過去から私へのあかんべ

雪水 雪技

過去から私へのあかんべ
  1. crevasse
  2. 嘘つき夜空
  3. 存在の不明瞭さ
  4. 霧散
  5. 詐欺師の泣き言
  6. とめどなく流れるもの
  7. Qの行方、Aの末路
  8. judgment
  9. さようならの言葉さがして
  10. 遊泳禁止の部屋を泳ぐ
  11. ふろーと
  12. 新生のこころ
  13. 自画像はぼやけたまま
  14. 生きづらさのつぎ
  15. 子供の世界に何も見るな
  16. 壊れたく無いくせに
  17. 祈り先の所在地不明
  18. 古くさい観念から逃げて
  19. ごめんで済んだら
  20. 過去から私へのあかんべ

Twitter詩まとめ18

crevasse

かんたんなことができなくなる

もうおわりにしたくて
らくなおわりかたさがしてる

かんたんにいうひとたちがとおい

たのしそうなかいわがとおい

しにがみとだけおはなししてる

つまらないじんせいだった?
そんなことはなかったけど

いまとつぎがつながらない
このクレバスにおちていく

嘘つき夜空

嘘つき夜空がないている
嘘をついてきて生きた日々
そうするほかない私へ
もう何も言うことはない

許されない願望
認められない夢

閉じ込めたもの出してみたら

簡単に血まみれになって
私のところに帰ってきた

自由を許したはずなのに
まだ許されないでいる

嘘つき夜空がないている

存在の不明瞭さ

どこにいても
砕け散りそうな
気持ちは消えないで

きっと何かを訴えている

それが言語化できなくて

壊れた電話
打ち上げられた空き瓶
知らない国の知らない売り物

よくわからないものたちが
よくわからないままでいる

私の胸にはもう置けない
途方に暮れるだけの夜

逃げ出す場所もないまま

霧散

何にも依存できないで
くだらない日々の産物は
売り物にもならない散文だ

心臓をひっくり返しても
魂は何処にもいなかった

裏側からのぞいた体には
いつかの傷があるだけで

うらぶれてみたって
さまにもならなくて
すぐに厭になった今

寂寞の今日も夕陽が沈む

心悲しい今日と私は手を繋ぐ

詐欺師の泣き言

何処にもない
此処にあると
答えは知ってても

解法がわからなかった

簡単に答えだけ出すものに
騙されてたまるかと睨む

何にもなれない
自分が全ての起因
それも答えだけの話

何にも騙されたくない
けれども

騙されて架空のユートピアに
片道チケットで行きたいと願う

心は麻痺し始める

とめどなく流れるもの

涙で見えなくなる
私の個人的細胞分裂

涙流しても
滞る精神のアメーバ

揺るぎないものが
大きく揺らぐ夜にも

魂だけは声を枯らした

情けない一生は
ドライフラワー

時を止めても
涙は止まらない

Qの行方、Aの末路

Qは即ちエンド、アンドは無い
Aの無いQたちが八重垣こえて
雲間を目指して飛んでいった

何処かへ転がるAは
風に吹かれ車に轢かれ
誰もAだと認めなかった

これは真偽不明の事象
しかし自然現象であり
いずれ自然淘汰される私

言い尽くせないこと
石垣のように沈黙
風の音は静か過ぎた

judgment

自己主張できない私の
唯一建設的な方法は
認められないもの

自己主張できない私の
唯一の主張方法は
破壊的で破滅的な生き方

お行儀よくすることばかり
頭を埋めていくこと

不機嫌な自我を消すこと
そうして他者をジャッジする

自由な人間を憎んだ
遊べる人間を恨んだ

そんな自分さえ埋めた

さようならの言葉さがして

あと何日だろう
命が続く日数 
小鳥の鳴き声は
いつになく
あざやかだ

重苦しい部屋の空気
私の心臓を
圧迫していく
そのまま潰してくれれば
少しは楽になるかな
空っぽの器になる
だから何が大事かよくわからない

心臓は重苦しい
薬は助けてくれない
幻想に食い潰されたい
現実にさようなら

遊泳禁止の部屋を泳ぐ

浮遊する空間の中
お魚は私だった

空気の中を泳ぐ
潰れた器を俯瞰する

褒められた時代に
しがみついていた

悲しい人間の末路
鳥瞰図にして表す

上から見ればわかりやすい

地上にいる時
苦しみ喘いだ日々

それでも決断したのなら
お前の勝ちだよ

魚は天井を泳ぐ

この部屋、遊泳禁止だよ

ふろーと

白く浮かぶ体に
醜い模様が浮かぶ
そうして暗い考えが浮かぶ

浮世のどこに居場所があるのだろう

吐き出したもの
理解されないもの
胃酸で満ちている今朝

吐き出した今朝
止まらない心臓
ただ呼吸する体

感謝を忘れるなと
背中を蹴る影の私

何もかもに感謝してる

こんな体すら
生きてるから

新生のこころ

私は最近生まれたのだと思う

こんな弱い人間が
私なわけがなくて

私は最近生まれたのだと思う

こんな怯えた心が
私のものなわけがなくて

私は最近生まれたのだと思う

処世術を全部棄てた
私がそんな愚かなわけがなくて

それなら、
どんな子に育つだろう

死にたがる声が
破裂する日まで

自画像はぼやけたまま

楽しかったこと
悔しかったこと
生きていたこと

羅列してみたら
モザイクアート
これは自画像かな

こんなにきれいに
並べられるものなら
人生も悪く無いって
思えませんか?

そんな白い囁きが
暗く重たい精神に
入り込んでくる

いい悪いはもういい

ただ嘘が嫌いになった
ただ演じたくなった

生きづらさのつぎ

専門用語に居場所を見つけられたなら
よかったことだと思うよ

私はどれに当てはめても
楽にはならなかった

生きづらさの理由なんて
薄々わかっていたこと

私がそうしたから私が死にそう

誰かの所為に出来てた頃は
楽だった気がしている

鎧を脱いだら楽になれると
そう思い込んで私は選んだ

子供の世界に何も見るな

悲しい折り鶴は舞う
涙を浮かべて舞っている

その理由をみんな知らない
ただ千代紙を破いて遊んでる

ビー玉は転がる
アスファルトの上

叫び声は届かないまま
ただみんな面白く砕いて遊ぶ

寂しい夕方の留守番は
怖い妄想だけが膨らむ

終わりは鍵が開く音
私にはもう聞こえない鍵の音

壊れたく無いくせに

どこに居ても
安らげない

布団の中も
夢の中も
台所も
冷蔵庫にも

どこにも安らぎなどなかった

胃がふくらんで
ぱあんと破裂したら

カケラひとつも
残さずに

最期はきれいに
片付けてから

私は終わる
文字列は終わる

そうして
何かを有り難がって
決壊する日まで
笑っている元通りに

祈り先の所在地不明

何に祈ろうか
赤くなる空に
風船が飛んでいく

いつもふらふら飛んでいく
ヘリウムガスのそういうとこ
みんなもっと好きになってほしい

私はヘリウムガスに祈った
あなたがもっと愛されますように

風船は破裂して
囲むものが無く
所在不明になる

私は祈る先を見失い
手を合わせて立ち尽くす

古くさい観念から逃げて

終われるものなら終わりたい
追うものは追われるものに勝る

そんな世界はもう厭だ

私は私の世界を私一つで完結させる

それはとても苦しいことです
生きてるのか死んでるのか
もっと曖昧になる気がします

私の世界はなんでしょう
青写真燃やしたのは私

何になりたいのか
作文燃やしたのも私

ごめんで済んだら

夢見る力を失っても
この手は未だ動いてる

叙情が戻らぬ日々の中
帰らぬ日々の悪夢に苦しむ

それでもなお
何を書いているのだろう

ぬるま湯みたいな言葉を並べて

私は私を救うために
何ができるというのか

私への贖罪を私は受け取らない

痛みだけが在る

それはいつもそばにあった私由来の

過去から私へのあかんべ

思ったことを言ったら
仲間外れは早かった

だから黙ることにした
それでも友達は脆いから

だから一人でいることにした

たくさんの雪辱への
復讐だけの十代

社会での承認のため
私を殺した二十代

何から謝ろう
もう口を聞いてくれない

心象の窓だけで繋がる

今の苦しみは過去からのあかんべ

過去から私へのあかんべ

過去から私へのあかんべ

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-07-22

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