あじさいの道

あじさいの がくの数だけ 歩いていこう
新しい傘を買ったから 強い雨でも安心だ
浅い水たまりばかり 踏み抜いてゆこう
くたびれたタオルなら 沢山拭いたって大丈夫

となりまちのはれまより見たいもの
どこにならきっとあるだろう

白いふじの花を めざして歩こう
すすんでもすすんでも まだ遠いね
アンダーパスが大きな池だ 歩道橋はさんばしだ
流れてく 流れてく もうすぐそこだね
まだらのかえるの道案内が 連れていってくれるんだ

おろしたての長靴で 三度はねとばしたら
雨の粒だって金平糖になるのです
天の川に届くよう 力いっぱいほうりなげたら
光をかぶったあじさいが さらにむくりと開くのです

あじさいの道

あじさいの道

ファンタジーの詩です。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-06-30

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