意識
きみが良いと言う物の半分も分からなかったから、上手に笑うこともできずに、外側と接点を持てないままでいる。誰かそこにいませんか、と投影された景色も愛せない。プリズムのせいで歪んだ光が滲んで、潤って、消えて欲しくないのに。かろうじてまだ息を継いで、命を繋いだ、淡色にとけていく。なにをしていても景色が浮かぶのは、なにも欲しくないのに何かが足りないから。わたしは浮遊する不感症、景色には触れない透明なカーテン。いつもそこにある哀しみは溶けない、意識は永遠に続く寂寞の凪だ。
意識
きみが良いと言う物の半分も分からなかったから、上手に笑うこともできずに、外側と接点を持てないままでいる。誰かそこにいませんか、と投影された景色も愛せない。プリズムのせいで歪んだ光が滲んで、潤って、消えて欲しくないのに。かろうじてまだ息を継いで、命を繋いだ、淡色にとけていく。なにをしていても景色が浮かぶのは、なにも欲しくないのに何かが足りないから。わたしは浮遊する不感症、景色には触れない透明なカーテン。いつもそこにある哀しみは溶けない、意識は永遠に続く寂寞の凪だ。
意識