短々落語「やっぱりイナバの白兎」

紫紺亭 弁当

400文字以内のショートショート落語臭

「やっぱりイナバの白兎」

昔々(むかしむかし)、イナバという国に白い兎が(うさぎ  )おりました。その国には100人乗っても大丈夫(だいじょうぶ)な物置もありました。ある日、沖ノ島(おき  しま)の神様から兎に手紙が届きました。中秋(ちゅうしゅう)名月(めいげつ)を楽しむ会にお呼ばれしたのです。兎は喜びました。その日、兎は物置から杵と臼(きね  うす)を出し、それを担いで島へと向かいました。ですが、兎は向こう岸まで渡れません。すると一匹のワニが現れました。兎はワニに「僕を君の背中に乗せてもらい島まで渡らせてくれないか、お礼に君の秘密を教えるから」と話を持ちかけました。ワニが兎を島まで渡すと早速秘密を尋ねました。兎は言いました「お前さんは100日後に死ぬのさ」。愕然としているワニを見て、兎が言いました「うそっぴょーん」。騙されたワニは怒り兎を追いかけました。兎は猛スピードで脱兎(だっと)如く(ごと  )逃げました。それを見ていた島の住人達は、兎を「脱兎さん(ダットサン)」と呼ぶようになりましたとさ。


えっ、兎がどこに逃げたかだって。

そりゃ、お月様に決まってらぁな


  

短々落語「やっぱりイナバの白兎」

お後がよろしいようで。

短々落語「やっぱりイナバの白兎」

昔々、イナバという国に白い兎がおりました。その国には100人乗っても大丈夫な物置もありました。ある日、…、その顛末やいかに。400文字以内のショートショート落語臭。とても短い創作落語。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-07-18

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted