氷上の夢
パタパタパタ……
この夜空を飛べたなら……
窓の外は月灯り、
夜中目覚めて眺めてる。
ボーっと見とれ瞼を閉じる、
閉ざした中も月灯り。
フワフワした気持ちになって、
この夜空を飛べそうで
両手広げて羽ばたいた。
地に着いた足は浮き、
星空の中を飛んでいる。
すごいすごい!夢の様、
住み慣れた街を見下ろすと、
君の住む家見つけ出す。
この姿を見て欲しい、
今のぼくを見て欲しい。
いつも挫けてばかり居て、
俯いて居たから目も見れず。
願う時は空見上げ、
今は皆んなを見下ろす時。
月の灯りが教えてくれた、
きっと君も飛べるはず。
少し転寝目覚めたら、
流氷の上月灯り。
人間になった夢を見た、
ぼくはペンギン
飛べないペンギン……
氷上の夢
ザッブゥーン!