浮浪雲

浮浪雲

ずっと待ってはいられないから……

手遅れではなく……


君はもう、
出る幕は無い。

だいぶ離れて、
暮らしたから。

ぼくはこのまま、
流れてゆく。

留まっていた場所も、
すっかり景色も変わってしまい。

君の面影すら、
思い出せない。

在るとしたら、
同じ四季。

だからぼくは、
決意した。

ずっとこのまま、
浮浪雲に……

浮浪雲

このまま流れてゆく。

浮浪雲

雲の様に生きてゆく……

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-07-02

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