Alter Time Ⅱ
*この物語にわ少し残酷な表現などが含まれています
目の前にわ瓦礫の街が広がり、誰も人はいなかった
「夢・・・だよな」
こんな状況になるはずがない、だってさっきまで俺は自分家にいて、人生で始めて父親と合うはずだったんだ
なのに今俺の目の前にわ人一人いない瓦礫の街が広がっている
小さい頃からよく可愛がってくれた隣のおばあちゃんの家も
最近立ったばかりの高層ビルも
いつも笑顔で客寄せをしているお姉さんの花屋も
俺の家も、全てが崩れて瓦礫となっている
きっとこんなの全部夢だ・・・・
大体今まで帰って来なかった父親が帰ってくるって所からおかしかったんだ
そうだ今見ているのわ全部夢で次の瞬間にでも母親が怒鳴りながら俺を起こすはずだ
しかし何時まで立っても何も起きわしない
そのままいつまで俺はじっとしていたのだろう
「本当に夢じゃないのか・・・・?」
おもいっきり自分の頬を殴ってみる
バキッと何か嫌な音がする、きっと歯が折れたのだろう
口のなかがジンジンと痛む、しかしそんなことはもうどうでも良かった
もう何が現実で何が起きて今自分がどうなっているのかがまったく分からなくなり
今の状況を考えていると頭がおかしくなりそうになってきた
こんな事考えていたら頭がどうにかなってしまうと思い他の事を考えようと思った
そうして俯いていると隣からいきなり声がした
「さっきからずっと下向いてどうしたの?」
正面を見るとそこにわ母がいた
「お兄ちゃんさっきからなんだか様子が変だよ?」
「もしかしてお父さんが帰ってくるから緊張してるの?」
母に継いで妹が話かけてくる
俺はイスに座っていてテーブルにわ豪勢な料理がたくさんならんでいる
少し離れているところにあるテレビにわ 11:57 と時刻が書かれている
部屋全体を見るとそこわ紛れもなく俺の家だった
さっきまでいた瓦礫の街でわない、この光景わ今日の父親を出迎える準備が終わって年明けの12:00を待っている時のはずだ
やっぱりさっきのは夢だったんだろうか?
頬を触ってみるがやはり歯わ折れていない
やっぱりさっきのわ全部悪い夢だったんだ
どんどん感覚がもどっていき、さっきの事も忘れて父親がどんな人だろうと考え始めた
そんな事を考えていると、家のインターフォンがなった
俺は一直線に玄関に走った
なぜだろう平らな廊下なのに足がゴツゴツと何かに引っかかる
しかし、そんな事も気にせずに俺は走りつずける・・・
そんなにずっと走らないと行けないほど廊下が長いはずもないのに
勢い良く俺は家のドアを開けた
その瞬間俺はやっと今自分がいる場所が分かった
ドアだと思って勢いよく飛び出したそこわビルが崩れた瓦礫の山だった
俺の視界にわ地平線の彼方まで続く瓦礫の街がどんどん近づいて着ていた
そして勢いよく俺は地面えと叩きつけられた
グキと何かが折れたような音がする
今度わきっと歯が折れたなんて軽い怪我でわなく体のどっかの骨が折れたんだろう
いや、きっと顔面から思いっきり落ちたんだから首の骨が折れているのだろう
しかしなぜか俺は生きているのだ
崩れて低くなったとわいえ、顔面から家の屋根よりも遥かに高いビルの瓦礫の山から落ちたのだ
生きていられるはずがないんだ
しかし、目を開けるとそこわ天国や地獄でわなく何もない瓦礫の街だった
なぜ生きているのだろう・・・?
いや、そもそも今までわ色んな事がありすぎて気づかなかったが誰もいない瓦礫の街でなぜ俺だけ生きているのだろ?
そんな疑問を考えていたら目の前が真っ暗になった
やはりさっきの落下で俺は死んでいたのだろうか
いきなり真っ暗でなにもないであろう所にいた
何かがあるかどうかも分からない位真っ暗で奥行きがどんだけあるのかすら判らない
前にもこんな光景を見たことがあるような・・・
そんな事を考えるとなぜか涙が出てきた、別に悲しいわけでもないし自分でもなぜ泣いているのかが全く判らない
俺は死んでしまったのだろうか?
このままわけの判らない場所で永遠に昔の事をずっと考えつずけるのだろうか?
永遠にこんな所に居るなんて絶対に無理だ、こんな所にわ5分いただけで発狂してしまいそうだ
そんな事を考えているだけでもう頭がおかしくなりそうになってきた
とにかくなにか言葉にだした方が落ち着くかもしれない、そう思った
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
必死に口を動かそうとするが言葉が喋れない・・・
今頃でわあるが俺にわ体がなかった、泣いていたのわ気のせいなのだろうか?
その考えを中断するかのようにいきなり目の前に時計が現れはじめた
その数わどんどん増えていき20個位で増殖が止まった
するとその大量の時計の真ん中に玉座のような物が現れた・・・
そこにわ・・・
人が座っていた。
Alter Time Ⅱ