将来の夢

川渡 際

私は、今年24歳になる。24年生きていても、分からないことがある。
それは『将来の夢』である。
私は、小さい頃から聞かれると困っていた。保育園の頃、誕生日になるとプロフィールの様な物を書かされていた。そこには、『将来の夢』を書く欄が必ずと言っていいほどあった。そこで手が止まる。
先生に色々書くヒントを教えて貰っても書けず、いやいや、その年の仮面ライダーや戦隊モノの名前を書いていたのを覚えている。
そこまで書けなかったのは、よく言えば、自分を弁えていた。悪く言えば、自分に一切期待をしていなかったのだ。例えば、仮面ライダーになりたいと一瞬思っても、自分より強くかっこいい子がいて、スポーツ選手になりたいと思えば、自分より出来る子が居ると考えていた。
常に「自分より上が居るから、叶わない」と考えていた。
なんて可哀想な子供だろう。子供の頃、位は無邪気に大きな夢を語っていいものだが、なかなか私には出来なかった。
そんな私が、24歳になる年でも将来の夢を見つけれるはずもなく、ただ毎日をぼーっと過ごす日々。
ただ何となく幸せの生活を思い描く人が居るなら、私にもそんな将来の夢の見方を是非教えて貰いたい。

将来の夢

将来の夢

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-06-10

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