Brand new day

雪水 雪技

Brand new day
  1. 溶け出した形
  2. 課題
  3. 動機
  4. 白白
  5. 吐露
  6. 水脈
  7. 言の葉永久機関
  8. 空想ドライブ
  9. 満たせ
  10. emotional
  11. NO‼︎
  12. sympathy
  13. 静寂の洞窟を夢見る
  14. 独楽
  15. 縋り付く夏
  16. 光明の在処
  17. 夏の図書室はオレンジ
  18. trip
  19. 丸を描いて
  20. Brand new day

Twitter詩まとめ16

溶け出した形

まごころは搾取され
素直さは疎まれて
理想主義者の
いい子ちゃん

それは私
だった影

レッテル通りに生きた
求められる形になるのは
楽だったけど

ある日真っ暗になった
完全に見失った日に
泣き崩れた

壊れたまま
物語の続行
もう嘘はつけなかった

消失した良い子
残された影との対話

課題

狂う為のリズム不足
音の無い心象の窓辺

蜃気楼も見えない
幻も終わりそうな

私の嫌いな世界が
私をまだ苦しめる

私を汚した煤が
また追いかける

何処までも
同じ課題が
積み重なる

成長はない
嘘ばかり

人のためになんて
それは本当だった?

今頃刺しに来ないで、
なんて虫がいいかな

動機

開いていく傷口
まだ残っていた
暗く重い感傷

いい思い出だけ
集め暮らしてた

素敵な瓶を集め
飾り棚をつくる

ここはいいよ

良かったことしか
思い出さない世界

未来なんてないから
前進を捨て去るなら

ここで死を待つ暮らし

それは出来ない
それはどうして

苦しいのに
どうして
進むの?

白白

抒情は干潮の時刻
剥き出しの自我が
白白とあらわれる

あの日は寂しかったね
あの日はつらかったね
あの日は苦しかったね

あの頃はよかったね
よかったことのある
人生でよかったね

酷い三文芝居みたいだね

だけど

それで生きられるのなら
また笑えるのなら

今は何も見えなくても構わない

吐露

苦しいものは
吐き出してしまおう
それは、毒であるから

私を蝕む
私を腐らせる

拙い言葉でもいい
抒情も詩情も許すよ

吐き出さねばならない

ああ、清々しい瞬間を
過ぎ去りし日々を受け入れ
私自身を抱きしめていよう

強くあろうとした
闘いの日々を讃え
ここまで生き抜いた
私を抱きしめて

水脈

フキの下で出会う
小人とおしゃべり

水脈の音が聞こえる
豊かな水源が近くに

雨の匂い
鈍い頭痛

草木の匂い
生命活動の
季節の合間

一閃

いつかの記憶
縁側で飲んだ
サイダーの味

青空は記憶する
草原は思い出す

私は書き記す
瞬間の光芒
精神の躍動

言の葉永久機関

私は言の葉の永久機関になろう

私が失くしてきた私の再生
或いは新たなる自我の創造

なんだってよかった

叙情が干上がる日にも
感情だけは動いている
この目、この手は動く

だから永遠に書き続けられる

「私は死ぬまで詩を書きます」

どんな生涯でも愛する為に
いつでも私も抱きしめる為に

空想ドライブ

太陽が昇るから
地図をひろげる

今日は何処に行こう

頭の中にだけある
知らない筈の国へ
ドライブしてみたい

その国であらゆる色彩を見よう
そうしてどんな匂いをかごうか

見たこともない料理
見たこともない衣装
知らない言語に
知らない音楽

空想が現実を超える瞬間
心はずっと踊っている

満たせ

滅びぬものがあるのなら
今日放った言葉たち

良くも悪くも
永遠に回転する

天に映された
私の刻印は光る

今日降った雨
昨日降った光

地に満ちる
天に放った
言霊たち

あたたかいか
さむいのか

気温すら
私の反映

私を満たし
私で満たせ

地上の有言実行者
天界の無限執行人

emotional

白紙の上で
いつかの童謡
震える声で
歌った夕暮れ

さみしい時刻に
落書きした机
コンパスの針
そのつめたさ

色付きの砂の瓶
思い出と夢が混在
水族館は薄暗く
悪天候の日は亀に乗る

記憶はさざなみ
ホワイトノイズの安らぎ
私にだけ見えていた景色

心に乱反射するエモーショナル

NO‼︎

嫌です
私は黙らない

嫌です
私は割り切らない

嫌です
私は傷付かない

嫌です
私は察しない

嫌です
私は気付かない

嫌です
私は同意しない

嫌です
私は共感しない

嫌です
私は集わない

嫌です
私は止まらない

嫌です
私は信じない

嫌です
私は囚われない

嫌です
私は省みない

sympathy

しんりんのおと
しんとするりずむ

しんしんふる
しんこうはしろい

しんらばんしょう
しんなるものたち

しんじてください
しんぴはめのまえ

しんぼりっくなことのは
しんぱしーははきゅうする

静寂の洞窟を夢見る

白にうつした影絵たち
喜んで遊んだ影の動物
此処は静かな洞窟の中

泉の中から光る柱

お城に向かって稲妻走る
騎士は馬を休ませて
暗雲見送り旅に出た

青天の霹靂に
お姫様は歓喜する
狂った姫君の舞踏会

饗応するマダムたち 
男爵は椅子から転げ落ち
あの静かな洞窟を夢に見た

独楽

まるくまわるこま
こまはまわるまるく

ほらちきゅうと
しんくろ してゆく

いんりょくは
ほかのほしから

わたしをひっぱる
つれてってくれる

やさしい て 

ほらほしはひかる
ほのかなひかり
ほたるとひかる

かみなりはなる
ぴしゃりとしかる

わたしをあいせよ
そうおしえてくれたね

縋り付く夏

秘密の空洞を
触ろうとして
空を切る腕は
白く光っている

此処にないものを
考える ルーティン化して

今に心を置けない
何処かに旅立つ心
胸に空いた空洞は
夏の風を通してる

カ行の音は心地よく
かきくけこは夏に咲く
心を失くしたふりをして
風鈴の音に騙されつづけ
永遠にならない今に縋る

光明の在処

くつをとばした
ブランコにゆられ
笑いながらゆれていた

何か見えていたみたいに

私たちは毎日笑って
日が暮れるまで愉快で
生命力にみちあふれていた

何か見えていたみたいに

傷付けば勝ちの世界
不幸自慢大会
可哀相合戦

何も見えなくなったみたいに

それでも、

光明は真後ろにて

夏の図書室はオレンジ

夏の図書室に
オレンジ色の背表紙並ぶ

この夏のかんしょう
こころつらぬく物語

胸に刺さって動けない
夏の夕暮れを切なくさせた

それは物語の効用

夏に七不思議は起こらない
夏に特別なものは何もない

四季は平等

それは物語の効用

この指決めたタイトル

吸い込まれるように

本棚から

trip

缶詰開けたら
記憶が飛んだ

甘いジュース
溢れたシンク

みかんをたべる

つやつやして
よそよそしく

甘ったるさは
遠い日の事象

いつのことだろう
あってないような
何かを想った日々

缶詰を開けたのは
息苦しそうだったから

何かを助けて
自分を助ける

缶詰に話しかけたら
そろそろお終い

丸を描いて

約束された
リングの完成
輪廻転生の末に

大きな丸は
星々を囲む

ひとつの意識は
みんなの意識に

輪郭を求めた現世
分離は曖昧な源泉

有機体のレーゾンデートル
時雨に泣いたカマキリたち

あの電柱まで競走した帰り道
電話と瓦礫の恋敵

無意味さを繋いで
サーバーダウン
意識の熱病

Brand new day

舞台の上で
ひとつの春

それは青と白の照明の下

傷付いた季節
繰り返したり

無意味な台詞
報われない物語

寂しいまま
目を覚まして

反芻して
ダイジェスト

やはり
意味なき

芝居の末路は孤独

朝日はひとつの
カーテンコール

おはよう
そして
私がはじまる

Brand new day

Brand new day

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-07-20

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