感染歌

桐原 水刃

私という病がもし治せないのなら
ただ死を待つことでしか
おとなしく無害でいられないのかな

お前さえいなければと罵られてきた
人殺しの隠し子かのように

この弱さこそおぞましい凶器となる 
誰かが口遊む鼻歌のように
そして性病のように広まっていく
さあ、人は無価値だと証明してみせろ

この命ある限りの悪の華よ
わたしを感じて染まりなさい、と子宮が歌う

感染歌

感染歌

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-06-15

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