吐息

桜染

詩のアーカイブです。

あめんぼの魂

あめんぼのたましいは、三十五千里。
タカラ箱の中にそっと落ちて、
昨日を待っている。

水の膜に、
ぽつんと広まった波紋が、
ぼくの腕、ぼくの頭、
地球の裏側にまで到達して、
この星をぬけだしていく。

宇宙の中心では、
大きなブラックホールが回ってるんだって。
暗闇が怖いだなんて、絵空事だ。

新しいことを知るたびに、
君の中の神様が死んでいく。

なにをしているの。
なんて聞かれたって、
なにも答えられやしない。

君は、なにをしているの。
あめんぼが、タカラ箱の中を泳いでいる。

この世界に意味がないことは、
救済と何が違うんだろう。

吐息

吐息

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更新日
登録日 2021-06-02

CC BY-NC-ND
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