こちら滞りなく
封字で締めた手紙があなたに届くころ
だれも知らない地へ行けると思っていた
いたって変わらず鳴る改札の音が忌々しくて
安全圏にいることを思い知らされる
伸びた前髪をかきあげた瞬間が合図だよ
はみだしたリップラインをなぞって
深呼吸する
記憶と寸分たがわぬ空が恨めしいね
足取りが軽くなるのはいつも夜だった
こちら滞りなく
帰りたい家ではないけど何だかんだいまの家も好きだという話
封字で締めた手紙があなたに届くころ
だれも知らない地へ行けると思っていた
いたって変わらず鳴る改札の音が忌々しくて
安全圏にいることを思い知らされる
伸びた前髪をかきあげた瞬間が合図だよ
はみだしたリップラインをなぞって
深呼吸する
記憶と寸分たがわぬ空が恨めしいね
足取りが軽くなるのはいつも夜だった
こちら滞りなく
帰りたい家ではないけど何だかんだいまの家も好きだという話