風を待つ頃
風と共に……
風に吹かれてやってくる、
音も立てずにユラユラと。
過去の吐き捨てた言葉たち、
今は拾い掻き集め。
与える言葉己の言葉、
今が在るのはそれ全て。
交わした言葉もそれきりで、
受け止め信じて今ひとり。
誰のせいでもないけれど、
言葉を胸に誓いとなって。
今と過去の大掃除、
掻き集めた言の葉火を点けて、
尽くした時間が燃え尽きる。
燃え上がった時間は過ぎて、
灰色の虚しい想いが残り。
わかった事が一つある、
灰は必ず土へと還る。
だからそれまで肥やす時間、
タネを蒔いて発芽の時は。
また、
風を求めて元気に育つ、
ずっとずっとこれからずっと……
風を待つ頃