Cの残像

僕の名前は「佐々木秀也」。僕の仕事は弁護士だ。そんな、僕を世間は「天使の弁護人」と呼ぶ。しかし、それは単なる表の顔にすぎない。本当の僕は言い方を変えれば「悪魔の弁護人」だろう。 
携帯のバイブレーションがなった。「はい、佐々木です。」電話をしてきたのは、僕の秘書である岸岡愛理だった。「先生、実は午後に依頼をお願いしにくる約束をしていた。依頼人が急いでていますぐお話をしたいそうなんですが、急いでこれますか?」「あぁ今から行くよ。」
佐々木法律事務所にて 佐々木「失礼します。弁護士の佐々木です。」 白石「すいません。白石さやと申します。」 岸岡「では、さっそくお話を」 白石「はい。私は、和歌山県の地方で介護施設を営んでおりまして、ある日こんな手紙が届いたんです。」 佐々木「拝見させていただきます。」その手紙には爆破予告がかかれてあった。いわゆる脅迫状というものだ。佐々木「この手紙をだした人に心当たりはありますか?」 白石「全くないんです。」 佐々木「ここにかかれてある日付はちょうど一週間後ですね」 白石「お願いです。佐々木先生どうかお助けください。」 佐々木「岸岡さん、今週から来週にかけて調査にでようと思うんだがスケジュールは確かあいていたよね?」 鈴木「はい。大丈夫です。」
佐々木「じゃあ白石さんさっそく明日から調査を開始しようと思います。僕があなたを助けるので安心してください。」 白石「よろしくお願いします。じゃあ私はこれで」彼女は初めに会った時よりは少し楽になった表情で立ち去って行った。 岸岡「秀也さん。私も出張いきますから。」 佐々木「いいけどその秀也さんっていうのやめてよね。」 岸岡「いいじゃない付き合ってるんだから。」僕は彼女と付き合って二年になる。出会いは二年前のクリスマスだった。 
あの日はとても寒かったがクリスマスイブであったためにぎやかだった。僕は人ごみがいやであえて人がいない裏通りを通っていたら若くきれいな女性が若い男三、四人にからまれていた。 若い男「なぁねえちゃんカラオケ行こうよ。」 岸岡「いやです。」 若い男「めんどくせぇな、おい無理やり連れてくぞ」 岸岡「いや、やめて」 佐々木「おいっ。嫌がってるだろ話せよ」 若い男「なんだおまえ。」 佐々木「いいから放せよ」 若い男「おい、やっちまえ」若い男の仲間たちが僕になぐりかかってきた。・・・僕は何とか全員に勝って女性に声をかけた。佐々木「あの、大丈夫ですか?」 岸岡「ありがとうございます。」 佐々木「いえ、あのなんでこんなとこにいるんですか?」 岸岡「実は仕事を首になって家まで失ってしまったんです。」 佐々木「もし良かった僕の家に来ますか?」 岸岡「・・・」 佐々木「あのへんな意味とかじゃなく外すごい寒いしだから」 岸岡「いいんですか?」 佐々木「僕は大丈夫です。」 それから同棲をはじめて今となった。
翌日 和歌山県にて 鈴木「秀也さん、みてきれいな景色。」 佐々木「鈴木さん秀也さんて呼ぶのやめようね。」 岸岡「ふたりなんだからいいじゃない。秀也さんも愛理ってよんでいいのよ」 佐々木「じゃあいこっか、愛理。」 そんな風に僕たちがたわいもない会話をしてるうちに悲劇がおきていた。
佐々木「白石さんどういうことですか?」 白石「佐々木さん、私が買い出しに行ってる間に・・」そういうと彼女は泣きだしてしまった。整理すると彼女が買い出しに行ってる間に爆発事故がおこり施設にいたお年寄りや関係者を合わせほぼ爆破により亡くなってしまった。 佐々木「白石さん、最近変わったことはありませんでしたか?」 白石「思いつきません。」彼女の様子がまだ不安定であったため放しはまた後に聞くことにした。佐々木「岸岡さん。関係者からの情報あつめを頼むよ。」 岸岡「わかりました。」
その夜宿泊先の旅館で岸岡愛理と事件について考えてみた。 岸岡「秀也さん。じつは白石さんの元交際相手の中江っていう男がいるんだけど。その男が奇妙なことを言ってたらしいの」 佐々木「奇妙なこと?」 岸岡「えぇ、わかれるならここを消してやるって」 佐々木「動機はありそうだね。ほかには何かわかった?」 岸岡「取引先のよつば製薬っていうとこの新井っていう男がいて問題があり契約を切られそうだったときいたわ。あとは白石さんの右手といわれる小嶋というおとこがいるんだけど最近白石さんとの意見の食い違いがあって恨んでたらしいわまぁ疑わしい人物はそれくらいよ。」 佐々木「愛理。いつもありがとう少し解決に近付いたよ。」 岸岡「えっ!どういうこと?」 佐々木「この介護施設の爆発により得をする人物がいるじゃないか。」

Cの残像

入りきらなかったので近々解決編と主人公の裏の顔を紹介します。

Cの残像

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-02

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted