桜狐?春?
お楽しみください(^_^)
ーーそれは春の出来事でした
桜が咲き、鶯も鳴き、菜の花も咲き始めた春でした
・・・自宅 玄関
母「早くしなさい!遅刻するわよ!」
晴彦「わかっているって・・・!」
僕の名は『晴彦』、父は小さい頃に離婚して今はいない
今日は中学校の卒業式だ
母「早く車に乗って、出るわよ」
晴彦「でも学校まで後一時間あるよ?」
母「学校着いたら散歩でもしていなさい」
母はかなりのせっかちです(^_^)
・・・中学校 校庭
母「私は先生達に挨拶してくるから散歩していなさい」
晴彦「その話さっきも聞いたよ」
母「時間になったら入りなさいよ」
母は学校に入っていった
晴彦「はぁ?・・・まだ友達も来てないしな・・・」
この学校には桜の木があるからそこに行くことにした
・・・中学校 桜並木道
晴彦「こことももうお別れか・・・寂しいな」
ふと桜の幹に触れた、すると桜の木が光り始めた
晴彦「な、何だぁ!?」
桜の木からは女の子が出てきた
「貴方が私の?」
晴彦「え?誰?」
「私です、サクラです」
晴彦「桜?」
サクラ「サクラですっ!」
サクラは桜色の着物で後頭部にはリボンを結んでいた、これが僕と桜の出会いだった
桜狐?春?
続く・・・