Plastic Platonic Love

心以外を失いたいね

いつか消えるとわかっていてもさ。

沈黙のあいだに考えていたこと

哀しそうな目で笑っていたこと

何が優しさなのか、愛情なのか

何一つわからないままに

すれ違いつづけること

傷つけ合ってしまうこと

戻らない日々が増えていくこと

死んでいくことを思っていたよ。

虚しさが募るばかりだけれど

古傷が疼くばかりだけれど

まだ あなたを信じていたかった

あなたの言葉を信じていたかった

後ろを振り向けば

消えかけているあなたのすべて

そのすべてに救われていたことを

私は 忘れたくなかった

Plastic Platonic Love

Plastic Platonic Love

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-06-06

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