安謝

小学校×年の時のことである。私は小学校×年の一年間を親と離れて相模湾を間近に望む養護学校で過ごした。私は幼少時から小児喘息があり、学校を休むほどではないが、激しい運動をした時とか、季節の変わり目には喘息発作が起こった。重症ではないが、軽症ではなく、中程度だった。この、喘息の発作というものは、同病を持つものにしかわからないが、相当に苦しく、横になって寝る事が出来ないのである。症状の軽い子だったら、発作が自然に治まるということもあるのだが、私の場合、一度発作が出ると自然におさまるという事はなかった。気管支拡張剤の吸入器を吸わねば発作は治まらなかった。が、吸入器を吸えば発作は治まった。父親も喘息を持っており、父の兄(伯父)も喘息で、伯父の喘息はひどく、一晩中眠れず発作で苦しむ事もしょっちゅうだった。小児喘息は軽症なら、八割かた自然に治る。残りの二割が治らず成人の喘息に移行してしまうのである。親は私を伯父のようにしたくなく、何とか治そうと、いくつもの専門医の所に私を連れて行って治療の相談をした。が、私の喘息はなかなか治らず、親は相模湾に面したところにある小児喘息の治療を専門的にしている国立の療養施設があると聞き、私をそこに入れる事にした。この施設はもと、結核の療養所だったのだが、戦後、抗生物質のストレプトマイシンの開発によって結核が治る病気となり、結核患者がいなくなったため、小児喘息の施設に変わったのである。ここは東京の国立小児病院の分院であり、医師はみな、小児科で喘息、アレルギーが専門である。寮と学校がつながっており、病院も同じ敷地内にあった。寮では保母さんがたくさんいて子供の世話をした。寮では乾布摩擦をしたり、減感作療法の治療を受けたりして、規則正しい生活をして、療養生活を送った。入園は随時可能で、退院も随時可能だった。このような施設は当時、日本ではここくらいしか無く、医師も小児科の喘息、アレルギーの専門医ばかりであり、子供は、北は東北から、西は関西からと、全国から集まっていた。

 どんな社会でもそうだが、古株は、その社会に長くいたプライドから新入りに対してある種の優越感を持つ。子供の世界にあっては尚更である。寮には安謝という、きれいな女の子がいて、その子は古株で番長的な存在だった。鼻っ柱が強く、男の前で「金蹴り」などと言って冗談半分に男を嚇したりしていた。だからといって、力だけの支配ではなく、活発で話題が豊富で行動的なのでみんなが自然に慕ってくるのである。彼女は神戸から来ていた。週末の日曜は親が寮に面会に来る事が許されていた。安謝のお父さんも神戸から時々、面会に来た。安謝はファザコンでこの時を楽しみにしていた。が、男の子の将棋の相手もしてくれるので男は安謝のお父さんに将棋を挑んだ。子供同士ではドングリの背比べであり、強い相手に挑めるのは楽しかった。私も相手をしてもらったが、飛車、角、落ちどころか、桂馬、香車まで落としてもらっても詰められた。安謝はせっかく遠くから面会に来てくれたお父さんとの貴重な時間をとられてむくれていた。安謝のお父さんは間違いなくハンサムだった。やはり、安謝の美しさは安謝のお父さんやお母さんが持っている美人の遺伝子によるものなのだなと子供ながらに羨んだ。
 安謝は自分を主人公にした遊びをよくやった。砂場で下級生が遊んでいると、何でもいいから面白いものを作るよう命じた。作っている所は見ないで、出来上がった物だけを安謝が見る。殿様気分である。言われた子供達は安謝を喜ばそうと、色々な砂の作品を手をかけて作る。出来上がると安謝が来て、嬉しそうな顔で作品を見て回り、潰していく。落とし穴があるな、と分かっていても安謝はわざとかかってみせ、作った子供達を喜ばせた。安謝は自分が女王という気持ちが強く、子供達は安謝を親分と慕っており、あこがれの親分を困らせる事が、子供にとっても安謝にとっても楽しいのである。
 また、寮でこんな遊びもやった。それは一対多数のかくれんぼである。安謝が寮のどこかに隠れ、それを皆が探し出すというものである。これは女の子より、男の子の方が面白がった。ちょうど人間の受精のように、一つの卵子に無数の精子が群がり集まるような官能があった。子供達も安謝もドキドキである。第一発見者が、安謝を見つけると、小躍りして喜んで、
「安謝みーつけた」
と大声を上げる。するとみんなが集まってきて捕まえられた安謝の体に触ろうと手を伸ばす。安謝は壁を背に皆におしくらまんじゅうの様にギューギューに押され、身動きがとれない。それをいいことに皆は安謝の体を触ろうと、無数の手が安謝の体に伸びてくる。中には人ごみにまぎれているのをいい事に、スカートを脱がそうとする手も伸びてくる。安謝は何とか身を守ろうとしつつも喜びの悲鳴を上げた。
 私はこの遊びに加わるほどの勇気はもてなかった。私は捕まえられて皆に触られている安謝を後ろの方で見ていたが自分もこの遊びに無邪気に加わって安謝に触れたらどんなに楽しいだろうと、遊びに参加している子供達を羨んだ。
 だがこんな遊びはさすがに安謝の方からは言い出しにくく、一回だけで終わった。
 だが、皆に捕まえられて喜んでいる安謝を見ると、いつもは親分格として威張っている安謝にもマゾ的な性格もあるんだなと分かって何か嬉しくなった。
 前の学校と違ってここでは人と親しみやすかった。が、私はもともとの性格がコドクで一人でいる事の方が多かった。人とたむろしてお喋りする事が嫌いで、一人で色々な事を夢想する事の方が楽しかった。学校でも休み時間の友人とのお喋りよりも授業が始まって、先生の話を聞く方が楽しかった。休み時間も友達とのお喋りに加わらず一人でポツンとしている事の方が多かった。

 入園して半年もたったある日の事である。寮のベッドに寝ている私の所に安謝が来た。
「あ、あの。岡田君」
私は驚いた。安謝のような絶えず友達とお喋りしている子が、私のような内気で無口な者にいったい何の用があるんだろうと疑問に思った。が、彼女はいつもと様子が違って、頬を赤らめてモジモジしながら言いたい事があるのに言いためらっているといった様子だった。
「なあに。僕に何か用」
私は迷っている彼女の緊張を解くよう、優しい口調で言った。
「あ、あの。今週の日曜、岡田君に話したい事があるの。昼ごはんの後、学校の教室で待っているわ。来てくれる」
いきなりこんな突拍子もないことを言われて、私は驚いた。別に用もないので、
「うん。いいよ。じゃあ、行くよ」
と言うと、安謝は頬を赤らめて、
「ありがとう」
と言ってソロソロと去って行った。

   ☆   ☆   ☆

日曜日になった。昼食を終えて教室へ行くともう安謝は来ていた。だが安謝の様子が変である。いつもは男を男と思わない安謝が、今日は何かソワソワと緊張し、ドキドキして怯えるように頬を赤くしている。
「あ、あの。岡田君」
と言って言葉を切ってしまった。私はいったいどうしたんだろうと驚いた。そもそも彼女のような一時足りとも友達とおしゃべりしていなくてはすぐに退屈してしまうような子が私のような話題の少ない無口な者を誘い出すこと自体、およそ彼女らしくない。これはよほど重大な悩みの相談だと思って私は彼女が言いやすいように優しい口調で問いかけた。
「どうしたの。誰にも言わないよ。何か悩みがあるなら言ってごらん」
と促すと、彼女はしばし迷った末、弱そうな目を床に向け、口唇を震わせながら切り出した。
「お、岡田君。私をいじめてくれない」
彼女は顔を真っ赤にして体を震わせている。彼女は心に支えていた物が取れたように少し緊張が軽減されたようだったが、これからどうなるかの緊張に体を震わせていた。
「どうして?」
「あのね。この前、皆で私を捕まえる遊びをしたじゃない。それと落とし穴も。それが何かすごく気持ちがよかったの。きっと悲劇のヒロインになりたい願望だと思うの。誰もいない教室で岡田君にこういう風に恥ずかしい告白をしている今も、快感を感じてドキドキしているの。」
「そういうのマゾっていうんだよ。いじめられて喜ぶの。この前の遊びで君はマゾの性格があるってすぐわかったよ」
「ふうん。マゾっていうの。私ってマゾなのね」
「じゃあ、いじめてあげるよ」
「おねがい。いじめて」
「何をしていじめればいいの」
「縛ってくれない」
彼女は持ってきた縄を恥ずかしそうに渡し、両手を背中へ廻して背中で手首を重ね合わせた。
私はどうしようかと考えた末、取りあえず、彼女の両手首を背中で縛った。そしてピョンと机の上に縄尻を持ったまま、飛び乗った。安謝は目をつぶって、立ったまま、
「ああー」
と喘ぎ声を出した。
「どうしたの」
と聞くと、安謝は縛められて抜けられない手首をモジモジさせ、体をくねって、縛めを抜けようとする仕草をした。
「ああっ。何かとっても気持ちいいわ。こんな気持ちよくなったの生まれて始めて。Hで、ソワソワして。でも先生に知られたら叱られるわよね。こんな事。きっといけない事だもの。でもいけない事をしてるってことが、よけい刺激的なの。岡田君。言わないでね。誰にも」
「ああ。言わないよ。僕は内気で、口が堅いからね。君が望んでる事だけを忠実に実行するよ」
「じゃあ、座らせて。縛られたまま座ってみたいの」
そう言って、彼女は膝を折り、私の視線を背中にして、柔らかい脚を折りたたむように横座りした。

安謝は瞑目したまま黙って頬を火照らせている。いつもは「金蹴り」などと言って男を威嚇している、この寮の女番長である彼女が縄尻をとられたまま、抵抗もせず、じっと座っている。彼女は目をつぶって微動だにせず、完全に自分の被虐の世界に浸りきっているといった感じである。私は縄尻をグイと強く引っ張った。安謝の体はつられてユラリと揺れた。
「あん」
彼女は体をいきなり揺すられて小さな喘ぎ声を漏らした。
「ふふ。君が今、どんな事を想像しているかわかるぞ。当ててやろうか」
私は嵩にかかった言い方をした。安謝は黙ったままうつむいている。私は机からピョンと飛び降りて縄尻をとったまま、安謝の前にドッカと座って、目をつぶって顔を火照らせている安謝の顔を覗き込んだ。
「ふふ。君は今、泥棒に捕まえられた美女の気分に浸っているんだろう」
安謝は恥ずかしそうにコクリと肯いた。
「ふふ。君は綺麗で、自分の美しさに酔っているから悲劇のヒロインになりたい願望が強いんだ。君は綺麗で気も強いから男を男と思わない強気な性格だけれど、一方では、多くの男達に、よってたかって虐められたい、とも思っているんだ。ただ君はプライドが強いからそれは人に言えないだけなんだ」
私は縄尻をグイと引いて言った。
「あん。そ、そうよ。その通りよ。で、でも、あんまり私の心を推測しないで。は、恥ずかしいわ。それと、この事は誰にも言わないでね」
「ああ。絶対、誰にも言わないさ。でも君もここまで心の内を言ってしまったんだから、もう心も裸になって、されたい事を何でも言ってごらんよ」
そう言っても安謝は答えないので、
「じゃあ、僕は綺麗な女の子を捕まえた泥棒だから好きな事をさせてもらうよ」
そう一方的に言って私は安謝の顔や体を触ったり、いじくったりしたが、安謝は嫌がる素振りを見せない。私は図に乗って安謝のスカートをめくろうとすると、さすがに彼女も「あっ」と反射的に声を漏らして腿をピッタリ閉じあわせた。
「嫌なの。嫌ならやらないよ」
と言うと、彼女は小さく首を振った。
「い、いいわ。で、でも、恥ずかしいわ」
「でも、その恥ずかしさが気持ちいいんだろ」
私が笑いながら言うと彼女は顔をほんのり紅潮させてコクリと小さく肯いた。
しばしの間、私は安謝の髪の匂いを嗅いでみたり、肩をつかんで、揉んでみたりと、彼女を玩具のようにしていたが、安謝は緊張から体を硬くしていたが、抵抗する様子も見せず、されるがままに身を任せている。
「安謝にこんな事をした男は僕だけだろうな」
そんな独り言を言いながら、私は安謝の顎に手をかけてグイと上げて、
「どう。泥棒に捕まって玩具にされている気分は」
と聞いた。
「は、恥ずかしいわ。で、でも何かフワフワした感じでとっても気持ちがいいわ」
安謝は頬を赤くして答えた。
「お、岡田君」
彼女は声を震わせて言った。
「なあに」
「あ、あの・・・」
彼女は何かを言いたげだが、決断がつかないといった様子で口唇をキュッと噛んで、もどかしそうにモジモジしている。
「なあに。何かしたい事があるんだろ。誰にも言わないから言ってごらんよ」
私はためらっている彼女に決断を促すよう強い語調で言った。彼女は目をそらして、口唇を震わせながら蚊の鳴くような小声で言った。
「あ、あの。わ、私、裸になってみたいの」
言って彼女は顔を真っ赤にして目をそらした。私はとたんに嬉しい気持ちになった。
「ふふ。いいよ。元々、女の人を捕まえた泥棒は女の人に逃げられないように裸にしちゃうんじゃないかな。さあ。安謝のストリップショーだ。しっかり見ていてあげるから、着ている物を全部脱いで裸になりな」
それじゃあ、と言って、私は安謝の背後に回って後ろ手に縛られていた両手首の縄を解いた。

安謝は全身を小刻みに震わせて、しばしためらっていた。無理もない。男の前で裸になることなど小学生の女の子には恥ずかしくてとても出来るものではない。しかし私は彼女が怖がりながらもそれを強く望んでいる以上、私は、私のため以上に、彼女のために決断を促そうと思った。
「ほら。早く脱ぎなよ。どうしても脱げないんなら脱がしちゃうよ」
そう言って私は彼女のスカートに手をかけて彼女のスカートを外そうとした。彼女は、
「あっ」
と言って、あわててスカートを手で押さえた。
「ま、待って。自分で脱ぐわ」
彼女は震える手でためらいがちにブラウスのボタンを外していき、ブラウスとアンダーシャツを脱ぐと中腰になってスカートも脱いだ。パンツ一枚という姿になった彼女は恥ずかしそうに急いでペタリと床に座り込んだ。脱いだ服をギュッと体に押し当てて少しでも肌を隠そうとしている。私は無理矢理、服を彼女から奪い取った。彼女は咄嗟に、「あっ」と声を出して両手でパンツ一枚になった体を覆った。私は彼女から奪い取った服を丹念に調べるよう手にとって見て、鼻を当てて、
「ああ。いい匂いだ」
などと、これ見よがしに揶揄した。彼女は顔を真っ赤にして両手でギュッと体を覆った。
「は、恥ずかしいわ」
「でも気持ちいいだろ。男に裸を見られると、女の子は恥ずかしいけど、気持ちがよくなるんだ。でも、それではまだ裸とはいえないよ。パンツも脱ぎな」
そう言っても彼女は両手で必死に肌を隠そうとしたまま動こうとしない。私はいきなりパンツを掴んでグイと引き下げた。尻が一瞬、半分近く見えた。彼女はあわててパンツを元に戻した。
「さあ。早くパンツも脱ぎな」
と、催促しても彼女はパンツまで脱いで全裸になる勇気はもてないといった様子でじっとしている。
「しょうがないなあ」
私は彼女の服をかき集めると立ち上がって窓を開け、勢いよく服を外に放り投げた。
「あっ。な、何をするの」
彼女は真っ青になって大声で叫んだ。
「ふふ。僕だって本当はこんな事したくないんだ。でも君がいつまでも決断できないでいるから仕方なくやったんだ」
私は彼女の前にドッカと腰掛けて、余裕の口調で言った。
「ふふ。こうすれば恥ずかしくてここから出られないだろう」
「お、岡田君。お願い。服をとってきて」
「じゃあ、パンツを脱ぎな。そうしたら、とって来てやるよ。僕だって本当はこんな事したくなかったんだけれど、君がいつまでも脱がないから仕方なくやったんだ」
そう言っても彼女は最後の一枚はなかなか脱ぐ勇気を持てず、モジモジしている。
「ほら。早くしないと誰かに見つかって持ってかれちゃうかもしれないよ」
しばし彼女は口唇を噛んで困惑していたが、やっとのことで決断がついたらしく、小さな口を開いた。
「わ、わかったわ。脱ぐわ。だから、お願いだから早く服をとってきて」
そう言って彼女は中腰になってパンツを脱いだ。脱ぎ終わると彼女は急いでしゃがみ込んで腿をピッタリと閉じ、脱いだパンツをギュッと押し当てて、アソコを隠している。私は力ずくで、「あっ」と叫ぶ彼女からパンティーを奪い取った。彼女は両手でそこを隠し、腿をピッタリと閉じ、全身を小刻みに震わせている。私は彼女から奪い取ったパンツをポケットに仕舞い込んだ。肌理の細かい弾力のある瑞々しい肌は透き通るように美しい。
「お、岡田君。全部、脱いだんだから早く服をとってきて」
彼女は熱を込めて哀願した。私は、「ふふふ」と笑いながら、
「まあ、そう焦らなくてもいいじゃないか。元々、君が裸になりたいと言い出したんだぞ。どう。今の気持ちは。気持ちいいかい」
と、彼女の訴えをいなした。
「お、岡田君。私、服のことが気になって気が動転しているの。お願い。早く服をとってきて」
裸で必死に訴える彼女を見ながら、私は女の子をいじめる喜びを感じていた。
(ふふ。俺だけなんだ。みんなのあこがれの安謝の裸をみたのは・・・。生意気な安謝をこんな惨めな姿にしていじめた男は俺だけなんだ)
私は心の中で無上に心地いい優越感と快感に浸っていた。私は出来る事なら、ずっとこのままでいたかったが、彼女が、
「お願い。早く」
と、何度もせっつくので私はしぶしぶ口を開いた。
「わかったよ。とってきてやるよ。そのかわり、俺の言う事には何でも従うんだぞ。約束できるか」
と、威圧的な口調で言うと、
「はい。岡田君の言う事には何でも従います」
と従順な口調で言った。
「よし。今のコトバ忘れるなよ」
と念を押し、私は立ち上がった。部屋を出ようとすると彼女はあわてて引き止めた。
「待って。パンツを返して」
私はニヤリと笑って、
「いいよ。全部一緒にとってくるよ」
と言って教室を出て行った。

   ☆   ☆   ☆

私は投げた服を拾って来て寮の引出しの奥にしまった。ちょうど三時のおやつの時間で牛乳とアンパンが配られていた。私は二人分とって胸に抱え、安謝の待つ教室へ戻った。が、安謝の姿が見えない。
「おい。安謝」
と大声で叫びながら私は机を縫うように探すと、安謝は一番後ろの机の傍らに縮こまるように屈んでいた。授業のない日の教室にはまず誰も来ないが、教室には鍵もかかっておらず、万一、私以外の誰かが来て、見つかったら大変だ、という極度の不安があるのだろう。彼女はあくまで私という内気で無口で、この男になら一生誰にも話さないだろうという確信から、勇気を出してこのような秘密の遊戯を私に持ちかけたのである。

私が安謝の手を引っ張って教壇の前に連れ出すと、彼女は再び急いで座り込んだ。
「お、岡田君。服は」
「服はここには持ってこなかった」
「ええー。どうして。持って来てくれると言ったじゃないの」
「いや。僕は取りに行く、と言っただけだ。ほっぽらかしとくと誰かに持ってかれちゃうかもしれないからね。でも、ちゃんと服は全部とってきて、誰にも見つからない所に隠しておいたからもう大丈夫だよ」
「そ、そんな。ずるいわ」
「ずるくなんかいよ。君が勘違いしただけだよ。ともかく君は僕の言う事は何でも従う、と言ったんだから約束は守りなよ」
私は黒板から白墨を持ってくると、床に直径三十センチメートル位の円を描いた。
「さあ。この中に入って」
「入れてどうするの」
「いいから入るんだ」
私は立て膝で躊躇している安謝の手を引っ張って、無理やり彼女を円の中に入れた。
「いいかい。この円の中から出ちゃダメだよ。出たら服はとってこないからね」
私は威嚇的な口調で言った。円は足の裏がやっと入るだけの大きさなので安謝は床に尻をつけることも出来ず、全裸のまま不安定な立て膝の姿勢で腿をピッタリ閉じ合わせ、両手で体を隠すように覆っている。
「さあ。おやつを持ってきたから食べさせてあげるよ」
そう言って私はアンパンをちぎって安謝の口の中に入れては、牛乳を飲ませた。私はパンをモグモグ噛んで牛乳と一緒に飲み込む安謝を痛快な思いで眺めていた。
(ふふ。まるで人形のようだ。しかもこの人形は生きているんだ。生きた女の子を人形のように扱うのはなんて楽しいんだ)
私は心の中でそんな事を考えながら安謝の咽喉がゴクリと動くのを楽しげに眺めていた。おやつを半分くらい食べさせてから、
「もっと食べたい」
と聞くと安謝は黙って首を振った。
「じゃあ、おやつはお仕舞いだ。さあ、立って」
私が安謝の髪の毛を掴んで引っ張ると、
「あっ。いやっ。髪は引っ張らないで」
と言って、ソロソロと立ち上がった。手で恥ずかしい所を隠しながらモジモジしている安謝は何ともみじめで可愛らしい。私は後ろに回って安謝のお尻を見ながら、
「ふふ。かわいいお尻だね。ピッチリ閉じ合わさってとっても可愛いよ」
と揶揄すると安謝は咄嗟に、
「ああっ。見ないで」
と言って、私の方に向きを変えた。安謝は恥ずかしい所を手で隠してモジモジと困惑している。私は安謝の正面にドッカと腰を下ろして、おやつの牛乳とパンを食べながら、裸で立っている安謝を笑いながらじっくりと眺めた。
「どう。今の気持ちは」
「は、恥ずかしいわ」
安謝は腿をモジつかせながら顔を赤くして言った。
「でも恥ずかしいだけじゃないだろ」
安謝は頬を紅潮させながらコクリと肯いた。
「今の気持ちを言ってごらん」
「な、何かとっても気持ちがいいわ。フワフワして雲の上に乗っているような気持ちがするわ。男の子に裸を見られて死にたいほど恥ずかしいはずなのに、その恥ずかしさが気持ちいいの。こんな気持ちになったの、生まれて初めてだわ」
「ふふ。じゃあ、もっと気持ちよくしてやるよ」
そう言って私はモップをもってきて、安謝の体や顔を押しつけた。
「あっ。いやっ」
と言いながら安謝は必死で汚いモップを手で払おうとする。嫌がれば、嫌がるほど私は興奮してきて、私は安謝をいじめ続けた。しばし、いじめた後、私は安謝のすぐ目の前に立ち、
「さあ。いつものように『金蹴り』と言って僕をおどしてみなよ」
安謝は、「えっ」と言って驚いたが、
「やらないと服は持ってこないよ」
と、おどすと安謝は顔を赤くしてそっと私の襟首を掴み、「金蹴り」と言って、足で蹴るまねをした。
「へへ。いつもはカッコいいけど、裸で嚇されてもぜんぜん迫力ないよ」
私がそんな揶揄を投げかけると、彼女は、
「いやっ。恥ずかしいわ」
と言って、すぐに手を引っ込めて体を隠した。
「どう。今の気持ちは」
「は、恥ずかしくて、みじめだわ。でも、なぜだかすごく気持ちがいいわ。岡田君。この事、誰にも言わないでね」
私は、「ふふふ」と笑って、
「もっと気持ちよくしてあげるよ」
と言って、安謝の片方の足首を縄で縛って、その長い縄尻を掴んで机の上に乗ってグイと引っ張った。
「ふふふ。円の中から出たらダメだぞ」
と言いながら、思い切り引っ張ると安謝は、「ああー」と叫びながら、足が円から出ないように苦しげに身を保っている。何しろ円は両足が並んでやっと入るだけの大きさなので両足をしっかり開いて踏ん張ることも出来ず、両脚をピッチリ閉じて全身をプルプル震わせながら、苦しげに眉を寄せ、必死で縄で足を引っ張られるいじめに耐えている。その姿は惨めこの上なく滑稽である。
「お、岡田君。私、もう耐えられない。許して」
そんな訴えは嗜虐心をよけい刺激し、私は容赦なく思い切り縄尻を引っ張った。
「ふふふ。男勝りの君が素っ裸でこんなみじめな苛めをされている姿をみんなが見たらどう思うかな」
とか、
「君のこんな惨めな姿をみんなに見せてやりたいね」
などと揶揄のコトバを投げかけた。安謝は全身をピクピク震わせている。
私が力強くグイと縄を引くと安謝は、「ああー」と叫んで倒れそうになった。
「お、岡田君。もう許して。私、耐えられない」
私はある面白い事を思いついて心の中で笑った。
「じゃあ、許してやるよ」
と言って、私は握っていた縄を放した。安謝は辛いいじめから開放されてほっと一息ついた。
「ありがとう。岡田君。やっぱり岡田君てやさしいのね」
安謝は私の善意を信じきっているといった様子で、恥ずかしい所を隠しながら、頬を赤らめつつも、恥じらいがちな微笑を私に向けている。私は机からピョンと飛び降りて、安謝の前にドッカと腰を下ろした。
「僕がそんなにやさしい男に見えるかい」
「うん」
安謝は微笑して肯いた。
「へへ。僕はそんなやさしくなんかないよ」
私は足首の縄を解くとピョンと立ち上がって安謝の首に縄をかけて縛った。そしてその縄尻を素早く股間をくぐらせ、後ろに回って、尻の割れ目に食い込ませて、背中の上に持っていき、安謝の首に巻かれている縄に通してグイと力任せに引き絞って、首の縄に硬く結びつけた。安謝は、「ああー」と悲鳴に近い声を出した。丸裸の体に縦に前後に一本だけ走る縄が柔らかい女の体の谷間に意地悪く食い込みながらこの上なく女をはずかしめている。
「ふふ。縄を放したのはこうするためだったんだよ」
安謝は苦しげな表情でアソコを両手で覆っている。
「ふふ。手で隠さなくても恥ずかしい所は縄で見えないから大丈夫だよ」
そう言って私はサッと後ろに回って、
「ふふ。お尻の割れ目に縄がしっかり食い込んでいるよ。どう。縄が食い込む感触は」
と揶揄した。
「お、岡田君。こ、こんなのっていや。お願い。縄をほどいて」
安謝はどうしようもないといった表情で哀願した。私はそんな哀願など全く無視して、
「ふふ。縄が食い込んで気持ちいいだろう」
と揶揄した。
「ふふ。僕は君のこの姿を見たくて縄を放したんだ。さあ、お尻にしっかり力を入れて縄をはさんでごらん。気持ちよくなるから」
私の暗示が効いたかのように、自然と安謝はピッチリと尻を閉じ合わせるようになった。
「ふふ。丸裸でこんな事をした女の子は君だけだろうな」
「みんなが君のこの姿を見たらきっと興奮するだろうな」
私は余裕の口調でそんな事を言ってからかった。
「お願い。岡田君。縄を解いて」
安謝は必死で哀願を続けるだけである。私はしばし、丸裸で一本だけ体に食い込む縄をつけられて困惑している安謝を最高の快感で眺めていたが、そろそろ許してやろうと思って立ち上がった。
「縄を解いてやってもいいけど条件があるぜ」
「な、なに。条件て」
「裸のままみんなの前で土下座して、今まで威張ってきた事を謝るんだ」
「ええー」
安謝は真っ青になった。
「あ、岡田君。いくらなんでもそんな事出来ないわ」
「ふふ。大丈夫だよ。本当にみんなの前で土下座するんじゃなくて、ここにみんながいる事を想像して土下座するのさ」
安謝はしばし黙っていたが、
「わかったわ」
と素直に答えた。私は安謝の体に食い込んでいる縄を解いて、首の縄も解いた。
「さあ。いいかげん立ち続けて、脚が疲れただろう。もう円の外に出ていいから少し座ってゆっくり休みなよ」
「ありがとう。岡田君」
「どう。気持ちよかった」
と聞くと安謝は頬を赤くして小さく肯いた。
安謝は目を閉じて、崩れるようにクナクナと床に座り込んだ。安謝はやっとほっと出来たといった様子で、横座りしている。
しばしの休息の時間が経った。

「さあ。もう疲れもとれただろう。四つん這いになって土下座しな」
言われて安謝は犬のように四つん這いになった。
「さあ。今まで威張り散らしてきたことをみんなに詫びるんだ」
「な、何て言えばいいの」
「自分で考えなよ」
「わ、わからないわ」
「しょうがないなあ。じゃあこう言うんだ。『私は今まで女の分際で威張り散らしてきて申し訳ありませんでした。これからは私がみんなの奴隷になります。みんなにどんな事を命令されても素直に従います』とね。この教室にみんながいて、君を見ていることを想像して言うんだよ。僕がみんなの代表者としてしっかり君を見ていてあげるから・・・」
安謝は床に目を落として四つん這いの恰好で小声で命じられたお詫びの言葉を言った。
「ダメダメ。全然、心がこもってないよ。もっとみんなに取り囲まれているようにイメージして心を込めて言わなきゃダメだよ。それともっと頭を床にこすりつけて土下座して、お尻を持ち上げて・・・」
そう言って私は安謝の美しい黒髪の頭を足でグイと踏みつけた。頭を踏みつけられるという屈辱的な事をされて安謝は反射的に、「ああー」と声を出した。
「ふふ。君は今までさんざん威張り散らしてきたのに今では丸裸で土下座して頭を足で踏みつけられている。みじめの極地だよ。どう。今の気持ちは」
「み、みじめだわ。でも、いいわ。死にたいほどみじめなのに、なぜかすごく気持ちがいいわ」
「みんなに心を込めて詫びる気持ちになった」
「はい」
「じゃあ、お詫びの誓いをいいな。僕はみんなの代表者としてしっかり君を見ていてあげるから」
そう言って私は安謝の頭から足を下ろした。艶やかなストレートの黒髪を床に垂らして丸裸で四つん這いになっている安謝はまるで雌犬のようである。安謝はしばし黙ってじっとしていたが、やっと謝罪の言葉を心を込めて言う心境になったとみえ、自ら床に頭をこすり付けて声を震わせて謝罪の言葉を述べだした。
「わ、私は今まで女の分際で威張り散らしてきて申し訳ありませんでした。これからは私がみんなの奴隷になります。みんなにどんな事を命令されても素直に従います」
言い終わっても安謝はその姿勢のまま全身をピクピク震わせながら、両手で顔を隠すようにして頭を床にこすり付けている。
「どう。今の気持ちは」
私が笑いながら聞くと安謝は声を震わせながら言った。
「い、いいわ。みじめになるのがこんなに気持ちがいいなんて・・・。私、本当にみんなにこのみじめな姿を見られたいわ」
私は、「ふふふ」と笑いながら安謝の後ろに回って高々と上がっているお尻の肉を掴んで、グイと開いた。可愛らしい小さな穴がすぼまっている。
「あっ。いやっ。岡田君。そんな所見ないで」
私は安謝の哀願を無視してゆとりの口調で揶揄した。
「ふーん。お尻の穴ってこうなっているのか。はじめて見た」
「い、いや。恥ずかしいわ。見ないで」
安謝は尻の穴を見られないようにと、必死で尻の穴をすぼませようとしている。尻の穴はピッチリとすぼまっているが、力んでいるためまるで生き物のようにピクピク震えている。
(お尻の穴も口と同じように自分の意志で開けたり、閉めたり出来るものなんだな)
そんな事をあらためて気づかされて、私は可笑しくなった。私が尻から手を放すと尻の割れ目は元のようにキュッと閉じあわさった。
「君の体は隅から隅まで見てあげるよ。今度は仰向けになって寝てごらん」
「あ、仰向けにしてどうするの」
「いいから仰向けになるんだ」
私が恫喝的な口調で言うと安謝はしぶしぶ仰向けになった。両手で女の最も恥ずかしい所を覆っている。
「さあ。手をどけて」
「い、いや。恥ずかしいわ。許して」
「いいからどけるんだ。服を持ってきてやらないぞ」
私は恫喝的な口調で言ってアソコに当てている手をのけて脚をグイと思い切り開いた。安謝は、「あっ」と叫んで膝を曲げて脚を閉じようとしたが、私は素早く体を脚の間に入れて脚を閉じられないようにした。安謝は真っ赤になった顔を両手でギュと力強く覆った。私は、はじめて見る女の割れ目をまじまじと眺めながら、
「ふーん。女の子のここってこんな風になっているのか・・・」
と、ことさら驚いたように言って、割れ目をそっと手でなぞってみたり、そっと開いてみようとした。安謝はもう抵抗が無駄だと思ったらしく、閉じようとしていた腿の力をだんだん抜いていった。
「ふーん。すごいや。安謝のここを見たのは僕だけだろうな。ここからオシッコが出るんだね」
「そ、そうよ」
安謝は両手でしっかり覆った顔から恥ずかしそうに小声で言った。私はこんな機会はもう二度と来ないんじゃないかという焦りから、しっかり脳裏に焼きつけておこうと顕になった割れ目を凝視しながら、割れ目をさかんに指で触った。
「お、岡田君。恥ずかしいわ。もう許して」
安謝は蚊の泣くような小さな声で言った。私はもう今日はこのくらいにしようと思って、脚の間から出た。
「もう今日はこのくらいにしよう。君も疲れちゃっただろ。服をとってくるよ」
そう言い残して私は寮の自分の机の奥に隠に入れた安謝の服を取り出して、再び裸で一人、私が戻るのを待っている安謝がいる教室へ戻った。

安謝に服を渡すと安謝はほっとしたよう表情になって、
「ありがとう」
と言った。パンツや服を着ていく所を見ると何かとても興奮した。脱いでいく時よりも裸から服を着ていく時の方がもっとエッチに見えた。服を着てしまうと安謝はペタリと座り込んだ。
「今日はどうだった」
「気持ちよかったわ」
彼女は顔を真っ赤にして照れくさそうに答えた。
「何が一番気持ちよかった」
「わからないわ。全部気持ちよかったわ」
「僕も今日は最高に楽しかった。いじめちゃってごめんね」
と言って私は安謝の手を握った。柔らかく温かい女の子の手の感触が伝わってきた。
「あ、あの。岡田君」
と言いかけて安謝は言いためらった。
「なあに」
「また今日みたいにいじめてくれる」
彼女はパンパンと火照った顔を手で叩いて言った。
「いいの?僕は気持ちいいからいいけど、何か君がかわいそうだよ」
「いいの。岡田君は優しいし、口が堅いから安心して身を任せられるもの。だってこんな事、頼めるの、岡田君しかいないもの」
「でも・・・」
と言って彼女は言いためらった。
「でも、私が私でなくなっちゃいそう。こんな事をしちゃうと、もう男の子に会わす顔がないわ。もう男の子と対等に話すことは出来ないわね。私、本当に男の子にじめられる弱い女の子になっちゃいそう」
「それは困ったな。僕は君の性格までは変わってほしくない。男を男と思わない、強気なところが君の魅力なんだから」
私はある名案を思いついた。
「それじゃあ、こうしよう。みんなが見ている所で君が僕をビンタしたり、土下座させたりしていじめるんだ。僕は泣いて謝るんだ。そうすれば君も今日のことは忘れていつもの君に戻れるよ」
安謝は私の提案に驚いたらしく、目をパチクリさせていたが、やっと決心がついたらしく微笑した。
「ふーん。何か面白そうね。確かにそんな事をしたらいつもの私に戻れそうな気がするわ」
「決まり。じゃ、そうしよう。手加減しなくていいからね。君はきれいな女番長だから魅力があるんだ。君がおとなしい女の子になったら魅力がなくなっちゃうよ。この遊びは僕と君だけの秘密の遊びで、一生、誰にも知られないから大丈夫だよ」
「ふふ。やっぱり岡田君を選んでよかったわ。でも、二人きりの時にはうんといじめてね」
「うん。そうだ。真がいるだろう。あいつは僕を親分と慕っているから、今度は真を連れてきて、二人がかりで君をいじめるってのはどう。僕が誰にも言わないよう、約束させるよ」
「ふふ。いいわよ。面白そうね。岡田君一人にいじめられるより、二人がかりでいじめられた方がもっと気持ちよくなりそうな気がするわ」
「真には君がマゾだということは言わないでいる事にしよう。そうしたらあいつも本気になって君をいじめようとするだろうから。僕が君の弱みを握っていて、君は僕には逆らえないということにしたらどう」
「そうね。その方が面白そうね」
こう言って私と安謝は別れた。

   ☆   ☆   ☆

翌日になると安謝は昨日の事などどこ吹く風と、いつもの男勝りの女番長に戻っていた。絶えず新しい事を求めている子供は一晩寝れば前日の事などもう忘れてしまう。元々、性格の地が男勝りの勝気なのであるからほっとけば元の性格に戻るのは極めて自然な事である。大海を自由に泳ぐ魚が昨日は一時、狭い水槽に入ったようなものであり、再び海に戻れば魚は窮屈さから開放されて一層元気に泳ぎだす。それと同じである。
 昼食の後、いつものように安謝の取り巻きが安謝の所に寄って来た。安謝が番長として皆を支配しているのは、安謝の負けん気の強い勝気な性格のためだけではない。彼女は美しい上、陽気で面白い話や遊びを提案するので、皆が自然と何か面白い事はないかと安謝の所に集まってくるのである。巫女のようなカリスマ性が安謝にはあった。
安謝の子分に呼び出されて、私は安謝の前に引き出された。その瞳は残忍に輝いていた。昨日の約束を忠実に守ろうというよりは、昨日の仕返しをしてやろうという意地悪な目だった。安謝はもう昨日のことなど全く忘れているかのようだった。
「私のパンツが一枚なくなっていたけど、こいつの机の引き出しの中にあったんだ。こいつが盗ったんだ。こいつは人のものを盗む可能性があるよ。皆でいじめてやりな」
安謝が言うと皆が私に寄りたかって来た。
「こいつ。安謝さんの物を盗るとはとんでもないやつだ。しかも下着を盗るなんて変態なんだな。もう二度とそんな気が起こらなくなるよう、懲らしめてやる」
私はあせって抗議した。
「僕じゃない。僕は安謝さんの下着なんか盗ってない。僕を犯人にするため、誰かが僕の机の引き出しの中に入れたんだ」
「嘘をつくな。白状するまで拷問するぞ」
私は安謝の子分達に両腕を掴まれてビンタされ、寄ってたかって蹴とばされた。私が倒れて、海老のように縮こまっても皆は私を蹴ったり踏んづけたりする。悪漢が私のズボンごと引きずりおろそうとする。私はあわててズボンを掴んだ。
「や、やめろ。証拠もないのに。岡田さんをいじめるな」
後ろの方で見ていた真が出てきて縮こまっている私を庇うように体を寄せた。
「安謝さん。どうします。こいつ、岡田の子分だから・・・。もしかするとこいつが盗ったのかもしれませんよ」
「そうだね。二人ともまとめてヤキ入れてやりな」
安謝がそう言うと、子分達は再び私と真を蹴ったり、踏んづけたりしだした。一人が穢いモップを持ってきて、私や真の顔になすりつけた。安謝は女王のように余裕で眺めていたが、「ふふふ」と笑い、私の前に来ると足で顔をグリグリと踏みつけた。体重を乗せて安謝は容赦なく私を踏みつける。彼女は昨日のしかえしを思うさま楽しんでいるのだ。
「やい。この変態野郎。白状する気になったか」
「は、はい」
足で踏みつけられて、歪んだ顔から私が小声で言うと、安謝は足をどけた。
「よし。じゃあ、四つん這いになって本当の事を白状しな」
言われるまま私は皆の前で四つん這いになり、仁王立ちしている安謝の方に頭を向けた。子供の世界に法などない。いじめをやめてほしければ相手の求めている事を言うしかない。私は皆の前で四つん這いになっている恥ずかしさとみじめさから声を震わせて言った。
「安謝さん。正直に白状します。私が安謝さんのパンツを盗りました。ごめんなさい」
「ほーら。やっぱりこいつだった。みんな、ヤキを入れてやりな」
安謝は勝ち誇ったように言い、グイと足で頭を踏んずけた。
「とんでもないヤツだ。この変態野郎め」
皆はそう言いながら体を盾にして庇う真ともども、力任せに蹴ったり踏んだりした。

   ☆   ☆   ☆

 下着泥棒として白い目で見られてみじめに過ごしたその日の夕食後、安謝は私の肩を黙ってポンと叩き、人目のつかない場所に連れて行った。
「岡田君。ごめんね。皆の前でひどい事させちゃって。明日、岡田君が下着を盗ったんじゃないとわかったって、みんなに言っとくからね」
安謝は私と二人になると、皆の前とはうって変わった大人しい口調になる。
「うん。ありがとう。でも、これで君もマイペースでやってける自信がついただろう」
「うん。本当いうと、今日は本気で岡田君に仕返しして楽しんじゃったわ」
安謝は笑って舌を出した。
「じゃあ、今度の土曜は今日の仕返しだ。今度は真を連れて来るけどいい」
と聞くと、安謝は、
「ええ。いいわよ。どんな風になるか楽しみだわ」
と言って笑った。
「君は本当に嫌がる女の子を演じきってごらん。そうすれば君がマゾだということもばれないし、真も興奮して喜ぶよ」
「わかったわ。私、演じきるわ」

   ☆   ☆   ☆

土曜日になった。私が真に、
「おい。今日の昼御飯の後、教室で安謝を徹底的にいじめ抜くぞ。お前も手伝え」
と言うと、真は「えっ」と驚いて目を白黒させて私を見た。
「この前の仕返しですか。でも・・・」
と言って真は言いためらった。私はニヤリと笑い、
「でも、そんな事出来るんですか、と言いたいんだろう。まあ、オレに任せておけ。お前もあの生意気な安謝を徹底的にいじめろ」
「でもそんな事したら後でひどい仕返しされますよ」
私は笑いながら、真の肩を叩いた。
「大丈夫だ。仕返しなんか絶対されない。それはオレが保証するから、お前も徹底的にいじめ抜け」
真は狐につつまれた様な顔で私を見た。

   ☆   ☆   ☆

昼食後、真を連れて学校の教室へ入った真は、「あっ」と驚嘆の声を洩らした。誰もいない教室の床の上に安謝が両脚をそろえて、俯いて唖者のように押し黙っている。女番長として、顎で男を使っている彼女とはとても思えない。私は笑いながら安謝の肩に足をかけて体を揺すった。
「おい。安謝。真が来たぞ。この前、お前は何の罪もない真をリンチしたな。土下座して心を込めて詫びろ」
そう言って私は机の一つにピョンと飛び乗って、ドッカと胡坐をかいた。安謝は命じられた通り、脚をそろえて正座し、真の方に両手をついて頭を深々と下げた。
「真君。この前はひどい事をしてしまって御免なさい。今まで女のくせに生意気だった私を許して下さい。これからは男の子の言う事には素直に従うつつましい女の子になります。今日は、この前のお仕置きを心いくまでして下さい」
真は安謝に土下座された上、こんな事を言われて面食らっている。
「おい。真。ああ言ってるぞ。思う存分いじめてやれ」
私は笑いながら言ったが真は行動する決意をもてないで躊躇している。
「いいです。親分。後でいじめられちゃいますから」
「はは。大丈夫だよ。お前が何をしてもいじめ返されたりはしないよ」
そう言っても真は後の仕返しを怖れて安謝に触れようとしない。無理もない。しかたがない。私はまず自分がやって見せて真の警戒心を解こうと思った。私は人形のようにじっと座っている安謝の前にドッカと腰を下ろすと、安謝の耳や鼻をつまんだり、頬を撫でたりと、じっくり丹念に安謝の顔をいじくった。安謝は人形のように何の抵抗もせず、弄ばれている。横で見ていた真は私のいたずらを一心に見ていたが、自分もやってみたいといった、羨ましげな表情でギュッと固く拳を握り締めている。私はそんな真を笑って見てから、遠慮なく安謝の頬っぺたを力強くピシャリと叩いた。安謝は、
「ああー」
と声を出して辛そうな表情を一瞬見せたがすぐに目を瞑ったまま、顔を正面に戻した。私は安謝の鼻をつまみながら真に、
「どうだ。お前もやってみるか」
と笑いながら言った。真は疑問に満ちた目で私を見て、
「どうして親分は安謝にこんな事ができるんですか」
と身を乗り出して聞いた。
「ははは。まあ、それは秘密だな。まあ、俺が安謝の、ある秘密を握っているってとこだな。だからお前も遠慮しないで、何でも好きな事をしろよ。仕返しなんかされないから安心しな」
「ほ、本当ですか」
と真は恐る恐るの口調で聞いた。
「ああ。本当だとも。お前も安謝の体を触りたいだろう。こんな機会はもう二度とないかもしれないぞ」
ほら、好きなだけ触ってみろよ、と言って、私は真のためにいざって安謝の前からどいた。真は、正座して頬を紅潮させて俯いてじっとしている安謝の前に来ると、私に許可を確信するかのごとく、私を一瞥した後、しばし不動の安謝をじっと見ていたが、恐る恐る腿の上にそっと手を載せた。ピクッと安謝の体が震えたが安謝は何も言わず、姿勢を変えず、じっとしている。真はだんだん安心してきたらしく、安謝の腹や胸、腕などを触りだした。
「どうだ。気持ちいいだろう」
私は笑いながら聞いた。
「ええ。柔らかくて、温かくて最高です。憧れの女番長の体を触れられるなんて夢のようです。でも安謝さんは何で私なんかにこんな事をされて、怒らないんですか」
「ふふふ。理由なんて、あんまり考えなくてもいい。ともかく安謝は今はお前のオモチャなんだから、もっと遠慮しないでやりたい事をやりな。このあと二人がかりで容赦なくいじめ抜くんだからな」
真はほっと安心したという表情で遠慮なく安謝の体を触りだした。髪を撫でてみたり、鼻を近づけて服の上からクンクンと匂いを嗅いだりした。そして正座している安謝の後ろに回って背後からギュッと抱きしめた。
「どうだ。満足したか」
「ええ。親分。十分楽しませていただきました」

   ☆   ☆   ☆

「よし。じゃあ、今度はもっと面白い事をするぞ」
私は安謝の肩を掴んで立たせた。私は持ってきた四本の縄を出した。私は二本の縄で安謝の手首と足首を縛りながら真にも二本、縄を渡し、同じようにする事を命じた。真は嬉しそうな顔で安謝の手首と足首を縛った。両手、両足を縄で結ばれて、安謝は困惑した顔つきをしている。私たちは縄尻をとって少し離れた。
「な、何をするの」
安謝は不安げな顔つきで聞いた。
「ふふ。忍者ゴッコさ。君は組織から抜けようとした女忍者で、見つかって捕まっちゃったのさ。忍者の世界から抜ける事は出来ないのさ。追っ手がどこどこまでも追いかけて、捕まえるのさ。この縄は鎖鎌で僕達は見事、君を捕まえた追っ手というわけさ」
私達は、「えーい」と言って、笑いながら縄を引っ張った。私はたっぷり時間をかけて楽しもうと、はじめは思い切り力を入れず、安謝に抵抗できる余地を与えた。安謝は手足を引っ張られないよう、両手、両足に力を入れて、ピッタリ脇と足を閉じて縮こまっている。しかし両手足を縄で縛った以上、もうこっちのものである。いつ、引っ張られるかわからず、おびえて全身をプルプル震わせている姿は実に可愛らしい。
「よし。それじゃあそろそろ本気で縄を引っ張るぞ」
私と真は「えーい」と言って安謝の手足を縛った縄を力いっぱい引っ張った。どんなに手足を縮めようと力を入れて抵抗しても男二人の力にはかなわない。両側から手足を引っ張られ、固く閉じていた体はだんだん開かれてゆき、大の字になっていく。手足を縄で縛られて、たぐられている姿は全く、捕らえられて鎖鎌を絡められ、困惑しているみじめな忍者そのものである。しかも捕らえた忍者は美しいくの一である。
「ふふ。どうだ。真。こうやって女をいじめる気持ちは」
「最高に楽しいです。女をいじめる事がこんな楽しいなんて思ってもいませんでした。俺、今、興奮しておちんちんが固くなっちゃっています」
そう言って真は縄をグイと引っ張った。手足を縄で縛られて脂汗を流しながら大の字になっていく安謝はまるで蜘蛛の巣にかかった蝶のようである。いきなり体重の乗っている足をグイと引っ張ると安謝は反射的に、
「ああっ」
と叫び、足が滑って転びそうになって、あわてて踏ん張る。それが面白くて私達は安謝がほっとして力を抜くとグイと足首を縛っている縄を引っ張っては足を滑らせた。安謝はいつ足を引っ張られるかわからない不安に困惑して体をプルプル震わせている。その姿はいじめる方にとってはこの上なく愉快である。耐えられなくなって座り込みそうになるとすぐに両方から手首を縛っている縄を上に引っ張って、それを阻止する。
「おい。俺がしっかり手と足の縄を引っ張っててやるからお前は安謝の足を持ち上げてしまいな」
と言うと、真は、
「へい。わかりやした」
と言って、安謝の片足を思い切り引っ張って宙に引き上げた。安謝は片足を宙に引き上げられて、苦しそうに片足で立ってグラグラ体を揺らしながら何とかバランスを保とうとしている。責めのための縄を今度はバランスをとるための曳網にして、よろけそうになると反対側の手を引っ張って倒れないようにした。無理矢理、片足で立たされて、操り人形のようにバランスをとらされて、安謝は脂汗を流して、全身をプルプル震わせている。
「あ、岡田君。もう許して」
安謝は片足立ちの辛さに耐えられず、哀願した。片足で無理矢理立たされる辛さは想像に余りある。私はもうそろそろ許してやろうと思って引っ張っていた縄を放した。

「じゃあ忍者ごっこはおわりだ」
私は真に命じて安謝の首と足首の縄と解かせた。安謝にはそのままたっているように命じた。辛い意地悪から開放されたものの、安謝は片足立ちの辛さからハアハア息を切らせている。が、真はやる気満々という様子である。安謝が一休みして呼吸が元に戻ると私は真の欲望を満足させてやろうと、獲物に襲いかかろうとする様な目つきで安謝を見ている真に向って言った。
「おい。真。今度はスカートをめくってやりな」
「へい。親分」
真はもう私の命令に従って安謝をいじめることに全く抵抗を感じなくなったという感じで、
「へへへ」
と笑いながら、腰を屈めて、おびえた表情の安謝に忍び寄った。真が下から安謝のスカートの中をのぞこうとすると、安謝はおびえた表情で、
「いや」
と言って両手でスカートを押さえた。真は待ってましたとばかり、守りが手薄になったスカートの後ろをパッとめくった。白いパンツが丸見えになった。安謝はあわててスカートの後ろを押さえようとした。真は、してやったもので、片手で後ろのスカートを持ち上げつつ、今度は守りが手薄になったスカートの前を勢いよくめくり上げた。白いパンツが丸見えになった。安謝は、「あっ」と言って、片手で後ろを押さえつつ、片手で前を押さえた。しばしスカートを持ち上げつつ、安謝が困惑するのを楽しげに見ていた真は一旦めくっていたスカートから手を放した。が、安謝はいつ来るかわからない真の攻撃におびえながら、両手で必死にスカートを押さえている。が、女のスカートというものは360度の方向から簡単に攻撃されてしまう極めて脆弱な鎧である以上、手がもう一本、後ろについてでもいない限り、守り抜く事は不可能である。真は、いつ攻撃してくるかわからないで困惑してスカートをギュッと両手で押さえて体を小刻みに震わせている安謝を楽しげに眺めつつ時々素早くスカートの守りの手薄な所をサッとめくり上げては、安謝を困らせて楽しんだ。
私は真を呼び寄せて、安謝に聞こえないように耳打ちした。
(安謝のスカートを脱がしちゃいな)
真はそれを聞くと笑って肯いた。真が再び安謝に近づいていくと安謝は再びおびえた表情でスカートを両手で押さえ、守りの用意をした。真は素早く安謝に飛びつくとスカートのゴムに手をかけて力任せにグイとスカートをずり降ろし、一気に足から抜き取った。スカートを脱がされて白いパンツが顕になった。安謝は、「あっ」と叫んであわててパンツを手で押さえた。
「おい。真。どうだ。面白いか」
「へい。親分。最高に楽しいです」
真は笑いながら安謝から奪い取ったスカートを振り回した。
「じゃあ、今度はパンツを脱がしちゃいな」
「いいんですか。そんな事して」
「ああ。かまわないさ。パンツを脱がしちゃいな」
「や、やめて。岡田君。そんなこと」
安謝は真っ青になって叫んだ。が、私は笑いながら、かまわずやるよう、真に目で合図した。真が笑いながら安謝に近づいていくと、安謝は脚をピッチリ閉じてパンツのゴムを両手で力強くギュッと押さえ、全身をプルプル震わせながら、真の攻撃に対する守りを固めている。真はしばし困惑している安謝を楽しげに眺めていた。が、私が、
「おい。眺めてないで早くやりな」
と言うと、真は獲物を捕らえようとする動物の目つきになり、隙を狙ってサッと安謝に飛び掛かり、守りの手薄なパンツの後ろのゴムを掴むと力任せにグイと引き下げた。ピッチリと閉じ合わさった尻の割れ目が顕になった。安謝は、「あっ」と叫んで、あわててパンツを引き上げようとした。が、真は引き摺り下ろそうとする力を弱めない。尻はもうほとんど全貌を顕にしているが、安謝は何としても脱がされないよう必死でパンツのゴムを掴んで引き上げようとしている。もう尻は丸見えになっているのに脱がされかかったパンツを必死で握っている姿は滑稽この上ない。私は安謝のみじめな姿を余裕で眺めながら、「ははは」と笑い、
「もうお尻の割れ目が全部見えちゃってるんだから無駄な頑張りはやめて、脱がされちゃいな」
と揶揄した。私は真の傍らへ行って安謝に聞こえないようある事を耳打ちした。真はニヤリと笑ってパンツのゴムを放した。安謝はいそいでパンツを引き上げた。また、いつ下ろされるかわからない不安から安謝はギュッとパンツを握りしめている。おびえた表情の安謝は実に可愛らしい。そんな安謝を私と真はドッカと床に腰を下ろしてニヤつきながら眺めていたが、私はおもむろに立ち上がると、安謝の後ろに回って背後からサッと素早く両腕を掴んで羽交い絞めにした。
「あっ。何をするの」
「ふふ。お前が素直に脱がないから脱がせるだけよ」
そう言って私は安謝をガッチリ羽交い絞めにしたまま真に目配せした。
「おい。安謝のブラウスのボタンをはずせ」
真は待ってましたとばかり、ピョンと立ち上がると安謝のブラウスのボタンを上からゆっくりはずしていった。私は真に命じて、ブラウスを脱がせ、その下のシャツも脱がせた。
安謝はもうパンツ一枚というみじめな格好である。私は安謝を羽交い絞めにしたまま真に命じた。
「おい。真。オレがガッチリ押さえててやるから安謝のパンツを脱がすんだ」
と言うと真は、
「へい。わかりやした。親分」
と言って、無防備になった安謝のパンツをサッと掴んだ。私はあわてて真に注意した。「おい。あせって一気に脱がすな。じっくり時間をかけて脱がすんだ。オレがしっかり押さえててやるから膝の上あたりの途中でとめて安謝の困る姿をたっぷり楽しめ。こんな事はもう二度と出来ないかもしれないぞ」
と言うと真はニヤリと笑って、
「へい。わかりました。親分。どうもありがとうございます」
と言って安謝のパンツを再び掴み、ゆっくりと下ろしてゆき、アソコが見えるギリギリの所まで下ろすと、いったんパンツから手を放した。脱がされかかったパンツはみじめに腿の途中でとどまっている。安謝は何とかパンツを引き上げようと脚をモジつかせたが無駄だった。安謝は顔を真っ赤にして腿をモジつかせて何とか恥ずかしい所を隠そうとしている。
「や、やめて。岡田君」
安謝は恥ずかしさに耐え切れずに叫んだ。私は安謝の哀願など全く無視して、ガッチリと羽交い絞めにした背後から、からかうように声をかけた。
「どうだ。今まで子分だった真にこんな姿を見られる気持ちは」
「は、恥ずかしいわ。死にたいほど恥ずかしいわ」
そう言って安謝はピッタリ閉じ合わせた脚をモジつかせた。私は真に目を向けて、
「おい。真。安謝のみじめな姿をしっかり頭に焼きつけておけ」
と言ったが、真は言われるまでもなく、見えるか見えないかギリギリの状態になっている女の最も恥ずかしい所をゴクリと唾を飲み込みながらじっと見つめつづけている。
「お願い。岡田君。パンツだけは脱がさないで」
「ふふふ。ダメだな。お前が困れば困るほどオレ達は楽しいんだ」
私は安謝にそんな事を言ってから、真に目を向けて、
「よし。もう十分楽しんだだろう。完全に脱がしちまいな」
と命令すると、真は中途半端になっているパンツを掴んで一気に下まで下ろし、片足ずつ足を持ち上げてパンツを抜き取った。安謝は一糸まとわぬ丸裸にされて、「ああー」と叫んだ。
「ふふ。どうだ。今まで子分だった真に丸裸を見られている気分は」
「み、みじめだわ。死にたいほどみじめだわ」
安謝は丸裸にされても真に見られないよう、必死で腿を寄せ合わせている。
私は羽交い絞めを解き、床に散らかっているパンツや服を全部拾うと、少し離れてドッカと腰を下ろした。安謝は前後から私と真にはさまれて、両手で恥ずかしい所を隠しながら、腿をピッタリ閉じてモジモジしている。
 その時、三時のおやつの知らせが寮の方でしたので、私は真を呼び寄せて、安謝の服を渡し、寮の、ある所に隠してから三人分、おやつを持ってくるよう命じた。
真は笑って安謝の服を小脇に抱え急いで出て行った。

   ☆   ☆   ☆

数分もたたずに真は三人分のおやつを胸に抱えて戻ってきた。私は真からおやつの牛乳とアンパンを受け取ると、真に命じて自分のおやつを持って、裸の安謝の正面に座るよう命じた。真は言われた通り、おやつを持って裸の安謝の正面に腰を下ろした。安謝は前後から私と真にはさまれて、両手で恥ずかしい所を隠しながら、腿をピッタリ閉じてもどかしそうにモジモジしている。
「おい。真。おやつを食べながら安謝の裸をとっくり鑑賞するんだ」
真は笑って呼応した。私達は胡座をかいて、おやつのパンを食べながら牛乳を飲み、裸の安謝をとっくり鑑賞した。
前後二人の視線に晒されて安謝は困惑している。安謝は真の方に体を向け、恥ずかしい所を見られないようにと、腿をピッタリ閉じて、両手で隠しながら腰を後ろに引いている。
「ふふ。お尻の割れ目が丸見えだぜ」
私が後ろから揶揄すると安謝はあわてて片手をお尻に当てて割れ目を隠した。丸裸を前後二人の視線から守ろうと困っている姿は実に滑稽である。
「は、恥ずかしいわ。お願い。岡田君。服を返して」
安謝は足をモジつかせながら言った。
「そうだろうな。恥ずかしいだろうな。じゃあ隠すものをやるよ」
私は真に目で合図した。真はニヤリと笑って安謝のおやつの牛乳瓶を安謝の方へゴロゴロと転がした。牛乳ビンは安謝の足にぶつかって止まった。
「ほら。それで隠せばいいだろう」
安謝は足元の牛乳瓶を見て、しばしどうするか迷っていたが、何も持たない丸裸でいるのは耐え難く、何でもいいから何かにすがりたいという気持ちが起こったのだろう。サッとビンを拾うと恥ずかしい所にピッタリと当てて覆いにした。牛乳がたっぷり入っている、それなりの大きさのある瓶は確かに多少ながら覆いの役割を果たしている。片手で牛乳ビンを前に当て、片手でお尻の割れ目を隠している姿は滑稽極まりない。
「ふふ。牛乳をそんな所に当ててどうするっていうんだ」
「そこに押し付けて温めてから温かい牛乳を飲もうってわけか。変な事をするヤツだな」などと言ってからかった。安謝は恥ずかしさから顔を真っ赤にして、「ああー」と叫んだ。が、いったん牛乳ビンを隠す多いとしてしまった以上、もはや元に戻すことは出来にくい。第一、丸裸でいる者に、何かを与えれば、それがどんな物でもそれを覆いにしたくなる気持ちが起こってしまうのはしかたがない。牛乳瓶は、火照った体のアソコに強く押し当てられて、本当に温められていく。
「おい。真。安謝のおやつだけれど安謝のアソコで温められた牛乳なんて二度と手に入れられないぞ。頼んで少し飲ませてもらえ」
私は笑いながらそんな事を真に向って言った。真は口の周りについた牛乳の沫を拭いながら笑って肯いた。私たちはおやつを食べながら、牛乳ビンをアソコに当てて丸裸で立っている安謝を余裕で眺めながら食欲と性欲を満たした。
「どうだ。真。面白いか」
「ええ。最高です。親分」
私は安謝に向って言った。
「おい。安謝。どうだ。今の気持ちは」
「は、恥ずかしいわ。死にたいほど恥ずかしいわ」
安謝は牛乳瓶をアソコに当て、片手でお尻の割れ目を隠しながら、頬を火照らせて声を震わせながら言った。
「じゃあ、お前も立ちっぱなしで、そろそろ疲れてきただろうから、そろそろ許してやる。その代わり条件がある」
「な、何。条件て」
安謝はすがるように、咄嗟に聞いた。
「四つん這いになって真の前に行き、今まで真をいじめてきた事を詫びるんだ。そしてこれからは真の奴隷になる誓いを述べるんだ。そして雌犬のように真のおもちゃになるんだ。少しでもさからったらダメだぞ」
「わ、わかったわ」
丸裸で立ったまま晒し者になる屈辱よりは救われる、と思ったのだろう。安謝は床に四つん這いになると、犬のようにいざりながら真の方へ向かった。私は真に椅子に座るよう命じると、真は椅子を持ってきて、それに腰掛けた。椅子に座らせたのは、真に安謝を高い位置から見下させるためである。真の足元まで来ても安謝は恥ずかしさのため、顔を上げる事ができない。今まで親分として顎で使ってきた真の前で丸裸で四つん這いになっているだけでも耐えられないほどの屈辱であろう。その真に謝罪して奴隷宣言をする事などとても出来るものではない。安謝は全身を小刻みにピクピク震わせている。
「おい。安謝。土下座してさっき言った事を心を込めて真に言うんだ」
恥ずかしさから、なかなか言う決断をもてない安謝に私は後ろから怒鳴りつけた。私に怒鳴り連れられて安謝はやっと口を開いて屈辱の誓いを声を震わせながら述べた。
「し、真君。今まで威張ってきてごめんなさい。私はこれから真君の奴隷になります」
今まで影も踏めなかった親分の安謝にこんな事を言われて真は最高の征服感に浸っているのだろう。真はニヤニヤ笑いながら安謝を見下している。
「よーし。安謝。よく言った。それじゃあ奴隷になったしるしとして真の足の指を舐めてきれいにするんだ」
私が後ろから安謝に命じると安謝は逆らう様子も見せず、素直に、「はい」と言って、真の足をぺろぺろ舐めだした。
「おい。真。どんな気分だ」
「ああ。親分。最高です。オレ、今、おちんちんがおっ立っちゃっています」
真は、苦しげな表情をして勃起したマラをズボンの上からしごいた。
「ふふ。そうだろう。今まで親分だった、こんなきれいな女が丸裸の四つん這いになってお前の足の指をぺろぺろ舐めているんだ。もう安謝はお前の奴隷なんだから何でも好きな事をしていいんだぞ」
「へい。わかりました」
真は笑いながら答えた。安謝が片方の足を十分舐めたので、真は膝を組み替えてもう一方の足を安謝の鼻先へ差し出した。安謝は差し出されたもう一方の足をまたぺろぺろ舐め始めた。
「おい。安謝。もっと指を付け根まで口の中に入れてきれいに舐めるんだ」
言われると安謝はその通り口の中に足指を含んで足指の付け根まで口唇を往復させた。はじめは興奮していた真もだんだん慣れてきたと見え、腕組をして靴磨きに靴を磨かせるような様子でニヤつきながら余裕の表情で、一身に足指を舐める安謝を見下している。親指から小指までもう十分に、安謝が足指を舐めてきれいにしたので真は足を引っ込めた。そして安謝を四つん這いにさせ、体を調べるように、体のあちこちを触っては揉んだ。安謝は四つん這いになったまま、されるがままになっている。真は後ろに回って、安謝の尻の割れ目を力強くグッと開いた。安謝は思わず、「ああー」と声を漏らした。真は一心にすぼまった尻の穴をじっと見ている。
「どうだ。安謝。子分だった真に尻の穴を見られる気分は」
「は、恥ずかしいわ。お、岡田君。真君。お願い。もう許して」
安謝は顔を真っ赤にしてピクピク体を震わせながら、屈辱に耐えている。今まで子分だった者の前で丸裸の四つん這いになり、尻の穴まで見られるという屈辱は想像に余りある。安謝は裸で立ったままで晒し者にされるよりは、と思って真の前で四つん這いになることの方を選んだのだろうが、男のサディズムに容赦というものはない。ついに安謝は四つん這いの状態で、尻の穴を見られる屈辱に耐えられなくなって、「ああー」と叫んでペタリと尻を床に下ろした。
「チッ。堪え性のないヤツだ」
私は真を呼び寄せてヒソヒソと耳打ちした。それを聞くと真はニヤリと笑った。私達は、女の最も恥ずかしい所をギュッと手で覆って隠しながら横座りしている安謝の背後からそっと忍び寄り、二人がかりで安謝の手足を掴んで無理矢理、立たせ、教壇に突っ伏させた。私達は「えーい」と掛け声をかけて二人がかりで安謝を持ち上げて、教壇の上に仰向けに載せた。
「な、何をするの」
いつも授業が行われている教壇の上に裸で載せられて、今度は何をされるのだろうかという不安げな表情で安謝は脚をピッタリ閉じ、必死で縮こまろうとしている。私は安謝の両手首を掴み、真には両足首をつかませて、二人で思い切り手足を引っ張った。男二人の力にかかっては女の力ではかなわない。「ああー」と安謝は叫び、ちぢこませていた手足は無理やり伸ばされて、安謝は教壇の上で大の字にさせられた。私達は安謝の手首と足首を縄で縛って教壇にくくりつけた。安謝は俎板の鯉のように教壇の上で大きく手足を広げ、腋の下も臍も、その下の恥ずかしい所も何もかもさらけ出している。
「お、岡田君。お願い。やめて」
安謝は顔を真っ赤にして叫んだ。
「ふふ。恥ずかしい所が丸見えだぞ」
「い、いや。見ないで」
脚を閉じようと腿の肉がピクピク動いている。
「ふふ。恥ずかしい所を見られるのは辛いだろう。覆いをして隠してやろうか。どうだ」
「お、お願い。そうして」
私は安謝のおやつのアンパンを安謝のアソコの上に載せた。
「な、何をするの」
「だから、恥ずかしい所を覆ってやったんだよ。こうすれば君のアソコは見えないよ」
教壇の上で丸裸の大の字に縛られて、小さななアンパンをアソコの上に載せている姿は実に滑稽でエロチックである。
「ふふ。あそこは見えないけどとてもエロチックだよ。あそこを牛乳で温めたり、今度はパンを温めたりと、君は変な事をしたがるんだね」
私がそんな揶揄をすると安謝は頬を真っ赤にして、
「お、岡田君。お願い。変な事はやめて」
「変な事。だって君が望んだ事じゃないか。じゃあ、とるよ」
私がパンを取ろうと手を伸ばすと安謝はあわてて、
「や、やっぱりやめて」
と叫んだ。恥ずかしさから頬を火照らせているため、本当にパンが温められているように見える。私は真に命じて安謝の牛乳を持ってこさせた。私と真は安謝の顔を挟むように、両側から笑いながら安謝を見下した。
「さあ。もう十分、温まっただろう。お前もいい加減つかれて、お腹がすいただろう。自分のアソコで温めたおやつを食べな」
私は安謝のアソコの上のアンパンをとった。アソコが顕になって、安謝は反射的に、「ああー」と叫んだ。
「そら。自分のアソコで温めたおやつを食べな」
私は安謝の口を無理やりこじ開けて牛乳を流し込んだ。安謝は口に注ぎ込まれた牛乳を仕方なしに飲んでいる。飲み込む時、ゴクリゴクリという音とともに喉仏が動くのが面白い。
「さあ。パンも食べな」
と言ってパンをちぎっては口の中に放り込んだ。そして牛乳を少し注ぎ込んだ。安謝は口を閉じてモグモグさせてゴクリと飲み込む。私は何だか生きた人間を使って、理科の実験をしているような気がして可笑しくなった。おやつを全部食べさせると、安謝が動けないのをいいことに、私は安謝の鼻の穴や耳の穴を間近で奥まで覗いてみたり、体のあちこちを触ったり、揉んだりして安謝の体をもてあそんだ。真も遠慮なく、安謝の体を触っている。女番長として威張ってきた、手も触れる事もできない、きれいな女が今では教壇の上に丸裸の大の字に縛られて男二人にもてあそばれている。私達は図にのって安謝の頬っぺたをピシャピシャ叩いた。
「おい。この机は授業で使う神聖な机だぞ。その上に丸裸で乗っかるなんて不謹慎じゃないか」
私は真面目くさった口調でそんな揶揄の言葉をを投げかけた。
「おい。真。安謝のアソコをよく見ておけ。女の子のアソコをこんなにまじまじと見られる機会はもう二度とないかもしれないぞ」
私がそう言うと、真はホクホクした顔つきになり、安謝の開かれた脚の方へ回って、両腿を掴んでグッと開き、鼻先が触れんばかりにアソコに顔を近づけた。
「し、真君。お願い。見ないで」
安謝は真っ赤になった顔をそむけて、腿をピクピク震わせている。
真の手がそこに触れると安謝は思わず、「あっ」と叫んだ。
「し、真君。お願い。やめて」
安謝は声を震わせて訴えたが、真は好奇心満々といった目つきで、割れ目をなぞったり、中を見ようと指でそっと割れ目を開こうとしたりしている。
「し、真君。お願い。やめて」
安謝は再び声を震わせて訴えたが真にやめる気配は全く見られない。無我夢中になっていつまでも割れ目をいじくりつづけている。真への哀願は無駄だと思ったのだろう。安謝は辛そうな顔を私に向けた。
「お願い。岡田君。もうやめて」
私は余裕の口調で、
「ああ。もうやめるよ。だが真は女の子アソコをはじめて見て喜んでいるんだ。真が十分満足したらやめてやるよ」
と言って一心に女のアソコを検分している真に、
「おい。真。どうだ。もう満足したか」
と聞いた。真はニヤリと笑って、
「はい。もう十分満足しました」
と答えた。
「そうか。それはよかったな」
そう言って私と真は教壇に縛り付けられれている安謝の縄を解き、二人で抱きかかえて安謝を教壇から下ろした。安謝はクナクナと座り込んだ。
「よし。今日はもうこれで終わりにしよう」
私は真に命じて安謝の服を持ってくるよう命じた。
真はホクホクした顔つきで教室を出て、すぐに服を持って戻ってきた。安謝は精根尽きたという様子でガックリ項垂れている。安謝に服を渡すと寂しそうな顔つきで黙って服を着た。そして再び床に座り込んだ。
「よし。じゃあ、今日はこれで終わりだ」
じゃあな、安謝、と言って私は真を連れて教室を出た。

   ☆   ☆   ☆

「どうだ。今日は楽しかったか」
と聞くと、真は、
「ええ。今日は最高の一日でした」
と笑って答えた。
「そうか。それはよかったな。これからは何回でも今日みたいに安謝にエッチな事をしていじめることが出来るぞ」
「本当ですか。オレ、最高に幸せです」
真はうかれきっている。
私は浮かれている真をジロリとにらみ、ただし、と、強い語調で言った。
「ただし、今日のことは絶対、秘密だぞ。誰にも言うな」
浮かれていた真は急に厳しい口調で言われて、笑いが消えて真顔になった。
「は、はい。絶対、誰にも言いません」
「よし」
私は真の目をじっと見つめて釘をさした。

   ☆   ☆   ☆

急いで教室に戻ると、いつもの姿に戻った安謝は黒板に白墨でネコの絵を書いていた。
「どう。うまいでしょう」
安謝は今までの事など忘れたかのようにアッケラカンとしている。安謝は白墨を置くと私の方に振り向いた。
「岡田君。ありがと。気持ちよかったわ」
「つらくなかった」
「うん。全然平気。でも少し疲れちゃったわ」
「真には誰にも言わないよう堅く口止めしといたよ」
「ありがとう」
「岡田君」
「なあに」
安謝の頬が少し紅潮した。
「ま、またしてくれる」
私は嬉しくなった。
「いいよ。でも一方的に君をいじめるっていうのは、わるいよ。またこの前みたいに君の気がスッキリするまで僕をいじめてくれていいよ」
安謝はクスッと笑った。
「そう。じゃあ、今度は立場を逆にして、ここに女の子をたくさん連れてきて岡田君に裸踊りをしてもらおうかしら」
私はびっくりした。
「ええー。いくらなんでもそんな事は出来ないよ」
「ふふ。ジョーダンよ。ジョーダン」
彼女はクスクス笑った。
「ああ、びっくりした」
私はほっとして胸を撫で下ろした。
「岡田君」
彼女は穏やかに微笑して私に寄りかかってきた。そして目を瞑って両手をそっと私の背中に廻した。私はびっくりした。心臓の鼓動がドキドキ早まっていく。私もそっと彼女の背中に手を廻した。
女の子と話すのが極度に苦手な私には彼女の心はわからない。
疲れから寄りかかったのか、私に好意を持ってくれたのか。
もしそうならその好意とはどんな種類の好意なのか。
しばし悩んだが私は考えるのをやめた。
柔らかい女の子の体の温もりの感触が無上に心地よかった。

安謝

安謝

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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-07-25

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