老人とテニスと二人の女

浅野浩二

あるテニススクールである。どこのテニススクールでもそうだが、ここでは週一回の、ある曜日の、ある時間に、ある特定のコーチについてレッスンを受けることになっていた。週一回で、それを二ヶ月だから合計8回のレッスンである。勿論、何かの用事で、受けれない日が出来てしまったら、振り替えで、他の曜日にレッスンを受ける事が出来る。
京子は、明るい元気なテニス好きな女である。アパートで一人暮らしの大学二年生である。
彼女は性格が明るいので、スクールに入ると直ぐにスクールの全ての生徒と友達になった。晴れわたった青空の元、太陽の日差しを受けながら、心地良い汗をかいてするテニスは、最高の快感だった。
ある時、一人の老人が、そのテニススクールの、京子のクラスに入ってきた。体がヨボヨボで、見るからに、運動など無縁の人生を送ってきた、体力の無さそうな老人だった。元気なコーチは、クラスの皆に老人を紹介した。
「皆さん。新しく入った生徒さんを紹介します。根暗太郎さんです」
コーチはそう言って老人の肩をポンと叩いた。
「ね、根暗太郎です。よろしくお願い致します」
コーチに紹介されて、老人はオドオドと挨拶した。
「私は佐藤京子といいます。よろしく」
老人の隣にいた京子が天真爛漫な笑顔で老人にペコリと頭を下げて挨拶した。レッスンが始まった。老人はテニスは、全く初めてのようで、ストロークもボレーも全然、振り遅れで、空振り、か、ネットかオーバーのどれかだった。その度に老人は、
「すまんのう。すまんのう」
と謝りつづけた。コーチもやれやれといった様子である。見かねたコーチは、大きな声で京子に声を掛けた。
「おーい。京子さん。すまないが根暗さんにテニスの基本を教えてやってくれないか。方法は君にまかせるよ」
コーチとスピードの速いラリーをしていた京子は、ニコッと笑って、
「はい。わかりました」
と答えた。京子は老人の元にパタパタと小走りに駆けて行った。老人は、おどおどしている。
「おじいさん。テニスは初めて?」
「あ、ああ。そうじゃけん」
「じゃあ、私が基本を教えてあげるわ」
「すまんのう。よろしゅうお願いつかわっされ」
そう言って老人は、ペコペコと卑屈に頭を下げた。
「おじいさん。ラケットの握り方は知ってる?」
「い、いや。知らん」
「じゃあ、まずラケットの握り方を、教えるわ」
そう言って京子は、ラケットを体の正面に立てた。
「さあ。おじいさんもやって」
言われて老人も、ラケットを体の正面に立てた。
「次はラケットの面に掌を当てて」
そう言って京子はラケットの面に瑞々しい繊細な指を大きく開いて掌をラケットに当てた。小指には、お洒落な指輪がはまっていた。老人も京子と同じように、干乾びた皺だらけの掌をラケットに当てた。
「そうそう。それで、そのまま手を下の方に下ろしていってグリップを握って」
京子は、ラケットに当てた手を、下ろしていってグリップを握った。老人も、京子の真似をして、手を下ろしていってグリップを握った。
「そう。それでいいわ。これをイースタングリップといって、フォアハンドストロークを打つ時の握り方なの」
「ああ。なるほどのう」
老人は皺だらけの顔をほころばせて納得したように言った。京子はニコッと笑った。
「おじいさん。じゃあ、少し打ち合いましょう」
そう言って京子は、パタパタと小走りに、ネットを越えて、ネットを挟んで老人と向き合った。
「じゃあ、おじいさん。いくわよ。ラケットを早目に引いて、下から掬い上げるようにして打って」
そう言って京子は、ポーンと山なりのゆっくりした球を打った。老人は、急いでボールの方に走って、ワンバウンドしたボールを打ち返そうと、あわてて、ラケットを引いて振った。だが、ボールに近づき過ぎてしまい、その上、振り遅れてしまったため、空振りになってしまった。
「すまん。すまん。お嬢さん」
老人は卑屈に何度もペコペコと頭を下げた。
「いいのよ。気にしないで。おじいさん」
京子は老人を優しく慰めた。そして、籠からボールをとった。老人は、極度の緊張から体がガチガチだった。
「おじいさん。緊張しないで、もっとリラックスして」
京子が、そう言うと老人の体の強張りは少し軽減した。
「はい」
京子は、ポーンと、さっきよりもっと、やさしい山なりのボールを出した。老人は、ミスしてはいけない、という思いでいっぱいだったのだろう。慎重にそーとラケットを振って、ワンバウンドしたボールに当てた。ボールはラケットに上手く当たり、ネットを越えた。
「うまい。うまい。それでいいのよ。おじいさん」
京子は小学生を誉めるような口調で、誉めて、戻ってきたボールを、ポンと当てて返した。京子がやさしいボールを返したので老人は今度もまたボールに当てる事に成功した。
「うまい。うまい」
京子はまた幼稚園児を誉めるような口調で誉めた。ラケットを持っていなかったら手を叩いていただろう。だが、老人はちょっと力みすぎたのだろう。ボールは京子の頭上を高く超えた。京子は猛ダッシュして、ボールを追いかけて、打ち返した。少し速めの返球だったが、老人は、京子とのラリーを続けたい思いで一杯だったのだろう。またしても老人は打ち返した。
「うまいわ。おじいさん」
京子は、また誉めて、返球した。たまにネットする時もあったが、老人は、ぎこちないフォームながら京子とのミニラリーが続くようになった。ネットを越せば、かなり遠くにボールが行っても、京子は全速力で走って、ボールを打ち返した。
「よーし。時間も少なくなってきたから一試合するとするか」
隣で、生徒とスマッシュの練習を指導していたコーチが、大きな声で言った。わらわらと生徒四人がコーチの元に集まってきた。老人も、急いでコーチの元に行った。
「よーし。ちょうど男二人に女二人だから、ミックスダブルスとするか」
コーチは朗らかな口調で言った。
「じゃあ。ジャンケンでペアを決めよう」
コーチに言われて、男二人と女二人はジャンケンをした。京子と老人が勝ってペアになることになった。
「よろしくね。おじいさん」
京子は微笑んでペコリと老人に頭を下げた。
「よ、よろしゅう」
老人は照れて顔を真っ赤にしながら、たどたどしい口調で京子に挨拶した。相手のペアは順子と、若い青年だった。
「ふふ。京子。負けないわよ」
順子が不敵な口調で笑って言って、ラケットの上を地面につけて、グリップを独楽のようにクルクルッと回した。ラケットはクルクルッと独楽のように回ってパタリと地面に倒れた。
「フィッチ」
順子が言った。
「スムース」
京子が元気に答えた。順子が地面のラケットを拾って、グリップの頭を見た。
「やったー。ラフよ」
順子が喜んで言った。
「じゃあ、サービスにするわ」
順子が京子を見て言った。4人はそれぞれの位置についた。順子がサービスで、京子がレシーブについた。老人は、どこにつけばいいのか、わからないといった様子でウロウロしている。
「おじいさーん」
京子が呼んだ。京子に呼ばれて老人は京子の方を見た。
「おじいさん。おじいさんはネット前で構えてて」
京子に言われて老人は、ネット前で構えた。
「いくわよー。京子。今日は負けないわよ」
順子は、高いトスを上げてスピンのかかった猛烈に速いサービスを打った。順子は猛スピートのサービスが得意だった。ボールは猛スピードでコートに入った。普通の人だったら、手も出せないサービスエースになってしまっただろう。しかし京子は打ち返した。だが、打ち返すのがやっとで、オーバーしてしまった。
「15-0」
コーチがカウントした。老人はテニスのルールがわからないと見えてウロウロしている。
「おじいさん。今度は、おじいさんがレシーブなの。後ろの線の所までさがって」
京子に言われて老人はベーススラインまでさがった。順子は、横にずれて、余裕の表情でポンポンと数回、ラケットでボールを地面にバウンドさせた。順子は一瞬、ニヤッと意地悪く笑った。順子はボールをトスアップすると、力の限りのスイングをした。猛スピードのボールが老人に飛んで行った。
「あわわっ」
老人はラケットを引く事すら出来なかった。ワンバウンドしたボールは老人の顔を直撃し、老人は尻餅をついた。
「大丈夫?おじいさん」
京子が倒れた老人に駆け寄った。
「だ、大丈夫じゃよ。すまんの。お嬢さん」
老人は京子にペコペコ頭を下げた。京子が、むくれた顔を順子に向けた。
「ちょっとー。順子。相手は、初心者なのよ。少しは手加減してあげようって優しさは、あなたには無いの?」
順子は冷ややかに微笑した。
「ふふ。京子。甘いわ。勝負は情け無用よ」
その時、枯れ木のようなヨボヨボの老人が立ち上がった。そして京子に顔を向けた。
「いいんじゃ。いいんじゃ。わしなんかに構わず、自由にやっておくれ。しかし迷惑をかけてしまってすまんの。お嬢さん」
老人は卑屈にペコペコ謝った。京子はネットの向こうの順子を憤りの目で見た。
「わかったわ。順子。あなたの人格が。それなら私も手加減しないからね」
順子は、したり顔で横に移動した。
「30-0」
コーチがカウントした。老人は、ベーススラインに仁王立ちした。京子に迷惑をかけないようにと必死なのだろう。
「おじいさん。今度は私がレシーブを受けるの。おじいさんは、さっきのように前に行って。レシーブの時はね、前後に移動するの」
言われて老人は、サービスラインに急いで、駆け足で行った。そして、今度は、ミスしてなるのもかというような気構えで、ラケットを構えた。京子も手に汗握る緊張感で順子のサービスに対して構えた。順子は、余裕の表情でポンポンとラケットでボールを地面に数回バウンドさせた後、ボールを青空の中にトスアップした。ビシーン。猛スピードのサーブがネットを越え、ワンバウンドした。京子は素早い体の回転で、コンパクトにボールにラケットを当てた。ゆっくりしたボールが順子の方のコートに入った。順子は、ニヤリと笑ってクロスではなく、ストレートで老人に猛スピードのボールを打ち返した。
「ああっ」
ちょうど、老人の正面だったので、老人はフォアで打ったらいいのか、バックで打ったらいいのか、分からず、あたふたした。老人の顔に猛スピードのボールが当たって、またも老人は、尻餅をついた。
「じゅ、順子。あ、あなたって人は。相手は、今日、はじめてテニスをした、年齢のいった、おじいさんなのよ」
京子はブルブル震える怒りの拳を握りしめて、順子に言った。だが、順子は黙ったまま余裕の表情で、横に移動した。
「い、いいんじゃ。いいんじゃ。わしが悪いんじゃ。迷惑かけてすまんのう」
そう言って老人は、よっこらしょ、と立ち上がった。
「40-0」
コーチがカウントした。今度は老人がレシーブの番である。老人は、ベースラインにさがった。京子は前衛にネットの前に出た。順子は、ツンとすました顔で横に移動し、ポンポンと数回ラケットでボールを地面に叩いた後、おもむろに構え、ボールをトスアップして、ラケットをビュッと勢いよく振った。ビシッ。ボールは時速180kmを越えるスピードでコートに入った。
「あわわっ」
老人はラケットを引く事すら出来なかった。ワンバウンドしたボールは、またも老人の顔に直撃し、老人はステンと尻餅をついた。
「ゲーム。よし。時間もなくなってきたからこのくらいにしよう」
コーチが言った。京子は倒れている老人の所に行った。老人の眼窩には、ボールが当たった跡が赤く腫れていた。
「おじいさん。大丈夫?」
京子はしゃがみ込んで、老人を抱き起こした。
「大丈夫じゃ。大丈夫じゃ。すまんのう。迷惑かけてしもうて」
老人は京子に支えられながらヨロヨロと立ち上がった。
さっそく次のクラスの生徒達がコートに入りだした。

順子と青年は、談笑しながらスクールの建物に向かっていた。老人もヨロヨロとスクールのクラブハウスに向かった。
順子は女子更衣室に、青年と老人は、男子更衣室に、入った。京子は、アパートでテニスウェアに着替えて、スクールに通っていたので、更衣室は使っていなかった。貴重品とスポーツドリンクの入ったバッグをコートの隅に置いていた。京子は、外のベンチで三人が出てくるのを待った。しばしして順子と青年が、普段着に着替えて出てきた。
「やあ。京子。おまたせー」
スポーツドリンクを飲みながら順子が、京子に呼びかけた。
「おじいさんは?」
京子が聞いた。
「まだ中で着替えてるわよ」
順子が素っ気なく答えた。
「順子。あんな、おじいさんに、どうして手加減してあげなかったの?」
京子は厳しい口調で問い詰めた。
「だってー。あんなダサい、おじいさん。ウザッたいじゃない。下手な人とやると調子、狂っちゃうでしょ」
順子はニヤニヤ笑いながらペロッと舌を出した。
「順子。あなったって、そんな人だったのね」
京子は、怒りに拳を震わせて、怒鳴るように言った。
「京子。お腹へったわね。デニーズに寄ってかない?」
順子が言った。順子と京子と青年は、テニスの後、近くのデニーズに寄って、一緒に昼御飯を食べる事がよくあった。
その時、老人がクラブハウスから出てきた。京子と目が合うと、恥ずかしそうに視線をそらして俯いて、そそくさと帰ろうとした。
「待って。おじいさん」
京子が老人を呼び止めると、老人は呪縛にかかったように立ち止まった。
「ねえ。おじいさん。これから4人で一緒にお食事しませんか?」
老人は卑屈な顔を上げて、三人を見回した。
「わ、わしはいい。遠慮する。用事もあるでの」
老人は卑屈な口調で言った。
「そんな事いわないで行きましょうよ」
京子はまた熱心に誘った。だが老人は手を振った。
「い、いや。わしみたいな年寄りがおったら、むさくるしいじゃろう。皆に迷惑はかけたくはないて」
「そんな事ないわ。おじいさんの昔話、私、聞きたいわ」
京子は執拗に老人に参加を求めた。だが、老人は、手を振って頑なに断わった。
「ほら。京子。おじいさんもああ言ってる事だし、三人で行きましょうよ」
順子が言った。京子はキッと鋭い目つきで順子をにらんだ。そして優しい瞳を老人に向けた。
「おじいさん。家は何処?」
「家は××町じゃよ」
「私も××町のスーパーで買い物したいから、途中まで車で一緒に行きましょう」
「い、いや。ダメじゃよ」
「どうして?」
「わしは車を持ってないんじゃよ」
「ええっ?」
京子は、驚いて声を上げた。
「じゃあ、どうやって、ここまで来たの?」
「バ、バスじゃよ」
「ええー」
京子は、また驚嘆の声を上げた。京子はしばし思案げな顔つきで老人と二人を見つめたが、慇懃な口調で老人に言った。
「あ、あの。おじいさん。よかったら私が車で家まで送るわ。ここはバスの本数が少ないし、暑い中を待つのは大変だわ。どう?」
京子は老人を覗き込むように言った。
「あ、ありがとう。で、でも。い、いいんかね」
老人は、オドオドした口調で聞いた。
「いいわよ。大歓迎だわ」
京子は歓喜に満ちた口調で言った。そして順子に視線を向けた。
「私はおじいさんを家まで送るから食事は一緒に出来ないわ」
「わかったわ。京子。よかったじゃない。素敵な恋人が出来て」
順子は、そんな皮肉めいた冷やかしを言った。
「じゃあ、○君。今日は二人で食事しましょう」
順子は、青年に言った。
「その後、またアレをして、たっぷり楽しみましょう」
順子が思わせ振りに青年にウインクした。
「ええ」
青年もニヤリと笑った。4人は駐車場に向かって歩き出した。
「じゃあ、今日はこれでお別れね。またね。京子」
順子は、そう言うと、赤いスポーツカーに青年を乗せて、車を出した。京子と老人が残された。
「じゃあ、おじいさん。家まで送るわ。さあ、乗って」
そう言って京子は車の助手席のドアを開けた。
「す、すまんのう。お嬢さん」
老人はオドオドした様子で助手席に乗った。京子は運転席に乗って、エンジンをかけた。
「じゃあ、行くわよー」
京子は元気よく言ってアクセルペダルを踏んだ。京子は、恋人を乗せたようなウキウキした気分だった。老人は新品の××のラケットとスポーツバッグを大切そうに膝の上に乗せていた。
「おじいさん。そのラケットは、どこで買ったの?」
京子は隣の老人に話しかけた。
「こ、これかね。これはテニススクールの人が親切にも選んでくれたんじゃ」
老人は答えた。それはプロのトッププレーヤーが使っている5万円のラケットだった。
京子は思った。
『テニススクールの人も不親切だわ。まだテニスを始めたばかりの人に、そんな高額なラケットを勧めるなんて。スーパーのスポーツ用品売り場では、3千円のラケットもあるというのに』
老人の案内で京子は、老人の家に着いた。周りに人気のない、寂しい一軒家だった。
「あ、ありがとうのう。お嬢さん」
老人は車から降りるとヘドモドしなから、何度も頭を下げて礼を言った。
「いえ。何でもないわ。気にしないで」
京子はニコッと笑って言った。
「あ、あの。お嬢さん」
老人は顔を真っ赤にして言った。
「なあに?」
京子は嬉しそうに聞き返した。老人は、自分から話しかけておきながら、言いにくい事なのだろう。しばし顔を真っ赤にして、言おうかどうか、しばし迷っていたが、卑屈に蚊の泣くような声を震わせて、吃り吃り言った。
「お、お嬢さん。あ、ありがとう。お、お礼に、お茶でも飲んでいかんかね?」
老人は言って真っ赤になった。
「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えて、お邪魔させて頂くわ」
京子は満面の笑顔で答えた。京子は車を降りて老人と一緒に家に入った。

   ☆   ☆   ☆

老人の家は古い日本家屋だった。京子は床の間に案内された。京子は大きな座卓の前に、礼儀正しく足を畳んで正座した。
「今、お茶を持ってくるけん。ちょっと、待っていておくれ」
そう言って老人は部屋を出て行った。床板には、「法為有法。限為有限」と、意味の分からない文の書かれた掛軸がかかっていた。しんと静まり返っていて人がいる気配が感じられない。しばしして老人が戻ってきた。盆に、茶と菓子を持って。老人は、盆を机の上に置くと、照れくさそうに座った。老人は、茶を入れて京子にすすめた。
「粗茶で口に合うかどうか分からんが、飲んでおくんなされ」
京子は、
「はい」
と返事して、茶を飲んだ。
「正座は足が疲れるじゃろ。くつろぎんしゃれ」
礼儀正しく正座している京子を慮って、老人が言った。京子はニコッと笑って、足を崩して、横座りになった。
「おじいさん。今日はごめんなさいね。順子が、あんな事したり、言ったりして。厳しく注意しておくわ」
自分がしたわけではないのに、友達のよしみで京子は順子の意地悪を老人に詫びた。
「いや。わしの方が悪いんじゃよ。あんたが、謝ることはないて。皆に迷惑かけてしもうて、本当に申し訳ない」
老人は卑屈にペコペコ頭を下げた。京子は老人のあまりの卑屈な態度をかわいそうに思った。京子は、あたりをキョロキョロ見回した。
「あ、あの。おじいさん。差し出がましい事を聞くのは申し訳ありませんが、奥さんは、買い物か何かで、出かけているのでしょうか?」
老人は俯いて黙っている。
「あ。ご、ごめんなさい。差し出がましい事を聞いてしまって」
京子は、老人がどういう境遇なのか、わからないのに、好奇心から聞いてしまった失礼を謝った。それに対し老人は、寛容に答えた。
「いいんじゃよ。わしは一人暮らしじゃ。昔は女房もいたが、性格が合わんかったけに、離婚してしもうたんじゃ。その別れた女房も5年前に死んでしもうた」
そう言って老人は茶を啜った。
「ご、ごめんなさい。おじいさん。言いたくない事を無理やり聞いてしまって」
京子はペコリと頭を下げた。
「いいんじゃよ」
老人は慰めるように言った。
「そ、それで・・・」
と京子は言いかけて、あわてて口をつぐんだ。老人は、京子が質問しようとした察したかのように、ニッコリ笑った。
「聞きたいのは、子供がいるか、どうかじゃろ」
老人は機先を制するように言った。京子の顔が少し赤くなった。老人は納得したように話し出した。
「わしには娘が一人おるんじゃ。もう20歳になる。しかし、こいつは、子供の頃からチャランポランでの。学校を出ても、就職もせず、遊んでばかりいて、どこに住んでいるやら。音沙汰なしじゃ」
そう言って老人はおもむろに茶を啜った。
「そうだったんですか。根掘り葉掘り、言いたくない事を聞いてしまって申し訳ありません」
京子はペコリと頭を下げた。
「いや。いいんじゃよ」
老人は慰めるように手を振った。
「あ、あの。また失礼な事をきいても、いいでしょうか」
「ああ。いいよ。何でも遠慮せず聞きんしゃい」
「あ、あの。どうしてテニスを始めようと思ったんですか?」
京子はちょっと、不躾な言い方をしてしまったと後悔して赤面した。老人はいなすように笑った。
「それはじゃの。一人というのは、さびしいもんじゃから。わしには趣味もないし、テニスでも趣味にしようかと思ってのう。体力も衰えているから体を動かそうとも思っての」
そう言って老人は茶を飲んで、ふーとため息をついて一呼吸おいた。
「しかし、今日、やってみて、やはり無理だと感じたわ。やめようと思う」
老人は寂しそうに言って俯いた。
「そんな。おじいさん。やめないで」
京子は熱心に訴えた。
「おじいさん。はじめは誰だって出来ないわ。でも、さっき、私と二人でミニラリーしたでしょ。初めてなのに、短時間で、どんどん上手くなったんで、私、びっくりしちゃったわ。試合では負けちゃったけど、順子はもう、三年もテニスをしている上級者だから負けるのは当たり前だわ。順子も、初心者に対して思いやりがないわ。少し手加減、するよう注意しとくわ」
京子はつづけさざまに熱弁をふるった。
「いや。いいんじゃ。若い者は思い切りやりたいじゃろ。それを、わしが邪魔してはわるいわ」
そう言って老人は手を振った。
「じゃあ、スクールの後、私とコートを借りてやりましょう。丁寧に教えてあげるわ」
「いいんかね。わしみたいな下手糞とやっても面白くないじゃろ」
「そんなことないわ。私も、いつか、アルバイトでコーチになりたいとまで思ってるの。絶対、上手くしてあげるわ。上手くなったら、また今日のペアのダブルスの試合で順子を負かしてやりましょう」
何としても老人を引き止めようと京子は熱弁をふるった。老人はしばし黙って目を瞑り、腕組みをしていたが、おもむろに目を開いた。
「わかったわ。あんたが、そこまで熱心に勧めてくれるのなら、その好意を無視するのは失礼じゃ。テニスはつづけるわ」
「本当。よかったわ。嬉しい」
京子は欣喜雀躍とした口調で言って老人の手を握った。

京子は和菓子を食べて、茶をゴクゴクと全部、飲んだ。時計を見ると、もう5時だった。京子は、ふと、老人の食生活は、どうなっているのか、気になった。
「おじいさん。お食事はどうしてるの?」
京子が聞いた。
「わしは料理は作れんし、面倒がり屋じゃけん。コンビニの弁当やカップラーメンだけじゃよ」
「あ、あの。おじいさん」
「なんじゃね」
「台所みても、いいでしょうか」
「ああ。いいとも」
老人が許可したので、京子は床の間を出て、台所へ行ってみた。料理がされている気配がない。ステンレスは、埃をかぶっており、流しには、食べ終わったカップラーメンの容器と、缶ビールの空き缶が、積み重なっていた。何かを温めるために使ったと思われる水の入った鍋が、ガス焜炉の上にのっている。流しも汚れていて、洗っていないようである。冷蔵庫も埃をかぶっていた。開けると、缶ビールが数本、並んであるだけである。床も掃除をしている気配がなく、埃っぽく、換気もしていないのだろう。家の中は澱んだ空気が停留していた。京子は、床の間に戻った。老人はしょんぼりしていた。
「おじいさん」
「なんじゃね」
「今日の晩御飯は、私が鍋焼きうどんをつくるわ。いい?」
「それは、うれしいの」
老人は微笑んだ。
「じゃあ、材料を買ってくるわ」
そう言って京子は、老人の家を出て、車を飛ばして近くのスーパーで、鍋焼きうどんの食材を買って、また、老人の家に戻ってきた。
「おじいさん。鍋焼きうどんの材料を買ってきたわ。つくるから待ってて」
京子は老人に元気よく言った。
「ありがとよ。お嬢さん」
老人はペコペコ頭を下げて礼を言った。京子は台所で、料理して鍋焼きうどんをつくった。すぐに出来た。京子は、台所の隣の食卓に、出来た鍋焼きうどんを用意した。
「おじいさん。出来たわよ」
京子が呼ぶと、老人は、立ち上がって、食卓についた。卓上には、ぐつぐつと鍋が湯気を出して、小さな振動音を出している。その晩は、京子と老人は和やかな雰囲気で、鍋焼きうどんを食べた。
食事が終わると、京子はあとかたずけをして、老人の家を出た。老人は、
「ありがとよ。ありがとよ」
と何度も礼を言った。京子は心地良い思いで車を飛ばした。

   ☆   ☆   ☆

さて、一週間が過ぎた。京子はウキウキした気分でテニススクールに行った。老人が早く来ないかな、との思いで一杯だった。車で迎えに行こうかとも思ったが、それでは、強引に連れてきてしまうような感じになるので、老人が自分の意志で来てくれるのを待つ方が楽しかったのである。京子はテニススクールのクラブハウスで着替えて、コートに出た。順子の車がやって来た。順子は車を駐車場にとめるとラケットを入れたバッグを持ってクラブハウスに入って行った。すぐに順子は、着替えてコートに出てきた。

すぐに、このあいだの青年もスクーターでやってきた。そして、コートにやってきた。順子は、青年を見るとニヤリと笑った。開始時間が近づいているのに、老人が来ないので、京子はだんだん心配になってきた。京子は順子の傍に行った。
「ねえ。順子」
「なあに」
「お願いがあるんだけど・・・」
「なあに」
「試合の時は、おじいさんに、もうちょっと、手加減して欲しいの」
京子は手を合わせて頭をペコペコ下げて言った。だが順子は、ふん、と鼻でせせら笑った。
「いやよ」
順子は無下に断わった。
「どうして」
京子が聞き返した。
「だってー。あんな、じいさん。ダサいじゃん。全然、打てないし。老人にはテニスは合わないわよ。老人はゲートボールでもしてりゃいいのよ」
順子は、茶色く染めた髪を掻き揚げて、ピアスをいじりながら言った。京子は真っ赤になった。
「順子。あなたって、そんな人だったのね。見損なったわ。あなたには、弱い人をいたわる気持ちなんて、かけらも無いのね」
京子は怒鳴るように言った。時間になり、コーチがコートに降りてきた。
「よし。はじめようか」
コーチが言った。
「あ、あの。コーチ」
京子が問いかけた。
「何だね」
「根暗さんは?」
「ああ。根暗さんは、今日は休むと、さっき連絡してきたよ」
それを聞いて京子はがっかりした。レッスンが始まった。いつものように、念入りなストレッチをしてから、レッスンが始まった。今日はスマッシュの練習だった。コーチがロブをあげて、それをスマッシュで打つラリーだった。勿論、京子は上級者だから、コーチの上げるロブは全部、歯切れのいいスマッシュで返した。
「よし。じゃあ、あと残り時間10分だから、最後は試合をしよう」
コーチが腕時計を見て言った。
京子は振り替えの人とペアを組み、順子は、この前の青年とペアを組んだ。京子は、怒りの感情で一杯だったので、ファーストサーブから怒りを込めて全力でボールを打った。順子も、負けじとばかり、全力で戦ったが、京子のペアの振り替えの人は、かなり上手く、結局、京子のペアが勝った。
京子は、口も聞かず順子と別れた。

   ☆   ☆   ☆

レッスンが終わった後、京子は老人のことが心配になって、車をとばして老人の家を訪ねてみた。ピンポーン。京子はチャイムを押した。しばしして、玄関の戸が開いて、老人が出てきた。
「こんにちは。おじいさん」
京子は礼儀正しく頭を下げた。
「ああ。お嬢さんか。どうぞ中へ入りんしゃい」
老人に言われて京子は家に入った。そして、この前と同じように床の間に通された。
「お茶をもってくるけん。待ってておくれ」
そう言って老人は部屋を出て行った。京子は部屋を見回した。しばしして、老人は、すぐに茶に和菓子を持って部屋に戻ってきた。老人が茶を入れて京子に勧めた。京子は茶を飲んだ。
「あ、あの。おじいさん」
「なんじゃね」
「どうして今日、テニススクールに、来なかったんですか?」
老人は黙ってうつむいた。しばし黙っていたが、重たげに口を開いた。
「この前は、お嬢さんが熱心に誘ってくれたんで、行こうと思ったんじゃが・・・。やはりレッスンの日になると、人に迷惑かけるのが悪く思えてきての。足が向かんかったんじゃ」
老人は言って溜め息をついた。
「そうだったの」
京子は寂しそうに頷いた。
「それで、おじいさん。これからテニスはどうするの」
「迷っておるんじゃ。わしは、今まで運動をしたことがないて。自信が無くての。わしには運動は合わんように思うんじゃ」
「そうなの」
京子はがっかりしたような口調で言った。老人は、京子の繊細な指の手をそっと持ち上げた。
「きれいな手じゃの。瑞々しくて。手首もよう引き締まっておる」
老人は、京子の手をじーと見つめながら言った。京子は、恥ずかしくなって赤くなった。
「体の関節も柔らかそうじゃの」
そう言って老人は京子の背後に回って、手首を背中に回した。はじめは右手だけだったが、左手も背中に回した。京子は自分の体の柔らかさを自慢するようにうっとりしていた。その時、老人が、ササッと京子の手首を重ね合わせ、隠し持っていた縄で京子の手首をササッと縛り上げてしまった。
「ああっ。おじいさん。何をするの」
京子は焦って言った。手首の縛めを解こうと、もがいてみたが、ダメだった。老人は、さらに京子の手首を縦と横にカッチリと縛った。老人は、縛りおえると、縄尻を持って、京子の横に戻った。そして、じーと京子を見た。京子は縄を解こうともがいてみたが、手首が引き締まっているため、ダメだった。ついに京子は諦めた。
「お、おじいさん。何をするの」
京子は、恐る恐る聞いた。
「す、すまん。いきなりこんな事をしてしまって」
老人はペコペコと頭を下げて謝った。
「わ、わしには、変態な趣味があっての。あんたのようなきれいな人を見ると縛って、裸にして悪戯したくなってしまうんじゃ」
そう言って老人は、床の間の押し入れの戸を開けた。
「まあ」
京子は吃驚して思わす声を出した。押し入れには、SM写真集が、山のように積まれていたからである。麻縄や色々な小道具もあった。老人は、襖を閉めた。そして、京子の後ろ手の縄尻を大黒柱に縛りつけた。老人は横座りになっている京子の足首も縛り上げた。
「す、すまん。お嬢さん。あんたには、散々、世話になっていながら、こんな事をしてしもうて。しかし、あんたが、あまりにも可愛いもんじゃから、我慢できなくなってしもうたんじゃ」
そう言って老人はペコペコ頭を下げた。老人は、京子をじーと見つめた。京子は恥ずかしくなって顔を赤くした。
「お、おじいさん。わかったわ。私を好きなようにして」
京子は勇気を出して言った。
「そうかい。ありがとうよ」
老人は、大黒柱に縛りつけられて、横座りしている京子のブラウスのボタンを、手を震わせながら上から外していった。そしてボタンを全部、外すとブラウスを大きく開いた。京子の豊満な乳房を収めて、大きく膨らんでいる、フロントホックの白いブラジャーが顕わになった。京子は恥ずかしくなって顔を赤くした。だが、京子は、「やめて」とも言わず黙っていた。相手は、何の楽しみもない可愛そうな一人暮らしの老人である。人もいい。勇気を出して、テニスを始めてみようと思ったが、それも歳のため出来そうもない可愛そうな老人である。やさしい京子は、老人が楽しみを感じてくれるのなら、どんな事をされても耐えようと思ったのである。
老人は、押し入れから箱を持ってきた。老人が、おもむろに開けると、箱の中には、毛筆、割り箸、蝋燭、縄、目隠し、洗濯バサミ、などの小物がいっぱい入っていた。
老人は、毛筆を取り出すと、
「すまんの。お嬢さん」
と言って、京子の首筋や脇腹などをすーと刷いた。触れるか触れないかの微妙な感触が京子を襲った。
「ああー」
京子は、体をくねらせて、悶え声を出した。
「お、おじいさん」
「なんじゃね」
「く、くすぐったいわ」
京子は眉を寄せて苦しげに訴えた。だが老人はニヤニヤ笑いながら、京子を筆でくすぐり続けた。
「ああー。やめてー。おじいさーん」
ついに京子は耐え切れなくなって叫んだ。老人は、毛筆を離して、くすぐるのを止めた。京子はハアハアと肩で荒い息をした。額には珠の汗が滲み出ていた。
「すまなかったの。お嬢さん。しかし、わしは、あんたのような可愛い女子が苦しむのを見るのが一番、興奮するんじゃ。あんたには、すまんが、わしは凄く興奮してしもうて、まるで若返ったみたいな気分じゃ」
老人はニコニコ笑いながら言った。
「わ、わかったわ。おじいさんが楽しくなってくれるのなら、私、何をされても我慢するわ」
京子は言った。
「いや。初めての人に、くすぐり責めは辛いじゃろから、やめておこう」
その代わり、と言って、老人は毛筆を箱にもどした。そして代わりに割り箸を取り出した。老人はニヤニヤ笑いながら、京子の豊満な乳房を収めて、大きく膨らんでいる、フロントホックの白いブラジャーを、割り箸の先で突いた。柔らかいブラジャーに割り箸の先がめり込んで、そこだけブラジャーは窪んだ。老人は、京子の乳房の弾力を楽しむように、ブラジャーのあちこちを、割り箸の先で突いた。
「ふふ。どうじゃね。こうされる気分は」
老人は笑いながら聞いた。
「は、恥ずかしいわ」
京子は顔を赤くして、顔を反らした。
「ふふ。すまんの。しかし、わしは、こういう悪戯が大好きでの」
そう言って老人は、割り箸で京子の胸を弄んだ。老人はちょうど乳首の所を、割り箸の先で突いたり、撫でたりした。
「ああっ」
乳首がブラジャーに擦れる刺激に京子は思わず声を出した。しかし、それは辛いだけでの感覚ではなかった。京子の乳首は大きくなった。それがブラジャーの上からも見えた。
「ふふ。大きくて形のいい乳首じゃの。根元をタコ糸で縛れば、乳首にタコ糸が結び付けられそうじゃの」
老人はそんな揶揄をした。ブラジャーを割り箸で弄ぶうちに、老人はだんだん息が荒くなっていった。股間の所が勃起しだした。老人は、ハアハア息を荒くしながら股間を擦った。
「お、お嬢さん。わしは、もう興奮して自分が抑えられんようになってしもうた。スカートを外してもいいかね」
老人はハアハアと息を荒くしながら聞いた。
「い、いいわ。おじいさん。好きなようにして」
京子は恥らいながらも素直に許可した。
「す、すまんの」
そう言って老人は京子のスカートのファスナーを外し、スカートを下げて、京子の足先から抜きとった。京子は下半身はパンティーだけとなった。上半身は、後ろ手に縛られ、ブラウスを捲られて開かされ、ブラジャーを顕わにしている、という何ともアンバランスで奇矯な姿になった。京子は恥ずかしそうに顔を赤くして太腿をピッチリ閉じ合わせた。
「ふふ。しなやかでムッチリした美しい太腿じゃの」
老人は、そんな事を言って、京子の体をいやらしい目つきで眺め回した。
「パンティーも降ろしていいかの?」
老人が聞いた。
「い、いいわ。好きなようにして」
その返事には、もうどうなってもいいという捨て鉢な感じがあった。
「それじゃあ、降ろさせてもらうけに」
そう言って老人は京子のパンティーのゴムをつかむと、ゆっくりとパンティーを降ろしていった。京子は思わず、
「あっ」
と叫んでプルプル体を震わせた。だがパンティーが下げられるにしたがって、白桃のような大きな尻が顕わになった。老人はニヤリと笑って、尻が丸出しになった所でパンティーを降ろすのを止め、手を離した。尻は顕わになっているが、正面からは見えない。横から、尻の横の肉が見えるだけである。京子は太腿をピッチリ閉じた。京子は上半身は、後ろ手に縛られ、ブラウスを捲られて開かされ、ブラジャーを顕わにしながら、パンティーを中途半端に降ろされているという何ともアンバランスで奇矯な姿になった。老人はそんな京子の姿を楽しむように、股間をゆっくり擦りながら、じっと京子を眺めている。
「ふふ。どうじゃね。こういう姿にされる気分は」
老人はニヤニヤ笑いながら聞いた。
「は、恥ずかしいわ」
京子は顔を赤くして言った。
「ふふ。どんなところがじゃね」
「中途半端に脱がされているのが余計、恥ずかしいわ」
「じゃあ、いっそのこと、抜きとってしまった方がいいかね」
老人は意地悪な質問をした。
「え、ええ」
京子は顔を真っ赤にして小さな声で答えた。
「よし」
老人はホクホクした様子で太腿の付け根あたりに引っかかっているパンティーのゴムをつかむと、スルスルと降ろしていき足先から抜きとった。京子は下半身、覆う物が全くなくなった。恥ずかしさのため、見られないよう太腿をピッチリ閉じ合わせた。
「どうじゃね。今の気分は」
「は、恥ずかしいわ」
「ふふ。あんたの両親や友達が、あんたのこんな姿を見たら、びっくりするじゃろな」
老人は、京子をことさら辱めるように言った。
「い、いや。そんなこと言わないで。おじいさん」
京子は父母、友達の顔が頭に浮かんで、急に羞恥の念が襲ってきて顔を真っ赤にして言った。
「すまん。すまん。もう言わんて。ここでは誰にも見られる事がないけに安心しんしゃれ」
老人は頭を掻いて言った。老人は太腿をピッチリ閉じ合わせている京子をじーと見つめた。隙あれば、女の秘部を見てやろうというというように。京子は老人に、そこだけは見られないようピッチリ太腿を閉じ合わせた。しかし不思議なことに、それが真面目な京子にも快感に感じられてきたのである。誰にも知られることなく、しかも相手は人のいい体力のない老人である。
「どうじゃね。今の気分は」
「は、恥ずかしいわ。でも何だか、その恥ずかしさが気持ちいいわ」
京子は頬を赤らめて小さな声で言った。
「ふふ。あんたもついに、被虐の快感を知るようになったの。ここは誰も見ていんけに。安心してうんとマゾの快感を味わうがええ」
そう言って、しばし老人は太腿をピッチリ閉じ合わせている、恥ずかしい姿の京子を黙って眺めた。京子は後ろ手に縛られた手の親指を残りの四つの指でギュッと握りしめた。そして全身を固くして恥ずかしさに耐えた。
「お嬢さん。そう脚をピッチリ閉じていないで、思い切り開いてみてはどうかね」
老人がニヤリと笑いながら言った。
「ええー。そ、そんな」
京子は驚いて、真っ青になって大声で言った。
「ふふ。安心しんしゃれ。恥ずかしい所にはタオルを載せて隠すけに。見られることはないて」
老人は京子を安心させるように言った。京子は、しばし迷って、困惑した顔つきでいた。老人は手拭いを出して京子の前に出した。
「ほれ。これで恥ずかしい所は隠すけに。どうじゃの」
京子はしばしためらっていたが、決断した。
「わ、わかったわ」
京子は言った。老人はニヤリと笑った。
「それじゃあ、足を開きんしゃい」
老人に言われて京子は、横座りの膝を立てた。だが膝はピッチリ閉じている。
「さあ。足を開きんしゃい」
老人はちゅうちょしている京子を促した。
「お、おじいさん」
「なんじゃね」
「あ、足を開いたら、す、直ぐにタオルを載せて下さいね」
京子は顔を真っ赤にして言った。
「ああ。わかっとるとも」
老人は落ち着いた口調で言って、手拭いを持って、待ち構えた。京子は、恐る恐るそっと膝を開いた。
「お、おじいさん。早く載せて」
京子は焦って言った。
「よっしゃ」
老人は、おもむろに、僅かに開かれた京子の膝の間から、手を入れて、京子の恥ずかしい部分の上にタオルを載せた。
「さあ。これで足を開いても、恥ずかしい所は見えんけん。安心して足を開きんしゃい」
言われて京子は足を開いていった。
「ちょっと待ちんしゃれ。いま、いい物を持ってくるけん」
そう言って老人は部屋を出て行った。すぐに老人は戻ってきた。等身大の姿見の鏡を持って。老人は鏡を京子の正面の壁に立てかけた。京子は顔を真っ赤にしてサッと顔を鏡から反らした。ブラウスが捲られ、ブラジャーが丸出しになって、下半身は裸という惨めな姿が鏡にもろに写し出されたからである。
「ふふ。どうじゃね。こうやって自分の姿を見るのは」
老人はえびす顔で聞いた。
「は、恥ずかしいわ」
京子は顔を真っ赤にして答えた。
「その恥ずかしさが快感になるんじゃ。さあ、もっと足を開きんしゃい」
京子は足を開いていった。それは老人に言われて、というより、京子に起こり始めた怪しい快感を求めてだった。徐々に京子の足は開かれていき、ついに両足がパックリと開ききられた。足はM字の形である。何もなければ女の恥ずかしい部分が丸見えだが、ちょうど其処にタオルが載っているので、其処は隠されている。しかし其処だけ隠されているというのは、余計エロチックだった。
「ふふ。鏡を見て、よう自分の姿を見てみんしゃい」
老人に言われて京子はそっと、鏡を見た。ブラウスをはだけられ、裸の下半身を大きく開いている奇矯きわまりない惨めな姿の自分の姿が、鏡に写っていた。秘部は隠されているが、しかし其処だけ隠されているという姿は、惨め極まりなかった。
「ふふ。どうじゃの。自分の姿を見る気分は」
「は、恥ずかしいわ」
「ふふ。そうじゃろ。花も恥らう美しい女子が、こんな格好を晒しておるんじゃからな。しかし、誰も見ておらんし、わしは誰にも言わん。女子には、みな淫乱な血が流れておる。普段はいつも理性でそれから目を避けているだけじゃ。さあ。もう何もかも忘れて、淫らな自分を解放するがええ」
老人に言われて京子は、そっと鏡を見た。老人以外だれもいないし、誰にも知られることもない。鏡に写っている自分の恥ずかしい姿を見ているうちに、だんだん京子は淫らな気分になっていき、その心地良い気分を貪りつくしたくなってきた。京子は、自分の意志で足をさらに大きく開いていった。ハアハアとだんだん呼吸が荒くなっていった。
「ふふ。どうじゃね。今の気分は」
老人がニヤリと笑って聞いた。
「い、いいわー。き、気持ちいいー」
京子はとうとう、体だけでなく心も裸になって、あられもない告白をした。
「ふふふ。そうじゃろ。もう何もかも忘れて自分に陶酔するがいい」
老人は笑いながら言った。京子は口をだらしなく半開きにし、虚ろになった目で、鏡に写っている自分の姿を見入った。ことさら恥ずかしい所を見てくれとばかりに足を大きく開いた。
「ああー。いいー」
京子は喜悦の叫びを上げた。
「お、おじいさん」
京子はハアハア喘ぎながら言った。
「なんじゃね」
「ブ、ブラジャーのホックを外して」
京子は、あられもない要求をした。
「ああ。いいとも」
老人はニヤリと笑って、京子のブラジャーの肩紐を降ろし、フロントホックを外した。豊満な京子の乳房を締めつけていたブラジャーがプチンと外れて、大きな二つの乳房が顕わになった。もう京子は丸裸同然だった。女の秘部の上にはタオルが載せられていて、其処は隠されて見えないが、それは履いている物ではなく、ただ単に載せられているだけである。老人は、ふふふ、と笑いながら、丸裸の京子の隣に座った。そして、毛筆で京子の乳首をコチョコチョとくすぐり出した。
「ああー」
京子は思わず声を出した。だが老人は念入りに、京子の乳首を毛筆で刷いた。乳首がだんだん大きくなっていった。老人は割り箸をパキンと割って、京子の乳首を摘み、クイと引っ張った。乳首が引っ張られるにつれて、それにつづく乳房も引っ張られてせり上がった。そうしてから、老人はまた、毛筆で丹念に乳首を刷いた。だんだん京子の乳首が固くなって大きくなって尖りだした。京子の呼吸はハアハアと荒くなった。
「ふふ。どうじゃね。こうやって乳首を弄ばれる気分は」
老人は、京子の乳首を毛筆で刷きながら言った。
「い、いいわー。き、気持ちいいー。もうメチャメチャにしてー」
京子は眉を寄せて苦しげな表情で言った。もう京子の全体は珠の汗でいっぱいだった。
老人はニヤリと笑って、裸になった京子の体を毛筆でくすぐり出した。丸出しになった乳房、脇腹、臍の穴、太腿の付け根、などを丹念に刷いた。その度に、京子は、
「ああー」
と苦しげな喘ぎ声を出した。念入りな悪戯がかなりの時間つづいた。
「もう、疲れたじゃろ。今日はこのくらいにしておこう」
そう言って老人は毛筆の悪戯をやめた。老人はすっくと立ち上がると居間を出た。そして、すぐに戻ってきた。水を入れた洗面器とタオルを持って。老人は、洗面器を京子の前に置くと、タオルを水に浸して、湿らせてギュッと絞った。
「全身、汗でぐっしゃりじゃのう。拭いてやるわ」
そう言って老人は濡れタオルで京子の体を拭きはじめた。乳房や太腿の付け根などは特に念入りに拭いた。そして、時々、タオルを洗面器に入れて湿し、ギュッと絞った。全身をタオルで念入りに拭かれる感覚は、全身を触られて弄ばれているような感覚で、京子は恥ずかしくなって顔を真っ赤にした。老人は、特に京子の乳房や太腿の付け根を念入りに拭いた。まるで揉まれているようだった。
「あん。おじいさん。もういいわ」
京子は恥ずかしくなって言った。老人は京子に言われて拭くのをやめた。
「どれ。服も着させてやろう」
そう言って老人はスカートとパンティーを持って、京子の前に座った。老人は、外れて縮んでいるフロントホックのブラジャーを胸の前に持ってきて、ブラジャーのカップに京子の大きな乳房を収め、フロントホックをつないだ。これで顕わになっていた京子の乳房がブラジャーで隠された。
「さて、今度は下着を履かせてやろう」
そう言って老人は京子のピチピチのパンティーを京子の前に出した。
「あん。おじいさん。下着は自分で履くわ。それより背中の手首の縄を解いて」
京子は、老人に下着を履かされる様子が頭に浮かんで、恥ずかしくなって首を振った。
「まあ、そう遠慮せんと、履かせてやるけに」
老人は、京子のパンティーを広げ、まず右足を通し、次いで左足を通した。そうして下腿から膝、膝から太腿の付け根へとスルスルとパンティーを引き上げていった。そうして、床についている尻も通して、元通りの腰の位置でパンティーの縁のゴムをピチンと音をさせて離した。これで京子はパンティーとブラジャーを身につけさせられた。さらに、老人はスカートも同様に足をくぐらせて太腿の所まで引き上げた。京子はもう老人のなすがままに着せ替え人形になろうと思った。だが、老人は、スカートから手を離した。
「じゃあ、縄を解くけに」
そう言って老人は、京子の背後に廻って、京子の手首の縛めを解いた。京子は、老人の行為の意味が分からなかった。しかし、ともかく後ろ手の縄が解かれたので、京子は完全に自由になった。自由になった京子はあわてて、中腰になってスカートを引き上げ、ホックをとめた。そして、広く捲られているブラウスをあわてて胸の間で閉じ合わせ、ブラウスのボタンを急いではめた。そしてブラウスの裾をスカートの中に急いで入れた。京子は老人が途中で縄を解いた理由を理解した。老人は、京子が、羞恥心から慌てて服を着る様子を見たかったのだ。そしてその通り、老人は京子が慌てて服を着る様子を、さも楽しげにじっと眺めていた。服を着てしまうと京子はほっとした。
「お嬢さん。どうじゃったかの」
老人が聞いた。
「恥ずかしかったわ。でも、凄く興奮しちゃったわ。こんな快感を味わったの、生まれて初めてだわ」
「ふふ。一度、この快感を味わうと病みつきになるて」
「そうなの。私、なんだか怖いわ」
老人はニヤリと笑った。
「ふふ。お嬢さん。家に帰ったら、アソコの毛をきれいに剃るとええ」
「どうして」
老人はニヤリと笑って、箱からある厚みのあるオールカラーの写真集を取り出した。それはSM写真集だった。老人は本を京子の方に向け、おもむろにページを捲っていった。
「まあ」
京子は真っ赤になった。ページをめくる度に、裸の女が、様々な奇態な格好に縛られている姿の写真が出てきたからである。写真の女は後ろ手に縛られ、胸は豊満な乳房を厳しく上下に挟むように縛られ、アソコの毛はきれいに剃られ、縄がアソコの肉に食い込むように取りつけられていた。それはインピ極まりなかった。
「ふふ。どうじゃね。アソコの毛が剃られて無い方がすっきりしているじゃろ。しかも、縄のため、アソコが隠されて、足を大きく開いてもアソコは縄で見られることはないて」
確かにその通りだった。尻の割れ目から女の谷間に食い込んでいる縄は、女の恥ずかしい所をかろうじてギリギリに隠していた。老人は、箱から麻縄をとり出して、SM写真集と一緒に京子に渡した。
「ほれ。麻縄と写真集をあんたにやるけん。今日、家に帰ったら、アソコの毛を剃って、自分でアソコに縄を食い込ませて縛ってみんしゃれ。気持ちようなるて」
「い、いやだわ。おじいさん。変なこと言わないで」
京子は顔を赤らめて言った。だが老人は強引に、縄と写真集を京子のバッグの中に入れた。
「さあ。あんたも疲れたじゃろ。もう今日は帰んしゃれ」
「はい」
京子は素直に返事した。
「家に帰ったら、アソコの毛をきれいに剃って、自分で自分を縛ってみんしゃれ。気持ちようなるて」
老人はニヤニヤ笑って言った。
「いやだわ。おじいさん」
京子は老人の肩をポンと叩いた。
「わしは、今日のあんたの姿が忘れられんわい。あんたが帰ったら、わしはあんたの裸を思い出して、うんと恥ずかしい格好に縛っていじめる事を想像して楽しむけん。今日は寝られそうもないわ」
そう言って老人は京子の手をギュッと握った。
「いやだわ。おじいさん。変なこと言わないで」
京子は顔を赤くして老人の肩をポンと叩いた。そして立ち上がってバッグを持って居間を出た。京子は老人に見送られながら車に乗ってエンジンをかけた。京子は微笑して手を振りながらアクセルベダルを踏んだ。

   ☆   ☆   ☆

京子は家に着いた。京子はクタクタに疲れていたため、すぐにパジャマに着替え、ベッドに横になった。すぐに眠気が襲ってきて、疲れのため、京子は泥のように、ぐっすり眠り込んだ。

   ☆   ☆   ☆

目を覚ますと、もう外は暗くなっていた。ぐっすり眠ったため、疲れもとれて、京子は大きな欠伸をしてウーンと体を伸ばした。しばし布団の中でじっとしていると、きっきの老人の家での痴戯が思い出されてきた。鏡に写った、大きく足を開いた裸の自分の姿、老人に乳首を毛筆や割り箸で弄ばれて興奮した事、全身を毛筆でくすぐられた事、あられもなく、気持ちいいと大声で告白した事、などが鮮明に思い出されてきて京子はだんだん興奮してきた。京子は老人に乳首を毛筆や割り箸でくすぐられた事を思い出して自分の乳首を指でそっと摘んでみた。コリコリ弄んでいる内にだんだん興奮して息が荒くなってきた。
「ああっ」
京子は、小さな喘ぎ声を出した。京子は老人から貰った写真集が気になり出した。それでベッドの横のカバンから、老人が入れたSM写真集を取り出した。開いてみると、そこには、丸裸で縛られて、ありとあらゆる惨めな格好をさせられた女達の写真があった。縛り方は様々だが、後ろ手に縛られ、乳房を挟むように胸を縛られ、そして、アソコの毛はきれいに剃られて、女の谷間に縄を食い込ませるようにして、縛られているのが多かった。それ以外でも、後ろ手に縛られて、うつ伏せで膝を開いて尻を高々と上げている姿、柱を背にして、柱に縛りつけられている姿などの姿の写真が多かった。女の毛は、剃られているものもあったが、剃られていないものもあった。しかし老人が言ったように確かに、きれいに剃られているアソコに縄が食い込んでいる方がエロチックだった。写真を見ているうちに京子はだんだん興奮してきた。胸を揉む手の動きは激しくなり、アソコに手を持っていって其処を揉んだ。
「ああー」
京子は興奮して喘ぎ声を出した。京子はだんだん、自分も写真の女のように、裸にされて縛られてみたいと思うようになった。京子は、ベッドから起き上がった。前には等身大の姿見の鏡が立てかけてある。京子はパジャマを脱いで、ブラジャーを外し、パンティーも脱いで、一糸纏わぬ丸裸になった。そして鏡の前に立った。自分の裸をまじまじと見つめるのは、恥ずかしく、京子は乳房と秘部を手で覆った。京子は、柱に縛られている女の写真を見ながら、自分も写真の女のように、背中に柱があることを想像して、両手を後ろに廻して手首を重ね合わせてみた。二つの豊満な乳房が丸出しになり、京子は、恥ずかしくなって膝を重ね合わせて女の部分を隠そうとした。丸裸にされても見られないように隠そうとする動作は何とも言えない蕩けるような甘美な快感があった。京子は、だんだん興奮してきて、床にうつ伏せになって、尻を高々と上げてみたり、床に横に寝て片足を高々と上げてみたり、と色々なポーズをとってみた。京子は、いっそう興奮していった。なにしろ、鏡の前でこんな事をするのは生まれて初めてなのである。京子は、今日、老人にされたように、鏡の前に座って、両手を後ろに回し、足を大きくM字に開いてみた。全てが丸見えである。老人に、自分がこんな格好を晒したかと思うと、京子はあらためて恥ずかしくなった。それで、床の上にある、脱いだパンティーをとって、女の部分の上に載せて隠した。それで再び、両手を後ろに組んで、足をM字に大きく開いてみた。パンティーが載っているため、アソコは隠されて見えない。しかし、その方が丸裸よりかえってエロチックだった。京子はもう激しい興奮でメロメロになっていた。ハアハアと息も荒くなってきた。一休みしようと、京子は足を閉じて、裸のまま、SM写真集をめくってみた。確かに、毛が生えているより、きれいに剃ってしまってある方がエロチックだった。
京子は、自分も毛を剃ってしまおうと思った。
京子は立ち上がった。そして、ビニールとハサミを持ってきた。京子は、ビニールを鏡の前の床の上に敷くと、その上に座って足を広げた。そして恥毛を摘み上げると、ハサミでジョキジョキと切っていった。其処の毛を切るのは生まれて初めてで、京子はドキドキした。京子は一人で、鏡の前で、丸裸になって、こんな事をしている自分が恥ずかしくなってきた。恥毛の大部分が無くなった。アソコは芝刈りをした後のようになった。京子は、裸のまま風呂場へ行き、洗面器にお湯を入れた。そして、ボディーソープと剃刀を持って、鏡の前に戻ってきた。京子はビニールの横に湯の入った洗面器と、ボディーソープと剃刀を置いた。そしてビニールの上に座った。京子はボディーソープを洗面器の湯の中に垂らして、かき混ぜて泡立てた。そして、股を開き、洗面器の泡立った湯をすくって、アソコを湿らせた。そして、剃刀で恥毛を剃っていった。アソコの毛はハサミで切って、坊主刈りのようになっているので、簡単に剃れた。アソコが乾いてくると、その都度、洗面器の湯をすくって湿らせた。そして、また剃っていった。とうとう全部、きれいに剃れた。京子は洗面器やボディーソープなどを持って、風呂場へ行った。そして、シャワーでアソコをきれいに流した。そしてタオルで体を拭いて、寝室に戻ってきた。京子は鏡の前に立ち、毛のなくなった自分の体を見た。アソコの毛が剃られ、まるで子供の時のようである。何とも言えない恥ずかしい気持ちになった。京子は、バッグから老人に渡された麻縄をとり出してみた。そして、写真にあるように、縛ってみた。縄を二つに畳んで二本にした。そして、まず、くびれた腰の上をベルトのように、巻いて臍の所でキュッと結び合わせた。そして、その結び目をクルリと背中の方へ持っていった。そして、縄の余りを尻の割れ目に食い込ませてから、前に持っていき、閉じ合わさっている女の肉を開いて、二本の縄をしっかりとアソコの割れ目の間に食い込ませ、キュッと引っ張って、臍の前の所で、横向きの腰縄にカッチリと結びつけた。これで完全な股縄が出来上がった。京子は股縄をした自分の裸を鏡で見た。二本の縄は女のアソコに食い込んで、実にいやらしく見える。踵を返して後ろを向くと、縄は尻の割れ目にしっかりと食い込んで、ムッチリした尻の肉が縄を飲み込んでしまっているかのようで、尻はピッチリ閉じ合わされて縄は見えず、尻の割れ目の上のあたりから縄が現れて、腰縄にカッチリと結び付いている。まるで相撲取りのようである。ほの暗い快感が京子に起こってきた。いやらしいものではあるが、何かセクシーなようでもあり、それでいて縄は京子の柔らかい肌に食い込んで、はずれない。Tバックを履いた感覚にも近いが、はずす事は出来ない。自分で、締めたのだから、とる事は出来るが、もし他人に後ろ手に縛られて、このように取りつけられたら、どんな気持ちだろうと京子は思った。京子は鏡の前に座って、立て膝で足を大きく開いてみた。裸だったら、アソコが開いて丸見えになるはずだが、女の割れ目に食い込んでいる二本の縦縄が、そこを隠していた。そして、まさに、そこだけが隠されていた。女の毛も剃られて、女の恥ずかしい部分は全部、丸見えも同然だった。今度は京子は、鏡に尻を向けて、膝を大きく開いて、尻を高く上げてみた。そして鏡を見てみた。立った時には、尻はムッチリ閉じ合わされて、縄はその中に埋もれてしまって見えなかったが、四つん這いで膝を大きく開いて尻を高く持ち上げると、尻の割れ目がパックリ開いてしまっている。もし裸だったら尻の穴が丸見えだが、尻の割れ目に二本の縄が、しっかり食い込んでいて、尻の穴は縄に隠されて見えない。京子はそれ以外にも色々なポーズをとってみた。カッチリと取りつけられた腰の縄は、はずれることなく、京子の柔肌に食い込んで、ついてまわる。少しでも動く度に、しっかり取りつけられた縄が、微かに動いて京子の敏感な所を刺激した。京子はだんだん興奮して息が荒くなってきた。まるで縄が意地悪く京子を責めているように感じられた。ハアハアと息が荒くなった。疲れてきたので、京子は股縄を外した。やっと意地悪な縄から開放されて京子はほっとした。京子はパンティーを履き、ブラジャーをつけた。そしてパジャマをきた。そしてキッチンに行ってカレーライスをレンジで温めて食べた。もう夜の11時を過ぎていた。食べおわると京子は風呂に入って、丁寧に体を洗い、ゆったりと湯船に浸かった。風呂から出ると、京子はパンティーを履いて、スケスケのネグリジェを着て、ベッドに潜り込んだ。部屋の明かりを消したが、サイドテーブルの明かりを点けて、写真集をじっくり見た。後ろ手に縛られて、その縄尻を天井の梁に吊り上げられ爪先立ちしてる姿、足首を縛られて逆さ吊りにさせられている姿、縛られて蝋燭を垂らされている姿、片足を高々と吊り上げられて、アソコがパックリと丸見えになっている姿、机の上に仰向けに縛られて、乳首やアソコに選択バサミを取りつけられている姿。など無数のバリエーションがあった。さらに着物も、すべて全裸ではなく、上はブラウスは着ているのに、下半身は丸裸だったり、パンティーも中途半端に降ろされていたり、片足に引っかかっていたり、全裸なのに、足袋だけ履いていたりした。それは、ことさらに女を辱めていた。女は羞恥心から、たとえどんな姿にされようとも、必死で足を閉じ合わせて必死でソコだけは隠そうとしていた。京子は激しく興奮した。写真を見ながら、胸を揉んでみたり、パンティーに手を入れてアソコを擦ってみたりした。
「ああ。私もこんな風に、色々な格好に縛られたい」
京子の被虐願望は、もう抑えられなくなっていた。一時間以上も京子は写真を見ていたが、0時を過ぎ、2時頃になると、眠気が起こってきた。京子は写真集をサイドテーブルに置いてサイドランプのスイッチを消した。いつしか、京子は深い眠りに入っていった。

   ☆   ☆   ☆

翌日。10時頃、京子は目を覚ました。ぐっすり寝たので疲れは完全にとれていた。今は夏季休暇で大学の授業はない。京子は裕福な家庭なので学費や生活費の仕送りも親が十分してくれるので、アルバイトはしていない。それより京子は真面目な性格だったので、大学の勉強にうち込んでいた。皆は、授業に出ず、アルバイトをして、試験は、過去問の一夜漬けで単位を取っていたが、それでは、意味も分からず、卒業したら、大学で学んだ知識はパーと忘れてしまう。そんな事は実に勿体ないと京子は思っていた。京子は、貪婪な知識欲から授業は全部出て、分からない事は大学の図書館で調べ、手当たり次第に文学書や哲学書や社会問題の本を読んでいた。そのため学校の成績は主席だった。皆がやっている合コンなどには出なかった。誘われた事もあるが、断わった。男と酒を飲んでカラオケを歌って、お喋りしたり、遊んだりしてダラダラと付き合うのは時間の無駄だと思っていた。そんな真面目一筋の京子だったが、昨日から、気持ちが一変してしまった。真面目で自分をよく律する人間ほど、一度、心の枷が外れると、一挙に雪崩れくずれてしまうものである。男は年中、発情しているが、女の性欲は受動的である。しかし女が一度、性欲に目覚めてしまうと、それを求める激情は自分では、もう抑えが利かなくなってしまうのである。京子は、昨日、まさに性に目覚めてしまったのである。しかし京子は、目覚めてしまった性欲を、そのまま発散させる事には、まだ抵抗を感じていた。性欲を受け入れて、それに、はまってしまって、本当に大切な学問を疎かにしてしまうことを恐れた。京子はまだ性欲と勉強のバランスのとり方がわからなかった。それで、京子は、キッチンに行って、朝食と昼食を兼ねた、トーストとサラダとチーズを食べた。食べおわると、卓上にあった、「ヘーゲル 弁証法による歴史解釈」という読みかけの本の続きを読み出した。これは大学で歴史を教えている教授が書いた本で、観念的で難しかった。だが難しいゆえに、あえて読みこなそうと挑戦したのである。しかし、だんだん話が難しくなっていき、分からなくなってきた。すると、官能の悩みが京子を襲い出した。京子は緊縛された女の写真が見たくて見たくてたまらなくなった。だんだん息も荒くなり出した。
「もうダメ」
京子は立ち上がるとフラフラと寝室に行き、ベッドに身を投げ出して、SM写真集を開いた。京子は写真の惨めな格好の女に感情移入して、自分が惨めになることを想像した。ハアハアと息が荒くなり出した。京子は、胸を揉んでみたり、パンティーの中に手を入れてアソコを揉んだりした。だが、それだけではとても我慢できなかった。京子はフラフラと立ち上がると、財布を持って、家を出た。そして駐車場に泊めてある車に乗ると、エンジンをかけて車を出した。京子はもう何も分からなくなっていた。ともかく、老人の家に行こう。そして、昨日のように惨めな格好にしてもらおう。そうしなければ、自分はおかしくなってしまう。そう京子は思いながら、老人の家に向かって車を運転した。運転している時もハアハアと呼吸は荒かった。交差点で赤信号で停止すると、早く青にならないかと待ち遠しくて仕方がなかった。

   ☆   ☆   ☆

ようやく老人の家に着いた。京子は車から降りると、チャイムを鳴らした。ピンポーン。チャイムが家の中に響く音が聞えた。直ぐに玄関の戸が開いて、老人が出た。

老人は京子を見るとニヤリと笑った。
「よう来たの」
「こんにちは。おじいさん」
京子は高鳴る興奮を抑えて、落ち着いた口調で挨拶した。
「さあ。上がりんしゃい」
老人に言われて京子は、家に入った。老人は京子を昨日の居間に案内した。京子はペタンと畳の上に座り込んだ。
「今日は何の用かの」
老人は落ち着いた口調で聞いた。だが京子は返事をしなで顔を赤くしている。それで老人がさらに言った。
「昨日、あんたが帰った後、わしは、あんたの事を思い出して、眠れんかったわ。あんたがまた来てくれてわしは、すごく嬉しいんじゃ」
老人はニコニコ笑いながら言った。
「ふふ。家に帰ってから、アソコの毛を剃ってみたかね」
「あげた縄で自分を縛ってみたかね」
老人はニコニコ笑いながら言った。京子はうつむいて顔を真っ赤にしている。老人は、押し入れの戸を開けて、SM写真集を取り出して、京子に見せるように開いた。裸で縛られている女の写真が次々とあらわれた。京子は真っ赤になった。
「お、おじいさん」
京子は震える声で言った。
「なんじゃね」
「私を裸にして。そして縛って。私をみじめの極地にして」
京子は吐き出すように言って、老人に身を投げ出した。
「よっしゃ。よっしゃ」
老人は嬉しそうに言って、京子の華奢な肩をつかんだ。老人はホクホクした顔で京子のブラウスのボタンを外していき、ブラウスを脱がせた。京子の豊満な乳房を収めて、大きく膨らんでいる、白いブラジャーが顕わになった。上半身はブラジャーだけになった。老人はさらにスカートのジッパーもはずして、スカートも抜きとった。ムッチリした大きな尻と女の恥肉を収めているパンティーが顕わになった。これで京子はもう、ブラジャーとパンティーだけ、という下着姿になった。老人は、ホクホクした顔つきで、京子のブラジャーの肩紐を降ろし、フロントホックを外した。豊満な京子の乳房を締めつけていたブラジャーがプチンと外れて、二つの大きな乳房が締め付けから開放されてプルンとはじけ出た。さらに老人は京子のパンティーのゴムを掴むと、スルスルと降ろしていった。
「ふふ。毛をきれいに剃ったんじゃな。気持ちよかったじゃろ」
老人は京子の毛がきれいに剃られているのを見つけると、そんな揶揄をした。だが京子は黙ったまま顔を火照らせて老人に身を任せている。老人は京子の背中に廻って、両手をグイと捻り上げた。
「ああっ」
思わず京子は声を洩らした。老人は京子の引き締まった手首を重ね合わせると、麻縄でカッチリと手首を縛り上げた。そして、その縄尻を胸の前に持っていき、乳房を挟むように、上下に二巻きずつ廻して胸を縛ってから、手首の所に結びつけた。正面の鏡には、一糸纏わぬ丸裸で後ろ手に縛られ、大きな乳房を挟まれるように縛られている自分の姿があった。縛りの基本の形である。昨日は、股を縄で縛ったが、手首や胸は自分では縛れない。二の腕に縄が食い込んで、へこむほどきつく縛られているため、乳房は上下の縄の間から苦しげに、搾り出されているかのようである。胸の下の方の二本の縄は、大きな乳房の下垂によって隠されてしまっている。もう、こう縛られてしまっては、自分では、どうすることも出来ない。老人に何をされようとも。老人は京子の前にSM写真集を開いて、パラパラとページをめくった。様々な格好に縛られた裸の女の写真が次々と出てきた。
「ふふ。どんな風に縛られたいかの」
老人は、さも京子を捕獲したかのように縄尻を持ちながら、京子に聞いた。
「も、もう、好きにして」
京子の頭は激しい興奮と、蕩けるような官能で真空になっていた。
「ふふふ。わかったわ。それじゃあ、あんたに辱めの極地の快感を味あわせてやるけん」
そう言って老人は等身大の鏡を京子の前の壁に立てかけた。
「さあ。鏡を見てみんしゃい」
老人に言われて京子は、そっと鏡を見た。丸裸で、後ろ手に縛られ、乳房を挟むように胸の上下に、それぞれ二本の縄をかけられている、みじめな自分の姿が其処にあった。まさに写真集のみじめな姿の女に自分もなったんだ、という実感が起こった。恥ずかしさから、思わず、手で胸と秘部を隠そうと、手が動いたが、手首と胸の縛めは、それを阻止した。もう自分は手を使えないんだ、という事があらためて実感された。胸はもう隠しようがない。しかし、つつましい女の恥じらいの気持ちが、何とかアソコは隠そうと働いて、京子は太腿をピッチリ閉じ合わせた。そして、実際、そうする事で、何とかアソコは隠された。
「ふふ。どうじゃの。今の気持ちは」
ニヤニヤ笑いながら京子を見ていた老人が声をかけた。
「は、恥ずかしいわ」
京子は太腿をピッチリ閉じ合わせて言った。
「ふふ。恥ずかしいだけかの」
「は、恥ずかしいけど何か気持ちがいいわ」
「ふふ。そうじゃろ。その恥ずかしさが気持ちよさになるんじゃ。さあ、立ってみんしゃれ」
老人に言われて、京子はヨロヨロと立ち上がった。
「さあ、鏡をしっかり見てみんしゃれ」
老人に言われて京子はそっと鏡を見てみた。後ろ手に縛られた丸裸の自分の立ち姿が見えた。毛の無いアソコの部分が丸出しである。京子は、
「あっ」
と叫んで、咄嗟に膝を寄り合わせた。そうする事によって恥ずかしい部分はかろうじて隠すことが出来た。
「ふふ。いい格好じゃな。しかし、尻は丸見えじゃよ」
老人は京子の後ろから声をかけた。ピクンと京子の尻が震えた。前は隠せても尻は隠せない。鏡から老人は、京子の前も見ているため、膝を寄り合わせて前も隠さなくてはならない。もう、どうしようもない状態である。足がプルプル震え出した。
「ふふ。どんな気分じゃね」
「は、恥ずかしいわ」
「こうやって裸で縛られた事はあるかの」
「な、ないわ。生まれて初めてだわ」
「ふふ。それじゃあ、恥ずかしかろう。では恥ずかしい所が見えんよう隠してやろう」
そう言って老人は麻縄を持って、裸で立っている京子の傍らに行った。
「ふふ。縛ることによって、恥ずかしい所を隠すことが出来るんじゃよ」
そう言って老人は、長い麻縄を二つ折りにした。
「昨日は自分で縛ってみたかの」
老人は京子の横に屈んで言った。京子は足をプルプル震わせながら黙っていた。老人は京子を縛ろうと縄を持って京子に近づいた。京子の腰には、昨日、縛った縄の痕があった。
「おお。縄の痕がある。昨日、自分で縛ったんじゃな」
老人はホクホクした口調で言って京子を見上げた。京子は真っ赤になって足をモジモジさせた。老人に、心まで見られてしまった事がどうしようもなく恥ずかしかった。
「ふふ。自分で縛って病みつきになってしまったんじゃな。では、また、わしがカッチリと縛ってやろう」
京子は真っ赤になった。老人はホクホクした顔つきで、京子を縛り出した。老人は京子の背中に廻って、二本の縄を、京子の腰のくびれの所に巻きつけて、尻の上でキュッと結び合わせた。そして、その縄の残りを京子の尻の割れ目に入れて股の間をくぐらせ、前に出した。
「ほれ。アソコが見えんよう、しっかりと食い込ませるけん。足を開きんしゃい」
老人に言われて京子は、顔を真っ赤にしながら、閉じていた足を開いた。老人は、ニヤリと笑って、京子の女の肉の割れ目を開き、その間に二本の縄をしっかり食い込ませた。そして、グイと縄を引き絞って、ヘソの所の腰に巻いてある腰縄にカッチリと結びつけた。

これで完全な股縄が出来上がった。女の割れ目にカッチリ食い込む二本の縦縄のため、アソコは隠されて見えない。股縄が女の敏感な所に食い込んで、京子を辛い刺激で責めた。
「さあ。後ろを向いてみんしゃれ」
老人に言われて、踵を返して後ろを向くと、縄は尻の割れ目にしっかりと食い込んで、ムッチリした尻の肉が縄を飲み込んでしまっているかのようで、尻はピッチリ閉じ合わされて縄は見えず、尻の割れ目の上のあたりから縄が現れて、腰縄にカッチリと結び付いている。老人は京子を、また前に向かせた。アソコは、縄で隠されて見えないといっても、極めて、いやらしく恥ずかしい姿である。京子は恥ずかしさに耐えられなくなり、クナクナと座りこんだ。少しでも動く度に縄が動いて、京子の敏感な所を刺激した。まるで縄が京子を責めているかのようだった。
「さあ。柱を背にして足を大きく開きんしゃい」
そう言って老人は、京子の背を柱にもたれかけさせた。そして閉じ合わさっている膝をグッと大きく開いた。脚はM字の形になった。
「さあ。鏡を見てみんしゃれ」
老人は京子の顔を正面の鏡に向けた。
「ああー」
思わず京子は声を出した。鏡には、柱を背に、丸裸で後ろ手に縛られて、胸と秘部を縄で縛られた、みじめな姿の京子があったからである。ほとんど裸同然だった。しかし、女の割れ目に食い込んでいる二本の縄のため、割れ目の中は隠されて見えなかった。
「ふふ。どうじゃな。こんなに足を開いても恥ずかしい所は見えんじゃろ」
老人は京子の膝を開きながら言った。
「ふふ。どうじゃね。今の気分は」
「は、恥ずかしいわ」
「しかし、股縄のため恥ずかしい所は、どんな格好をしても見られんわ。安心しんしゃれ」
老人は箱から、割り箸を二本と輪ゴムをとり出した。そして京子の前でパキンと割った。そして老人は京子の乳首を割り箸で挟んだ。
「な、何をするの」
京子が脅えた口調で聞いた。
「ふふ。楽しい事じゃよ」
そう言って老人は京子の乳首を挟んだ割り箸の両端を輪ゴムで括った。
「あっ」
と京子が声を出した。老人は、すぐにもう片方の乳首も同じように割り箸を取り付けた。割り箸は京子の乳首にしっかり取り付けられてしまって、どうにもならない。後ろ手に縛られているため、手が使えないので割り箸をとる事は出来ない。鏡には両方の乳首に割り箸を取りつけられて、縛られている、惨めな姿があった。あたかも割り箸が京子の乳首を責めているかのようである。京子の胸はほどよく大きかった。ブラウスを着ても、胸の所が形よく膨らんだ。街を歩いていても、すれ違う男達は思わず生唾を飲み込んで京子の胸を見た。京子は恥ずかしさに顔を火照らしたが、そうやって男達に見られる事は、ちょっぴり自慢でもあった。その男を悩ます自慢の胸が、今は、みじめに丸出しにされ、搾り出されるよう縄で縛られ、さらに乳首には割り箸が取りつけられているのである。京子は、恥ずかしさに顔を火照らした。
「ふふ。もう何もかも忘れてしまいんしゃい」
老人は、そんな揶揄をした。老人は京子の体を抱くようにして、そっと京子の上半身を畳の上に倒した。そして片方の足首を縄で縛った。老人は椅子を持ってきて、縄を持って椅子の上に乗り、縄を天井の梁に引っ掛けた。そして椅子から降りると、片手に縄を持って京子の横にドッカと胡坐をかいて座った。老人はニヤニヤ笑っている。
「な、何をするの」
京子は恐怖感から声を震わせて聞いた。
「ふふ。こうするんじゃよ」
そう言って老人は持っていた縄をぐいぐい引っ張り出した。それにつれて足首を縛られた片足が天井へ向かって吊り上げられていった。
「ああー」
京子は思わず声を出した。だがどうすることも出来ない。ついに京子の片足がピンと一直線に伸びた。老人は縄を箪笥の取っ手に結び付けた。
「ふふ。こうすれば、もう逃げることは出来んわ。さあ、鏡を見てみんしゃい」
老人に言われて京子は鏡を見た。片足を垂直に吊られ、足が大きく開いてしまって、尻の割れ目がパックリ開き、女の恥ずかしい部分も丸出しになっていた。だが、割れ目に食い込んでいる二本の縄のため、アソコの中と尻の穴は、かろうじて隠されている。だが、これは、もう丸裸も同然である。しかも後ろ手に縛られ、乳房を搾り出すように縛られ、その上、両方の乳首には割り箸が取りつけられているのである。これ以上、恥ずかしい姿があろうか。激しい羞恥心が京子を襲った。
「ああー。は、恥ずかしいわー。みじめだわ」
京子は眉を寄せて苦しげな顔で叫んだ。
「ふふ。恥ずかしいかの。恥ずかしさには、こうやって耐えるんじゃ」
そう言って老人は、後ろ手の京子の親指を、残りの四指で隠すよう握らせた。
「ふふ。あんたが今、隠せるのは親指だけじゃ。親指を体だと思って、隠そうと思ってギュッと握ってみんしゃれ」
老人に言われたように京子は親指をギュッと握りしめた。確かに何かを隠しているという感じがあった。京子は親指を隠して握りしめることによって、恥ずかしさに耐えようと思った。
「もう、あんたは、わしが何をしても逃げることは出来んわ」
そう言って老人は京子の体を弄び出した。毛筆ですーと吊られている足の脹脛や太腿を刷いたり、筆で足の裏をくすぐったりした。
「ああー」
京子は、辛い感触に声を出した。老人は毛筆を畳の上に置くと、今度は指で直に京子の体を触り出した。指先ですーと、脹脛や太腿を這わせた。
「ああー」
京子は辛さに耐えられずに叫んだ。触られた所がピクピクと震えた。京子は親指をギュッと握りしめ、足指もギュッと締め合わせて、責めに耐えた。老人は、京子の大きな柔らかい尻を、その弾力を楽しむように撫でたり、ただでさえパックリ開いている尻の割れ目を、さらにグイと割り開いてみたり、女の肉を撫でたり、揉んでみたりした。京子の体はプルプル震え出した。アソコからは、白い粘っこい液が、出始めた。老人はティシュでそれを拭いたが、粘っこい液は止まることなく、出つづけた。
「ふふ。どうじゃの。今の気持ちは」
「い、いいわー。もっと責めて。私をメチャメチャにしてー」
ついに京子は被虐の快感の叫びを上げた。
「ふふ。ついに言いおったの。わかった。あんたをメチャメチャにしてやるけん」
老人は立ち上がった。
「顔を踏んでいいかの」
「いいわー。踏んで」
老人はニヤリと笑って、京子の柔らかい頬に足を乗せ、グリグリと揺すった。京子の顔は老人に踏まれて歪んだ。
「ああー。いいわー」
京子は被虐の快感の叫びを上げた。老人は京子の乳首の割り箸をとった。そうして剥き出しになった乳房を足でグリグリ踏んだり、肩や脚の付け根や尻を、足の裏でグリグリと踏んだ。
「いいわー。最高だわー」
京子は被虐の雄叫びを上げた。アソコからはドロドロと白くネバネバした液が溢れつづけた。京子の体がブルブル震え始めた。全身が激しく痙攣しだした。
「ああー。いくー」
京子は激しく叫んだ。京子の体は、しばしヒクヒクと小刻みに振動しながら、石のように固くなっていたが、だんだん力が抜けていき、ついにグッタリと脱力した。老人はニコニコ笑って、京子のアソコに溢れ出ている白濁液をティッシュで丁寧に拭いた。
「ふふ。ついにいったな。ちょっと待ってんしゃい。風呂を沸かしてくるけん」
そう言って老人は部屋を出て行った。京子は足を吊られて縛られたまま放心状態で目を瞑って畳の上に横たわっていた。ジャーと湯が流れ出す音が聞えた。老人が戻ってきた。老人は取っ手に結び付けてある縄を解いて、スルスルと梁から縄をはずした。ピンと一直線に伸びていた京子の片足が下がっていき、ついに畳みの上に降りた。老人は京子の足首を縛っていた縄を解いた。足首には、縄の痕が赤くついていた。老人は京子を抱き起こした。そして腰部にカッチリと結びついていた股縄もはずした。縄の女の部分の所に当たっていた所はぐっしょり濡れていた。そして胸を縛っていた縄も解いた。これで京子の縛めは後ろ手の手首の縄だけとなった。京子は、後ろ手に縛られたまま、太腿をピッチリ閉じて正座した。
「気持ちよかったかの」
「え、ええ」
京子は老人の質問に頬を火照らせて答えた。
「どれ。もう風呂もいっぱいになったじゃろ。止めてくるけん。待ってんしゃい」
そう言って老人は部屋を出て行った。水が流れる音がピタリと止まった。すぐに老人はもどってきた。
「風呂がいっぱいになったけん。いい湯加減じゃて。入りんしゃい」
そう言って老人は縄尻を持ったまま京子を立たせた。
「さあ。行きんしゃい」
老人は京子を風呂場へ促すように、肩を押した。
「あっ。おじいさん。待って。縄を解いて」
縛られたまま、風呂に連れられていくのかと疑問に思って京子は焦って言った。
「縄は風呂場で解くけん。一度、あんたを、引き回すように連れて歩きたかったけん。許してくれんかの」
「わ、わかったわ」
京子は縄尻を後ろで老人にとられたまま、裸で歩き出した。
「ふふ。まるで悪代官に捕まった女の引き回しのようじゃ。ムッチリ閉じ合わさった尻が揺れて、色っぽいわ」
老人は京子の背後から言った。
「あっ。いやっ。恥ずかしいわ」
京子の尻がピクンと動いた。京子は膝をピッチリ閉じて歩いた。風呂場の戸は開いていて湯気が出ていた。京子は風呂場に入った。浴槽には湯がいっぱい満たされていた。京子は、いつ老人が縄を解いてくれるのか、気になったが、自分から、解いて、というのものきまりが悪かった。それで黙って、洗い場の椅子に尻を乗せた。老人は桶で湯船から湯をすくって京子の肩にざあっとかけた。そして老人はスポンジをとって、それに湯を湿らせ、さらに石鹸をなすりつけて泡立てた。
「どれ。わしが洗ってやろう」
そう言って老人は、泡立ったスポンジを京子の乳房にピタリと当てた。
「あっ。いやっ。やめて。おじいさん」
このまま後ろ手に縛られたまま、老人に体を洗われるかと思うと、京子は恥ずかしくなって肩を振った。
「ふふ。そうじゃな。縛られたまま体を洗われるのは恥ずかしいじゃろ。では、それはやめて、縄を解いてやろう」
そう言って老人は京子の手首の縄も解いた。これでやっと京子は完全に自由になった。
「ありがとう」
京子は頬を火照らせて礼を言った。
「ほれ。これで洗いんしゃい」
そう言って老人は京子にスポンジを渡して、風呂場から出た。
「ありがとう」
京子はまた礼を言って、桶で湯船から湯をすくって自分の肩にざあっとかけた。そしてスポンジを胸に当てた。ふと見ると老人が、風呂場の戸の隙間から京子を見ている。
「ああ。おじいさん。恥ずかしいわ。見ないで」
京子は慌てて、胸と秘部を手で覆った。
「ふふ。すまん。すまん。ゆっくり洗って温まりんしゃい」
そう言って老人は擦りガラスの戸を閉めた。京子は、内鍵をかけた。

京子は髪を束ねて上げ、輪ゴムで縛った。やっとほっとしてスポンジで体を洗い始めた。手首や胸にクッキリと縄の痕があった。京子は丁寧に体を洗って、湯船に浸かった。激しいスポーツの後の入浴のような気がして、気持ちが良かった。十分、湯に浸かってから京子は風呂場を出た。脱衣場にはバスタオルがなく、小さな洗顔用のタオルしかない。京子は洗顔用のタオルで体を拭いて、ギュッとタオルを絞った。バスタオルではないので、体に巻きつける事は出来ない。京子はタオルで体の前を隠した。だがタオルは乳房と秘部を覆うので精一杯で、背中やムッチリした尻は丸出しになった。京子は胸の前でタオルをギュッと握りしめて、そっと老人の部屋に行った。
「おじいさん」
京子は襖を開けて、そっと声をかけた。
「なんじゃね」
老人が答えた。
「あ、あの。下着と服を渡してもらえませんか」
京子は小声で言った。
「はは。もう恥ずかしがることはなかろう。服は、ここにあるから部屋の中で着んしゃい」
老人は余裕の口調で言った。この格好で部屋に入るのは恥ずかしい。しかし、そうするより他に仕方がない。京子はタオルで体の前を隠して部屋に入った。老人が胡坐をかいて笑って座っている。部屋には服がない。
「おじいさん。服は」
京子は焦って言った。
「ふふ。まあ、そう焦らんともいいじゃろ。タオル一枚で隠しているあんたの姿も色っぽいの。服はこの部屋のどこかに隠してあるけん。探しんしゃい」
京子は仕方なく、タオルで前を覆いながら、服を探し出した。タオル一枚で部屋の中を歩き回る京子の姿は、色っぽかった。前は隠せても、背中やムッチリした尻は丸見えである。片手でタオルを押え、片手で、服を探そうとするものだから乳房もタオルから、かなりはみ出していた。もう、ほとんど裸同然だった。京子は、やっと押し入れの箪笥の三番目の奥に下着と服を見つけた。京子は急いでパンティーを履き、ブラジャーを着けた。そしてスカートを履き、ブラウスを着た。これでもう安心である。京子は、ほっとして老人の前にペタンと座った。
「ふふ。今日はどうじゃったかの」
「は、恥ずかしかったわ。でもすごく興奮しちゃったわ」
「ふふ。あんたの体は隅から隅まで見てしまったからの」
「は、恥ずかしいわ」
京子は、さっきの狂態を思い出して頬を赤くした。
「股縄を締められた感じはどうじゃったかの」
「は、恥ずかしかったわ」
「買い物をする時など、外に出る時は、股縄をしてみんしゃれ。気持ちようなるて」
「いやだわ。おじいさん。変なこと言わないで」
その光景が頭に浮かんで京子は顔を赤くした。
「ふふ。一度、股縄の食い込む快感を知ってしまったら、もう止められなくなるて」
老人はいやらしそうに笑って言った。
「いやだわ。私、そんな事しないわ」
京子は顔を赤らめて手を振った。
「どれ。お茶を入れるけん。飲んでいきんしゃい」
そう言って老人は、立ち上がって部屋を出た。すぐに老人はお茶を持ってやってきた。京子はお茶を飲んだ。
「ふふ。今日のあんたの姿は、一生、忘れんわい。気が向いたらまた来んしゃい。色々な責め方があるて」
京子は答えず顔を赤くした。
「今日は突然、おじゃましちゃって御免なさい。それじゃあ、私、帰ります」
茶を飲み終わると、京子は老人にペコリと頭を下げてカバンを持って立ち上がろうとした。
「待ちんしゃい。写真集をあげるけん」
そう言って老人は箱の中から、SM写真集を三冊とり出して、京子のカバンに入れた。京子は、恥ずかしそうにペコリと頭を下げて老人の家を出た。そして車を飛ばして家にもどった。

   ☆   ☆   ☆

家にもどった京子は、寝室のベッドにどっと身を投げ出した。あまりにも色々な事があり過ぎて頭が空白だった。京子は何も考えないでしばしベッドに横たえていた。しかし、時間の経過とともに、意識がだんだん現実にもどってきた。京子は老人にされた事を思い出してみた。
淫乱な気持ちに耐えられず、老人の家に車で行った事。丸裸にされて後ろ手に縛られた事。股縄をされた事。乳首に割り箸をつけられた事。片足を吊られた事。そしてさんざん体を弄ばれた事。顔を踏まれた事。いってしまった事。老人は、それらの姿を全て鏡に映して見せたため、その恥ずかしい姿がありありと思い出されてきた。自分があんな事をしてしまったかと思うと、京子はだんだん興奮してきた。京子はベッドから立ち上がると、割り箸と輪ゴムを持ってきた。そしてベッドに寝た。京子はブラジャーをはずして、さっき老人にされたように割り箸て乳首を挟んで、両端を輪ゴムで縛ってみた。プルンと胸を揺すってみたが、とれない。割り箸は適度な刺激で乳首を締めつけた。京子はだんだん淫乱な気持ちになってきた。京子は割り箸を乳首からとった。そしてバッグから老人に貰ったSM写真集を3冊とり出して貪るように見た。またまた様々な恥ずかしい姿に縛られた裸の女の写真が次々と出てきた。女達は、始めは服を着たまま後ろ手に縛られているが、徐々に脱がされていって、ついに丸裸にされて、様々な辱めの極地の格好にされてしまう。それぞれの女に、タイトルと、女の心境を書いた短い文がついていて、小さなストーリーになっている。それが一層、現実性を感じさせ、妄想をかきたてた。縛られて蝋燭を垂らされている裸の女の写真、体中に選択バサミをとりつけられている写真。様々な恥ずかしい格好で宙に吊られている写真などが次々と現れた。空中に吊られてしまっては、もう何も出来ない。いやらいし男に、どんな事をされても逃げることは出来ない。京子は、写真を見ている内にだんだん興奮してきた。自分も丸裸にされて大きく両手、両足を開いて天井に梁に吊られ、老人に様々な悪戯をされる事を想像した。京子はハアハアと息が荒くなっていった。さらに京子は、蝋燭を垂らされて、苦しげな顔をしている女の写真に見入った。女の全身には、丸い蝋涙が無数にこわばりついていた。女は眉を八の字にして、大きく口を開き、苦しそうな顔をしている。蝋燭はどの位、熱いものなのか、京子は関心が出てきた。蝋燭責めは、SMの中でも多くある責めで、火傷するようなものではないだろうと思った。しかし見るからに熱そうで、辛そうに見えた。京子は蝋燭を垂らされる熱さが知りたくなった。しかし部屋には蝋燭がない。京子はブラジャーを着けて、ブラウスを着て、スカートを履き、財布を持って、急いでアパートを出た。そして車を飛ばしてスーパーに行った。雑貨売り場には蝋燭があった。京子は、ほっと安心した。京子は、いつものように食品売り場に行って、必要な食材を買った。そして、雑貨売り場に行って、蝋燭を買い物カゴに入れた。レジにカゴを出した時、男の店員が、蝋燭を見つけると、ちょっと訝しそうな顔つきになって、京子の顔を一瞬チラリと見た。京子は恥ずかしくなって心臓の鼓動が高まった。買った物をビニール袋に入れて、車にもどった。そして車を出して、アパートにもどった。京子は食品を冷蔵庫に入れた。そして蝋燭を持って寝室に行った。京子はブラウスを脱ぎ、スカートを降ろした。そしてブラジャーを外して、パンティーも脱いだ。丸裸になった京子は、ベッドの上にビニールを敷いた。そして、その上に乗った。京子は蝋燭をとると、ライターで蝋燭の芯に火をつけた。ぽっと蝋燭の火が燈った。すぐに皿の部分が溶け出した。京子は、胸をドキドキさせながら、そっと乳房の上で蝋燭を傾けてみた。蝋涙がポタリと落ちて京子の乳房にくっついた。
「熱いっ」
思わず京子は声を出した。京子は、ふっと息を吹いて蝋燭の火を消した。乳房には、ひしゃげて丸く平べったくなった蝋がくっついていた。なるほど、蝋燭の熱さは、このくらいのものかと思った。蝋が肌に触れた瞬間は、とても熱いが、熱さは、その一瞬だけだった。京子は、爪で乳房にくっついている蝋を剥がした。蝋はペリッと、とれた。なるほど、火傷はしないが、かなり熱い責めなのだなと京子は思った。これを縛られて、身動き出来ない状態でされたら、怖い、と思った。自分がいくら、許しを乞うても、止めてくれるかどうかは男の胸先三寸にある。女はひたすら許しを乞うしかないのだ。京子は、再び、蝋燭に火を点けた。そして乳房に蝋燭を垂らした。蝋燭がポタポタ垂れて、京子の乳房に貼りついた。
「熱い。熱い」
と叫びながら、京子は、老人に後ろ手に縛られて、こうやって責められる事を想像した。「許して。許して」と泣きながら叫びつづけても、老人はニヤニヤ笑って蝋燭を垂らしつづける。いつまで責めが続くかはわからない。そんな事を思うと京子は、激しく興奮して鼻息が荒くなっていった。乳房が蝋でいっぱいになった。京子はさらに腹に垂らした。腹にも蝋の斑点がいっぱいになると、やっと京子は蝋燭の火をふっと吹き消した。乳房は蝋の斑点でいっぱいだった。京子は丁寧に、乳房の蝋を爪で剥がした。腹の蝋も剥がした。京子は裸のまま、しばらく蝋燭による自慰の余韻に浸っていた。しばしして、気持ちが落ち着くと、京子は裸のまま、ベッドの上でうつ伏せになった。もう外は暗くなっていた。京子は、パジャマを着て夕食をつくって食べた。食べ終ると、また直ぐベッドに行って横になり、写真集を見入った。その晩、京子は夜遅くまで、写真集を見た。気持ちが興奮して、なかなか寝つけなかった。

   ☆   ☆   ☆

翌日。9時に京子は目を覚ました。しばらく布団の中で惰眠を貪っていたが、サイドテーブルに置いてあるSM写真集に手を伸ばした。京子は、布団の中で写真集を繰り返し見た。もう京子はSMの妄想の世界にメロメロに溺れていた。女は一度、性欲に目覚めると、もう止まらなくなる。京子は、写真集の女達のように被虐の快感を貪り尽くしたくなって、体が疼いていてしかたがなかった。今日は、テニススクールのレッスンの日である。京子はパジャマのまま、トーストと玉子焼きとサラダを食べた。そして、またベッドに潜り込んで、SM写真集を見て、妄想の世界に浸った。昼近くになった。京子はテニススクールに行こうと、スポーツウェアに着替えた。ラケットを持って、アパートを出ようとしたが、ふと、ある事を思いついて京子は足を止めた。京子は寝室にもどると、鏡の前でスポーツウェアを脱いだ。そしてブラジャーを外し、パンティーも脱いで丸裸になった。

京子は、麻縄を手にした。そして縄を二つに畳んで二本にした。そして、くびれた腰の上をベルトのように巻いて、臍の所でキュッと結び合わせた。そして、その結び目をクルリと背中の方へ持っていった。そして、縄の余りを尻の割れ目を通し、前に持っていき、二本の縄をしっかりとアソコの割れ目の間に食い込ませ、キュッと引っ張った。麻縄が食い込む感触に京子は、
「ああっ」
と喘ぎ声を出した。そして、その縄を臍の前の所で、横の腰縄にカッチリと結びつけた。京子は、そのまま、ジャージのスボンを履き、ジャケットを着た。そして、再び、ラケットとスポーツドリンクの入ったバッグを持ってアパートを出た。京子はテニススクールに向かって車を走らせた。だが運転中も京子は股間に食い込む縄の感触に悩まされた。

   ☆   ☆   ☆

テニススクールに着いた。コートは4面あって、各コートで、生徒達が気持ち良さそうにプレーしていた。だが京子のクラスのコートには、まだ誰も来ていなかった。京子はラケットを持ってコートに降りた。京子は、回りでプレーしている人達を見て、恥ずかしくなって顔を赤くした。ジャージの下は、パンティーもブラジャーも無い丸裸なのである。そして、股間にはカッチリと食い込むように股縄がとり付けられているのである。もし、この事がわかってしまったら、と思うと京子は、激しく興奮した。否、京子は、むしろ、ジャージの上も下も脱ぎ捨てて、股縄だけしている自分の惨めな姿を人に見られたいと思った。
その時、順子の赤いスポーツカーが来た。いつもの連れの男を乗せていた。二人は車から降りてスクールのクラブハウスに入った。すぐに二人は着替えて、コートに降りてきた。
「あら。京子。今日は、野暮ったいジャージじゃない。いつもの白のテニスウェアは?」
「せ、洗濯してるの」
京子は顔を火照らせて言った。ジャージの下は股縄だけの丸裸であることの意識が、京子に激しい羞恥心を起こした。
「あの、おじいさん。きっと今日も来ないわよ。もう、やめちゃったんじゃないかしら。老人はゲートボールでもやっていりゃいいのよ」
順子は軽率な口調で京子を挑発するように、せせら笑った。だが、そんな事を順子が言っても京子は黙って顔を火照らせている。
「あら。京子。怒らないの?」
正義感の強い京子が怒って反論してくると予想していたのに、反論してこないので、拍子抜けしたのだろう。順子は、じーと京子の顔を疑問に満ちた顔つきで覗き込んだ。
「や、やりたくないのに無理に誘うのも悪いと思うの」
京子は顔を火照らせて言った。
「あら。京子。やけに素直になったじゃない。どういう心境の変化?」
順子がまた、からかうような口調で聞いた。
「お、お年寄りの人は、体が弱いから、無理に体を動かしては、よくないでしょ」
京子は、ジャージの下の股縄の食い込む感触に体を震わせながら言った。
「あら。京子。あなたも角がとれて人間が出来てきたじゃないの」
順子は、ケラケラ笑いながら、そんな事を言った。その時、順子の連れの男がコートに降りてきて順子の傍らに立った。その後すぐにコーチが、コートに降りてきた。
「さあ。今日はこの三名だ。はじめよう」
コーチが言った。
「それじゃあ、さっそくグラウンドストロークだ」
コーチに言われて、順子は、コーチの方のコートに入った。そして京子と向き合った。青年はコーチと向き合った。
「いくわよー」
順子は元気に言って、ポーンとのボールを京子の左側に出した。京子はサッとバックハンドに構えて、ボールの方にステップした。
「ああっ」
思わず京子は声を出した。動いた事によって、股縄が女の股間の谷間に食い込んで、女の敏感な所を刺激してきたのである。京子はタイミングが狂って空振りした。
「何よ。京子。どうしたのよ」
緩いボールを空振りした京子に向かって順子がふくれっ面で言った。
「ご、ごめんなさい」
京子は謝って、構え直した。
「しっかりしてよ」
そう言って順子は、またボールをポーンとボールを出した。今度はフォアだった。ボールを追って走る事によって、またジャージの下の股縄が動き、京子の敏感な所を刺激した。
「ああっ」
また、京子は、タイミングを狂わせて、空振りした。
「何よ。京子。どうしたの。あんな球もとれないなんて」
順子は、ふくれっ面で京子を叱った。
「ご、ごめんなさい。今度はちゃんと返すわ」
京子は顔を火照らせて順子に謝った。
「しっかりしてよ」
そう言って順子は、三度目のボールを出した。バックハンド側だった。京子は、敏感な所を擦る股縄の刺激に耐えて、何とか打ち返した。順子とのラリーが始まった。順子は意地悪な性格なので、わざと少しボールを離れた所に打って、京子を左右に走らせる。京子は、縄が食い込む辛い感触に耐えながら、必死で左右に走ってボールを返した。だが、ジャージの下で股縄が食い込む責めに、京子は、ハアハアと息が荒くなっていった。ミスも多くなっていった。
「何よー。京子。どうしたの。どこか、体の具合でも悪いの?」
順子がふくれっ面で聞いた。
「だ、大丈夫。何でもないわ。さあ、つづけましょう」
順子は、いつもの気持ちのいいラリーが出来ないのが不快なのだろう。ふくれっ面でボールを出した。京子は、ハアハアと息を荒くしながら、股縄の責めに耐えながら、ボールを打ち返した。しかし、京子は縄に責めつづけられて、参ってしまい、時々、打ち返しそこねた。その度に、順子は、ふくれっ面で京子を叱った。その度に京子は、
「ごめんなさい」
と謝った。
そんな調子だったので、その日の京子のプレーはその後も、ミスばかりだった。
プレーが終わった後、京子は、女の敏感な所を刺激されつづけてきて、もうメロメロだった。
しかもジャージの下はブラジャーもパンティーも着けていない丸裸で、それを人に気づかれたいという背徳の快感が、京子をメロメロにしていた。

   ☆   ☆   ☆

京子は、車に乗ると、ハアハアと息を荒くしながら老人の家に車を飛ばした。この、やりきれない淫乱な気持ちから早く、身も心も開放されたいという思いでいっぱいだった。

京子はもう何も分からなくなっていた。ともかく、老人の家に行こう。そして、うんと惨めな格好にしてもらおう。そうしなければ、自分はおかしくなってしまう。そう京子は思いながら、老人の家に向かって車を運転した。運転している時もハアハアと呼吸は荒かった。交差点で赤信号で停止すると、早く青にならないかと待ち遠しくて仕方がなかった。

   ☆   ☆   ☆

ようやく老人の家に着いた。京子はヨロヨロと車から降りると、チャイムを鳴らした。ピンポーン。チャイムが家の中に響く音が聞えた。直ぐに玄関の戸が開いて、老人が出た。
「よう来たの。さあ、入りんしゃい」
老人は京子を見るとニヤリと笑った。京子は、ヨロヨロとよろめきながら老人の家に入った。居間に通されると、京子は畳の上に、どっと倒れ伏した。
「おじいさん。何とかして。私もうダメ」
京子はハアハア喘ぎながら言った。
「どうしたかの」
老人はニヤニヤ笑って、落ち着いた口調で聞いた。
「テ、テニスをしてきたの」
京子のジャージは汗で、ぐっしょりだった。
「疲れたんじゃな。服を脱がしてもいいかの」
「いいわ。好きなようにして」
老人はホクホクした口調で言って、京子のジャージを脱がした。ジャージの下は、ブラジャーもパンティーも履いていない丸裸で、股縄が腰にカッチリととりつけられていた。京子の体は汗だくだった。
「ふふ。この格好でテニスをしてきたのかえ」
「そ、そうよ」
「それは、辛かったじゃろ。まず風呂に入って、疲れをとりんしゃい。湯を沸かしてくるけん」
そう言って老人は部屋を出て行った。京子は放心状態でうつ伏せで目を瞑って畳の上に横たわっていた。ジャーと湯が流れ出す音が聞えた。すぐに老人が戻ってきた。
「股縄をはずすけん。いいかの」
「いいわ」
京子は、ぐったりと畳の上にうつ伏せになったまま言った。老人は、京子の腰にカッチリと取りつけられた股縄をはずした。女の部分の所はネバネバした液で濡れていた。丸裸のまま、畳の上に京子はぐったりとうつ伏せに横たわっていた。
「どれ。もう湯がいっぱいになったじゃろ」
そう言って老人は部屋を出た。流れていた水の音がピタッと止まった。老人はすぐに部屋にもどってきた。老人は京子を抱き起こした。京子は畳の上に手をついてうつむいていた。老人は、いきなり京子の両手をつかむと、グイと背中に捻り上げた。
「あっ。な、何をするの」
京子は、驚いて思わず声を出した。だが老人は、黙ったまま、京子の手首を重ね合わせて縛った。
「ふふ。すまん。すまん。一度、あんたを縛ったまま、体を洗いたいと思っていたんじゃ」
老人はホクホクした顔つきで言った。
「さあ。立ちんしゃい」
老人は、縄尻をとって言った。京子は老人に言われたように立ち上がった。老人に縄尻をとられたまま京子は、風呂場へ行った。
「さあ。風呂場の椅子に座りんしゃい」
老人に言われて京子は風呂場の椅子に腰掛けた。老人は脱衣場で服を脱ぎ、褌一枚になると、風呂場に入ってきた。
「髪が濡れんようにせないといけんのう」
そう言って老人は京子の艶のある長い黒髪を輪ゴムで束ねた。老人は湯船から桶で湯を汲むと、京子の肩にざあっとかけた。湯は滝のように、京子の乳房の上から腹へ、そして股の中へと流れた。そしてもう一度、反対側の肩から湯をかけた。そして、今度は背中に湯をかけた。湯が背中から、後ろに回された腕にかかり、大きな尻を伝わってスノコの上に流れ落ちた。老人はスポンジを湯で湿らせて、石鹸で泡立てた。そして、そして京子の体を洗い始めた。肩から背中、と後ろを洗った。そして前に回って、京子の乳房にスポンジを当てた。老人は、京子の大きな乳房を念入りに洗った。スポンジに擦られて乳房は、もどかしそうに揺れた。
「ふふ。大きい乳房じゃの」
老人は、京子の背後に廻ると、後ろから、泡立った京子の乳房をつかんだ。
「ふふ。柔らかい乳房じゃの」
そう言って老人は念入りに手で洗った。それはもう揉んでいるのと同じだった。そうされても京子は、後ろ手に縛られているため、どうすることも出来ない。時々、老人が乳首を摘むと、京子は、
「ああっ」
と喘ぎ声を上げた。老人は京子の腹を洗い、大きな尻を洗った。そして股の付け根から、女の秘部をスポンジで泡立てた。老人は、スポンジを横に置くと、尻の割れ目、や秘部を指で念入りに触った。尻の割れ目を、すーと、なぞると京子は、
「ああー」
と苦しげに眉を寄せ、大きな喘ぎ声を出した。そして老人は京子の太腿から足先まで丁寧に洗った。体全部を洗いおわると、老人は湯船から桶で湯を汲んで、京子の体に何度もかけた。京子の体の泡が流された。
「さあ。湯船に入りんしゃい」
老人に言われて、京子は、後ろ手に縛られたまま、湯船に入った。老人は、京子の縄尻をとったまま、湯に浸かっている京子を見た。まるで囚人の入浴のようだった。
「湯加減はどうかの」
老人が聞いた。
「いいわ」
京子が答えた。しはし、京子は気持ちよさそうに湯に浸かっていた。
「どうじゃの。疲れはとれたかの」
老人が聞いた。
「ええ。十分、温まったわ」
京子は湯船の中で答えた。京子は湯船から、そっと立ち上がって、湯船から出た。京子は後ろ手に縛られているため手が使えない。老人はバスタオルで京子の体を丁寧に拭いた。京子は老人に縄尻を取られて裸のまま居間に行った。

居間に入ると京子は倒れるようにどどっと畳の上にうつ伏せになった。そして、膝を立てて、膝を開いた。尻が高々と上がり、尻の割れ目がパックリ開いた。後ろ手に縛られているため、顔は畳にピッタリとくっついて、乳房は畳に押しつけられて、ひしゃげた。
「見て。私の恥ずかしい所を見て」
京子は、あられもなく叫んだ。老人は京子の尻の前に、胡坐をかいて座った。
「ふふ。とうとう言ったの。言われんでも、ちゃんと見ておるけん。尻の穴も、アソコも丸見えじゃよ」
老人は余裕の口調で言った。
「ああー。いいわー」
京子は被虐の恍惚の叫びを上げた。
「おじいさん。私を責めて」
「何をして欲しいかの」
「何でもいいわ。私を惨めの極地にしてー」
「よしよし。わかった」
そういうや、老人は、高々と天井を向いている京子の大きな柔らかい尻を掴むと、グッと開いた。ただでさえ開いている尻の割れ目が、いっそうパックリと広がった。尻の穴がキュッと窄んだ。老人は、乳房を揉むように、京子の大きな柔らかい尻を、じっくり揉んだり、触ったりした。
「ああー。いいー」
恥ずかしい所を全て目の前で、いやらしい目つきで見て、弄くりまわしている老人の様子を想像すると、恥ずかしさが込み上げてきて、京子は被虐の快感を叫んだ。老人は、そんな京子を余裕の顔つきで見て、ふふふ、と笑った。老人はティッシュペーパーを一枚とると、捻って紙縒りをつくった。そして、その先を京子のパックリ開いていてる尻の割れ目に沿って、すっとなぞった。もどかしい、遣り切れない感覚が京子を襲った。
「ひいー」
京子は、悲鳴を上げた。尻の穴は、反射的にキュッと窄んだ。丸裸の恥ずかしい格好を見られている事と、恥ずかしい所を悪戯っぽく弄ばれているという実感が京子に激しい被虐の興奮を起こした。京子のアソコからは白い液体がトロリと湧き出した。老人は京子の足の裏をくすぐったり、脹脛から太腿に向かって、すーと指を這わせたりした。その度に京子は、ひいー、と叫んだ。
「おじいさん」
「なんじゃね」
「私をうんと惨めな格好に縛って」
京子は叫ぶように言った。
「よしよし。どんな格好がいいかね」
「好きなようにして。うんと恥ずかしい格好にして」
「よっしゃ。うんと恥ずかしい格好に縛ってやろう」
そう言うや老人は、縄を二本用意した。そして、一本ずつ、カッチリと京子の足首に縛りつけた。
「さあ。仰向けになりんしゃい」
老人が言った。京子は、畳の上を廻って、仰向けになった。大きな乳房が顕わになった。老人は椅子を持ってきた。そして、縄を持って椅子の上に乗り、天井の梁に縄をかけた。老人は、ふふふ、と笑いながら、縄を引っ張った。京子の足が天井に引っ張られていった。そしてついに、両足がピンと一直線になった。老人は、さらに縄を引っ張った。老人は、さらにグイと引っ張って、両方の縄を、大きく間隔を開けて、天井の梁に縛りつけた。
「ああー」
と京子は叫んだ。京子は、後ろ手に縛られたまま両足を逆さ吊りのように、天井に向かってピンと一直線に大きく開かれているという惨めな姿である。老人はさらに、グイと縄を引っ張って、京子の足を上げた。京子の尻が持ち上がって、宙に浮いた。そして老人は、カッチリと縄を梁に縛りつけた。
「ああー」
と京子は叫んだ。京子は、部屋の真ん中で、丸裸で、尻が浮くまでスラリとした足を大きく開かれて吊り上げられるという、惨めの極地の姿になった。老人は京子の尻の前にドッカと胡坐をかいて座った。
「ふふ。どうじゃね。こうやって丸裸を晒す気分は」
「い、いいわー。み、見てー。私の恥ずかしい所を」
京子は、あられもなく叫んだ。
「ふふ。言われんでも、尻の穴も、アソコも丸見えじゃよ」
老人は笑いながら言った。
「い、いいわー」
京子の尻はピクピク小刻みに震えていた。老人は、ただでさえパックリ割り開いている京子の尻の肉をつかむと、グイとさらに割り開いた。
ただでさえ開いている京子の尻の割れ目が、いっそうパックリと広がった。老人は、乳房を揉むように、京子の大きな柔らかい尻を、じっくり揉んだり、触ったりした。
「ああー。いいー」
恥ずかしい所を全て目の前で見て、いやらしい目つきで、弄くりまわしている老人の様子を想像すると、恥ずかしさが込み上げてきて、京子は被虐の快感を叫んだ。老人は、そんな京子を余裕の顔つきで見て、ふふふ、と笑った。老人はティッシュペーパーを一枚とると、捻って紙縒りをつくった。そして、その先を京子のパックリ開いていてる尻の割れ目に沿って、すっとなぞった。もどかしい、遣り切れない感覚が京子を襲った。
「ひいー」
京子は、悲鳴を上げた。尻の穴は、反射的にキュッと窄んだ。丸裸の恥ずかしい格好を見られている事と、恥ずかしい所を悪戯っぽく弄ばれているという実感が京子に激しい被虐の興奮を起こした。京子のアソコからは白い液体がトロリと湧き出した。老人は京子の足の裏をくすぐったり、脹脛から太腿に向かって、すーと指を這わせたりした。その度に京子は、ひいー、と叫んだ。
さっきと違って、縄で両足を吊り上げられているため、京子は老人に、何をされても、逃げる事は出来ない。そのことが京子に、いっそう激しい被虐の興奮をもたらした。老人は京子の横に来て座った。そして、楽しそうな様子で、身動きのとれない京子の大きな柔らかい丸出しの乳房を揉んだり、乳首を摘んだり、コリコリさせたりした。
「おじいさん」
「なんじゃね」
「顔を踏んで」
京子は、ハアハアと息を荒くしながら言った。
「よし」
老人はニヤリと笑って立ち上がった。そして京子の美しい顔に足を乗せた。始めは、頬っぺたに乗せるだけだったが、足の裏で口を塞いだり、目を塞いだりした。京子は、丸裸にされて、後ろ手に縛られて、足を吊り上げられて、こんな屈辱的なことをされていることに、激しい被虐の快感を感じた。老人は、顔から、足をどけると乳房に足を乗せて、グリグリ揺すった。
「ああー。いいー」
京子は被虐の歓喜をあげつづけた。
「おじいさん」
「なんじゃね」
「蝋燭を垂らして」
「よしよし」
老人はニヤリと笑って、蝋燭を取り出した。そしてライターで蝋燭の芯に火をつけた。
ぽっと蝋燭の火が燈った。すぐに皿の部分が溶け出した。老人は、そっと乳房の上で蝋燭を傾けた。蝋涙がポタリと落ちて京子の乳房にくっついた。
「ああっ。熱いっ」
思わず京子は声を出した。だが老人はニヤニヤ笑いながら蝋燭を垂らしつづけた。乳房が蝋の斑点でいっぱいになった。老人はさらに腹にも蝋燭を垂らした。
「ああー。熱いー。熱いー」
京子は叫びながら、身を捩った。
「ふふ。面白い方法で蝋を垂らしてやろう」
そう言うと老人は、ふっと蝋燭を吹き消した。そして老人は、一本の縄に、三本の蝋燭を、少し間隔を開けて、取りつけた。
「ふふ。これをどうすると思う?」
老人は、したりげな顔つきで京子に聞いた。
「わ、わからないわ」
京子は、怯えるように、蝋燭が結びつけられている縄を見た。老人は、立ち上がって、椅子を京子の尻の前に置いた。そして、蝋燭のついた縄を持って、椅子の上にあがり、縄の先を、梁に結びつけた。そして椅子から降りて、椅子をどかした。蝋燭のついた縄は、ちょうど京子の股の上に垂れ下がっている。京子は、ようやく、その意味が分かって、青ざめた。
「こ、こわいわ」
京子は思わず言った。老人は、ふふふ、と笑うと、三本の蝋燭に、それぞれ火をつけた。火の熱で、すぐに蝋燭の皿の部分が溶け出した。ポタポタと蝋が京子の股間に滴り落ちた。
「ああー。熱いー」
京子は悲鳴を上げた。京子は、蝋から避けようと激しく体を捩った。しかし、尻が浮くほどまで、両足が吊り上げられているのである。そしてピンと一直線に、大きく開かれて梁に縄で縛られているのである。どんなに腰を捩っても逃げる事は出来ない。蝋涙は非情にポタポタと京子のアソコや尻の割れ目に雨のように滴りつづけた。京子の股間は、みるみるうちに蝋涙の斑点でいっぱいになった。
「ああー。熱いー。許してー」
京子は泣きながら身を捩って訴えた。だが老人は、ニヤニヤ笑って、この光景を楽しそうに眺めていた。とうとう京子の股間は蝋涙で埋まってしまった。老人は、おもむろに立ち上がると、三本の蝋燭の火をふっと吹き消した。蝋涙の責めがなくなって、京子は、ぐったり動かなくなった。アソコは蝋が一面に貼りついて見えないほどだった。貼りついた蝋の塊は、ちょうどアソコを隠す覆いのようで、エロチックに見えた。老人は立ち上がって椅子を京子の尻の前に置くと、椅子の上に乗って、梁に縛りつけられている京子の足の縄を解いた。そして、縄をゆっくり降ろしていった。京子のピンと一直線に伸びた足がだんだん、降りてきて、ついに床に着いた。京子は疲れ果ててグッタリしていた。老人は京子の足首の縄を解いた。長い時間、吊るされていたため、足首には、赤みがかった縄の痕がついていた。老人は、グッタリ仰向けになっている京子の体についている蝋を丁寧に剥がしていった。その顔つきは、さも楽しそうだった。蝋を全部、剥がすと、老人は、部屋を出た。そして湯の入った洗面器を持ってきた。老人はタオルを湯に浸して絞り、京子の体を丁寧に拭いていった。胸から足先まで。前を拭きおわると、京子をうつ伏せにして、後ろ手の縄を解いた。そしてグッタリしている京子の足先からパンティーをくぐらせ、腰まで引き上げてパンティーを履かせた。そしてブラジャーもつけた。老人は、京子をゆっくり起こした。京子は、ゆっくり起き上がって足を揃えて横座りに座った。
「ふふふ。どうじゃったかの」
老人が聞いた。
「は、恥ずかしかったわ」
京子は顔を赤らめて言った。
「今日は疲れたじゃろ。家に帰って、ゆっくり休みんしゃい」
京子は顔を赤くしてペコリと頭を下げた。老人は、京子に茶を出した。京子は、ゴクリと飲んだ。そしてジャージの上と下を着て老人の家を出た。
「ふふ。また、いつでも来んしゃい」
老人が笑いながら言った。京子は顔を赤くしてペコリと頭を下げて車を出した。

   ☆   ☆   ☆

アパートに着いた京子は、寝室のベッドにどっと身を投げ出した。もう京子にSMに対するためらいはなくなっていた。その後も、京子は、被虐の欲求が嵩じて耐えられなくなると、老人の家に行って、裸にされて、様々な惨めの極地の格好に縛られて老人に責めを求めた。

   ☆   ☆   ☆

ある日の事である。その日も京子は被虐の疼きに耐えられなくなって老人の家に行った。
ピンポーン。チャイムを鳴らすと、いつものように老人が笑顔で出た。
「へへ。おじいさん。また来ちゃった」
京子は子供っぽくペロッと舌を出した。
「ふふ。よう来たの。さあ。入りんしゃい」
「お邪魔しまーす」
京子は、子供が、友達の家に入る時のような、くだけた口調で言って老人の家に入った。京子は居間の畳の上にペタンと座った。
「ふふ。今日はどんな風に責めて欲しいかの」
「おじいさんに任せるわ。好きなようにして」
「よし。じゃあ、わしの好きなように縛るけん」
そう言って、老人は京子のブラウスのボタンを外していった。全部、はずすとブラウスを脱がせた。京子の豊満な乳房を収めて、大きく膨らんでいる、白いブラジャーが顕わになった。次に老人は京子のスカートのファスナーを外し、スカートを下げて、京子の足先から抜きとった。京子のムッチリした大きな尻をピッチリと覆うパンティーが顕わになった。これで京子は、ブラジャーとパンティーだけ、という姿になった。老人は、ブラジャーとパンティーも外した。これで京子は、覆う物何一つない丸裸になった。老人は、京子の両腕をグイと背中に回すと、手首を重ね合わせて縛り上げた。
「ふふ。これでもう、私は、逃げられないわね」
京子は、ふふふ、と子供っぽく笑ってそんな事を言った。老人は京子の体を抱くようにして、そっと京子の上半身を畳の上に倒した。そして片方の足首を縄で縛った。老人は椅子を持ってきて、縄を持って椅子の上に乗り、縄を天井の梁に引っ掛けた。老人は縄をぐいぐい引っ張り出した。それにつれて足首を縛られた京子の片足が天井へ向かって吊り上げられていった。ついに京子の片足がピンと一直線に伸びた。片足が天井に向かってに吊られ、足が大きく開いてしまって、尻の割れ目がパックリ開き、女の恥ずかしい部分も丸出しになった。
「ふふ。恥ずかしいかの」
老人は笑って聞いた。
「は、恥ずかしいわ」
京子は顔を赤らめて言った。
「それじゃあ、恥ずかしい所が見えんようにするけん」
そう言って老人は、京子の乳房の上にブラジャーを乗せ、アソコの上にパンティーを乗せた。
「どうじゃな。これで見られなくなったじゃろ」
老人は笑いながら言った。
「は、恥ずかしいわ」
京子は頬を赤くして言った。ブラジャーとパンティーを乗せられているだけの格好は、丸裸に劣らず恥ずかしかった。
「じゃあ、今日は目隠しするけん。いいかの」
「いいわ」
京子は元気に答えた。老人は、豆絞りの手拭いで京子を目隠しした。
「ふふ。どうじゃの。こうやって目隠しされる気分は」
「こ、怖いわ。何をされるか、わからないもの」
「ふふ。何も見えない、わからなさにスリルがあるんじゃよ。今日は、わしは、あんたが何を言ってもわしは何も言わず黙って責めるけん。いいかの」
「いいわ」
そう言って京子は、後ろ手の親指をギュッと握りしめて、恐怖に耐える用意をした。
「ちょっとトイレに行きたくなってきたけに。行ってくるけん。ちょっと待っててくれんしゃい。すぐ戻ってくるけん」
「すぐ戻ってきてね」
「ああ」
そう言って老人は立ち上がると、部屋を出た。部屋には人がいなくなって、しんとなった。京子は老人が早く戻ってこないか、と思った。こうやって丸裸にされて、足を吊られ、老人に悪戯されるのをワクワク待っている自分を思うと、自分も変わってしまったなと、京子はつくづく感じた。すーと襖が開く音が聞えた。

人が入ってきた。入ってきたのは、何と順子だった。
「あっ。おじいさんね」
京子は目隠しされているため、相手が順子と気づかない。老人だとばかり思っている。そのため気をゆるしている。順子は、京子の前に座った。
「ふふ。おじいさん。目隠しされているというのも、何をされるかわからないスリルがあるわね。さあ。好きなように責めて」
京子はウキウキした口調で言った。順子はニヤリと笑って、京子の胸の上に乗っているブラジャーと、股の上に乗っているパンティーを取り去った。
「ああっ。は、恥ずかしいわ」
京子が言った。順子は、グイと京子の尻を割り開いた。ただでさえ開いている尻の割れ目が、いっそうパックリと広がった。
「ああー。いいー」
恥ずかしい所を全て目の前で見て、いやらしい目つきで、弄くりまわしている老人の様子を想像すると、恥ずかしさが込み上げてきて、京子は被虐の快感を叫んだ。順子は毛筆で京子の尻の割れ目をすーとなぞった。もどかしい刺激に京子は、
「ああー」
と声を上げた。順子は京子の足の裏をくすぐったり、脹脛から太腿に向かって、すーと毛筆を這わせたりした。毛筆が触れる度に京子は、
「ああー」
と、苦しげな喘ぎ声を出した。目隠しされているため、何処に毛筆の責めがやってくるかわからない。
「ああっ。おじいさん。目隠しプレイって最高に興奮するわ」
京子は、ハアハアと鼻息を荒くしながら言った。
順子はニヤリと笑って、裸になった上半身も毛筆でくすぐり出した。丸出しになった乳房、脇腹、臍の穴、首筋、などを丹念に刷いた。その度に、京子は、
「ああー」
と苦しげな喘ぎ声を出した。念入りな悪戯がかなりの時間つづいた。
丸裸の恥ずかしい格好を見られている事と、恥ずかしい所を悪戯っぽく弄ばれているという実感が京子に激しい被虐の興奮を起こした。京子のアソコからは白い液体がトロリと湧き出した。
「おじいさん。顔を踏んで」
京子は、ハアハアと息を荒くしながら言った。
順子はニヤリと笑って立ち上がった。そして京子の、美しい顔に足を踏みつけた。そしてグリグリ揺すった。
「ああー。いいー」
京子は被虐の歓喜をあげつづけた。
しかし無言のまま責めつづけられる事が、初めはスリルがあったが、だんだん怖くなってきた。
「お、おじいさん。何か言って」
だが、返事は無い。目隠しされたまま、無言の毛筆責めが、つづいた。責めは、いつまで続くのかわからない。
「おじいさん。黙っていられると怖いわ。何でもいいから、何か言って」
ついに京子は本気の口調で訴えた。
「ふふ。あなたって相当のマゾなのね」
京子は天地がひっくり返るほど吃驚した。声は女の声である。誰だかわからない。今まで、責めていたのが、老人ではなく、誰だかわからない女だと思うと、京子は激しい不安に襲われた。同時に、誰だかわからない女に、丸裸の片足吊りを、じっくり目の前で見られ、さんざん裸の体を弄ばれたかと思うと、激しい羞恥が京子を襲った。
「だ、誰。あなたは。お願い。目隠しをとって」
京子は叫ぶように言った。
すると、それに呼応したかのように、京子の頭の後ろに手が来て、豆絞りの手拭いの結び目が解かれた。そしてスルリと目隠しがとられた。目前には、順子が、ニヤニヤ余裕の表情で笑いながら京子を見つめている。
「じゅ、順子」
京子は叫ぶように言った。
「ど、どうして、あなたがいるの」
なぜ順子が。京子にはさっぱり分からなかった。同時に、順子に、丸裸の片足吊りを、じっくり目の前で見られ、さんざん裸の体を弄ばれたかと思うと、激しい羞恥が京子を襲ってきた。
「み、見ないで」
京子は顔を真っ赤にして叫んだ。だが、後ろ手に縛られて、片足を吊り上げられている以上、京子はどうする事も出来ない。順子も、京子の訴えなど、どこ吹く風といった様子である。
「ふふ。京子。あなたに、こんな趣味があるなんて知らなかったわ」
そう言って順子は、京子の乳首を指でピンと弾いた。
「み、見ないで。お願い」
京子は必死に訴えた。
「ふふ。じゃあ、ブラジャーとパンティーを乗せて上げるわ。そうすれば、見られないわ。どう」
順子は、京子の下着を手に持って言った。京子は、羞恥と疑問で頭が混乱していた。
「の、乗せて。お願い」
京子は、すがりつくように言った。順子は、ふふふ、と笑って胸の上にブラジャーを乗せ、アソコの上にパンティーを乗せた。
「ふふ。これで恥ずかしい所は見られないわよ。よかったわね。でも、その格好もすごくエロチックよ」
順子が揶揄した。京子は真っ赤になった。
「な、なぜ、あなたがここにいるの」
京子は再び聞いた。
「さあ。どうしてかしら」
京子は他人事のような口調で言った。咄嗟に、京子は老人のことを思いついた。老人は、家の中にいるはずだ。
「おじいさーん」
京子は、大声を張り上げて老人を呼んだ。するとスッと襖が開いた。

老人がおずおずと入ってきた。
「おじいさん。これは、一体どういうことなの」
老人を見ると京子は開口一番、大声で質問した。
「す、すまん」
老人はどっと倒れるように京子の前にひれ伏した。
「おじいさん。お願い。これは一体、どういう事なの。かわけを話して」
京子に言われて老人はムクッと顔を上げた。老人はチラッと隣に座っている順子を一瞥した。
「ふふ。説明してあげなさいよ」
順子に言われて老人は、おずおずと語り出した。
「京子さん。すまん。実はわしが、テニススクールに入ったのは、あんたが目的だったんじゃ」
「ど、どういうことなの」
京子は老人に説明のつづきを求めた。
老人は語り出した。
「わしがテニススクールに入る少し前のことじゃ。わしは、いつものように、いきつけの書店にSM写真集を買いに行ったんじゃ。すると、この女の人に、買う所を見られてしまっての。話したい事があるから、と言われて近くの喫茶店に入ったんじゃ。わしは、若い女子に弱いでの。喫茶店に入ったんじゃ。すると、この人が言ったんじゃ。テニススクールに入ってくれないか、と。どうしてか、と、わしが聞き返すと、この人は、携帯であんたの顔写真を見せてくれたんじゃ。あまりにもきれいなので、わしは驚いた。そしたら、この人が言ったんじゃ。彼女は、真面目で性格も優しい。テニススクールで、わしが、いじめられる所を見たら、きっと、わしの事を心配して、いたわってくれる、と。車で家にも送ってくれる、と。家に入ったら、あんたを裸にして縛ってしまえ。あんたは老人のさびしさに同情して、きっとわしの言う事を聞いてくれる、と言ったんじゃ。あんたは、真面目で、いつも自制しているから、一度、マゾの喜びを知ったら、病みつきになる、と言ったんじゃ。わしは、本当かな、と思ったが、こうして本当になってしまったんじゃ」
老人は語った。

順子はタバコを取り出して余裕の表情で一服した。
「ふふふ。京子。あなたを初めて見た時から、あなたを私の奴隷にしたいと思っていたの。でも、いきなり、あなたにそんな事を言っても聞くわけないでしょう。以前、私が、あなたにレズごっこをしない、と誘ったら、あなたは、即座に、「不潔」と怒ったわね。でも、あなたには絶対、マゾの資質があると、確信していたの。だから、こうやって、おじいさんを利用したのよ」
そう言って順子は、ふーと煙を吐いた。
京子は、全てを納得した。まんまと順子の罠にはまってしまった自分がみじめだった。だが老人をせめる理由はない。順子が、悪いのだ、と思おうとしたが、老人の手練手管にはまってしまった自分を思うと順子を、せめる気持ちより自分をせめる気持ちの方が勝った。京子は激しい自己嫌悪におちいった。
「ふふ。あなたの事は、おじいさんから、全て聞いているわ。この前のテニスの時、やけにミスが多くて、それが疑問だったけど、ジャージの下は裸で股縄を締めていたのね。それじゃあ、無理もないわね」
京子は、この前のテニスの事が思い出されて、真っ赤になった。
「私、あなたがミスしたのは、おじいさんに縛られて、頭がボーとしてたからだと思ったの。でも、自分で股縄を締めてたなんて。あなたって、すごい淫乱なのね」
順子に何を言われても京子は言い返せない。あんな事をしてしまった事をつくづく後悔した。
順子は、京子の前に椅子を置くと、それに座った。順子は、ふふふ、と笑って足指で、京子の胸に乗っているブラジャーとアソコに乗っているパンティーをとった。順子は、足で京子の胸やアソコを踏んで、グリグリ揺すった。順子は顔も踏んで、グリグリ揺すった。
「ああー」
京子は喘ぎ声を出した。
「どう。こうされる気持ちは」
「く、口惜しいわ」
「何が」
「あ、あなたの罠にはまってしまったことが」
「でも、マゾっていうのは、屈辱が快感なんじゃない。今まで、あなたは、その快感に浸ってきたんじゃない。もう何もかも忘れて、身も心も裸になってしまいなさい。私だってマゾだから、おじいさんに、うんと辱められてもらったわ。恥ずかしがる必要はないわ」
京子は言い返せなかった。しかし順子も、自分と同じように老人に辱められたのか、と思うと、その光景が頭に浮かんで順子に対する屈辱も薄くなった。順子に足で、体を弄ばれているうちに、京子に、被虐の快感が起こり出した。どのみち、順子の責めからは逃げられないのである。
「も、もう好きにして」
京子は叫んだ。
「ふふ。とうとう言ったわね」
順子は、足の親指を京子の口に当てた。
「さあ。きれいにお舐め」
京子は、順子の足指を貪るようにペロペロ舐めた。親指から小指まで犬のようにペロペロ舐めた。
「私の奴隷になる」
順子が聞いた。
「な、なります」
京子は恍惚の快感で声を震わせながら言った。
「これからは、私のことを、順子様と呼ぶ」
順子は、京子の顔をグリグリ揺すって聞いた。
「は、はい。順子様」
京子は服従の言葉使いで言った。順子は、ふふふ、と笑った。
「あなたも、ずっと足を吊り上げられて、疲れたでしょう。降ろしてあげるわ」
そう言って、順子は、京子の足首の縄を解いた。一直線にピンと吊り上がっていた京子の片足が畳の上に降りた。
「あ、ありがとうございます。順子様」
京子は芋虫のように這って、順子の足指をペロペロと舐めた。
「さあ。京子。立ちなさい」
「はい」
順子に命令されて京子は、後ろ手に縛られたまま、立ち上がった。順子は、天井の梁から垂れている縄を京子の、手首の縄尻に結びつけた。京子は、後ろ手に縛られた立ち縛りとなった。丸裸の立ち縛りを順子と老人がじっと眺めている。
「こうやって、私を晒し者にして楽しもうというのね。いいわ。さあ。うんとみじめな私を見て」
京子は、あられもないことを言った。それでも、恥ずかしい所を隠そうと、膝を寄り合わせた。しばし老人と順子は、ニヤニヤ笑いながら裸の京子をしげしげと見た。
「ふふ。女子に見られるのは、恥ずかしいじゃろ。わしが隠してやるけん」
そう言って老人は立ち上がって京子の背後に立ち、片手を乳房に当て、片手を秘部に当てた。確かに、それは、恥ずかしい所を順子に見られない覆いにはなった。しかし、その姿は極めてエロチックだった。老人は、京子の胸と秘部を、ゆっくり揉み出した。時々、乳首を摘んでコリコリさせた。
「ああー。いいわー」
京子は被虐の快感を叫んだ。しばし老人は、背後から京子の体を弄んだ後、再び順子の隣にドッカと胡坐をかいて座った。
京子は再び、老人と順子の二人の晒し者となった。
しばし、順子と老人は、丸裸で膝を寄り合わせている、惨めな姿の京子満足げにを眺めていた。しばしの時間が経った。
順子が、だんだんハアハアと息を荒くし出した。
「きょ、京子。あなただけ裸を見られるというのは恥ずかしいでしょ」
そう言って順子は、息を荒くしながら、ブラウスのボタンを外していった。そしてブラウスを脱いだ。豊満な胸を覆う白いブラジャーが顕わになった。順子は、虚ろな目を老人に向けた。
「お、おじいさん。私も縛って」
そう言うや順子は、両腕を背中に回して、手首を重ね合わせた。老人は縄を持って、ホクホクした顔つきで順子の背中に廻った。そして、順子のブラジャーを肩から外した。豊満な順子の胸が顕わになった。老人は、背中で重ね合わされている順子の手首を縛り上げた。
「さあ。立ちんしゃい」
老人に言われて順子はヨロヨロと立ち上がった。
老人は順子のスカートのホックを外した。パサリとスカートが落ちた。順子は、大きな尻を包むピチピチのパンティー一枚になった。老人は、パンティーもゆっくり降ろしていき、足先から抜きとった。順子は、覆う物何一つない丸裸になった。京子は、順子の心が分からなかった。
「ど、どうしたの。順子」
京子が聞いた。
「わ、私も、あなたを見ていたら、惨めになりたくなっちゃったの」
順子は、上擦った声で言った。順子は、老人を虚ろな目で見た。
「お、おじいさん。私も吊るして」
順子はハアハアと息を荒くしながら言った。
「よしよし」
老人は、順子の縄尻を、京子を吊るしている縄の位置と同じ所の梁に縛りつけた。結果、順子と京子は、ほとんど顔や体がくっつく位に間近に向き合った。京子は、恥ずかしくなって顔をそらした。老人は、二人の腰を、まとめて縛り上げた。二人の体がピッタリとくっついた。もう離れることは出来ない。老人は、二人を縛ると、畳の上に座り込んだ。
「さあ。京子。私たちは、レズショーをさせられるために、おじいさんに捕まって、こんな風にされちゃったのよ。逆らったら酷い目にされちゃうわ。もう諦めましょう」
そう言って順子は自分の乳房を京子の乳房に擦り出した。乳房が、おしくらまんじゅうの様に、つぶれて平べったくなった。順子は、時々、乳房を離して、乳首を擦り合わせた。乳首と乳首が、じゃれあうように触れ合った。
「ああー」
微妙な刺激に京子は、興奮して声を上げた。順子は、京子の首筋のあちこちにキスした。
「ああー」
京子は声を上げた。京子は、恥ずかしさから顔をそらしていたが、鼻と鼻が触れ合うほど間近に顔があって、二人の視線は嫌でも相手に合ってしまう。視線をそらそうとする行為は京子にとって、よけい恥ずかしかった。京子は諦めて順子に顔を向けた。順子は、自分の口唇を京子の口唇に重ねた。順子が、舌を出して京子の舌に絡めてきた。京子の唇の裏からネバネバした液が、とめどなく溢れ出した。順子は、それを一心に啜った。京子も舌を出して順子の舌に絡めた。もう自分は順子と他人ではなくなってしまったのだと京子は思った。


平成22年3月20日(土)擱筆

老人とテニスと二人の女

老人とテニスと二人の女

  • 小説
  • 中編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-07-19

Copyrighted
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