未題
くらやみの庭底で、天使の袖に触れたとき
世界は神経質にふるえて
音を立てて壊れた
すべて有史以前に飲み込まれて
小指からあらゆる神話と契約をする
創生とはその瞬きのひとひらだと知った
花の名前をおぼえるより早く、果実をふたり割ってたべた日、だれも知らない叙事詩に題を。消えない咎を望むことを、あなたの音律で呼びたいと思う。
未題
くらやみの庭底で、天使の袖に触れたとき
世界は神経質にふるえて
音を立てて壊れた
すべて有史以前に飲み込まれて
小指からあらゆる神話と契約をする
創生とはその瞬きのひとひらだと知った
花の名前をおぼえるより早く、果実をふたり割ってたべた日、だれも知らない叙事詩に題を。消えない咎を望むことを、あなたの音律で呼びたいと思う。
未題