マリオストーリー ステージ1 ~攻略!ノコブロスの砦~

第一話 ポカポカロードのその先へ


「クリオ、ノコブロスの砦にはどうやっていけばいいんだ」
「キノコタウンの東にポカポカロードに続く道があるんだ。あとはまっすぐに行けばいいはずだよ」
「よし、行こう」
 キノコタウンについたマリオとクリオは早速ポカポカロードへ向かおうとするが、そこに4人のキノピオが立ちふさがった。
「すまないけど、そこを通してくれないか。俺たちはそっちに用があるんだ」
「だめだ、今こっちは通行止めだ。特にマリオはだめだ」
 しばらくマリオたちはキノピオたちと話したが、どいてくれる気配がないのでいったん戻ることにした。
「何なんだろう、あのキノピオたち。頭もなんか黒いし。このままだと先に進めないよ」
 クリオが声を荒げるのをマリオが制した。その時、占い小屋からマリオは声をかけられた。
「ん、誰だ」
 マリオが振り向くと、そこにはローブをかぶりひげをはやした老人が立っていた。
「わしはデアール。ここで占いをしているのでアール。お主、星の精を助ける使命を負っているのであろう」
「どうしてそれを?」
「わしはうらなしいでアール。それくらいは分かるのデアール。そして、黒いキノピオが邪魔しているということもしっているのデアール。わしについてくるのデアール」
 デアールはそういうと先ほどの黒いキノピオたちのところへ向かった。
「ここは通行止めだぞ」
 案の定、黒いキノピオたちは道を通してくれる気配はないようだ。
「お主たち、キノピオではないな」
 デアールがそういうと、黒いキノピオたちは変に焦りだした。
「い、いやあ、俺たちは心優しいキノピオだぜ。なあ、お前たち」
「そ、そうだよ。この先は危険だから、だれも通らないように見張っているんだよ」
 黒いキノピオたちはいろいろなことを並びたてるが、デアールが一喝すると、黒いキノピオたちに雷が落ちる。すると、そこに現れたのは赤、青、緑、黄色のハチマキを巻いたノコノコたちだった。
「お前たち、クッパの手下のノコブロスであるな」
「クッパの手下ということは、星の精のいる場所を知っているのか?」
「お前たちに教えてやるもんか。くやしかったらノコブロスの砦まで来い」
 リーダーらしき赤いノコノコがそういうと、ポカポカロードの方へと走り去って行った。
「ありがとう、デアール」
「礼には及ばないのデアール。それよりも先を急ぐのデアール」
 そういうとデアールは占い小屋へと戻って行った。
「よし、クリオ。さっきの奴らはノコブロスの砦にいると言っていたな。行ってみよう」
「うん」
 そういうと、マリオとクリオはキノコタウンを出て、ポカポカロードへと移動した。
 ポカポカロードはのどかな小道で、川があったりキャンディバーがあったりと、散歩に来るにはちょうどいい場所なのだろうが、今はたくさんのノコノコがマリオを待ち構えている。おまけにノコノコはマリオを見つけると甲羅で突進してくるので、休む暇などなかった。
「マリオ、ノコノコはハンマーじゃダメージを与えられないから、ジャンプで攻撃して」
「おう、これでどうだ」
「やった、ノコノコがひっくり返った。チャンスだよ、マリオ」
「よし、これで終わりだ」
 こんな感じでノコノコの攻撃をかいくぐりながらポカポカロードを進んでいくと、大きな川に出た。橋は架かっていないが、川の真ん中にスイッチがポツンと置かれている。これもノコブロスの仕業なのだろうか。
「マリオ、きっとあのスイッチだよね」
 クリオがマリオの方を振り返る。
「そうだな、あのスイッチを押したら橋が出てくるパターンだな」
 マリオもうなずく。しかし、スイッチはかなり遠くに置いてあるので、マリオのジャンプでも届きそうにない。ハンマーでも投げてやろうかとマリオは思ったが、さすがにそれはやめた。しばらく考えたが、いい方法はが思いつかなかったので、二人は少し戻って、下の道を進むことにした。

マリオストーリー ステージ1 ~攻略!ノコブロスの砦~

マリオストーリー ステージ1 ~攻略!ノコブロスの砦~

クッパを倒すため、星の精を助け出すことになったマリオたちはノコブロスの砦を目指す。 そこで出会う新たな仲間と予想外の敵とは?

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-30

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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