血の轍

お前は自分自身に対して

残酷で居続けられるのか

自分で課した罰なんざ

耐えられるに決まってるだろう

耐え抜けるに決まってるだろう

釣り合ってないんだよ、何から何まで。

お前の天秤は狂っているんだよ。

正当化とは自己欺瞞のことで

信じるとは何も考えないことで

博愛とは誰も愛していないということだ

生きるために殺す覚悟が本当にあるのか

すべてが取るに足らないことで

すべてがどうでもいいことのように思える

愚かにも轍を踏み続けている

惨めにもここから退けないでいる

逆らうことを辞めたら 死ぬと思った

壊れる前に壊したかった

それだけだったんだ

血の轍

血の轍

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-06-05

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