをやっているわけでもないので、大した体ではなかった。純の体は、といえば彼らの肉体よりもっと貧弱だった。
四人は、ダイビングプールの前にビーチシートを敷いて京子が来るのを待った。
「京子のヤツ、どんな水着でくるかな。ワクワクするぜ」
「京子の水着姿を見るのははじめてだからな」
「オレなんかもう興奮して立っちゃってるよ」
三人はそんな会話をした。立っちゃってるよと言った男はトランクスの上から、ゆっくり股間をさすりだした。
その時、男達の後ろから元気のいい声がした。
「お・ま・た・せ」
男達は振り返った。
「おおっ」
男達は驚嘆の声を上げた。
京子がセクシーなピンクのビキニで立っていたからである。
ビキニは京子の乳房と恥部の部分をかろうじて隠すだけの小さなもので、それはもう裸同然の姿だった。華奢な肩。細い腕。繊細な指。キュッとくびれたウエスト。そこから一気に盛り上がった大きな腰部と、それにつづく太くて柔らかそうな腿。引き締まった足首。その美しい体は、週間漫画の表紙のビキニ姿の女優なみだった。豊満な乳房はビキニに包まれ、あたかも熟れた果実が袋に納まって、首に吊られているかのごとくである。胸の谷間から乳房の内側が少しはみ出て見える。腹の真ん中では、雨だれで穿たれて出来たかのような可愛い小さな窪みの臍がある。下のビキニは、後ろでは、京子の大きな尻を収め、前では女の恥部の肉を形よく収め、それによって悩ましい盛り上がりが出来ている。
それはもう裸同然だった。
男達の視線は当然のごとく、恥部の盛り上がりの一点に集中した。
男達はしばし呆然として口を半開きにして舐めまわすように京子の体を眺めていた。
男達の視線はまさに京子に釘づけになっていた。
しばしして男達はようやく我に返ったように、立っている京子の後ろへ廻ったり、色々な角度から京子のビキニ姿を食い入るように眺めた。
「すげー。尻が半分近く見えるよ」
後ろに廻った男が京子の尻を眺めながら言った。
京子は、恥ずかしがる様子もなく男達に見られるままに任せていた。
一人がカバンからデジカメを取り出して京子に向けた。
京子は髪を掻き揚げたり、腰に手を当てたりとセクシーなポーズをとった。
カシャ。カシャ。
男は色々な角度からビキニ姿の京子を撮った。
「おい。京子。明日は下着でなく、その水着を着て会社に来いよ」
「何で」
「まあ、いいじゃん」
「わかったわ」
その晩、純のパソコンに京子のビキニ姿の写真が添付されたメールが送られてきた。デジカメで京子をとった男が送ったのである。
純は、それを、食い入るように見た。だが、もう二度と京子の生のセクシーなビキニ姿が見れないと思うと残念極まりなかった。

翌日の月曜から男達の京子に対するからかいは、一層強まった。

夏は女は開放的になる。それは海やプールへ行かなくても、である。
会社の裏は雑木林で、その中にバラックの建物があった。
ある日、純が机に向かって仕事していると男の一人が話しかけてきた。
「おい。純。今日の昼休み、林の中のバラックに来てみな。面白いものが見れるから」                           
そんな思わせ振りな事を言って去っていった。
その日の昼休み、純は言われたように林の中のバラックに行ってみた。
純はそっと戸を開けた。純はびっくりした。
ビキニ姿の京子が両手首を縛られ、天井の梁に吊るされていたからである。京子は純の方を向いて立っていたのでビキニ姿の体の前が丸見えだった。ビキニで覆われた京子の豊満な胸と恥部の盛り上がりが純の目に飛び込んできた。天井には梁があり、その梁にはカラビナが取り付けられていて、縄はそれに通されて固定されている。京子は爪先立ちで足をプルプル震わせている。それを男達三人が座ってニヤニヤ笑いながら眺めている。
純は京子を見るとすぐに目をそらしたが顔は真っ赤になった。
「ふふ。どうだ。面白いだろう」
「スリルのある遊びとしてSMっぽいのをやろうと京子に言ったんだよ。そしたら京子は嬉しそうに、やろうって言ったんだよ。下着だともろにSMになっちゃうけど水着なら、遊びだろ」
男達はそんな説明をした。
「さあ。京子の吊るされたビキニ姿をたっぷり見な」
男達は純にそんな事を言った。
一人が純の肩を強く押して座らせた。
純は座って、そっと、吊るされている京子を見た。
大磯ロングビーチの後はもう京子のビキニ姿は見れないだろうと残念に思っていたので、純の興奮と喜びは無上のものだった。
京子の吊るされている姿は美しかった。
手首から足先までが一直線になり、女の体の曲線美がクッキリ浮き出ている。
太腿はピッチリ閉じ合わさっていて、女の恥部の肉がビキニにピッチリ納められているため悩ましい盛り上がりをつくっている。
「ふふ。どうだ。京子。こうやって裸に近いビキニ姿を吊られて眺められる気分は」
「恥ずかしいわ」
「しかし、恥ずかしいだけじゃないだろう」
「気持ちいいだろう」
「女は露出願望があるからな。女は男に体を見られたいと思っているのさ」
「女は強姦されたい願望もあるからな」
「京子。お前はマゾなんだろう」
男達は口々にそんな揶揄をした。
男達に揶揄されても京子は黙っている。
「京子がどこまでマゾッ気が強いか、今日からとっくり調べてやる」
男は含み笑いして不敵な口調で言った。
「京子。今度はこっちを向きな」
京子の背後に座っていた男が言った。
言われて京子は爪先立ちの足指を動かして、向きを変えた。
そのため、京子は純に背中を向ける形になった。
ビキニで覆われた京子の大きな尻が純の目に飛び込んできた。
小さいビキニが収縮して尻が半分近く見える。
長いストレートの黒髪が背中の中ほどまで垂れている。
京子は純に背を向けているため、純は京子に見られることがない。
純は激しく興奮してセクシーな京子のビキニの後ろ姿を見た。
男達は股間をさすりながら吊るされている京子を見た。
昼休みの時間がおわると、男達は京子の縄を解いた。
「どうだ。気持ちよかっただろう」
「ビキニ姿をみんなに見られる気持ちはどうだ」
男達はそんな揶揄をした。
「恥ずかしいわ」
京子は顔を赤らめて言った。
「でもスリルがあって、すごく興奮しちゃった」
京子はペロリと舌を出して笑った。
「じゃあ、今度はもっとスリルのあることをしてやるぜ」
一人が意味ありげな口調で含み笑いしながら言った。
京子は皆の前でスカートを履きブラウスを着た。
スカートに足をくぐらせる姿にも純は激しく興奮した。
京子と男三人と純は、会社にもどった。
今度は、どんな事をするのだろうと思うと、純は激しく興奮した。

  ☆  ☆  ☆

その数日後の事である。
5時になって会社がおわった。
男の一人が純の所に来て含み笑いしながら言った。
「おい。純。今からこの前のバラックへ行きな。面白いものを見せてやるぜ」
そう言って男は去っていった。
純は黙って何も答えなかった。
だが、今日は京子にどんな事をするんだろうと思うと激しく興奮した。

純は興奮の動悸を抑えて雑木林の中のバラックに向かった。
向かう足は自然と速くなった。
バラックの前に着いた。
純はそっと戸を開けた。
純は吃驚した。
ビキニ姿の京子が丸太の上に跨っていたからである。両手は後ろ手に縛られ、その縄が天井の梁に結びつけられている。丸太の高さは、ちょうど京子の爪先が床にとどくか、とどかないかの高さである。そのため、京子の足首はピンと伸び、足の親指の先がかろうじて床についているだけである。両足首は木馬の下で縄で結ばれている。後ろ手に縛られた手首の縄を天井の梁に結び付けられて吊るされ、両足を縛られているため、京子は丸太から降りる事が出来ない。京子のスラリと伸びた下肢はプルプル震えている。
「ふふ。京子。明日の朝まで、そうしてな。明日の朝、縄を解いてやるよ」
「待って。お願い。そんな事まではしないで」
「ふふ。一度体験してみれば気分も変わるさ」
「声を出せないようにしないとな」
一人の男がそう言って京子の口に豆絞りの手拭いで猿轡をした。
男達はニヤニヤ笑いながらバラックを出て行った。
純も彼らに背を押されてバラックを出た。
純は家に帰ったが、京子の事が気になってしかたがなかった。
夜の10時を過ぎた。
京子が、今も木馬に乗って足をプルプル震わせていると思うと純は耐えられなくなった。
とうとう純はレンタカーを借りて車を走らせ、バラックに向かった。
バラックについた純は裸電球のスイッチを入れた。
京子は予想通り、木馬に跨って足をプルプル震わせていた。
純は京子の猿轡をとった。
猿轡は、京子の唾液でべっとり濡れていた。
「京子さん。我慢できずに来てしまいました。つらかったでしょう。今、縄を解きます」
京子は弱々しい目を純に向けた。
「ありがとう。純さん。純さんて、やさしいんですね」
純は京子の後ろ手の縄を解いた。
そして足首の縄も解いた。
京子は手足が自由になると、バラックの隅にあるスカートを履いてブラウスを着た。
「京子さん。家まで送ります。もう電車はないです」
「ありがとう。純さん」
二人はバラックを出て、雑木林を出た。
そこには純が借りたレンタカーがあった。
純はドアを開け、京子を助手席に乗せた。
純は運転席に乗った。
純はカーナビのスイッチを入れた。
そして住所検索の画面を出した。
「京子さん。京子さんの家の住所を入力して下さい」
京子は人差し指でポンポンポンと画面をタッチして住所を入力した。
行き先が示され、純はエンジンをかけ発車した。
車は夜の街を走った。
深夜のため、車は無く、道路も街も静まりかえっていた。
30分ほどで京子のアパートに着いた。
「純さん。有難うございました」
京子は車から降りるとペコリと頭を下げた。
「いえ」
「純さん。お願いがあるんです」
「何ですか」
「私、明日の朝、早く、会社がはじまる前に、あのバラックに行きます。純さんも来て下さらない」
「どうしてですか」
「私がいなかったら、三人が来た時、どうして脱出できたのか、と質問してくるじゃないですか。そのため、さっきまでの状態にしておかなくてはならないじゃないですか」
「ああ。確かにそうですね」
「自分で自分を縛る事は出来ませんから、純さんに縛ってほしいんです」
「はい。わかりました。では、行きます」
純は、京子を木馬に乗せて縛れる事を想像すると嬉しくなった。
「あの状態にしておきたいのは、質問に答えたくないためも、もちろんあります。ですが他にも理由があります」
そう言って京子は微笑した。
「あの状態にしておけば、彼らは一晩中、私が縛られて木馬に跨っていたと思うじゃないですか」
「そうですね」
「そうすれば、三人は私を一晩中、縛って木馬に乗せていた事に喜ぶじゃないですか」
「確かにそうですね」
「私もそうされたように演じます。彼らを逆にだましてやれば面白いと思いませんか」
「確かにそうですね」
純は笑った。京子も笑った。
「彼らも明日、会社がはじまる前に来るかもしれませんから、早く行きます。私、7時にあのバラックに行きます」
「では僕も7時に行きます」
「有難う。純さん。おかけでゆっくり眠れるわ」
京子は微笑して言った。
「いえ。ぐっすり眠って疲れをとって下さい」
純は車にもどり、エンジンをかけた。
純はカーナビの行き先を自分のアパートに設定した。
手を振る京子に、おやすみなさい、と言って純は車を出した。
深夜の道路は車一つ無く、しんと静まり返っている。
純は、捕われた女性を救出したような喜びを感じていた。
また、明日の朝、ビキニ姿の京子を木馬に乗せて縛れると思うと股間が熱くなった。
自分の街についた純はレンタカーを返して、アパートにもどり、すぐに床についた。
京子が蒲団に寝ている姿が浮かんできた。
純はすぐに眠りについた。

   ☆   ☆   ☆

翌朝、純は5時に起きた。
急いで着替えてアパートを出て始発の電車に乗った。
車内はガラガラである。
電車が発車した。
駅について降り、急いで会社の裏の雑木林の中のバラックに向かった。
戸を開けた。まだ京子は来ていなかった。小屋の中は昨日のまま木馬が置いてあり、梁に結びつけられた縄が木馬の上に垂れていた。
純はそれらを見て何とも言えない気持ちになった。
目的を持った道具が使われていないでいる寂しさが、そこにあった。
純は座って京子を待った。
何かデートのような気がした。
時間がたつにつれ、だんだん緊張してきた。
その時。ガチャリ。
戸が開いた。
ブラウスにタイトスカートの京子が入ってきた。何か袋を持っている。
「あっ。純さん。もう来ていたんですね。几帳面な純さんの事だから、私より早く来るかな、と思っていたんです。おはようございます」
そう言って京子はペコリと頭を下げた。
「おはようございます。京子さん」
純も立ち上がってお辞儀した。
「昨夜は眠れましたか」
「ええ。疲れてましたから、泥のようにぐっすり眠れました。純さんのおかげです」
そう言って京子は微笑した。
「さあ、純さん。彼らが来ないうちに私を昨日と同じ状態にして下さい」
そう言って京子はブラウスを脱ぎ、スカートも脱いだ。
純はそれを見てドキリとした。
服の中は昨日と同じビキニだった。
純はドキンとした。
京子と二人きりで、しかも京子はセクシーなビキニ姿である。
京子はすぐに木馬を跨いで乗った。
スラリとした下肢が真っ直ぐに伸びた。木馬の高さは京子の足先がギリギリ床につく程度につくられているので、京子の足首はピンと伸び、親指の足先がかろうじて床についているだけである。
京子の股の間の肉が木馬の背にめり込んだ。
ビキニ姿で木馬を跨いでいる京子の姿は悩ましかった。
京子はそっと華奢な両手を背中に廻して手首を重ね合わせた。
「さあ。純さん。縛って」
京子は淡々とした口調で言った。
純は京子の背後に廻って、天井の梁から床まで垂れている縄をとって、重ね合わされた京子の手首を縛った。縄がピンと一直線に張り、昨日と同じように京子は木馬に乗って吊るされている姿になった。
「純さん。足首も縛って」
京子が言った。
木馬に乗って後ろ手に縛られただけでは、木馬から降りる事が出来てしまう。そのため三人は、両足首を木馬の下で縛っておいたのである。ともかく、昨日と同じ状態にしなくてはならない。
純は床に落ちていた縄を拾って京子の両足首を木馬の下で縛った。
これで京子は昨日と同じ姿になった。
木馬に乗って、ビキニで後ろ手に縛られている姿は、美しくエロティックで純は激しく興奮した。
「純さん」
「はい。何ですか」
「袋の中にペットボトルのジュースがありますから取り出して下さい」
「はい」
純は京子が持ってきた袋を開けた。
中には1リットルのペットボトルのオレンジジュースが入っていた。
「純さん」
「はい」
「それを私に飲ませて下さい」
純は一瞬、何のためだろう、と疑問に思った。
が、すぐに京子の考えていることを察した。
純はペットボトルを開けてそれを京子の口の所へ持っていった。
純はためらった。
純はウブなので、女に手荒い事をするのが出来ないのである。
「純さん。遠慮しないで飲ませて」
京子は華奢な肩を揺すってものほしげに訴えた。
そして顔を上に向け口を大きく開けた。
「失礼します」
純はそう言ってペットボトルの先を京子の口に入れた。
ペットボトルの底を上げると京子の咽喉仏がゴクゴク動いた。
ジュースの水位はどんどん下がっていった。
かなりジュースが減った時点で純はペットボトルを京子の口からはずした。
プハーと京子は大きく息をした。
純が顔を赤くしているので京子は催促するように言った。
「純さん。全部飲ませて」
「はい」
純は再び、ペットボトルの先を京子の口に入れて逆さにした。
ジュースはどんどん減っていき、ついに全部、なくなった。
純は空になったペットボトルを京子の口からはずした。
「ありがとう。これで全て準備が出来たわ。さあ。純さん。早くここから出て。彼ら来て見つからないうちに」
「はい」
純は、京子に言われたように急いで空になったペットボトルを袋に入れて自分のカバンを持って小屋から出た。
早朝の雑木林の中の空気はすがすがしかった。
純は、彼らと出くわさないよう、いつもの道とは反対の方へ急ぎ足で歩いて雑木林を出た。
まだ出社時間には一時間あった。
少し歩くと見慣れぬ喫茶店があったので、純は入った。
トーストとコーヒーとベーコンと目玉焼きのモーニングセットを注文して食べた。
新聞に目を通したが、たいした出来事はなかった。
彼らは朝、来るだろうかと考えたが、彼らも興味深々だろうし、まず来るだろうと思った。
そもそも、彼らは「明日の朝まで我慢してな」と言ったのだし、拘束を解かねば京子は会社に出社することが出来ない。彼らは三人一緒に来るだろうか、それとも、一人だけが行くだろうか、もう来ているだろうか、などと色々な事を想像した。
しばしの時間がたった。
純はある事を思いついておかしくなった。
『今日は出社時間ギリギリに行こう』
純はそう思った。
純は、几帳面なので、いつも会社がはじまる15分位前に行って席についていた。
だが、今日は、ギリギリの時間に行って、彼らより後に出社しようと思った。

時間を見計らって純は喫茶店を出た。
時間ギリギリに会社についた。
三人はもう来ていて、純をみるとニヤリと笑った。
京子はいなかった。
仕事が始まった。
「係長」
男の一人が言った。
「何だね」
係長は聞き返した。
「佐藤京子さんは、今朝、熱が出て体がだるいため、医者に行くので会社を休むと僕に電話してきました」
「ああ。そうかね」
仕事が始まった。
一人が純の所に来た。
「おい。純。京子はどうなってるか知ってるか」
「い、いえ。知りません」
純はとぼけて言った。
「今朝、行ってみたら、昨日のまま後ろ手に縛られたまま木馬に跨って、爪先立ちしてたぜ。俺達を見たら、『お願い。許して』って、目に涙を浮かべて訴えたぜ。それに、やたら脚をモジモジさせていたぜ。今日は昼はバラックに行かないで京子を放置するぞ。会社がおわったらバラックへ行くからお前も来い」
そう言って去っていった。
純は彼らがまんまと京子の演技に騙されているのが面白おかしかった。

さて、5時になって会社がおわった。
純は彼らが出ていくのを見てから会社を出て、雑木林のバラックに向かった。
戸を開けると、朝の時のまま、ビキニ姿の京子が木馬に跨って後ろ手に縛られて吊るされている。それを三人の男が取り囲んでニヤニヤ笑いながら眺めている。京子はガックリと首を垂れている。京子の下のビキニの女の部分は濡れ、木馬の背も濡れている。木馬の下の床には水溜りが出来、時々、ポチャン、ポチャンとさびしげな音をたてて木馬から滴がしたたり落ちている。
「ふふ。京子。どうだ。一晩、木馬に跨っていた気分は」
「今、こうやってみじめな姿を見られる気分はどうだ」
「悲劇のヒロインになったみたいで気持ちよかっただろう」
彼らは粗相して項垂れている京子にそんな事を言った。
「おい。純。お前は知らないだろうが、今、京子はこうやって大人しくしてるけど、今朝来た時には尿意を我慢して激しく体をモジモジさせていたんだぜ」
「涙を浮かべながら、『お願い。許して』って叫んだんだぜ」
「お前にも見せてやりたかったよ」
彼らは純にそんな事を笑いながら言った。
男達は木馬に乗って項垂れている京子をしげしげと見た。
「ふふ。京子。おしっこを出すと決めた時の気持ちはどうだった」
「ある程度、出したら止めることも出来るけど、それじゃあ気持ちがすっきりしないよな」
「一度、出したら全部、出しちゃわないとすっきりしないよな。排泄は人間の第一次欲求で快感だからな」
彼らは黙って項垂れている京子にそんな揶揄をした。
言われて京子は顔を赤くした。
「京子。丸一日、木馬に乗っていたんだから、股も足もいいかげん、疲れただろう」
「そうだな。木馬に体重をのせきってしまうと股に木馬が食い込んでつらいし、爪先立ちすれば足が疲れるし」
「昨日は木馬の食い込みと、そのつらさを避けるための爪先立ちの交互の繰り返しだっただろうな」
「でも俺達は何もしてないぜ。お前を責めてたのは木馬なんだから、怨むんなら木馬を怨みな」
彼らはそんな好き勝手なことを言った。
「ともかく木馬に乗ってるのはいいかげん疲れただろう。降ろしてやるよ」
彼らはそう言って京子の乗っている木馬に近づいた。
一人が屈んで、京子の両足首をつないでいる縄を解いた。
これで京子は木馬から降りる事が出来る状態になった。
別の一人が京子の片足を持ち上げて京子を木馬から降ろした。
木馬は移動させて小屋の隅に置いた。
「あーあ。木馬が濡れちゃったじゃないか」
彼は木馬についているシミをしげしげと見ながら、あたかも貴重品が壊れてしまった時のような口調で言った。
「それは違うよ。むしろ京子の体液の染み込んだ価値ある貴重な木馬になったんじゃないのか」
別の一人が言った。
「ああ。確かにその通りだな」
そう言って二人は笑った。
木馬のシミを見ていた男は、批判されて、なるほどと、納得した表情に変わった。
これでもう木馬はなくなった。
だが京子の縛めは解かれていない。
京子はビキニ姿を後ろ手に縛られて、その縄は天井の梁に結び付けられている。
後ろ手に縛られて吊られている状態である。
そのため、座る事も逃げる事も出来ない。
京子は膝を寄り合わせてモジモジしている。
京子の下のビキニはじっとりと濡れてシミが出来ている。
足元の床にも水が広がっている。

男の一人が雑巾でそれを拭いた。
三人はビキニ姿を後ろ手に縛られて膝を寄り合わせてモジモジしてい京子をニヤニヤ笑いながら眺めている。
「ふふ。京子。木馬の食い込みと爪先立ちが無くなって楽になっただろう」
「木馬に乗った姿もいいけど、縛られて立っている姿もいいぜ」
「そうだよな。女を後ろ手に縛って吊るす、というのが一番シンプルだからな」
三人はそんな事を黙っている京子に吹きかけた。
三人は顔を見合わせてニヤリと笑った。
「京子。濡れたビキニを履いているのは気持ちよくないだろう」
京子はとっさに赤くなって黙って膝をピッチリ寄り合わせた。
濡れたビキニのシミを隠すように。
「脱がしてやるよ」
そう言って一人の男が近づいてきた。
「や、やめて」
黙っていた京子がはじめて口を開いた。
京子は激しく腰を引いて避けようとした。
「安心しな。替えのパンティーはあるから、すぐ履かせてやるぜ」
そう言って男はポケットからパンティーを取り出して京子に見せた。
男は京子の前に屈んで、しばし濡れたビキニを眺めていたが、ビキニの縁を両手でグッとつかんだ。
男達は固唾を呑んで、目を皿のようにして凝視している。
「や、やめてー」
京子は大きな声で叫んだ。
「ちっ。しょうがねえな」
男は舌打ちした。
「俺じゃ嫌なんだな」
男は不機嫌そうな口調で京子の意志を確認するように京子の顔を窺った。
京子は黙っている。
「じゃあ、誰がいいんだ」
男は黙っている京子に畳み掛けた。
しかし京子は腿をピッチリ閉め、黙って答えようとしない。
「チッ。しょうがねえな」
男はそう言ってビキニの縁を両手でグッとつかんだ。
「ま、待って」
京子は腿をピッチリ閉じ合わせながら言った。
「あ、あの・・・」
「なんだ。誰かご指名の人がいるのか」
「あ、あの。純さんにお願いします」
京子は蚊の泣くような小さな声で言って真っ赤になった。
男達は、おおー、と声をあげた。
「そうか。お前は純が好きなのか。なら早くそう言えよ。俺達だって、お前の希望を聞くくらいのマナーは持ってるぜ」
ビキニの縁をつかんでいた男は握っていた京子のビキニの縁から手を離した。
そして純の方を見た。
「おい。純。お前がご指名だぜ。京子のパンティーを取り替えてやりな」
そう言って彼は立ち上がって佇立している純にパンティーを渡した。
純が、ためらっているので、彼はドンと純の背中を押した。
純は替えのパンティーを持って、京子の前に座った。
目の前には濡れたビキニで覆われた柔らかそうな肉の盛り上がりがある。
「そら。純。早く替えてやりな」
「京子もお前に履き替えて欲しいって待ってるんだぞ」
男達はそんな揶揄をした。
純は顔を上げて京子の顔を見た。
「純さん。いいのよ」
京子は純の困惑した気持ちを察して気を使う口調で言った。
「あ、あの。京子さん。お願いがあります」
「なに?」
「あ、あの。後ろを向いて下さい」
純は顔を真っ赤にして言った。
「はい」
京子はクルリと向きを変えた。
京子は男達に背を向ける形になった。
純は京子の前に廻って京子の前に座った。
「ああ。そうか。後ろを向けば、俺達には見られないからな」
一人が言った。
「違うよ。純は自分一人だけで京子のアソコを見たいんだろ」
別の一人が言った。
純は男達に受けとった替えのパンティーを床に置いた。
京子のパンティーをすぐに替える準備である。
「京子さん。ごめんなさい。一瞬だけ我慢して下さい」
純はそう言うと、濡れた京子のビキニの縁をグッと掴んで一気に下げ、足先から抜き取った。
純はすぐに替えのパンティーをとって、京子の両足首を片方ずつ持ち上げて、パンティーを通した。
純はいそいでパンティーを引き上げようとした。
と、その時。
「待った」
男の一人が制した。
「京子のアソコは濡れているだろう。しっかり、ふいてから取り替えるべきじゃないか」
「拭かずに交換したら、新しいパンティーも濡れちゃうじゃないか」
純は真っ赤になった。
純は気が小さいので、命令されると逆らえない。
「おい。純。ハンカチは持っているだろう。ハンカチで京子の濡れたアソコをしっかりふいてやりな」
純はワナワナと手を震わせながらズボンのポケットからハンカチを取り出した。
目をそらそうとしても、目前には京子のアソコが無防備に晒されていて、視野に入ってしまう。
「ごめんなさい。京子さん」
純は、そう言うとハンカチを京子の濡れた女の部分に当てた。
薄いハンカチでは、嫌がうえでも女の柔らかい肉の感触が伝わってくる。
純は真っ赤になった。
丸出しになった女の部分を、男がハンカチでふいている図は何と奇妙なことか。
ハンカチをしっかり当てていなくては、女の恥ずかしい部分が見えてしまう。
純は顔を真っ赤にしながら、このつらい作業を短時間でササッと済ませた。
拭きおわると、すぐにパンティーを履かそうとハンカチをサッと離した。
そして急いでパンティーを引き上げようとした。
と、その時。
「待った」
一人が大きな声で制した。
純は気が小さいので、命令されると逆らえない。
純は呪縛にかかったように手を止めた。
男はニヤニヤ笑っている。
「まだ十分、ふけてないぜ。濡れてる所はちゃんときれいに拭きな」
「もうハンカチは濡れちゃって使えないだろう。ティッシュは持ってるだろう。ティッシュで拭きな」
「ティッシュは一つだけでは十分、拭けないだろう。ほら。これも使いな」
一人がそう言って、純にティッシュを投げた。
他の二人もポケットからティッシュを取り出して純の所に投げた。
純は辛そうな顔でティッシュを拾った。
目前には曝け出された京子の下半身がある。
純はワナワナと手を震わせながら袋からティッシュペーパーを取り出した。
だが純は、どうしてもそんな事は出来ない。
ティシュペーパーなどで体を拭いたら女の体を触ったのも同然である。
京子は端然とした表情で立っている。
「純さん。いいのよ。気になさらないで」
京子は躊躇している純に気をつかって、やさしい口調で言った。
「純。そうやって何もしないでいると、京子はずっと裸でいなくちゃならないぜ」
「ふふ。京子。前は見えないけど後ろは丸見えだぜ」
「プリプリした尻もムッチリ閉じ合わさった尻の割れ目も丸見えだぜ」
男達はそんな揶揄をした。
確かに彼らの言う通り純が行動を起こさねば京子は裸を晒していなければならないのだ。
「ご、ごめんなさい。京子さん」
純はとうとう耐えられなくなって、ティッシュを持って裸の京子の下半身に手を伸ばした。
純は太腿の付け根の辺りを手を震わせながらティッシュで拭いた。
いやがうえでも京子の女の部分が見えてしまう。
純は真っ赤になった。
男達はニヤニヤ笑いながら見ている。
もう十分、拭いたと判断して純は拭くのをやめた。
京子にパンティーを履かせようと純は、いそいでパンティーを引き上げようとした。
その時。
「待った」
男の一人が大声を出して制した。
「まだ京子の股間の真ん中が濡れてるだろう。しっかり拭きな」
「そうだ。そこをしっかり拭かなきゃだめだ」
純は緊張と興奮で真っ赤になった。
純はまた躊躇して止まってしまった。
京子は純の気持ちを察するようにピッタリ閉じていた足を少し開いた。
「いいのよ。純さん。気になさらないで」
京子は躊躇している純に気をつかって、やさしい口調で言った。
純は手をプルプル震わせながらティッシュの袋からティッシュペーパーをとりだした。
純が躊躇していると、それだけ京子は裸を晒しつづけなくてはならないのだ。
「ご、ごめんなさい。京子さん」
純は叫ぶように言って、京子の女の割れ目のさらに後ろの股の真下の所にティッシュを持っていった。
「しっかり丁寧に拭けよ」
見ていた男の一人が言った。
京子が肩幅ていどに足を開いているので、そこには容易に手がとどいた。
純は手を震わせながら、女の一番、柔らかい部分を拭いた。
柔らかい肉の感触が伝わってくる。
嫌がうえでも目の前にある女の恥ずかしい所が見えてしまう。
純は真っ赤になった。
純は無我夢中でティッシュでそこを拭いた。
やっと拭きおわった。
もう京子の体に濡れている所はない。
純はパンティーの縁を両手で掴むと、一気に引き上げた。
パンティーが京子の腰部にピッタリとフィットした。
これで京子は安全になった。
パンティーは京子の女の部分の肉を形よく収め、悩ましい肉の盛り上がりをつくった。
純は、ほっと一安心する一方、その悩ましい盛り上がりにドキドキすると共に、京子の体をさんざん触ってからパンティーを履かすなどと、人形のように京子を扱った事を思うと激しい羞恥の念におそわれた。
「京子。よかったな。これでもう恥ずかしくないだろう」
一人が京子に向かって言った。
「しかし、ムッチリ閉じ合わさった尻はしっかり見させてもらったぜ」
「もう網膜にしっかり焼きついて一生、忘れないぜ」
男達はそんな揶揄をした。
純はドキンとした。
その揶揄の言葉から京子のムッチリ閉じ合わさった尻が瞬時にイメージされたのだ。
純はそれを見たく思い、それをとっくり見た彼らに羨望した。
女の大きな尻は、男に何ともいえぬ安らぎの安心感を与え、また性器そのものでないそれは子供っぽい官能を男に起こす。
幼さの抜けきれていない純は女の部分そのもの以上に女の尻に魅せられてしまうのである。
しかし、その割れ目はもうパンティーの中に納まってしまっている。
「純。お前はもう十分すぎるほど京子を楽しんだろう。今度は俺たちの番だ」
そう言って三人は後ろ手に縛られて吊るされている京子の間近に行って三方から京子を取り巻いた。
「純。お前は脇にどいてな」
言われて純は、急いで床に散らかっているティッシュを拾い集め、京子から離れて小屋の隅に移動した。
三人はニヤニヤ笑いながら、京子を眺めている。
京子は腿をピッタリ閉じ、顔を赤くして彼らから視線を恥ずかしそうにそらしている。
「ふふ。純に恥ずかしい所をしっかり拭いてもらって、どんな気分だった」
「スリルがあって、興奮しただろう」
男達はそんな揶揄を京子に吹きかけた。
「じゃあ、今度は俺達がスリルを味あわせてやるぜ」
男達はそう言って後ろ手に縛られて立っている京子に近づいた。
男の一人が膝をピッチリ閉じている京子の前にドッカと座った。
目の前には京子のパンティーの小高い肉の盛り上りがある。
別の一人は京子の尻の前にドッカと座った。
目の前には京子のムッチリした尻と、それにつづく二本の柔らかい太腿が神殿の柱のように並んでいる。
体を男二人に前後に挟まれて京子は身動き出来ない。
三人目の男は立ったまま、後ろ手に縛められた京子の肩をガッシリつかんだ。
京子は、腿をピッチリ閉じて脅えた表情で眉を寄せて困惑している。
「ふふ。京子。お前の体の匂いを調べさせてもらうぜ」
そう言って前の男は、ニヤッと笑って目前にある京子のパンティーの小高い盛り上がりの部分に鼻先をつけて京子の女の部分の体臭を嗅ぎはじめた。
「ふふ。京子。すごくいい匂いだぜ」
彼はそんな揶揄をした。
「ああー。やめてー」
京子は叫んでとっさに腰を引いた。
すると後ろの男が京子の尻に鼻先を当てた。
「ふふ。京子。すごくいい匂いだぜ」
後ろの男も同じように揶揄した。
「やめてー」
京子は叫んだが、前と後ろから挟まれているため、逃げようがない。
前後二人の男は、京子が逃げられないのをいいことに、京子の女の部分の匂いをパンティーの上から嗅ぎまくった。
立っている男は、京子の艶のある長いストレートの黒髪の匂いを嗅いだ。
三人は、散々、京子の女の体臭を嗅ぎまくった。
「よし。次は京子の体の感触を調べよう」
前の男はそう言って目前の京子の女の肉の盛り上がりをパンティーの上から触ったり、摘んだりしはじめた。
「やめて。お願い」
京子は哀願した。
だが、前の男はその訴えを無視して、太腿の付け根の内側の柔らかい所を触ったりと、京子の体をおもうさま触った。
後ろの男も京子の尻を撫でるように触ったり、それにつづく太腿の内側を触ったりした。
京子は前後から挟まれて、下半身を押さえられているため逃れようがない。
立っている男は、ビキニに包まれている京子の胸を触ったり、揉んだりした。
「ふふ。どうだ。京子。こうやって縛られて三人に体を触りまくられる気分は」
京子の前の男が笑いながら言った。
「や、やめて。お願い」
京子は声を震わせながら言った。
「ふふ。もう、何もかも忘れちまいな。気持ちよくしてやるぜ」
そう言って京子のパンティーの上から女の割れ目を指でなぞった。
彼は、京子のパンティーの上から、さんざん京子の女の部分を弄った後、パンティーの縁を両手でグッとつかんで、下げだした。
「あっ。いやっ。やめて」
京子は大声で叫んで激しく抵抗した。
だが、京子はどうしようもない。
男はわざと京子にもどかしさを感じさせるように、また、京子の羞恥の反応を観察するように、ゆっくりと掴んだパンティーを下げていった。
そして、あわや恥ずかしい部分が見えるか見えないかの直前で止めて、またパンティーを引き上げたりと、そんな事を何回も繰り返した。
パンティーが引き下げられるにつれて京子は顔をひきつらせた。
「どうだ。京子。スリルがあって面白いだろう」
男は笑いながら言った。
「お願い。やめて」
京子は声を震わせて叫んだ。
「もう、ここまできたら観念しちゃいな。もう、行きつく所までいくからな」
そう言って、男は京子のパンティーをグッとつかんだ。
「おっと。その前にやることがあった」
男は、思い出したように言って縄で京子のピッチリついている両足首をカッチリと縛った。
もう、これで京子は足を動かすことが出来なくなった。
男は、再び京子のパンティーの縁をグッとつかむと、ズルッと一気に膝の上の辺りまで引き下げた。
京子の女の部分とムッチリ閉じ合わさった尻が丸出しになった。
「ああー」
京子は大声で叫んだ。
足をモジモジさせたが、どうしようもない。
パンティーを中途半端に脱がされている姿はみじめ極まりない。
いっそのこと、完全に脱がされてしまった方が、マシかもしれない。
男達は手を休めて、じっくりとみじめな姿の京子を見た。
京子は、とっさに腰を引いた。
「どうだ。京子。もどかしくて気持ちいいだろう」
一人が揶揄した。
「お、お願い。下着を元にもどして」
京子は訴えたが三人はどこ吹く風という様子である。
後ろの男は京子の尻をつかむと、グッと割り開いた。
すぼまった尻の穴が尻の割れ目の奥に見える。
立っていた男は、京子の胸のビキニをペロリとめくり上げた。
豊満な乳房が顕わになった。
彼は、豊満な乳房にピッタリと手を当て、ゆっくりと揉みだし、時々、乳首をキュッと摘んだりした。
前の男は、京子の女の肉を摘んだり、ピッタリ手を当てたりした。
そして、だんだん女の穴に指を入れて、ゆっくり往復させだした。
クチャクチャと音が鳴り出した。
「や、やめてっ」
京子は叫んだ。
「ふふ。何だ。この音は」
「体は気持ちいいって反応してるじゃないか」
「よし。京子をいかすぞ」
そう言って三人は、いっそう激しく京子を責め出した。
クチャクチャする音はどんどん、激しくなっていく。
「ああー。も、もう、だめ。いっちゃう」
京子は叫んだ。
男達は、三人がかりの愛撫をいっそう激しくした。
「ああー。いくー」
京子は、人一倍、大きな声で叫んだ。
全身を激しくガクガク震わせた後、京子はガックリと脱力した。
もう、男達が、責めつづけても京子は死んだ魚のように何の反応も示さなくなった。
「ふふ。京子。気持ちよかっただろう」
そう言われても京子はガックリと項垂れている。
「純。京子のアソコがベチョベチョになってるぜ。ティッシュで拭いてやりな」
そう言って男は純にティッシュを放った。
純はティッシュを拾うと、京子の所へ行った。
「しっかり拭けよ。ベチャベチャしたままパンティーを履いたら、京子も気持ち悪いぜ」
小心な純は彼らに命令されると逆らえない。
純は京子の足元に屈み込んだ。
そしてティッシュを取り出した。
「ごめんなさい。京子さん」
純は、そう言って京子の股の間の濡れた女の部分をティッシュで拭いた。
ぬめりをとるためには、しっかり拭かなくてはならない。
純は無我夢中で、京子の女の部分から分泌された粘液を拭いた。
女の部分の柔らかい肉の感触が嫌でも伝わってくる。
ティッシュを何枚も使って、ようやく拭きとった。
「よし。じゃあ、俺達は帰るからな。京子の縄を解いてやりな」
「それとも、もっと虐めたかったら、好きなように虐めな」
男達は、笑いながら小屋を出て行った。

あとには京子と純がのこされた。
純は中途半端に脱がされているパンティーをしっかり腰までピッチリと引き上げた。
そして、めくられたブラジャーも元にもどして乳房をブラジャーの中に入れた。
こうして下着を履かせることも、恥ずかしい行為である。
純はやって真っ赤になった。
京子は下着を履いて後ろ手に縛られて吊るされ、足首を縛られているという姿である。
純はまず足首の縄を解こうと京子の足元に屈みこんだ。
その時。
「待って」
京子が制した。
「な、何でしょうか。京子さん」
純は京子に制されて手を止めた。
「あ、あの。私、純さんに言っておかなくてはならない事があるんです。聞いていただけますか」
京子は顔を赤らめながら言った。
「は、はい」
純は緊張して答えた。
あ、あの、と言って京子は躊躇しながら切り出した。
「わ、私、淫乱な女なんです。さっきも嫌がる振りをしながらも興奮してしまっていたんです。もちろん、あの三人に玩ばれる事もですが・・・」
そう言った所で京子は顔を赤くして、言葉を止めたが、すぐにつづけて言った。
「私がもっと興奮したのは、あの三人に玩ばれる姿を純さんに見られていたことなんです」
「私、純さんを初めて見た時から、彼らに玩ばれる姿を純さんに見られたいと思っていたんです」
「純さんがプールに来るよう彼らに誘ったのも私なんです。木馬に乗った姿を見られている時も、すごく興奮していました」
「ペットボトルのジュースをわざと飲んだのも、純さんにみじめの極地の姿を見られたかったからなんです」
京子はつづけざまに言った。

純はしばし黙って京子の告白を聞いていたが、顔を真っ赤にして重たい口を開いた。
「あ、あの。京子さん。僕も告白します」
そう言って純は話し出した。
「僕も京子さんを初めて見た時から、ずっと心に思いつづけてきました。毎晩、京子さんの事を思いつづけてきました。でも僕にもサディズムの気があって、京子さんがいじめられているのを見ると、すごく興奮してしまっていました。彼らが京子さんをいじめるのを見るのが、すごく楽しかったんです」
言って純は真っ赤になった。
「ありがとう。嬉しいわ。純さんが、私をそういう目で見ていてくれたなんて」
「でも彼らは昨日の夜、僕が京子さんを自由にしたことは、だませましたね」
「そうね。いい気味だわ」
「まさか、昨日の夜中、僕が京子さんを自由にし、今朝、元通りに縛っておいたとは思わないでしょうね」
二人は微笑みあった。
「じゃあ、縄を解きます」
そう言って純は後ろ手に縛められた京子の手の縄に手をかけた。
その時。
ガチャリ。
戸が開いた。
三人が入ってきた。
ニヤニヤ笑っている。
「ふふ。聞かせてもらったぜ」
純と京子は青ざめた。
「そうか。京子。純。お前達はそんな事を思っていたのか」
「京子。お前の望みをかなえてやるぜ」
「純。お前の望みもかなえてやるぜ」
彼らは、そう言って小屋から出ていった。

  ☆  ☆  ☆

数日後の仕事の後の事である。
バラックでブラジャーとパンティーをつけた京子が両手首を縛られて天井の梁に吊るされてる。
床には脱がされた京子のブラウスとタイトスカートが無造作に散らかっている。
三人の男が、胡坐をかいて座っている。
彼らはサンドイッチやおにぎりを食べながら、ニヤニヤ笑いながら下着姿で吊るされている京子を眺めている。
京子の横には純が立っている。
「おい。純。京子を好きなように玩びな。手加減するなよ」
「遠慮しないでお前がやりたい事をやるんだぞ」
「お前が京子をどんな風に扱いたいと思っているのか、お前の心が見たいんだからな」
彼らはそんな事を純に向かって言った。
純は辛そうな表情で彼らの発言に対する京子の反応をうかがうよう京子の顔を見た。
「純さん。いいの。好きなようになさって」
京子はやさしい口調で言った。
純は申し訳なさそうな表情で京子の背後に廻った。
そして京子を後ろからそっと抱きしめた。
純は抱きしめたまま、じっとしている。
「おい。純。もっと、ちゃんと本気でやれ」
一人が純に向かって叱咤した。
純の手がピクンと震えた。
「ごめんなさい。京子さん」
純はそう言うと、ゆっくりと京子の体に手を這わせだした。
京子は両手首を頭の上で縛られて天井の梁に吊られているため、逃げられない。
純は動けない京子の体のあちこちを触れていった。
純はパンティーの上から京子の尻を触ったり、パンティーによって形よく整った女の肉の盛り上がりを触ったりした。
それは演技ではなく、いやらしい本当の痴漢の手つきに見えた。
純はブラジャーの上に、そっと手を当てると、ゆっくりと揉み出した。
そして時々、乳首の所をコリコリと指で刺激した。
純は片手で京子の胸を揉みながら、片手をそっと京子のパンティーの中に入れた。
あっ、と京子が声を上げた。
パンティーの中で手がモソモソと動いている。
純はブラジャーの中にも手を入れて京子の乳房を揉み出した。
京子はだんだん、ハアハアと喘ぎ声を上げはじめた。
純もハアハアと興奮の息を洩らしはじめた。
クチュクチュと京子の女の部分が音をたてはじめた。
純の、京子の胸と秘部への愛撫はいっそう激しくなっていった。
「ああっ。いいっ」
ついに京子は言葉を洩らした。
純のズボンの男の所は激しく屹立していた。
純はそれを京子の尻に激しく押しつけた。
「ああっ。愛してます。京子さん」
ついに純も言葉を洩らした。
二人はもう三人の男に見られている事も、何もかも忘れ、二人だけの愛の世界に入ってしまっているという様子だった。
三人の男は食べるのも忘れ、呆然と、自分達の世界に浸ってしまっている二人をポカンと口を開け、眺めていた。
「おい。もう、それくらいでいい。離れろ」
男の一人が大声で言った。
純の手がピクンと止まった。
純は突然、意識を現実に引き戻されたように愛撫していた手の動きをとめ、パンティーから手を抜き、京子から離れた。
急に羞恥の念が純に襲い、純は顔を赤くしてうつむいた。
それは京子も同じだった。
その図は、ちょうど、校舎の裏で隠れてキスしている所を担任教師に見つけられてしまって狼狽している高校生の男女のようだった。
見ていた男達の意識も現実に引き戻された。
「ふふ。ポルノ映画、というか、恋愛映画を観ていたような気分だったぜ」
「お楽しみの所を邪魔しちゃってわるいな」
「あついペッティングを見せつけられて、ちと、妬けたぜ」
男達はそんな揶揄をした。
「しかし、それじゃあ、見ていても面白くないな」
「京子はマゾで純はサドなんだろ。それじゃあ、もっと、気持ちのいい事をさせてやりあいな」
「よし。純。やさしい愛撫はそのくらいにして、今度は京子を徹底的に責めろ。お前はサディストで京子をいじめたいんだろう」

純は黙っている。
「まず、京子のブラジャーとパンティーを脱がして丸裸にしな」
一人が言った。
「京子も粘液で濡れたパンティーを履いているのは気持ちよくないだろう」
別の一人が追討ちをかけた。
純は辛そうな表情で彼らの発言に対する京子の反応をうかがうよう京子の顔を見た。
「純さん。いいの。好きなようになさって」
京子は躊躇している純を気遣って、やさしい口調で言った。
純は手首を縛られて天井の梁に吊るされて自由の利かない京子のブラジャーのホックをはずしてブラジャーをとり、パンティーも下げて両方の足先から抜きとった。
これで京子は一糸纏わぬ丸裸になった。
京子の体は美しかった。
豊満な二つの乳房は、あられもなく、ほどよい下垂をもって曝け出されている。
ウエストはキュッと引き締まり、そこから一気に過剰なほど肉のついた骨盤部に盛り上がり、それがそのまま、しなやかな下肢へとつづいている。
腹の真ん中には、雨垂れで穿たれたような縦長の臍の穴が見え、その下では女の秘部があられもなく曝け出されている。
男達は目を皿のようにして身を乗り出して丸裸の京子を見た。
三人の視線は、京子の臍の下の一点に集中している。
京子はそれを感じとって羞恥に頬を赤くし、膝を寄り合せて、そこを隠した。
それでも三人の視線は、そこに集中している。
「純。これで京子の両足首を縛れ」
そう言って一人が純に縄を投げた。
純はそれを拾うと京子の両足首を縛った。
「これで準備が整った」
一人が満足げな口調で言った。
純にはその意味が解らなかった。
一人が純に鞭を放り投げた。
それは柄のついた皮製の一本鞭だった。
「よし。鞭打ち責めだ。それで京子を思い切り鞭打ちな」
一人が言った。
「お前が鞭打たないのなら俺達が京子を鞭打つぞ」
別の一人が言った。
純は投げられた鞭をしぶしぶ拾った。
純は辛そうな表情で彼らの発言に対する京子の反応をうかがうよう京子の顔を見た。
「純さん。いいの。気になさらないで。遠慮しないで鞭打って」
京子は躊躇している純を気遣って、やさしい口調で言った。
「ほら。ああ言ってるじゃないか。早くはじめな」
純は鞭を持って、しぶしぶ京子の背後に廻った。
「純。手加減せず力の限り鞭打つんだぞ」
「手加減している様子が見えたら、俺達が鞭打つからな」
純はワナワナと手を震わせながら鞭を構えた。
「ごめんなさい。京子さん」
純はそう言って鞭を振りおろした。
鞭はヒュンと風を切って、京子の裸の体にピシャリと歯切れのある音をたてて当たった。
「ああー」
京子は眉を寄せて、体を反らして悲鳴を上げた。
体がワナワナ震えている。
相当、痛いのだろう。
「ごめんなさい。京子さん」
純は心を込めて謝った。
「いいの。純さん。つい、大声を出してしまったけど本当はそんなに痛くないの」
京子は、なだめるように言った。
だが、京子の反応の様子から痛くないはずはない。
男達は満足げな表情で眺めている。
純がやらなければ、男達が純の代わりに京子を鞭打つことになるのである。
そんな光景を見るのは、とても耐えられない。
どのみち京子は責められなくてはならないのである。
「さあ、純さん。やって」
純が躊躇しているので京子が責めを促した。
「ほら。ああ言っているんだ。早くやれ」
男達も純を促した。
京子は縛められた拳をギュッと握りしめ、責めに耐える用意をした。
どのみち京子は責められなくてはならないのである。
彼らに京子を鞭打たせるくらいなら、いっそのこと自分の手で京子を責めようと、とうとう純は決意した。
純は京子の体めがけて鞭を振り下ろした。
鞭が当たる度に京子は、ああー、と声を上げ、体をのけぞらせた。
上は手首を縛られて吊るされ、その上、足首を縛られているため京子は避けようがない。
鞭が京子の体に当たる度に、ピシリ、ピシリと意気のいい炸裂音が起こり、京子の体は風に舞う木の葉のように、前後左右に揺らめいた。
「おい。京子。どうだ。今の気持ちは」
「お前はマゾで純が好きなんだから、痛いだけじゃないだろう」
「今の気持ちを正直に言え」
男達は矢継ぎ早に京子に問い詰めた。
「い、痛いです。でも幸せです」
京子は、ついに禁断の本心を告白した。
「やっぱりな」
男達は満足げな表情で笑った。
「ああっ。純さん。もっともっと力一杯、私を鞭打って」
本心を告白してしまって箍が外れたように、京子は、あけすけもない要求をした。
純は驚きと緊張で鞭打ちの手を止めた。
「おい。純。鞭打ちを止めるな」
「京子は今、最高のエクスタシーの状態なんだ」
すぐに男達が叱咤した。
純はすぐに厳しい鞭打ちを再開した。
鞭がピシリと当たる度に京子は、ああっ、と声を洩らし体をのけぞらせた。
「ああー。いいー。純さん。もっと鞭打って」
京子は何もかも忘れたかのように恍惚の叫びを上げつづけた。
純は無我夢中で鞭打ちつづけた。
鞭が京子の体に炸裂する度に、京子は、ああっ、と声を洩らし、髪を振り乱し、尻を振った。その姿を見ているうちに純の心に、ある矛盾した思念がふつふつと沸きだした。純の目は凛々と輝きだした。
今までは、京子がかわいそう、という感情だけだったが、鞭打たれる度に、喘ぎ声を洩らし、拘束された体をくねらせる京子の姿が、何とも、いとおしく、愛らしく感じられだしたのである。その感情は純の心の中でどんどん加速度的に激しくなっていった。京子を鞭打てば、鞭打つほど、京子に対する愛情も強まっていった。もはや、純はその感情を貪りたいと思うだけの精神と化した。
『京子。泣け。もっと泣け』
純は心の中でそう叫びだした。
純の目は凛々と輝きだした。
純は渾身の力を込めて京子をたてつづけに鞭打った。
鞭が当たる度に、京子は、ひいー、と叫びながら、髪を振り乱し、激しく体をのけぞらせた。京子は目からはポロポロ涙が流れだした。
鞭打たれて、みじめに泣き叫ぶ京子の姿を見ているうちに、純の京子を嬲り抜きたい欲求は、よけい激しくなっていった。
もう純は三人に見られていることも、京子の体が傷つくことも忘れ、渾身の力を込めて京子を鞭打った。
ついに純の激情は京子を責め殺したいとまで思うほどになった。
「京子。泣け。もっともっと泣け」
純はとうとう禁断の告白を言った。
そして、間髪入れず、すぐにつづけて言った。
「京子。愛してる。世界一愛してる」
純はとうとう心の中の思いを叫んだ。
「ふふ。純。お前もとうとう本当のサディストになったな」
男が揶揄したが、純は男の声など耳を素通りしたかのごとくである。
純は京子を鞭打ちつづけた。
「純さん。私、幸せ。最高に幸せ」
京子は鞭打たれて涙を流しながら最高の感慨に満たされたような口調で叫んだ。
「こ、殺して。純さん」
京子は泣きながら叫んだ。
純はハアハアと息を洩らしながら、物にとりつかれたかのように渾身の力で鞭打ちつづけた。このまま、つづけたら京子が死んでしまいそうなほどに見えた。
男達は豹変した純に、たじろぎ出した。
「おい。純。もう、そのくらいでやめておけ。京子が本当に死んでしまうぞ」
男の一人が立ち上がって、急いで純の所に行き、我を忘れて京子を鞭打っている純を取り押さえた。
男は純から鞭をとりあげた。
純はハアハアと息を切らしていたが、だんだん落ち着いて正気を取り戻してきた。
京子は、ガックリと項垂れている。
ピクリとも動かない。
その体には激しい鞭打ちによって出来た無数の蚯蚓腫れの赤い線が浮き出ていた。
しばしして、ようやく純の意識は現実にもどった。
柔らかく華奢な女の体を、こんなに傷つけてしまったという罪悪感が一気に純におそいかかり、純はガックリと膝を落として床に座り込んでしまった。
三人は予想と違う事になったことに、しらけて、揶揄するものもいなかった。
三人は立ち上がった。
「純。京子の縄をちゃんと解いてやりな」
「しっかり介抱してやるんだぞ」
そう言って三人はコソコソと小屋を出て行った。

あとには、しんとした小屋に心身ともに疲れきって、動かなくなってしまった二人が残された。
しばし二人は黙ってじっとしていたが、ムクッと純が立ち上がった。
純は、裸で吊るされている京子の前に立った。
純が京子の顔を見ると京子も純の顔を見た。
純は吊るされている京子の手首の縄と足首の縄を解いた。
二人の目と目が合った。
「ごめんなさい。京子さん」
純は泣き出しそうな顔で謝った。
「いいの。私、最高に幸せだったわ」
京子の目には涙が光っていた。
「愛してます。京子さん」
そう言って純は裸の京子を力強く抱きしめた。
京子も純を抱きしめた。
二人は黙ったまま、いつまでも抱き合っていた。


平成20年12月6日(土)擱筆

会社恋物語

会社恋物語

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-07-27

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