短々落語「そろそろ」

紫紺亭 弁当

400文字以内のショートショート落語臭

「そろそろ」

毎度(まいど)ばかばかしい話を一席。え~いつの時代も暗闇(くらやみ)人目(ひとめ)避け(さ )時にそ(とき    )ろそろと動き回る(うご  まわ  )のはどうも印象(いんしょう)悪い(わる  )ものでして…)

なんで奴は(やつ  )こうも嫌わ(きら  )れるのかね。


黒くて脂ぎ(あぶら  )っていて人の目を盗んで(ぬす    )なんだか汚そ(きたな  )うだからじゃないのかい。


で、こっちが休んでいるときにそろそろやってきてね。


そうそう、そろそろと動き回るんだ。


そして時に、宣伝(せんでん)カーに乗って声高々(こえたかだか)怒鳴り(どな )散らす(ち  )


えっ、ゴキブリの話じゃないのかい。


違う(ちが )よ、政治家議員(せいじかぎいん)の話だよ。ほれ、みててご覧(  らん)よ、お仕事中の方々が、そろそろ居眠り(いねむ  )を始めるよ。ほれ、みててご覧よ、口達者(くちたっしゃ)な方々が、そろそろ失言(しつげん)するよ。そして常套句(じょうとうく)遺憾(いかん)と言って謝罪(しゃざい)する。そしてそろそろ潮時(しおどき)となる。
ほれ、みててご覧よ、腹黒い方々が、そろそろ捕まる(つか    )よ。ホイホイとね。


まるで、ゴキブリそろそろ、のようだね。


政治家に例え(たと  )られちゃ、ゴキブリもそろそろ可哀(かわい)そうになってきた。


お前さん(  まえ    )、口がそろそろ、いかんです。


 

短々落語「そろそろ」

お後がよろしいようで。

短々落語「そろそろ」

(毎度ばかばかしい話を一席。え~いつの時代も暗闇に人目を避け、時にそろそろと動き回るのはどうも印象が悪いものでして…)、その顛末やいかに。400文字以内のショートショート落語臭。とても短い創作落語。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-07-16

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