義母と義妹
ある父子家庭である。
母親は純が小学生の時、交通事故で死んでしまった。父親は大学病院の勤務医である。
純は真面目な優等生だったが、先天的なSMで、こっそりSM写真を見ていた。
ある日の夕食の時、父親は純に嬉しそうに言った。
「純。喜べ。近く、お母さんと妹が来るぞ」
父親は結婚相談所に登録して、相性の合う相手を求めていた。
しかし子持ちなので、なかなか相手は見つからなかった。
しかし、静子という、ある女性が彼と話したいと、言ってきたのである。
彼女も夫を交通事故で亡くした未亡人だった。彼女には美子という中学一年生の娘がいた。
ちょうど、足りない者どうし、という好条件の上、相性も合い、話はトントンと進んでまとまった。
純は新しい母親と妹と聞いてドキンとした。
純は中学二年で、ちょうど性欲真っ盛りの頃である。
しかし純は内気な性格のため、女に興味はあっても、女に話しかける勇気はなかった。純はその日以来、新しい母親と妹が来る日が待ち遠しくなった。
数日後の日曜日に、その女性は娘を連れて純の家にやって来た。
「おーい。純。静子さんと美子ちゃんが来たぞ。降りてこい」
二階の自室で蒲団をかぶっていた純は、呼ばれて、そっと階下に降りた。
居間のソファーに和服姿の女性と、その隣にかわいい女の子が正座して座っている。
父親も横に座っている。
「おい。純。座れ」
言われて純も父親と向き合うように正座して座った。
女性は純を見てニコッと笑った。
純はドキンとした。
「きれいだ」
純は思わず心の中で言った。
「純。新しいお母さんの静子さんだ。きれいだろう」
そう言って父親は静子を紹介した。
「純君。これから純君のお母さんにならせていただきます。よろしくお願いします。何でも気軽に言って下さいね」
そう言って静子は深く頭を下げた。
頭を上げると静子は隣に座っている美子に顔を向けた。
「さあ。美子ちゃん。新しいお兄さんに挨拶しなさい」
静子はそう言って、娘の背中をポンと叩いた。
少女はつぶらな瞳を純の方を向けた。
「お兄さま。これから、お兄さまの妹にならせていだきます。よろしくお願いいたします」
そう言って少女は母親と同じように礼儀正しく頭を下げた。
「うっ。かわいい」
純は思わず心の中で言った。
これから、この少女が自分の妹になるのかと思うと胸がドキドキしてきた。
純は恥ずかしくて真っ赤になり、話が始まると二階の自室に逃げるように駆け上がった。
「はは。あいつは、内気で今まで一人だったものだから照れてるんだ。まあ、許してやってくれ」
父親は豪放に笑った。
その数日後から新しい母親と妹が増えた四人の生活が始まった。
純は人見知りが強いので静子には、全然うちとけられなかった。
しかし義妹の美子は年下の上、真面目でおとなしい性格だったので、すぐに仲良くなれた。
きっかけは、美子の方からつくってきた。
ある日、トントンと純の部屋をノックして、美子がそっと戸を開けた。
「あ、あの。お兄様。お願いがあるんですが聞いていただけますでしょうか」
純は黙って美子の顔を見た。
「あの。数学でわからない事があるんです。教えていただけないでしょうか」
純が答えないので、美子は顔を赤くして小さな声で言った。
純は、しばしモジモジしている美子を眺めていたが、
「いいよ」
と言った。
「あ、ありがとうごさいます」
美子は感激したようにペコリと深く頭を下げた。
純は美子の部屋に行った。
美子は机について、急いで数学の教科書を開いた。
「この問題がわからないんです。教えていただけないでしょうか」
そう言って美子は、教科書を開き、ある問題をそっと指差した。
それは因数分解だった。
純は全科オール5の秀才なので、なんてもなかった。
純はわかりやすく教えた。美子は、ニコッと笑って、
「ありがとうございました」
と、礼を言った。
「あ、あの。これも教えていただけないでしょうか?」
と言って美子は、いそいで物理の教科書も開いた。
それは力学の問題だった。
純は一つのベクトルを二つに分解して、わかりやいすように教えた。
「あ。わかりました。ありがとうございます」
美子は、またペコリと頭を下げた。
純は美子の学力のレベルがだいたい、わかった。
その後、美子は英語や化学などの教科書を急いで開いて、たてつづけに質問した。
純は、それらを全部、わかりやすく教えた。
美子は、何度も頭をペコペコ下げて礼を言った。
「まだ、何かわからないことある?何でも教えてあげるよ」
純が言うと美子は焦って、
「い、いえ。自分でも考えてみます。ありがとうございました」
と言って、急いで教科書をしまった。
あまり自分の能力を知られてしまう事の恥ずかしさ、と、純の時間を割くことに申し訳なさを感じたのだろう。
「あ、あの。お兄様・・・」
と言って美子は顔を赤くした。
「あ、あの。これからもわからないこと教えていただけますでしょうか?」
「うん。いいよ。何でも聞いて」
「あ、ありがとうございます」
美子は欣喜雀躍とばかりに喜んでペコリと頭を下げた。
純は美子の部屋を出た。
その日の夕食はなごやかな雰囲気になった。
夕食は静子のつくったビーフシチューだった。
「あのね。今日。お兄様が勉強、教えて下さったの」
静子はモジモジ恥ずかしそうに母親に言った。
「そう。美子ちゃん。それは、よかったわね」
静子は微笑して娘の頭を撫でた。
「はは。こいつは人見知りが強いが、勉強は出来るんだ。おい。純。しっかり美子ちゃんに教えてやるんだぞ」
父親は笑って、純の肩を叩いた。
「あ、あの。純さん。これからもどうか美子の面倒を見てやって下さいませんか」
静子は純に向かって遠慮がちに言った。
「うん。いいよ」
純は素っ気ない口調で言った。
だが、この一言に静子は過剰反応した。
「あ、ありがとうごさいます。よろしくお願いいたします」
静子は純にペコリと頭を下げて礼を言った。
そして夫の方を向いて言った。
「あなた。助かります。優秀な家庭教師まで出来て。感謝に耐えません」
美子はそう言って深々と頭を下げた。
父親は、ははは、と笑った。
そんなことで四人の生活が始まった。
純は美子をかわいがった。
頼まれなくても、純は美子の勉強を教えてやった。
美子は、礼儀は正しいが、学力は普通だった。
特に女にありがちな理数科系は当然のごとく苦手だった。純は勉強を教えることに優越感の心地良さを感じた。だが純の楽しみの本命は他にあった。女っ気なく育った純には、美子は宝物だった。今までは写真で女を羨ましそうに見ているだけだったが、生きた女の子が手に入ったのである。純はスキンシップを装って、何気なく美子の体を触りだした。美子に気づかれないように。
美子も純のスキンシップを純粋な兄妹愛だと思った。
静子がおやつを持ってくると純は美子と笑ってお喋りしながら食べた。
純は美子と色々な事をして遊んだ。
お馬さんごっこ、と言って純は四つん這いになると、美子に背中に乗るよう言った。美子が純の背中に乗ると、純は部屋の中をヒヒン、ヒヒンと言いながら、四つん這いでのっそり歩いた。美子はキャッ、キャッと声を上げながらはしゃいだ。だが、純は背中に触れる美子の尻の感触を秘かに楽しんでいた。柔らかくて、温かくて最高の感触だった。
純はちょうど思春期の目覚めで、女に激しい性欲が起こり出していた。
だが純は先天的な性倒錯癖があった。純は激しくSMにひかれ、女が裸にされ、縛られている写真を見ると激しく興奮した。単なる女のヌード姿には、何の興奮も起こらなかった。
純はSM写真集を見ると、女をうんと虐めたいと思うと同時に、虐められている女がかわいそう、というような複雑な感情が起こるのだった。愛の形が歪んでいた。女が虐められれば、虐められるほど、女に対する愛が強まるのである。純の性欲の対象は写真の女から生きた妹の美子に変わった。
しばしして、お馬さんごっこの次はプロレスごっこになった。純が提案すると美子は喜んで応じた。純はスリーパーホールドや、逆えび固めと言って 美子を身動き出来なくして、くすぐったり、つねったりして責めた。だが純はプロレスごっこという名目で、美子の体を思うさま触って楽しんだ。また、手加減しているが、女を虐める事に、たまらない快感を感じた。美子は女なので力が無く反撃できないので、手加減して美子に責めさせた。およそプロレスごっこなど女の子にはふさわしくない。なので純がこうやって責めてごらん、と責め方を教えてやった。美子はうつ伏せになった純の背中に跨り、手を捩じ上げたり、頬っぺたを抓ったり、指裂きしたりした。純は、おどけて、
「痛い。痛い。まいった。美子ちゃん、許して」
などと叫んだ。美子は、面白がり出して、キャッ、キャッと笑い、
「どうだ。まいったか」
と勝ち誇ったように言った。純は、
「まいった。まいった」
と言いながら、女に虐められる快感を感じていた。純はサドっ気が強いが、マゾもあり、女に虐められる事にも興奮するのである。
こんな事で、もう純と美子は打ち解けて、本当の兄妹のようになった。
だが、その一方で純の思春期の性欲は、どんどん激しくなっていった。純はSM写真集をこっそり見ながら、何とか美子を縛って虐めてみたくなった。
ある日、美子に勉強を教えた後、純は言った。
「ねえ。美子ちゃん。人さらいごっこをしない」
「どんな遊び?」
美子は興味津々といった顔つきで純に聞いた。
「僕が悪い人さらいで、美子ちゃんが、さらわれちゃうの」
純が答えると、美子は、すぐに、
「面白そう」
と言って笑った。
「じゃあ、やろう」
と、決まった。
「さあ。美子ちゃん。手を後ろに回して。手首を重ね合わせて」
言われて美子は両手を後ろに回して手首を重ね合わせた。純は縄で美子の手首を縛った。そして縄の余りで胸を二巻きした。純は、やったー、と心の中で叫んだ。ついに女を縛りたいという夢が実現したのである。美子は後ろ手に縛られて横座りして、いかにも捕われて縛られてしまった女という感じである。
「美子ちゃん。どんな気持ち?こわい?」
純が聞いた。
「ううん。こわくない。お兄ちゃんだから」
そう美子は答えた。その時、階下から静子の声がした。
「純さーん。美子ちゃん。おやつですよ」
純はすぐに下に降りた。
「今日は美子ちゃんと一緒に部屋で食べます」
そう言って純はおやつのチーズケーキとジュースを盆にのせ、急いで二階に駆け上がった。美子は黙ってつつましそうに座っている。その姿を見ると何ともいえない心地良い快感が起こった。純はおやつの乗った盆を床に置いた。純は楽しそうにチーズケーキを極めて小さく切って美子の口に持っていった。
「はい。美子ちゃん。アーンして」
純が言うと美子は口を開いた。純は小さく切ったケーキの断片を美子の口の中に入れた。美子はモグモグ顎を動かしてゴクリと飲み込んだ。その姿がなんとも愛らしい。胃袋に食べ物が入ったため、胃が動き出し、食欲が起こったのだろう。物欲しそうな目でチーズケーキをそっと見た。純はまたチーズケーキを小さく切って、美子に食べさせた。そうやって純はケーキを、少量ずつ切って美子に全部、食べさせた。
「おいしかった?」
「うん」
美子はニコリと笑った。純は後ろ手に縛られた美子の髪を撫でたり、くすぐったりした。
「あはっ。くすぐったい」
美子はくすぐられる度にもどかしそうに体を捩った。純はスカートをそっとめくろうとした。
「あん。やめて。お兄ちゃん」
美子は恥ずかしそうに身を守ろうとした。
「本当のひとさらいだったら、もっと悪い事しちゃうよ」
純は教訓するように言った。純はエッチな事はせず、しばし、さやしく体を触ったり頭を撫でたりしてから縄を解いた。
部屋にもどった純はベッドに乗り、興奮の余韻に浸った。長年、夢見ていた、女を縛って虐めたい、という願望を実現できたのである。純はSM写真集を見ているうちに、もっと美子を色々な責め方で虐めたいという願望がつのってきた。純は美子を写真の女のように裸にして、色々なみじめな格好に縛って虐めたいと思った。
だが、それを実行するのは難しい。美子は真面目な性格で、そんな事をしたら嫌がるのは明らかである。純は頭を捻って美子を虐める方法を考えた。そして一つの方法を思いついた。美子を罠にはめて何か悪い事をさせる。そして悪い事をした罰という口実で美子を虐めよう。純はその方法としてこんな方法を考えた。SM写真集に髪の毛を一本、挟んで引き出しの中に入れておく。写真を見れば髪の毛が落ちるからわかる。美子がSM写真集を黙って見るよう仕向けて、見させ、それを口実に美子を叱る。とまあ、こんな具合である。
さっそく純は作戦を開始した。
翌日、学校がおわって美子に勉強を教えた後、純は言った。
「美子ちゃん。僕の部屋の鍵が壊れちゃったから、戸を閉められなくなっちゃった。でも僕の部屋には入らないでね」
美子は自分の部屋に鍵などしていないが、神経質な純は自分の部屋に鍵をしていた。
「はい。私、お兄ちゃんの言う事は守ります。けっして入りません」
美子は微笑んで答えた。
「ありがとう。美子ちゃんは約束を守る子だもんね」
そう言って純は美子の頭を撫でた。
その翌日、純は、「今日は帰りがちょっと遅くなる」と言って学校に出かけた。
夕飯後に純は帰ってきた。夕飯を食べた後、純はすぐに部屋に入って引き出しを開けてみた。SM写真集は、そのままだが、髪の毛が無い。置いた時の角度もほんの僅かだが、ずれている。美子が見たのだ。純は、しめしめと喜んだ。
翌日、純は、また別のSM写真集に髪の毛を一本、挟んで、引き出しの中にしまった。そして、「今日も帰りが遅くなる」と言って学校に出かけた。
夕飯後に純は帰ってきた。夕飯を食べた後、純はすぐに部屋に入って引き出しを開けてみた。SM写真集は、そのままだが、やはり髪の毛が無い。置いた時の角度もほんの僅かだが、ずれている。美子がまた見たのだ。純は、しめしめと喜んだ。
その翌日は土曜で学校は休みだった。
父親は静子は出かけていない。
純は美子の部屋で美子に勉強を教えた後、言った。
「美子ちゃん。約束やぶって僕の部屋に入ったでしょう」
純は美子をじっと見て言った。
「いえ。入ってません。私、お兄ちゃんとの約束は守ります」
美子はキッパリ言った。ばれてないと思ってるんだろう。
純はニヤリと笑った。
「いや。美子ちゃんは僕の部屋に入って引き出しを開けたはずだよ。そして中にある本を見たはずだよ。しかも二度も」
純は厳しい目つきで問い詰めた。
「私、本当に入ってないんです。どうしてお兄ちゃんは、そんなに疑うんですか」
美子は、証拠はあるんですか、と言わんばかりに強気に言った。純はここぞとばかり言った。
「いや。美子ちゃんは、引き出しを開けて、その中の写真集を見たはずだよ。しかも二回も」
「どうして、お兄ちゃんは、そんな事を決めつけるんですか。証拠でもあるんですか」
純はニヤリと笑った。
「ああ。あるよ。美子ちゃんは気づかなかっただろうけど、僕は本の間に髪の毛を一本、はさんでおいたんだ。本を開ければ髪の毛が落ちるからわかるんだ。一昨日と昨日、髪の毛が無くなっていたよ。美子ちゃんが見たんでしょう」
美子は真っ青になった。純はつづけて言った。
「一昨日も昨日も、お父さんは夕食後に帰ってきたよ。家にいたのは美子ちゃんと美子ちゃんのお母さんだけだよ。美子ちゃんのお母さんが見たっていうの」
美子はブルブル震えだした。まさか母親に罪をなすりつけるわけにはいかない。
「美子ちゃん。見たんだね」
純は美子の目をじっと見て強気で言った。
「ご、ごめんなさい。お兄ちゃん」
美子は頭を下げた。
「見たんだね。美子ちゃん」
純は念を押すようにもう一度言った。
「は、はい」
美子は顔を真っ赤にして、小声で言った。
「どんな本だった」
「は、裸の女の人が縛られている写真でした」
「二回も見るなんて、美子ちゃん、ああいうの興味あるんだね」
「いえ。ありません」
美子は真っ青になって首を振った。
「じゃあ、どうして興味ないのに二回も見たの」
純はさらに問い詰めた。
美子は答えられない。困惑して唇を噛んでいる。
「ああいうのはSMのボンデージアートといって芸術なんだよ。美子ちゃんもSMに興味があるんだね」
純は高圧的に言った。
美子は言われても答えられないで黙っている。
純はつづけて言った。
「美子ちゃんも、ああいう風に裸にされて縛られたいんだね」
「そ、そんな事ないです」
美子は激しく訴えた。
「じゃあ、どうして二回も見たの」
純は、まんまと罠にかかって困惑している美子を心の内に楽しみながら問い詰めた。
「ああいう写真の女の人はマゾと言って、虐められる事に快感を感じるんだよ。はじめは怖がっても、つい見てしまうんだ。ああいうのは先天的な性格で、興味のない人は嫌悪感を感じるから見たがらないんだよ。やっぱり美子ちゃんはマゾの性格があるんだね」
純は美子の弱い立場をいい事に、言いたい事を言った。
美子は悪い事をした弱い立場なので、純に何を言われても言い返せないで黙っている。
「美子ちゃんは、平気で約束を破り、ウソをつくんだね。真面目だと思っていたのに、本当に人は見かけによらないね」
「ご、ごめんなさい」
美子は椅子から降りて土下座して床に頭を擦りつけて謝った。
「美子ちゃんは万引きしたり、人の物を盗んだりするようになるかもしれないね」
「そ、そんな事ありません」
美子は訴えるように言った。
「いや。あんなにシャーシャーと自信を持ってウソをつくんだから危ないね。僕は兄として妹を監督する責任がある。かわいい妹だけど僕は心を鬼にして、もう、悪い事はこりごりだと思うほど、罰しないとね」
純は居丈高に言った。
「は、はい。どんな罰でも受けます」
美子は半泣きになって、潤んだ瞳を上げた。
「じゃあ、まず服を全部、脱いで裸になりな」
「ええー。ど、どうしてですか」
「昔から、悪い事をした女の人を罰する時は、まず裸にするものなんだよ」
純はもっともらしそうに言った。
美子は真っ青になってブルブル震えている。
どうしても脱ぐ決断が持てないのだ。
「美子ちゃん。万引きで捕まったら、こんな事じゃすまないよ。さあ、早く脱ぐんだ」
純が急かすように言ったので、美子は手を震わせながら上着のボタンを外していった。
美子は上着を脱ぎ、スカートも脱いだ。
だがパンツは脱ぐ勇気を持てずに立ち竦んでしまった。
「さあ。早くパンツも脱いで裸になるんだ」
純が怒鳴ったので、美子はおそるおそるパンツを脱いだ。
これで美子は覆うもの何一つない裸になった。
美子は、恥ずかしそうにモジモジしている。
純は立ち上がって美子の両手をグイと背中に捻り上げた。
「ああっ。お兄ちゃん。何をするの」
美子が反射的に言った。
だが純は答えず、背中に捻り上げた両手首を重ね合わせ、縄で縛り上げた。
そして美子を床にうつ伏せにして、鯱のように膝を曲げて足首を縛り上げ、それを手首の縄に結びつけた。
駿河問いの縛りである。
もはや美子は動く事が出来ない。
美子は裸にされて縛られて床にうつ伏せになっている、みじめな姿を兄の前に晒している。
純は椅子を移動して、裸でうつ伏せになっている美子の前に置き、ドッカと座った。
純は蝋燭を引き出しから取りだして火を灯した。
すぐに芯の所が熱によって溶け出した。
純は美子の尻の上に蝋燭を持っていき、そっと傾けた。
蝋涙がポタリと美子の尻に落ちて貼りついた。
「ああー。熱いー」
美子は尻を捩って叫んだ。
だが純はさらに数滴、美子の尻に蝋涙を垂らした。
「ああー。熱いー。お兄ちゃん。許して」
美子は潤んだ瞳を純に向けて訴えた。
「だめだよ。美子ちゃんは、ばれなきゃ平気でウソをつくんだから。将来、万引きしたり、人の物を盗んだりする人にならないよう、厳しくお仕置きしとかないとね」
そう言って純は美子の尻や背中に蝋涙をポタリポタリと垂らしていった。
美子は、熱い、熱い、と泣き叫びながら、芋虫のように縛られた裸の体をくねらせた。
だが純は容赦しない。
みるみるうちに美子の尻や背中は蝋涙の斑点だらけになった。
純は、悪い事をした罰という口実で、サディズムの快感を心地ゆくまで貪っていた。
今まで写真を見て想像していた、女を裸にして縛って虐めたい、という長年、夢見ていた事を現実にしているのである。
蝋を垂らす度に縛られた裸の少女が泣き叫んでいるのである。
純は、激しく勃起して興奮していた。
相手はグラマーな肉体の発達した大人の女ではないが、そのかわり、年下のおとなしい義妹である。
純は完全なサディストとなって、女を虐め抜くサディズムの快感を貪った。
ついに蝋燭の柱が手元まで溶けて無くなった。
純は、ふっと蝋燭の火を消した。
美子の体は蝋の斑点でいっぱいである。
蝋燭責めが無くなったため、美子の悲鳴は止まり、激しい責めのため、ぐったりうつ伏せになっている。
純は椅子から降りて、美子の背中についた蝋を剥がしだした。
「美子ちゃん。熱かったでしょ」
純は蝋を剥がしながら言った。
「はい」
美子はすすり泣きながら言った。
「でもこれは美子ちゃんのためなんだよ。美子ちゃんのお母さんは、やさしくて、美子ちゃんは今まで、何をしても叱られず、あまやかされて育ったから、こうなっちゃったんだよ」
純はもっともらしい説教のように言いながら、蝋を剥がした。
美子の体に貼りついている蝋を全部とると、純は手首と足首の縄も解いた。
これで美子は自由になった。
「さあ。美子ちゃん。服を着て」
言われて美子はパンツを履き、スカートを履いて上着を着た。
「座っていいよ。美子ちゃん」
言われて美子は純の前でしょんぼりした顔つきで座った。
純は美子の顔をしげしげと眺めた。
「この際、徹底的に、罰しておいた方がいいね。あした、もう一回、罰をするからね」
そう言って純は美子の部屋を出た。
さて翌日の日曜になった。
昼近く、純は美子を連れて家を出た。
「どこへ行くの」
美子が聞いたが純は黙って答えない。
純は不安げな顔つきの美子の手をつかんで、夏の日盛りの中をずんずん歩いていった。
蝉が青々と茂った木々の中で激しく鳴いている。
小さな公園の前を通った。
砂場で遊んでいた子供達が振り向いた。
「あっ。おねえちゃんだ。遊ぼうよ」
子供の一人が声をかけた。
「そのおにいちゃん、誰?」
「どこへ行くの?」
子供達は口々に声をかけた。
「う、うん。今日はちょっと用があるの。また今度ね」
美子は、避けるように小さな声で言った。
「チェッ。つまんないな」
一人の子供が口を尖らせて言った。
美子は学校からの帰りに、その公園に寄って子供達の遊び相手をしてやっていた。
美子が、去っていったので、子供達は、しばらくポカンと美子の後ろ姿を見ていたが、見えなくなると、また砂場で遊びだした。
公園から少し行った所に廃屋があった。
純は、その廃屋の戸を開けて美子を入れた。
その廃屋には六畳の畳の部屋があった。
「美子ちゃん。着てるものを全部、脱ぎな」
純は居丈高に命令した。
「許して。お兄ちゃん」
美子は手を合わせてペコペコ頭を下げた。
純は首を振った。
「だめ。もし美子ちゃんが将来、万引きしたり、人の物を盗むようになったら、たいへんだからね。悪い事をすると、辛い目にあうんだという事を徹底的に体験させておかないとね」
純がそう言っても美子はモジモジしている。
「ここなら誰にも見られないじゃない。クズグズしてると裸にして外にほっぽりだすよ」
純に言われて、美子は諦めた表情で服を脱ぎだした。
上着を脱ぎ、スカートを脱ぎ、シャツを脱ぎ、パンツも脱いで丸裸になった。
純は美子の両手を背中に捻り上げて、両手首を縛った。
「さあ。美子ちゃん。座りな」
純に言われて美子は畳の上に座った。
純は美子の片方の足首を縄で縛った。
「な、何をするの」
美子は不安げな表情で聞いた。
だが純は答えず、椅子を持ってきて、美子の足首に縛った縄を持って椅子に乗り、天井の梁に縄をかけた。そしてゆっくりと縄を引っ張っていった。美子は足首の縄を無理矢理、引っ張られ、ああー、という悲鳴と共にコロンと畳の上に倒れた。
「な、何をするの」
美子は不安げな表情で聞いたが、純は答えず、グイグイと縄を引き上げた。
縄が引き上げられるのにつれ、美子の片足がどんどん吊り上げられていき、とうとうピンと一直線になった。
美子の恥ずかしい所は丸出しになった。
「ああー」
美子は眉を寄せて辛そうな顔で叫んだ。
純は縄を梁にカッチリと結びつけて、椅子から降り、椅子を別の部屋に置いて、美子の所に戻ってきて座った。
美子は片足を吊られ、恥ずかしい所があられもなく晒けだされているという、みじめの極地の姿である。しかし両手を背中で縛られて、起き上がることも出来ない以上、どうしようもない。
「お兄ちゃん。許して。恥ずかしい」
美子は顔を真っ赤にして言った。
「だめ。悪い事をすると、辛い目にあうという事をうんと思い知らさないとね。僕は去るから美子ちゃんは、しっかり、みじめな格好でしっかり反省するんだよ。夕方には戻ってくるから、今日は一日、その格好でうんと反省しな。『罰の中にも情けあり』で僕は手加減してあげてるんだよ。ここには誰も来ないんだから誰にも見られないですむじゃない」
純は窘めるように言った。
「声を出して助けを求めないよう猿轡をしておくからね」
そう言って純は美子の口に豆絞りの手拭いで猿轡をした。
これで美子は声を出す事が出来なくなった。
「それじゃあ、僕はちょっとの間、去るからね。しっかり反省するんだよ」
そう言って純は廃屋を出た。
公園に行くと、さっきの子供達が砂場で遊んでいた。
純は子供達の前にしゃがみ込んだ。
「ボク達、さっきのお姉ちゃんに会いたい?」
「うん」
一人が元気に答えた。
「それじゃあ、あの誰も住んでない家に行ってごらん。お姉ちゃんと会えるから」
そう言って、純は廃屋の方を指差した。
「お兄ちゃんは誰?」
一人が聞いた。
「お姉ちゃんのお兄さんさ。妹が悪い事をしたから、今、お仕置きしてるんだ。ボク達も行って、お姉ちゃんをうんとお仕置きして。何をしてもいいよ」
「お姉ちゃんはどんな悪い事をしたの?」
「約束を破ったり、堂々とウソをついたりしたんだ」
「ほんとう?あの優しいお姉ちゃんが悪い事をするとは思えないな」
「そこは人は見かけによらないもさ。ともかく、お仕置きの手伝い、たのんだよ」
そう言って純は立ち上がって去っていった。
子供達は顔を見合わせた。
「本当かな。あんな優しいお姉ちゃんが悪いことなんかするのかな」
「そうだよ。お姉ちゃんは悪い事なんかしないよ。あのお兄さんの言ってる事の方がウソなんだよ」
「でも、さっきのお姉ちゃんは、何だか、悲しそうな顔してたよ」
そんな事を子供達は言いあった。
「ともかく家に行ってみよう」
よし、と言って子供達は廃屋に向かって歩き出した。
廃屋に着くと子供達はそっと戸を開けた。
ただでさえ暑いのに閉め切って風通しがなく蒸し蒸しする。
子供達はそっと家の中を歩き回った。そして畳の部屋を開けた。
丸裸の美子が手を背中で縛られ、片足を天井の梁に高々と吊り上げられている。
女の恥ずかしい所は丸見えである。
美子と子供達の瞳が合うと、子供達は、あっ、と声を上げた。
だが美子はすぐに顔を真っ赤にして顔をそらした。
猿轡をされているために喋る事が出来ない。
子供達はわらわらと美子を取り囲んで座った。
「やっぱり、あのお兄ちゃんの言った事は本当だったんだ」
「人は見かけによらないって言うけど、お姉ちゃんも悪い事するんだな。いつもは僕達と遊んでくれる優しいお姉ちゃんなのに」
「でもすごい格好だね。僕、女の人の裸を見るのは初めてだよ」
「僕だってそうさ。僕、興奮しておちんちんが大きくなっちゃってるよ」
「でも、僕達と遊んでくれる優しいお姉ちゃんだよ。どうしようか」
「縄を解いてあげようか」
「でも、さっきのお兄ちゃんも言ったけど、僕達に、悪い事をしたお仕置きを頼んだじゃない。何をしてもいいって言ったよ」
「お仕置きをする事を頼まれたんだから、何かお仕置きした方がいいんじゃない」
「そうだね。何をしてもいいって言ってたからね」
「そうだよ。女の人の裸を見れる事なんて、まずないよ。うんとよく見ちゃおう」
こうして子供達の意見がまとまった。
子供達は片足を吊り上げられて、丸見えになっている女の恥ずかしい所に集まった。
「すごーい。女の人のまんこを見るのは、初めてだよ」
「ふーん。女のまんこって、こうなっていたのか」
子供達は生まれて初めて見る女の秘部を息を荒くしながら、目を皿のようにして凝視して見つめながら言った。
美子は顔を真っ赤にして髪を振り乱して首を振ったが、猿轡をされているため声を出せない。
「さわってみようか」
一人が言った。
「でも、さわったりしちゃっていいのかな」
「ほんの少し、ふれる程度ならいいんじゃないの」
そう言って一人が美子の女の割れ目をそっとなぞった。
「うわー。さわっちゃったー」
触った男の子が大声で叫んだ。
「どんな感じだった?」
「すごく柔らかくて、なんか少し湿ってた」
男の子達はゴクリと唾を呑んで美子の女の割れ目を顔を近づけてじっと見つめた。
「僕もさわっちゃお」
そう言って別の男の子がニュッと手を伸ばして美子の恥部をさわった。
一人がさわったので、自分もさわらなきゃ損だと思ったのだろう。
男の子は割れ目を摘んでみたり、割れ目に指を入れたりした。
「うわー。本当だ。すごく柔らかくて、湿ってるよ」
男の子は驚嘆の声を上げた。
「どうして湿っているんだろう」
「そりゃー。オシッコが出る所だからさ」
「そうだな。でも、優しいきれいなお姉ちゃんのオシッコなら汚くないからいいよ」
そう言って男の子は美子の恥部を念入りに触ったり揉んだりした。
残りの男の子も入れ替わって触り、男の子全員が美子の恥ずかしい割れ目を触った。
まんこの次は子供達の関心は尻の穴に行った。
「お尻の穴も見ちゃおうか」
「うん。見よう。見よう」
「この際、女の人の体を隈なく調べちゃおう」
こうして意見がまとまった。
一人が美子のピッチリ閉じ合わさった尻をそっと触った。
「うわー。柔らかくて、温かくて最高だ」
彼はそう言いながら、美子の尻の感触を楽しむように尻を撫でたり揉んだりした。
「おい。尻の穴を見てみようよ」
見ていた別の一人が言った。
「そうだな」
彼はそう言って、ピッチリ閉じ合わさっている美子の尻の肉をつかむとグイと大きく開いた。
尻がパックリ開かれ、すぼまった尻の穴が丸見えになった。
「うわー。すげー。キュッと締まってるけど、かすかにヒクヒク動いているよ」
子供達は目を皿のようにして、丸出しになった美子の尻の穴を見た。
一人の子が指を出して、そっと尻の周りをさわった。
「お尻の穴を触ってみなよ」
別の子が言った。
「汚くないかな?」
子供は一瞬、まよった表情になった。
「汚くなんかないよ。お姉ちゃんのような優しくて、きれいな人のお尻の穴が汚いはずがないよ」
少年は自信に満ちた口調で言った。
「そ、そうだな」
男の子は指先を、そっと美子の尻の穴に当てた。
「どうだ?」
「別にどうってことないよ。キュッと締まってるだけだよ」
そう言って彼は美子の尻の穴に当てた指を揺すった。
その時、美子の尻の穴が激しくキュッと閉まり、美子は猿轡された顔を激しく左右に振って、ヴーヴーと言葉にならない唸り声を出した。
「あっ。忘れてた。お姉ちゃんの口の手拭いを、とってあげなよ」
一人が思い出したように言った。
「うん、そうだね」
と言って一人が美子の猿轡をとった。
「ボク達、やめてー。お願い」
猿轡をとられると美子は狂乱したように叫んだ。
子供達は美子の悲鳴に今更ながら驚いて、尻の穴に触れていた手を離した。
「見ないで。お願い。見ないで」
美子は顔を真っ赤にして叫んだ。
もう、まんこも尻の穴も、じっくり見られてしまっているが、女の羞恥心は、そう叫ばさずにはいられなくしていた。
だが美子が訴えても、丸裸にされて、後ろ手に縛られ、片足を高々と吊り上げられてしまっているため、まんこも尻も、裸の体が全てが丸出しになっていて、隠しようがない。
「どうしようか」
子供達は顔を見合わせて相談した。
「健ちゃん。こういう事はしてはいけない事なのよ。学校で女の子のスカートめくったり、エッチなことしたら、叱られるでしょ」
美子は諭すように言った。
「そ、そうですね。ごめんなさい。お姉ちゃん」
そう言いつつも子供達の目は美子の丸出しの恥部に向いてしまっている。
あまりにも刺激的で、見たい欲求が抑えられないのである。
「でも僕達、お兄ちゃんに、お姉ちゃんをお仕置きするよう頼まれたじゃない」
一人が自分達の行為を正当化するように言った。
「そうだ。そうだ。僕達は、お姉ちゃんが悪い事をしたから、お仕置きするよう頼まれたから、したんだ」
別の一人が言った。
「ねえ。お姉ちゃん。お姉ちゃんは、約束をやぶったり、ウソをついたからお仕置きするって、お兄ちゃんが言ってたけど、本当なの?」
一人が美子の顔に詰め寄った。
「そ、それは・・・」
美子は答えられないで口唇を噛んでいる。
「お姉ちゃん。どんな悪い事したの」
別の一人が言った。
美子は、答えられずに、苦しげに眉を寄せている。
「わー。やっぱり、お姉ちゃん、悪い事したんだ」
「こんな優しいお姉ちゃんでも悪い事するんだな」
「人は見かけによらないって言うけど、本当だね」
「じゃあ、僕達もお姉ちゃんのお仕置きに協力しよう」
こうして、趨勢が子供達の方に向かった。
「じゃあ、お姉ちゃん、お仕置きするよ」
一人が言った。
「声を出せないよう、手拭いで口を塞いじゃおう」
そう言って一人が手拭いをもって美子に近づいた。
「や、やめて。健ちゃん。お願い」
美子は激しく首を振ったが、手を縛られている上に足を吊られているため、抵抗できない。
子供達は無理矢理、寄ってたかって美子の口を開かせ、手拭いを美子の口に挟ませ、首の後ろで縛って猿轡をした。
美子はヴーヴーと言葉にならない呻き声を上げた。
「へへ。これでもう声を出せないや。悪いお姉ちゃんをうんとお仕置きしなくちゃね」
「なにをする」
「今までのように、お姉ちゃんの体を隅から隅まで見て触っちゃおうよ。それが女の人にはつらい事なんだから。いいお仕置きになるよ」
こうして子供達の意見がまとまった。
子供達は再び美子の体を隈なく見て触りだした。
「ふふ。悪いお姉ちゃんだ。うんとお仕置きしなくちゃね」
もう子供達に遠慮する気持ちはなくなっていた。
子供達は、お仕置き、という名目で美子の体を触りまくった。
まんこの肉をつまんだり、尻の割れ目をグイと割り開いたりした。
その度に美子は苦しげに眉を寄せてヴーヴーと声にならない悲鳴を上げた。
「ああ。柔らかくて温かくて気持ちいいや」
一人が言った。
「そうだね。この際、お姉ちゃんの体を隅々まで触っちゃお」
別の一人が言った。
子供達は美子の体を隈なく触りだした。
一人が膨らみかけている美子の胸を触った。
「ああ。膨らんでて気持ちがいい」
そう言って子供は美子の胸を揉んだ。
「お乳でるのかな?」
見ていた子供が言った。
「吸ってみたら?」
言われて子供は美子の乳房に顔を近づけて乳首をそっと咥えた。
子供は陰圧をかけて美子の乳首を一心に吸った。
しばし吸いつづけた後、乳首から口を離した。
「だめだ。出ないよ」
「吸い方が弱いからだよ。もっと強く吸ってみたら?」
「もっと胸をよく揉んだら出るんじゃないの?」
よし、と言って子供は美子の両方の胸を十分に揉み、キュッ、キュッと乳首を摘んだ。
十分、美子の乳房や乳首を揉んでから、子供は再び美子の乳首を口に含んで吸った。
「どうだ。出たか?」
「ダメだ。出ないよ」
子供は顔を上げて残念そうに言った。
「お姉ちゃんの歳じゃ、まだお乳は出ないんじゃないの。もっと大人にならないと、お乳は出ないんじゃないの?」
一人が言った。
「そうかもしれないね。でも、お乳が吸えなくても、お姉ちゃんのおっぱい吸ってると、すごく気持ちがいい」
そう言って子供は再び美子の乳首を口に含んだ。
子供は忘我の表情で、美子に抱きついたまま、美子の乳首を吸いつづけた。
見ていた子供達はゴクリと唾を呑み込んだ。
「翔太。今度は僕にも吸わせて。僕もお姉ちゃんのおっぱい、吸ってみたい」
「僕も」
子供は口々に言った。
こうして順番に、子供達みんなが美子に抱きついて乳首を吸っていった。
一人が吸いおわった後、顔を上げてプハーと大きく息を吸った。
「ああ。気持ちいい。僕、お母さんのおっぱい吸いたいとずっと思ってたんだ。でも恥ずかしくて言えなかったんだ。だけど、ある時一度、勇気を出して言ってみたら、甘えん坊、と笑われちゃったんだ。お姉ちゃんのおっぱい吸えて、最高に幸せだ」
子供はそんな事を言った。
子供達は美子の体の温もりを楽しむように、美子の体のあちこちを揉んだり抱きしめたりした。
「ああ。柔らかくて温かくて気持ちいい」
子供達はうっとりと忘我の表情で言った。
美子は猿轡された口からヴーヴーと言葉にならない呻き声を上げて激しく首を振った。
美子の目には涙が浮かんでいた。
子供達は顔を見合わせた。
「どうする?」
「お姉ちゃん。何か言いたいんだよ。猿轡をとろう」
美子の乳首を吸っていた健太が猿轡を解いた。
「健ちゃん。翔太君。やめて。お願い」
美子は泣きながら言った。
「お願い。縄を解いて」
美子の激しい口調から、子供達は自分達のしていた事の重大さに気づかされたような顔つきになった。
子供達はあわてて、美子の後ろ手に縛られた縄と、足を吊っている縄の足首の所を解いた。
自由の身になると美子は急いで、隅にちらかっている服の所に行ってパンツを履き、ブラジャーをつけた。そしてスカートを履き、ブラウスを着た。
美子は涙に潤んだ瞳で子供達を一瞥すると、うわーん、と畳に泣き伏した。
ここに至って、はじめて子供達は自分達のしていた事の重大さに気づかされたような顔つきになった。
「お姉ちゃん。ごめんね」
子供の一人がペコペコ頭を下げて謝った。
他の子も、同じように謝った。
だが美子は顔を上げないで、じっとしている。
「お願い。一人にして」
美子が蹲ったままでいるので、子供達は、
「ごめんね。お姉ちゃん」
と言いながら、部屋を出て行った。
「でも、すごく気持ちよくて楽しかったな。テヘヘ」
と一人の子が頭を掻きながら言った。
しばし美子は虚脱したように畳に突っ伏していたが、ようやく、ゆっくりと立ち上がって、おぼつかない足どりで廃屋を出た。
家に戻った美子はベッドに突っ伏したまま、動かなくなった。
純が美子の部屋に入ってきた。
「美子ちゃん。これでわかったろ。悪い事をするとこんな辛い目にあうんだよ」
と純はもっともらしく説教した。美子は魂が抜けたようにガックリしている。
日が暮れてきた。
「純君。美子ちゃん。御飯ですよ」
静子が階下から二人を呼んだ。
「さあ。美子ちゃん。行こう」
そう言って純は美子と共に階下に降りて食卓についた。
その日の晩御飯の時、美子に元気がないので疑問に思った静子は、
「どうしたの。美子ちゃん」
と聞いた。だが美子は黙って答えなかった。
純の父親は、かねてからの要望が叶って、アメリカの××州立医科大学に行く事になった。
「一年で、もどってくる。お母さんと美子ちゃんと仲良くやるんだぞ」
父親は純にそう言いきかせた。
そして数日後にアメリカに旅立った。
その後も純はお仕置きという名目で美子を小屋に連れて行って、服を脱がせて裸にさせ、子供達に悪戯させた。
子供達もだんだん慣れてきて、美子が嫌がっても好きな事をするようになった。美子はだんだん元気がなくなっていった。
ある日の事。
その日、純は部活で遅くなった。家には静子と美子の二人である。静子は美子の部屋におやつを持っていった。
「どうしたの。美子ちゃん。最近、元気がないわね。何かあったの」
静子が問いかけたが美子は俯いてしょんぼりしている。
「何か悩み事があるのね。話して」
静子は美子の両腕を掴んで軽く揺すった。
「いいの。私がわるいの」
美子は小声でボソッと言った。静子の目に確信に近いものが宿った。
「どういうことなのか、美子ちゃんが話してくれなくちゃわからないわ。お願い。一人で悩んでいないで教えて」
静子は激しく娘を揺さぶった。とうとう美子は、わっと泣き出して母親にしがみついた。母親は美子を抱きしめて、やさしく頭を撫でた。美子はそれまでの経緯を述べた。
「あのね。私がお兄ちゃんの部屋に無断で入っちゃったの。無断で入らないように言われていたのに。それで、お兄ちゃんに、入っていないか聞かれたけど、私は入ってないとウソをついちゃったの」
「うん。それで」
「でも私のウソは、ばれちゃったの。それで私はお兄ちゃんに叱られて罰をうけてるの」
「美子ちゃん。よくわからないわ。具体的に言って。美子ちゃんは、お兄ちゃんの部屋で何をしたの」
「本を見たの」
「どんな本?」
「女の人が裸で縛られてる写真。引き出しの奥にしまってあったの」
静子はゴクリと息を呑んだ。
「それで美子ちゃんはどんな罰を受けてるの」
美子は極度の緊張と羞恥で顔を真っ赤にして全身をガクガク震わせた。静子は震えている美子の手をギュッと掴んだ。
「言って。美子ちゃん。お兄ちゃんには言わないから」
母親に促されて、美子は、それまでの事を恥を忍んで全部、話した。黙って聞いていた静子は聞き終わると、そうだったの、と深いため息をついた。
「お母さん。今日のことはお兄ちゃんには言わないで。お母さんに言った事がわかったら私、お兄ちゃんに嫌われちゃう」
「大丈夫よ。安心して。絶対、言わないから」
そう言って静子は美子の手をギュッと握った。
その日の夕食後。
机に向かって勉強している純の部屋を静子はトントンとノックした。純が戸を開けると、静子が少し頬を紅潮させて、入ってきた。
「あの。純さん。お夜食をつくってきました。召し上がって下さい」
そう言って盆を机の上に置いた。盆には、おにぎり二つと茶がのっていた。純は勉強の手を休めて、おにぎりを食べた。静子は薄いブラウスに短いフレアースカートだった。純がおにぎりを食べおわると、静子は純の前に正座した。両手をきちんと膝の上にのせて。
「あ、あの。純さん。私、純さんに謝らなくてはならない事があるんです。聞いていただけないでしょうか」
静子の声には緊張した様子が現れていた。
「ええ」
純はきわめて平坦に言った。
「ありがとうございます」
そう言って静子は語り出した。
「純さんが学校へ行っている時、純さんのお部屋を掃除していましたが、ある時、引き出しの中にどんなものが入っているんだろう好奇心が起こって、それがだんだん募って、ある時、とうとう引き出しを開けてしまったんです。それで・・・写真集を見つけてしまったんです。悪い事とは思いながら私は、夢中で見てしまいました。純さんがああいうものに関心があると思うと、何だかすごくドキドキして、掃除の時は、いつも見るようになってしまったんです。そして、それ以来、純さんにああいう風に縛られたい、という欲求が起こってきて、一人悶々とした思いで過ごしてきたんです。純さん。私をああいう風に縛っていただけないでしょうか。お詫びであると同時にこれは私のお願いなんです。純さんに無断で見てしまって心よりお詫びいたします」
そう言って静子は深々と純に向かって頭を下げた。純は黙って聞いていたが静子が語り終わると口を開いた。
「静子さん。いいんです。僕も少し恥ずかしいですけど、天井裏とか、もっと見つからない所に隠しておかないと見つかっちゃうんじゃないかと思っていたんです。別に気にしてません。僕より今の静子さんの告白の方がもっと恥ずかしいんじゃないでしょうか」
純は淡々とした口調で言った。
「純さん。ありがとうございます」
そう言って静子は何度もペコペコ頭を下げた。
「でも、いいんですか。静子さんのお願い、というのは」
「ええ。かまいません。何でもなさって下さい」
「そうですか。僕も静子さんを見た時から縛りたいとずっと思っていたんです」
じゃあ、と言って、純は引き出しの中から縄を取り出した。
「では縛らせてもらいます。両手を後ろに廻して下さい」
「はい」
純に言われて静子は両手を背中に廻した。純は静子の引き締まった手首をしげしげと眺めた。
「ふふ。細く締まっていて形のいい手首ですね。これなら縛ったらはずれない。縛られるのに理想的な手首ですね」
純がそんな揶揄をすると静子の手がピクンと震えた。純は静子の手首をグイとつかんで、わざと荒々しく手首を捻りあげて重ね合わせた。
「ああっ」
静子は、予期せぬ純の荒っぽい行動に驚いたかのように声を上げた。純は荒っぽくグイグイと静子の手首を縛った。縛り終えると純は縄尻を持って正座している美子の前に座った。「どうです。こうやって縛られる気持ちは」
純は余裕の口調で言った。
「こ、怖いです」
静子は声を震わせて言った。それはその通りである。手を縛られてしまった以上、何をされても抵抗することは出来ない。胸の所でブラウスが大きく膨らんで、小高い盛り上がりをつくっている。今はブラウスで覆われているが、それを、どうされるかは、純の胸先三寸なのである。
「怖いのは、はじめのうちだけですよ。今に気持ちよくなりますよ」
そう言って純は静子のブラウスのホックを上から外していった。
「ああっ。こ、怖いわ」
静子は慄いた。ブラウスのホックが外され豊満な胸を覆う白いブラジャーが顕わになった。ブラジャーはあたかも熟れた果実を包んで吊り下げている袋のようであった。それは、あまりにも見事な乳房だった。男なら誰でも思わず触ってみたくなるような。純はそれをじっと見つめた。静子は純の刺すような視線に顔を赤くした。いつもは少し自慢している大きな乳房が今はなくなってしまってほしいと思った。美子は縛られた手首を力なくダランとさせていた。しばし純は美子の豊満な乳房を包んで無防備に晒されているブラジャーをしげしげと眺めた。静子は純の視線に耐えられず顔を赤らめて少しそむけた。
いきなり純が鉛筆の先で静子のブラジャーの乳首の所をつついた。
「ああっ」
静子は思わず声を出した。鉛筆の先はブラジャーの中にめり込み、そこだけが窪んだ。
「ああっ。や、やめてっ」
静子は思わず叫んだが、純は悪戯を楽しむように、鉛筆の先で美子の乳房を覆っているブラジャーを、あちこち、つついた。そうされても静子は抵抗できない。
「静子さん。立って」
言われて静子は立ち上がった。純は静子のスカートの中に手を入れた。静子は、あっ、と叫んだ。純は静子の太腿の感触を楽しみながら、静子の顔の反応を見た。純は指をそっと太腿に触れさせながら、気味の悪い節足動物が這うように動かした。
「ああー」
静子は眉を寄せて、足をプルプル震わせた。よろめいて、おぼつかない。純は太腿の内側から、足の付け根の方へ指をゆっくり這わせた。その度、静子は、
「ああー」
と叫び、苦しそうに眉を寄せた。純は目的地は決して触らなかった。静子は目的地の方へ指が動いていく、もどかしさ、いつ目的地に来るのかわからない恐怖感で、もう、そのじらす悪戯に参ってしまって、ヨロヨロと揺れて倒れんほどだった。だが後ろの尻の方の触手は念入りにパンティーの上から柔らかい大きな尻を電車の中の痴漢のように、いやらしく撫で回った。純は、パンティーの尻の方の縁を持ち上げて、離し、ピチンと音をさせたり、指先を少し縁の中に入れたりした。もう静子は、この焦らし責めに完全にまいってしまった。
「お願い。純君。もう許して」
静子は訴えた。
「静子さん。座って」
言われて静子は、座った。やっと、立ったままでの辛い悪戯から遁れて静子はほっとした。純は静子のブラウスのホックをはめた。
「どうでしたか。静子さん」
「は、恥ずかしいし、辛かったわ。でも何だかとてもワクワクドキドキしてしまって・・・こんな経験はじめて」
静子は顔を赤くして答えた。純は、ふふふ、と笑った。
「これからもっと刺激的な事をしてあげますよ」
そう言って純は静子の手首の縄を解いた。
「あ、あの。純君」
「何ですか」
「私には何をしてもいいです。私、純君の性欲処理のオモチャになります。でも・・・」と言って静子は言いためらった。
「でも、美子は許してやって下さい。性欲が起こったら、いつでも私で発散させて下さい」「はい」
純はニヤリと笑って言った。
その二週間後の光景。
純の部屋に来た静子に純はSM写真集を開いた。
「今日はどれがいい」
「こ、これをお願いします」
静子は手を震わせながらある写真を指差した。それは蟹のように大きく足を開いて横に縛られている裸の女の緊縛姿だった。
その数日後。
その日は日曜だった。美子に対する性欲を自分に向けることで純の欲求を満たそうと思っていた静子だったが、純の巧妙な手練手管で、いつしか静子は純とのSMプレイを心待ちするようになっていた。
「さあ。静子さん。脱いで」
「は、はい」
静子は顔を赤らめながらブラウスとスカートを脱いだ。そしてブラジャーをはずした。豊満な乳房が顕わになった。静子はパンティーも降ろして足から抜きとった。静子の女の毛はきれいに剃られている。静子は純に言われて毎日、風呂に入った時、そこの毛を剃るようになっていたのである。一糸纏わぬ丸裸になった静子は顕わになった胸と秘部を両手で覆った。静子の頬は、こうして丸裸を見られていることに、興奮して、ほんのり桜色になった。
純は静子の両手をつかむとグイと背中に廻し、手首を重ね合わせて後ろ手に縛った。そしてその縄尻をとって静子を玄関に連れて行った。
「な、何をするの」
「ふふ。もっと刺激的な事を体験させてあげますよ」
純は意味ありげな口調で言った。純は玄関の鉄門を開いて静子を外に出すと、鉄門を閉めて後ろ手の縄尻を玄関の鉄門に縛りつけた。
「ああっ。純君。やめて。こんなこと」
静子は真っ青になって身を捩って哀願した。だが純はどこ吹く風と無視してポケットからマジックを取り出した。そして静子の体にマジックでこう書いた。
「私はマゾです。どうかよく見て下さい。何でも好きな事をなさって下さい」
「ああっ、やめて、純君、お願い」
静子は真っ青になって叫んだ。
「ふふ。いまにそれも快感になりますよ」
純は強かな口調で言った。
「では僕も用があるので出かけます。帰りは夕方になります」
そう言って純は出かけていった。
あとには丸裸を鉄門に縛りつけられた静子が残された。静子は人が誰も来ないよう祈るかのように、手をギュッと握りしめ、太腿をピッタリ閉じ合わせて腰を引いて体を縮かませようとした。
だが、ここは純と美子の学校の通学路だった。学校から補習がおわって帰りの生徒達がやってきた。裸の女性を見つけた彼らは、わらわらと駆け足でやってきた。四人は静子の前で立ち止まって、カバンを置いて、しげしげと裸の静子を眺めた。
「うわー。すげー。ここ。美子の家じゃないか。美子のお母さんて、マゾだったのか」
「それはわからないよ。純のお父さんがサドなのかもしれないよ」
「サドとマゾで相性があって結婚したんだろ」
「いや。純のお父さんがサドで美子のお母さんは、無理やり、虐められてるのかもしれているのかもしれないよ」
「そうかな。マゾ気がない人にここまでやったら、嫌われちゃうから、こんな事まではしないよ。やっぱり美子のお母さんはマゾなんだよ」
「ともかく女の人の裸を見るの生まれて初めてだよ。オレ興奮して勃起しちゃってるよ」
四人は目を皿のようにして裸で縛られている静子を眺めながら口々に言った。静子は中腰になってプルプル全身を震わせながら死にたいほどの晒し者の屈辱に耐えた。四人のズボンはみるみるうちに怒張しはじめた。
「おっぱいも大きいし、ヒップもムッチリしてていいな」
静子は真っ赤になって腰を引いた。一人が静子の前に回り込んだ。
「うわー。すげー。毛が剃ってあるよ」
どれどれ、と残りの三人も順番に覗き込んだ。
「本当だー。やっぱり夫婦でSMプレイしてるんだ。SMプレイする女の人って毛を剃られちゃうもんな」
言われる度に静子は真っ赤になって腰を引いた。だが、あまり腰を引き過ぎると尻の割れ目が開いてしまう。尻も女は何としても見られることから守り抜かねばならない。
「み、見ないで。お願い」
ついに耐え切れなくなって静子は真っ赤になって言った。
「うわー。静子さんが喋った」
生徒は吃驚して言った。それまで静子は石像のようにじっとしてた、し、じっとしているしかなかった。顔をそむける事もできなかった。見られる事から避けようとする、あらゆる嫌がる動作は、恥ずかしがっている心を見られてしまう事になってしまうことになってしまう。それは裸の体を見られる事に勝るとも劣らぬ恥ずかしい事である。静子は生徒達と関係性を持たずに生徒達が、去ってくれるのに一縷の望みをかけたのだが、生徒達がいつまでも去らないので、つい羞恥心に負けて喋ってしまったのである。一旦、喋って関係性が出来てしまった生徒達はウキウキして静子の体を眺め回した。
「お尻の割れ目もムッチリ閉じ合わさってて、すごくエロチックだ」
一人が静子の後ろに回り込んで言った。
「本当だー。割れ目がヒクヒク動いている。恥ずかしがってるんだ」
他の生徒も後ろに回ってプルプル震えている静子の尻を見つめた。
「触ってみたいなー」
「触ってもいいのかなー」
「何でも好きな事をなさって下さい、ってあるからいいんじゃない」
そう言って一人が手を伸ばして静子の尻をそっと触った。あっ、と静子は反射的に声を出した。だが生徒は柔らかい尻の感触を楽しむように、いやらしい手つきで静子の尻を撫で回した。他の生徒も、もうガマン出来ないといったように、乳房や太腿を触りだした。
「うわー。柔らかくて気持ちいい」
生徒達は図にのって静子の柔らかい体を揉み出した。
「や、やめてー。お願い」
ついに耐え切れなくなったように静子は声を張り上げた。
「お願い。お願いだからやめて」
静子は繰り返し言った。生徒達はビクッとして静子の体から手を離した。男と女の淫乱な関係は女が完全に拒否した時におわりとなる。
「お、おい。やめようぜ。もう静子さんに嫌われて話してもらえなくなるぞ」
「そうだな。PTAで問題になったら大変だからな」
「学校に知れたら退学になるかもしれないからな」
生徒達は、急いでカバンを拾った。
「静子さん。ごめんなさい」
そう言いながら子供達は駆け足で去っていった。
一難去って静子はほっとした。だが、それも束の間だった。
誰かが喋ったのだろう。商店街の主人達が走ってやってきた。いつも魚を買っている魚屋のおやじ、野菜を買っている八百屋のおやじ、肉を買っている肉屋のおやじ、が走ってやって来た。静子は冷汗を垂らしてビクッと体を震わせた。もがいてみたが縄尻はガッシリと鉄門につなぎ止められていて、どうすることも出来ない。静子は太腿をピッチリ閉じ腰を引いた。最恥の所は隠し守ろうとの女のいじらしさ、からだが、剥き出しの乳房と尻は隠せない。三人は静子を取り囲むとゴクリと唾を呑み込んだ。
「うわー。奥さん。すごいですね。奥さんにこんな趣味があったなんて。人は見かけによらないって言うけど本当ですね」
「み、見ないで」
「でも、どうかよく見て下さい、って書いてあるじゃないですか。とくと拝見させてもらいますよ」
「ち、違うんです。本当に違うんです。信じて下さい」
「マゾの人は男の欲求をかきたてるから、言う事は全部、反語ですよ。実際、私は興奮して、もう爆発しそうです」
「何でも好きな事をして下さい、って、ありますから、させてもらいますよ」
そう言って魚屋のおやじは、静子の胸を触った。そして乳房を思うさま揉みしだいた。
「ああー。柔らかくて温かくて最高だ。俺は、はじめて見た時から奥さんに憧れてたんですよ。何度、奥さんの事を想ってセンズリしたことか。まさに夢、叶ったりだ」
そう言って魚屋のおやじは静子の乳房を揉みしだいた。見ていた八百屋のおやじは、たまらなくなったというように静子のムッチリした尻に抱きついた。
「ああー。いい尻だ。私も奥さんの尻にいつも悩まされていたんです」
そう言ってムッチリした尻をいやらしく撫で回した。すぐに肉屋のおやじが飛び出して静子の太腿にしがみついた。
「ああー。いい太腿だ。私は奥さんの太腿に何度、目がクラクラしたことか」
そう言って三人は縛められた裸の静子を触りまくった。静子は、
「お願いです。やめて下さい」
と何度も叫んだが、彼らは、どこ吹く風と聞く耳を持たない。
「も、もう爆発しそうだ」
「オレも」
「オレも」
三人はズボンの上から怒張した男の物を扱き出した。
「山田。ここじゃあ、人目もあるし落ち着いて出来ないな。お前の家に連れて行ってはどうだ」
「しかし、かってに縛めを解いて連れ去ったりしてもいいのかな」
「なあに。ほんのちょっとの間、連れて行き、すぐにまた、ここに縛っておけば大丈夫なんじゃないか。だから、早く行け」
魚屋の山田は、
「よし。わかった」
と言って駆け足で走り出した。残りの二人は静子の髪を撫でたり、頬や首筋にキスしたり、抱きしめたり、と二人がかりで愛撫しまくった。
ほどなく、魚屋のおやじがライトバンに乗ってもどってきた。
よし、と言って二人は静子を鉄門に繋いである縄を解いた。肉屋のおやじは静子を後ろ手に縛ってある縄の縄尻をとって静子の背中を押した。
「ど、どこへ連れて行くというのですか」
静子は声を震わせて聞いた。
「魚屋の山田の家ですよ。ここじゃあ人目があるから落ち着いて出来ないですからね」
「そこで何をするのですか」
「奥さんの望んでることです。望みを叶えてあげますよ」
一人が後部座席のドアを開けた。肉屋のおやじは裸で後ろ手に縛られている静子を後部座席に乗せた。二人も乗り込んだ。
「それじゃあ行くぞ」
と言って魚屋のおやじは、車をだした。
ものの五分もかからず魚屋のおやじの家に着いた。三人は静子の縄尻をとって静子を取り囲むようにして急いで魚屋のおやじの家の離れに入れた。
「ふふ。これでもう安心だ」
「もう、こっちのもんだ」
「さて。まずどうする」
「さっきは、周りの目がきになって気が落ち着かなかったからな。もう一度、奥さんの素晴らしい体をたっぷりと観賞しようぜ」
「おう。それがいい」
そう言って、一人が椅子を持ってきて静子の後ろ手の縄尻を天井の梁に結びつけた。静子は後ろ手に縛られて、立たされる格好になった。三人は静子を取り囲むように胡坐をかいて座った。
「しかし、素晴らしいプロポーションだな」
「大きな、おっぱいといい、ムッチリとした尻といい最高だ」
「しかし、人は見かけによらないな。こんなきれいな奥さんがマゾだなんて」
「ち、違うんです」
「どう違うんですか」
「そ、それは・・・」
静子は答えられず口惜しそうに唇を噛んだ。
「ほーら。やっぱり奥さんはマゾなんだ」
「しかし、こんな事して大丈夫かな」
「奥さんが、何でもして下さい、って言ってるんだから、いいんだろ」
「いや。あれを書いたのは奥さんかどうか、わからないぞ」
「夫にサド趣味があって夫が書いたのかもしれないぞ」
「俺たちは、犯罪者になるのかな」
「少なくとも、夫が許可してるんだからいいんだろ。むしろ、おれ達に、こうさせる事を望んでいるんじゃないのか」
彼らは静子の夫が少し前からアメリカに行った事を知らない。
「まあ。奥さんは、つつましくて、やさしい性格だから、訴えて俺たちを犯罪者になんかしたり、しないだろう。ねえ。奥さん」
一人が静子に問いかけたが静子は黙っている。
「じゃあ、たっぷり楽しませてもらおうぜ」
「オレはこの奥さんがこの街に来て、初めて見た時からもうメロメロだったんだ。絶世の美人なのに、つつましく、やさしく、明るく、もう奥さんがうちの魚を買ってくれた日には眠れない時も何度もあったんだ」
「オレなんか奥さんの薄いブラウスにスカート姿を見ただけで、もう勃起してしまうようになっていたぜ」
「普通のおばはんは、嫌になるほど鮮度をしつこく調べて、一番、鮮度か良いのを選ぼうとするだろ。しかしこの奥さんは違うんだよな。そういう意地汚さを嫌って、だろうが、わざとくどくどと選ぼうとしないんだよなー。デリケートな性格なのに」
「オレなんか奥さんに、何度、お金なんかいりませんよ。そのかわり、また来て下さい、と言いたかったことか」
男達は口々にそんな心境の告白をした。
「しかし、素晴らしいプロポーションだな」
「大きな、おっぱいといい、ムッチリとした尻といい最高だ」
「まさに夢叶ったりだ」
男達は口々にそんな事を言いながら裸で立たされている静子を陶酔したような目で眺めた。「奥さん。毛がきれいに剃ってありますけど、それは自分で剃ったんですか。それとも夫に剃ってもらっているんですか」
静子は顔を真っ赤にして腿をピッチリ閉じた。
「お尻もムッチリしていてて素晴らしい」
「それにしても見事なおっぱいだ。奥さんのブラウスの胸の盛り上がりを見ると、俺はもうそれだけでメロメロになってたんだ。それがこんな素晴らしい実物を見れるなんてまるで夢のようだ」
男達は裸の静子を品評するように好き勝手な事を言った。静子は三方から取り囲まれているため、どうすることも出来ない。見ないで、などと哀切的な嘆願をする事は、余計、彼らの欲情をかきたてるだけである。静子は、後ろ手に縛められた手の親指をギュッと握りしめた。たとえ親指でも力強く握り隠すことによってこの屈辱に耐えるしかなかった。
「奥さん。申し訳ないが写真を撮らせてもらいます」
そう言って男の一人がデジカメを静子に向けた。
「や、やめてー」
静子は真っ青になって身を捩った。
「奥さん。申し訳ないが、奥さんほどの美しい人のヌード姿は、素晴らしい芸術だと思います。芸術は人類の貴重な財産で、しっかり撮られ、保存され、後世に残されるべきではないでしょうか。奥さんほどの美しい容姿は奥さんだけの所有物ではなく、世の中の所有物だと思うんです」
男はそんな事を言って、裸で後ろ手に縛られて立っている静子をパシャパシャと写真に撮った。20枚位とって、やっと男は撮影をやめた。
男は、ふー、とため息をついて座り込んだ。
男達は酩酊した表情で、しばらく太腿をピッチリ閉じて立っている静子を眺めていたが、だんだん鼻息が荒くなってきて、ズボンの股間の膨らみをさすりだした。
「も、もう我慢できない」
そう言って、男の一人が膝立ちして、静子の腰に手をかけた。そして鼻先をきれいに剃られた女の所に近づけた。
「ああっ。やめてー」
見られる事は何とか覚悟できていた静子だったが、こんな事には、とても耐えられず大声で叫んで腰を引こうとした。だが男はラグビーのタックルのようにガッシリと静子の太腿をつかんでいるので静子は逃げようがない。男は鼻先を静子の女の部分にあてがってクンクンやりだした。
「ああー。いい匂いだ」
男は酩酊した表情で感嘆の声を上げた。静子は顔を真っ赤にした。全身がプルプル震えている。
「も、もうガマン出来ない」
見ていた残りの二人も立ち上がって静子の体に抱きついた。
三人は寄ってたかって、憧れの女性の体を触りまくった。
一人は念入りに胸を揉み、一人は電車の中の痴漢のように、わざといやらしく静子のムッチリした大きな尻を撫で回した。静子の前の男はピッチリ閉じ合わさった静子の太腿に無理やり手を割り込ませ、女の穴をまさぐり当てると、中指を押し入れた。静子は、
「ああー。やめてー」
と驚天動地の悲鳴を上げて激しく身を捩った。だが、どうする事も出来ない。男は淫乱な目つきで静子を見ながら、ゆっくりと女の体の中に入れた指を動かし出した。
「ああー」
静子は眉を寄せ、苦しげな表情で身悶えした。だんだん男達は興奮して鼻息を荒くしだした。
「も、もうガマンできない」
そう言って一人の男が服を脱ぎだした。シャツとズボンを脱ぎ、パンツも脱いで丸裸になった。男のマラは天狗の鼻のように激しくそそり立っていた。男は静子の体を触りながらそそり立ったマラを静子の女の部分におしつけた。他の二人も服を脱いで丸裸になった。そして、そそり立ったマラを静子の尻の割れ目や太腿におしつけた。男達の興奮は激しくなっていき、ハアハアと鼻息が荒くなりだした。男達は静子の体を触りながら、自分のそそり立った物を激しくしごきだした。
「ああー。出るー」
そう叫んで一人が射精した。それにつづいて残りの二人も、
「ああー。いくー」
と叫んで、射精した。体に溜っていたものを全部だしきると三人は虚脱したようにガックリと畳に座り込んだ。三人は、しばしハアハアと息を切らしていたが落ち着きを取り戻すとティッシュで自分のマラや畳に飛散した白濁液を拭いた。静子の体についた白濁液もきれいに拭いた。男達は、各々、自分の服を着た。静子は黙って項垂れてうつむいている。
「奥さん。ありがとう。奥さんも立ちっぱなしで疲れたでしょう」
そう言って一人が椅子を持ってきて天井の梁の縄を解いた。一人は布団を敷いた。男達は、後ろ手の静子を布団に寝かせた。静子はガックリと虚脱したように動かなかった。男達は静子の体を濡れタオルで丁寧に拭いた。
「しかし、きれいだなー」
一人が静子の体を拭きながら感嘆したように言った。
「もう、これが見納めになるのかな」
「いや。写真をたくさん撮ったじゃないか。写真で奥さんの美しい姿を見る事は出来るじゃないか」
一人が意味ありげな口調で言った。
男達は顔を見合わせてニヤリと笑った。
「奥さん。今日は最高の一日でした。どうもありがとうございました。さあ、立ってください」
男達に肩を持ち上げられて静子は立ち上がった。
「女物の服がなくて申し訳ない。これで我慢して下さい」
そう言って男は後ろ手に縛られた裸の静子にコートをはおらせた。
「おい。山田。静子さんを家に送ってやれ」
「おう」
山田は意気のいい返事をしてから静子に顔を向けた。
「さあ。静子さん。家にお送りしますよ」
そう言って山田はコートを羽織った静子の肩をつかんで、玄関に連れて行き、サンダルを履かせた。
外には静子を連れてきたライトバンがあった。
山田は車の助手席のドアを開け、静子を助手席に乗せた。
山田は助手席のドアを閉め、反対側に回ってドアを開け、運転席に乗った。
そしてエンジンをかけ静子の家に向けて車を出した。
車はすぐに静子の家についた。山田は急いで静子を降ろしコートをとり、後ろ手に縛られた裸の静子の縄尻を、前と同じように鉄門に縛りつけた。
「奥さん。今日の事はどうかご内密に・・・」
山田は、へへへ、と笑い、急いで車にもどりエンジンをかけ、逃げるように走り去った。
日が暮れてきた。
純が帰ってきた。純は静子を見つけるとニヤリと笑った。そして鉄門に繋がれている静子の後ろ手の縄尻を、鉄門からはずした。そして静子を連れて家の中に入った。純は静子を横にしてタオルを濡らして、美子の足の裏を丁寧に拭いた。そして、静子の手首の縄を解き、静子にブラジャーをつけ、パンティーを履かせた。そしてブラウスにスカートを履かせた。静子は魂のない人形のように呆然としていた。
「静子さん。どうでしたか。誰かに見られましたか。スリルがあって面白かったでしょう」静子はわっと、泣き出して純にしがみついた。
「純君。ひどい。私、もう街を歩けないわ」
静子は泣きながら言った。
「どうしたんです。誰かに見られたんですか」
純が聞いたが静子は答えない。
「わかりました。何があったか知りませんが、ちょっと静子さんには刺激が強すぎましたね。もう、あんな事はしませんから、安心して下さい」
「本当ね。本当に、あんな事もうしないでくれる」
「ええ」
「ありがとう」
その時、美子が帰ってきた。
「ただいまー」
階下から美子の元気な声が聞こえた。静子は階下に降りた。純も降りた。
「お帰りなさい。美子ちゃん」
そう言って静子は美子の頭をやさしく撫でた。日が暮れて外が暗くなった。美子は食卓についた。美子の腹がグーと鳴った。
「お母さん。夕御飯まだ?私、お腹ペコペコ」純も部屋から降りてきて食卓についた。
「ご、ごめんなさい。今日、ちょっと用事があって夕御飯つくってなかったの。出前物でいい?」
「うん」
「お寿司でいい?」
「うん。いいよ」
静子は寿司屋に電話して、江戸前を三人分、注文した。すぐに寿司屋の出前が来た。食卓に豪華な江戸前寿司がならんだ。
「いただきまーす」
美子と純は嬉しそうに言って食べ始めた。
「おいしいわね」
静子は食べながら言った。
「うん。お母さんの料理の方がおいしいけど、これもすごくおいしい」
美子は寿司を頬張りながら言った。
「そ、そうよ。私のつくる料理なんて、全然だめ。プロのつくる料理には、とてもかなわないわ」
静子は焦って言った。
「あ、あの。美子ちゃん。純君」
「なあに」
「し、しばらく夕御飯は出前で許してもらえない」
「うん。いいよ。でも、どうして」
「ご、ごめんなさい」
静子がことさらペコペコ頭を下げて謝るので、美子はそれ以上、くどく理由を聞こうとしなかった。
それから数日は夕食は出前になった。
毎日、出前の夕御飯がつづくので、黙ってはいるが美子は疑問と心配の目で母親を見た。
「お母さん。どうしたの。何かあったの」
「う、ううん。何でもないのよ。心配しないで」
静子は焦って言った。
「何かあったの。悩み事があるなら話して」
母親を見る美子の目には確信に近いものがあった。
いつまでも、夕御飯を出前で続けるわけにはいかない。美子や純を心配させる事もできない。
ついに、ある日、静子はおそるおそる商店街に行った。
静子は車の免許を持っていない。郊外に大きなスーパーがあるが歩いて行くには遠すぎる。以前、駅前に小さなスーパーがあったのだが、郊外に夜11時まで営業の大きなスーパーが出来てから、客が郊外のスーパーに移り、売り上げが伸びず、閉店してしまったのである。だから食料品を買うには、商店街に行くしかないのである。行き付けの美容院も、かかりつけの医院も、静子が教えている茶道教室も商店街の中にある。いつまでも避けつづける事は出来ない。
そういうわけで静子はおそるおそる商店街に行った。
魚屋のおやじが、静子を見つけるとニヤリと笑った。
「奥さん。この間はどうも」
静子は真っ赤になった。
「ちょっと休んでいきませんか。お茶をいれますから」
「い、いえ。いいです」
「まあ、そう固い事言わないで。裸を見せ合った仲じゃないですか」
そう言って魚屋のおやじは、静子を家に入れた。
「この間の縄で縛らせてもらいます」
そう言って魚屋のおやじは、静子を後ろ手に縛って柱につなぎ止めた。魚屋のおやじは、八百屋のおやじと、肉屋のおやじを連れてもどってきた。
「へへ。奥さん。私達はもう奥さんとは他人じゃないんですから」
と夷顔のおやじが言った。一人が縄尻を柱から解いた。三人は後ろ手に縛られて畳に座り込んでいる静子の髪を撫でたり、豊満な胸やムッチリした尻を服の上から思うさま、触った。
「ふふ。この前は丸裸だったが、こうやって服の上から触るのもいいな」
「ああ。奥さんを見る度に、一度でいいから、あの体に触ってみたい、というが激しい欲求だったからな。このシチュエーションの方がまさに夢、叶ったりだ」
一人が静子のスカートの中にそっと手を忍び込ませた。
「ああっ」
静子は思わず声を出した。指はだんだん奥に進んでいく。
「ふふ。オレはこうするのが夢だったんだ」
そう言いながら、男はわざと目的地を触れないで、見えないスカートの中で手を這い回せた。この焦らし責めに静子はいいかげん参ってしまった。もう頭が混乱して、どうなってもいいという捨て鉢な気持ちになっていた。
「も、もう。どうとでもして」
そう言って静子は畳の上に倒れ伏した。美しい黒髪がばらけ、起伏に富んだ悩ましい女の体が男達の目の前に横たわった。男達はゴクリと唾を呑み、ニヤリと笑った。
「じゃあ、もう一度、奥さんの体を網膜に焼きつかせてもらいます」
そう言って男の一人が静子の後ろ手の縄を解いた。手の拘束が解かれ自由になったが静子は目を瞑って人形のように動かない。
「さあ。奥さん。脱ぎましょうね」
そう言って男達は静子のブラウスのボタンを外していった。楽しむため、わざとゆっくりと。ブラウスを広げると豊満な乳房をピッチリと包んでいる純白のブラジャーが顕わになった。
「す、素晴らしい」
男達は息を呑んで言った。一人がそっと、静子のスカートのホックを外し、スカートをゆっくり降ろしていき、足から抜きとった。女の腰部にピッチリと貼りついた純白のパンティーが顕わになった。パンティーの後ろは静子の大きな尻にピッチリと張りつき、前は、その弾力によって、悩ましい小さな盛り上がりが出来ている。男達は、おおっ、と息を呑んで、男達の視線はそこに釘づけになった。
「す、素晴らしい」
男達はゴクリと唾を呑み込んで、しばらく我を忘れて、そこを凝視した。男達の前にはブラジャーとパンティーだけを身につけた静子が目を瞑って横たわっている。
「裸もいいが、この姿もいいな」
男達はしばらく我を忘れて、下着姿の静子を眺めた。
「おい。そろそろ下着もとろうぜ」
一人が言った。別の男がニヤリと笑った。
「静子さん。それでは下着もとらせてもらいます」
そう言って男は静子のブラジャーをとり、パンティーも降ろして足から抜きとった。丸裸になった静子を男は起こし、両手を背中に廻して手首を縛った。
「さあ。立って下さい」
言われて静子はヨロヨロと立ち上がった。男はこの前と同じように天井の梁に縄尻をかけた。
「奥さん。奥さんのために作っておきました」
そう言って一人の男が木馬を持ってきた。細めの丸木に四つの脚のついた簡単なものだった。
「静子さん。立ったままでは疲れるでしょう。これに乗って下さい」
男が促した。だが静子は躊躇ってピッチリ太腿を閉じ合わせて、乗ろうとしない。
「静子さん。木馬に乗れば恥ずかしい所が、隠せますよ」
一人がそんな揶揄をした。
「さあ。乗って下さい」
静子がなかなか乗ろうとしないので男は痺れをきらせたように強引に静子を木馬に跨がせた。
「ああっ」
静子は思わず声を出した。木馬の背は高く、足が畳に十分とどかず、かろうじてピンと脚を伸ばしきった足指の先が触れる程度だった。そのため、木馬の背がもろに静子の敏感な女の谷間の所にめり込んできたのである。確かに木馬の背には恥ずかしい所を隠す役割が多少あった。一度、乗ってしまった以上、降りるのは出来にくい。そのため静子は足を一直線にピンと伸ばし、足指の爪先で何とかバランスをとろうとした。足首がピンと伸びて、かろうじて床に触れている爪先がプルプル震えている。
「ふふ。静子さん。よく似合っていますよ」
「恥ずかしい所は木馬に隠れて見えませんよ。でもお尻の割れ目に深く食い込んでいますよ」
「敏感な所に食い込んで気持ちいいでしょう」
男達はそんな揶揄をとばした。
「美しい体が足首まで伸びきっている姿はとてもセクシーだな」
「木馬の背がお尻の割れ目に食い込んでいるのも、すごくセクシーだ」
男達は爪先立ちで木馬に跨って、一直線に体を伸ばしている静子をしげしげと眺めながら、そんな賛辞のような揶揄のような事を言った。
男達にそんな事を言われているうちに、静子の心に微妙な変化が起こり始めた。それは、怖れていたものに、逆にひきつけられてしまうような。目をそらそうとしていた怖いものの中に逆に入ってしまいたいような。そして自分の中にある嫌がりつつも引きずられるように魅せられてしまう曖昧としたものの正体を知りたいような。自分の本当の姿を知りたいような。静子は、暗く気味の悪いものでありながら、自分をひきつけている得体の知れないものに、だんだん吸い寄せられていった。静子は、もはや、それを求めずにはいられないようになっていた。その思いはどんどん激しくなっていった。もはや静子は自分をおさえることが出来なくなってしまった。
「み、見て。私の恥ずかしい姿をうんと見て」
とうとう静子は声を張り上げて叫んだ。男達はニヤリと笑った。
「ふふ。奥さん。とうとう言いましたね」
「言われずとも、しっかりと見てますよ」
男達は顔を見合わせて立ち上がった。そして、木馬に跨った爪先立ちの静子を取り巻いた。男達は静子の体を触りだした。豊満な乳房を揉んだり、柔らかい尻を撫でたり、と男達は三人で縛められた裸の静子を触りまくった。
「ああっ。いいっ」
静子はピンと足を伸ばして叫ぶように言った。
「ふふ。奥さんは、本当は、こうやって縛られて、寄ってたかって弄ばれることが嬉しいんでしょう」
そう言って男達は縛られた裸の静子を触りまくった。
数日後。
商店街に行った静子を見つけると魚屋のおやじはニヤリと笑って静子を呼び止めた。
「奥さん。ちょっと休んでいきませんか。お茶をいれますから」
静子は頬を赤らめて、「はい」と答えた。
平成21年5月27日(水)擱筆
義母と義妹