追悼の詩
何度目の空だろう……
意味があるから、
この世に生まれてきたんだ。
訳があったから、
あの世へ旅立っていったんだ。
今生きて居る者は、
意味も訳も理由もあるんだ。
前世や後世を語る者たち、
君たちには生きる価値を、
解って居るのかい?
意味があるかい?
理由を語れるかい?
幼くして亡くなっていった者、
不慮の事故に遭った者、
どこかへ死に場所を探しに出て行った者、
あの世へ逝く前に叫んだ者、
皆んな、
ぼくらの仲間だったんだ……
泣いていた季節が終わり、
明るく暑い季節に変わったこの空を
ジーッと見上げて飼い猫のぼくが、
思った事だった……
あいつら、
あっちの世界で
元気にやってるかなぁ?
追悼の詩