八月

 あなたがテレビを見ていたときに、僕がその番組に出ていたらよかったのに。思春期を続けることになったとしても、退屈を殺さなければ明日はやってこない。いつしかあなたもテレビのなかで笑っていた。僕はテレビのチャンネルを何度も変えながら、あなたの退屈そうな横顔を探している。

八月

八月

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-07-17

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