病む鎖

病む鎖

朽ち果てた鎖の上で……


記憶は、
底知れず、
傷み止はまず。

尚また、
傷み返り、
朽ちた錆び。

腐る欲、
病んだ者、
憎の記憶。

再び此れ、
傷み返すも、
幼い手に。

史もまた、
予に瞑り、
此の鎖。

切れた輪の、
五色(ゴシキ)の鎖にて、
病む者たち。

欲満ちて、
情け病の、
傷み拭えず。

同じ史の、
黒雨再降、
民の雫に……

病む鎖

病む鎖

何故、敗戦の時と五輪が重なるのか……

  • 自由詩
  • 掌編
  • アクション
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-07-22

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