死の舞踏 焼き場
コロナウイルスの影響もあるのかもしれないが、最近若い人たちの自殺者が多いような気がする。
死に急ぐ若者たちだ。
経済的に行き詰まっているとしたら、それは、彼等の問題ではない。政治と社会の問題だ。
精神的に行き詰まっているとしたら、それは、時間の問題だ。
ウイルスが原因なら、死に急ぐ必要はないということを知らなければ、彼等の自死は止まらない。
不要不急の時間。
必要至急の時間。
ウイルスには昼も夜もないと、どっかの御偉いさんが言ってたけれど、
時間の問題とは、ウイルスには、一年という時間もなければ、一万年という時間もない。
あげくに一億年という時間もない。
経済的に、一ヶ月の利子のために死ななければならないとしたら、それは、政治と経済と資本主義の有り様をライフスタイルを何とかしていかないと、いつまでたっても、自殺する若者の遺体を焼かなければならない日が続いてしまう。
私にとっては、どんな死にかたであろうとも、人を焼くのは一緒なのだけれど。
死に方は、たとえどんな死に方であろうとも、焼くのは一緒なのだ。
腹を斬って死のうと、ガス管くわえて死のうと。
薬を飲んで死のうと。心中で死のうと。
焼くのは一緒。
御偉いさんや有名なタレントさんとか、ちゃんとした坊さんに弔ってもらう社会的な死。
病院での心肺停止、脳死の生物学死。
どんな宗教も関係なく、骨と灰になる現実の死。
死について、今だからもう一度考えてもらいたい。
死の舞踏を描こう。
焼き場で死者と炎の中で踊っている私は、死の舞踏を描こう。
死の舞踏 焼き場