ぽくぽく日記4

いい感じの忘却による玉手箱

 こんにちは。
 今日から6月ですね~。月のはじまりにふさわしく、今日は一日晴れておりました。みなさまの住んでいるところはどうだったでしょうか。

 この間、母から夏服を送ってもらいました。越してくるときに、荷物が多かったので、当面は必要のない季節外の服はうちに置いてもらっていたのです。
 衣替えのたびに、なんだか服がふえたような気がするめでたい人間はわたしだけでしょうか。季節が変わるころになると、もうたくさん着て、おなじみになった服たちも、衣替えで活躍を一旦お休みし、そしてまた季節がめぐってタンスから出してくると「こんな服あったわね」「これこれ、かわいいのよね~」「あら、わすれてたけど、こんなナイスな服があったんだったわ」という台詞をなんどもくりかえしています。
 ボタンがとれかかっていたり、ちょっと黄ばんでいたりしている服もあったので、きれいにしてから気持ちよく着ようと思います。
 そういえば、夫と付き合って間もないときに、夫の仕事着のボタン付けを頼まれたことがありました。夫はちっちゃなソーイングセットを持っていたので自分でも付けられたのだと思いますが、わたしにやってもらったほうがきれいだろうという浅い考えで頼んだのでしょう。わたしは、なんとなくのやり方でボタン付けをすることはできますが、仕上がりは中の下といった出来です。それよりも問題なのは、趣味に手芸を挙げておきながら、裁縫箱を持ってきてぬいはじめるまでに、やたらと時間がかかることです。ぬいはじめると楽しいのはわかっているのですが、そのほかの楽しいことに誘惑され(おもしろい本を読むとか、おやつを食べながらまったり雑誌を読むとか、テレビ番組の興味深いテーマにほうほうと見入るとか)なかなか腰が重い。すると、案の定頼まれてから時間がすぐにたち、デートの日をむかえました。慣れない手つきでお弁当をつくり(今も慣れませんが)さらにボタン付けも抱えていることに気がついた母は「んもう!」と言いながら、ちゃちゃっと鮮やかにボタンを付けてくれました。受けとった夫は「いおちゃん、ありがとう~!きゃー、とってもきれい!」とほめてくれました。謙虚な母から「こんな縫い目なんだから、お母さんがやったなんて言わないでね!」とくぎをさされていましたので、わたしはほにゃ~とあいまいな笑みでにごしました。

 去年、母と買いものに行ったときに買った2枚のロングスカートがあります。1枚は自分で買って、もう1枚は買ってもらいました。
 それらはとてもお気に入りで、今年も大切に着ようと思います。初夏のさわやかな風にスカートをはためかせると、スカートの醍醐味って感じがして、人目がなければくるくるまわりたい気分になります。
 そのスカートで階段を歩くとき「ま~、いおちゃんが階段を掃除してくれていいわ~」という母の言葉を思い出します。ロングスカートは気をつけないと地面についてしまうんですよね。とくに階段。大人の女性ですから、ロングスカートのすそを優雅に持って軽やかに段を上がるなり下がるなりしたいところですが、コミカルさが出てしまうわたしです。

明るいお刺身

 こんにちは。
 きのうからぽくぽく日記4に移ったのですが、公開のボタンを押していなかったので、公開されていませんでした…。みなさま、わたしは具合がわるかったり、うだうだしていたりして日記を書けない日がぼちぼちありますが、きのうは書いたのですよ。よろしかったら、どうぞご覧ください。

 今日、うちからいちばん近いスーパー(野菜・きのこ類が比較的新鮮。たまにめずらしい野菜が売っていてたのしい)に行くと、魚売り場がマイナーチェンジしていました。お刺身のコーナーと、切り身の魚やえび・貝類のコーナーが逆になっていたのです。
 きのうまでは、お刺身コーナーはガラス張りの魚をおろすところのとなりにありました。お刺身コーナーはすみにあり、うすぐらい印象で、光がたりないのかお刺身があまり新鮮でないのか、よくわかりませんでした。切り身などのコーナーは光がよくあたる真ん中のほうにありました。
 それが今日、逆になっていたのです。わたしはすぐ気づきましたよ。そして、逆にした人、いいぞ!と思いました。光があたるほうに引っ越してきたお刺身たちはいつもより3割増しくらいでおいしそうに見えました。切り身などのコーナーは、少々うすぐらくてもあまり影響はなく(そのままでは食べないからでしょうか)魚の調理をやってくれる窓口も近くて、いい感じです。
 ちょっと変えただけでずいぶんよくなるんだなぁと、とても勉強になりました。そして、まぐろのサクが安かったので買いました。前よりおいしそうに見えたので買ったのですが、食べてみたら、じつはスジスジであんまりかもしれない。でも、食べたいなぁと思ったので、すなおに買いました。ヅケにして、ごはんをもりもり食べる予定です。

 先ほど、ボタンがとれかかっている服3着のボタンの付け直しをしました。ぶらぶらしているボタンを付け直すだけなんですけど、縫い目だってそんなにきれいじゃないんですけど、ボタンの付け直しなどちょっとした直しをするとき、わたしはいつもその服を仕上げている気分になります。おお、できたできた…みたいに。やっているのはちょっとした直しだけなんですけど。
 お気に入りの服をていねいに洗濯したり、ぶらぶらしたボタンやほつれを直したりすると、よりいっそう愛着がわきますよね。
 そういえば、去年買った(買ってもらった?)お気に入りの白いブラウスがあるのですが、それを着て車で出かけたときチョコモナカアイスを食べました。白い服だし、いつも以上に気をつけて食べました。慎重に食べたので、ブラウスにチョコもアイスもついていないのを確認したわたしは安心して寝ました(車に乗ると絶対にねむくなる性質)。しかし、うちに着き、シートベルトをはずすと、シートベルトと服のすきまにチョコが落ちたようで、白いブラウスがチョコ風味になっていました…。さいわいにも、チョコの色はだいたい落ちたのでよかったです。
 あきらかに汚れるぞというお出かけのときには、もちろんお気に入りのお出かけ着は着ませんが、そうでないふつうのお出かけならば、お気に入りのお出かけ着はたくさん着て、その服での思い出をたくさんつくりたいと思っているわたしです。

ささやき

 こんにちは。
 きのう、夜のデザートにしようとプリンをつくったのですが、若干すの入ったかたいものができました…。砂糖の煮詰め方がたりなかったのかカラメルも激甘で、食べるとき少々ふるえました。敗因は、カラメルを失敗したのと、プリン生地を流し入れた容器(バットでつくりました)が生地の容量に対して大きく、うすく広がってしまったゆえに火が通りやすくなり、すが入りやすくなったことですね。少々甘すぎるプリンですがありがたく食べて、また理想のプリンをめざそう。
 プリンをつくりたくなったのは、つくる前の日くらいに放送されていたテレビ番組の中で出てきた喫茶店の大きなプリンがとてもおいしそうだったからです。ひとくちにプリンと言っても、お店によってほんとうにいろいろな味があるプリンですが、その喫茶店は「お母さんのつくった味」をコンセプトにしているのだそうです。お店のマスターは、たまごと牛乳と砂糖というシンプルな材料で、ほっとする、心がやすらぐ味をつくっていました。わたしもそんなプリンが理想ですね~。

 お昼にカレーうどんを食べながらテレビを見ていると、警察の人がトイレットペーパーを5つ盗んだというニュースをやっていました。
 本人が言うことには「飲酒と持病の関係で、腹痛が起きないか心配になり、電車に乗る前にトイレットペーパーを持ってきた」とのことでした。おなかの弱い人はいますから、電車に乗るとき腹痛が起きないか心配というのはもちろんわかりますが、お店のトイレのトイレットペーパーを持ち出すことは窃盗というあたり前の指摘はとりあえず置いておいて、もし我慢できない腹痛が起きたとしても5ロールも使わないだろう。多くの人がそう思ったのではないでしょうか…。
 悪事を取り締まる警察の人が悪事でつかまることは、これまでもけっこうありましたよね。わたしはそのたびに「警察の信用問題にかかわる!」と怒るよりも「警察で働く人は公私ともに100%善良である必要がある。本人が望んで職を決めたにしても、どんな小さな悪もゆるされない環境にいると、人によっては爆発してしまうときが来るのかなぁ」と考えてしまいます。だからと言って大目に見ようよと思っているわけではないのですが…。
 なんで5ロールも…。ひとつふたつなら、もしかして気づかれなかったかもしれないですよね。しかし、彼は5つ盗むことを選んだ。飲酒したあとだったそうですし、酔って気持ちが高ぶっているのも手伝って「いけ、俺!大胆に5ロールだ!」と頭の中に響いたのかもしれないです。

6月4日 すやすや

 こんばんは。
 きのう、久しぶりに図書館に行って本を借りました。自動で本やDVDやCDを借りられる機械があるので、それで手続きをしていると、カウンターで貸し出し手続きをしている親子がいました。小さな男の子とお母さんで、男の子はカウンターのおじちゃんに「バスにのってきたの」「ママといっしょにきたの」と一生懸命話していて、とてもかわいらしかったです。おじちゃんも「そうなんだね」「よかったねぇ」とやさしく答えていました。マスクを手放せない日が続き気が滅入ってしまいますが、このような小さなあたたかいできごとは、まわりを見わたせばきっとたくさんあるのですよね。そのことをわすれないようにしたいものです。

 この間、わたしが悩まされた頭痛について書こうと思います。
 わたしは前からチリチリとする頭痛がするときがあるのですが、その頻度はそんなに多くなく、わすれたころにたまーに起きるくらいでした。
 その頭痛がこの間起こりまして「またいつものやつだな」と思って、とりあえずよく寝たのですが、あまりよくならず2週間くらい痛みが続いたのです。「もしかして、おなかにいらっしゃる方がいるのでは…」と思う節もあったので、念入りによく寝たのですが、チリチリとしたいやな感じの痛みは一向によくならず、そのせいで気分は晴れずイライラも増していくので、突然泣いたり怒ったりもしてしまいました。
 そのうちに生理が来まして「おなかの方が原因ではなかったのか…なんで今回はこんなに長引くのだろう」とぶつぶつ考えておりました。
 出血のピークをすぎたときに、頭痛の原因をインターネットで調べてみて、これではないか、と思う原因がありました。
「寝すぎ」です。
 十分な睡眠が健康に不可欠なことはわたしがここで言う必要もないくらい明らかなことですが、睡眠というのはたくさん寝ればいいというものではないらしいのです。寝ているとき、血の流れは起きているときよりゆるやかになります。睡眠が適切な量であれば問題ないのですが、多すぎると血流がゆるやかになる時間も長くなり、起きたときにがんばって血を流そうする。それが血管にとって負担となり、頭痛につながるとのことなのです。
 わたしは、小さなころからよく寝たそうです。ごはんを食べながらうつらうつらし、ゆりかごで揺らされればすぐ寝て、チャイルドシートに乗ってドライブに出発すれば途端に夢の中。小学校、中学校、高校、と上の学校に行くと生活になれるまで、うちに帰ると同時に寝ていました。社会人になると仕事がおわってうちに帰るまでに眠気をこらえきれず、職場の近くのスーパーの駐車場で爆睡してから(車で通勤していました)帰っていました。具合がわるいときは薬を飲むよりもひたすら寝るほうがはやく回復しました。平日は学校や仕事で睡眠が少なめでしたから(あくまでも本人比)休みの日に昼寝をするのをたのしみに、平日をがんばっていました(あくまでも本人比)。
 結婚して環境が変わり、心を鬼にしないと平日の昼寝も毎日してしまいかねない状況になりました。昼寝はたまにするから心地いいことを十分に知っているつもりでしたが、昼食後の眠気に素直に従うことが幾度となくあったことを認めます。夕方からまたがんばろう、ともごもご言い訳をしながら布団にもぐりこんでいたことをここに正直にしるしましょう。
 わたし自身も「このままでいいのだろうか。寝て起きて、すっきりしてまたがんばろうと思っていたが寝てもすっきり感に欠けて、かえってもやもやするような…」とうすうす感じているところへ、この頭痛がきました。これはもう、絶対に寝すぎが原因です。現に、寝すぎるのをやめたら頭痛もおさまりましたし、ダラダラと夢を見すぎることもなくなりました。何事もほどほどって大事ですね…。
 ぐっすり寝るのが好きというわたしの根幹はずっと変わらないと思いますが、具合がわるいときは別として、むやみやたらに寝るのはやめようと心に誓った件です。

6月5日 かおりの記憶

 こんにちは。
 お昼ごはんに、きのうつくったからあげを甘辛く味つけしたのをごはんにのせたからあげ丼を食べました。からあげ丼を食べながら見ていた旅番組に髪の毛が少々心もとない俳優Nさんが出ていました。Nさんの頭部がアップになったショットのあと、夫はからあげ丼をほくほくとほおばりながら「Nさんの頭…。ハゲ散らかすとは、こういう頭のことを言うのね」と非常にきびしい意見を放っていました。
 この間までお世話になっていた職場の課長は40代後半で、髪型はフランシスコ・ザビエル風です。若いころはアフロヘアだったそうで「若気の至りでね…負担がかかったのかな」と少々悔いていました。課長はまじめで明るい性格で、課長のまわりでは髪の話は避けなければならない、という風な空気はなく、むしろ自分から髪の話題を出していました。女性社員ともフレンドリーに話す仲で、とある日「課長!ハゲにはひまし油が効くそうですよ!手のひらでぬりたくるといいですよ!」とおすすめされていました。そばで聞いていたわたしは、いくらなんでもアドバイスがダイレクトすぎないかとひやひやしました。

 今日、久しぶりにグレープフルーツを買いました。ワカメとかお酒とか緑の野菜とかコーヒーとか、常備していたいものはいろいろとあるのですが、くだものもそのひとつです。つい最近までは母から送ってもらった愛媛産の柑橘類(皮も実も黄色くて、甘さと酸味のバランスがちょうどよくジューシーなお味)が野菜室にあったのですが最後のひとつも食べきったところだったのです。
 スーパーに行ったわたしは、すいかは冷え冷えだったけど果肉の感じがちょっともたついていそうだし、パインは今日買うには重たいし今回買うのはもうちょっとかんたんに皮をむけるくだものがいいし、さくらんぼは季節だけど並んでいるのは熟れすぎている気がするし…と、うろうろまわってなやんだ結果、グレープフルーツを選びました。
 柑橘類はどれも好きなので、グレープフルーツも好きなのですが、うちから送ってもらっているくだものが柑橘類だったので、それをほくほくと食べている間は柑橘類を自分で買うことはなかったのです。グレープフルーツを手にとって、ひとり暮らしをしている大学生のころスーパーでグレープフルーツをよく買っていたことをなつかしく思い出しました。
 今と同じで、うちにくだものがなくなりそうになるとそわそわしていて、近くのスーパーや八百屋さんでくだものをまめに買ったものでした。もも、ネクタリン、すいか、柿、オレンジ。なかでもよく買ったな、と思うのがグレープフルーツです。果汁たっぷりですっきりとさわやかな味、よく洗って包丁で切ればすぐに食べられます。休日の朝ごはんやおやつに、2つほどむいてもりもりと食べていました。
 グレープフルーツのスカッとしたかおりで、わたしはそんなことを思い出します。ある時期の思い出と密接している食べものは、この先もずっとその思い出とともにあるのでしょうね。

6月5日 SDGs(助さんの ダンディズム ごはんは 白いまま食べるべし)

 こんにちは。
 今日、スーパーでチラシをもらって帰りました。チラシを見るのは久しぶりです。引っ越してくる前もそうでしたが、わたしのお買いものは、お店に行っておいしそうだったり旬で安かったりするものをその場で決めて買います。買いものに行く前に、なんとなくのメニューを決めることはしますが、スーパーに行くとメニューが変わることはよくあります。レジの横にチラシが置いてあることは知っていたけど、このスーパーはよく行くし、チラシがなくてもわかるからいいかなぁと思っていましたが、チラシを持って帰って見てみると、いつなにが安いかパッとわかって、実にいいなと思いました。今週の火曜・水曜はミョウガが安いそうなので、これは買わなきゃです…!
 ちなみに、そのスーパーでこの間買ったマグロはおいしかったですよ~。

 最近SDGsなる言葉をいたるところで聞きますよね。持続可能なエネルギーのために、ひとりひとりが環境問題を意識しましょうというような意味だったような気がするのですが、ポッと出てきて声高に叫ばれているこの言葉に対して不信感をいだいている夫です。
「いきなり新しい言葉をみんながそろって言い出すときは、たいてい誰か儲けている人がいるんだよなぁ」
 …たしかに。SDGsの考え自体は賛成ですが(人間はいつも、好き勝手に行動してきたツケがまわってきそうになると途端にあわて出す生きものですよね…)こんなにいきなりみんなして「SDGs!それ、SDGs!」と叫ばれるとなんだかあやしいし、おへそも少々曲がります。ムダなものは買わないようにしていますし、なるべく長く使えそうなものを選んでいますし、食材は食べきれるだけの量を買っていますし、エコバックは大学生のころから使っているわたしですが。
 先週、夫が在宅勤務だったある日、パソコンに向かう夫の服装に既視感がありました。でも、在宅とは言え仕事の日ですし、いくらなんでも着替えているだろうと思っていたら
「SDGsのため、今日は1日パジャマですごした。洗濯物が減って、SDGsだよね?」
 と言ってお風呂に入りました。
 SDGsなのかものぐさなのか微妙なラインにいる夫、今日のお夕飯にトマトを豚肉で巻いたもの(母が送ってくれた、スーパーに置いてある「どうぞご自由にお持ちください」のレシピ集5月号に載っていた)をつくったのですが、夫が焼いてくれました。夫は、念には念を入れすぎるくらいな勢いでジュージューと焼いてくれて、わたしはその横でおみそ汁の準備をしながら非常に気をもみました。「SDGsはどうした。ガスの使いすぎではないか。ガスを使いすぎることより、お肉がかたくならないかが気になる。もうそのへんでよい。お皿に盛ってくれ」と、内心チリチリしながらおみそをといて、おわんに盛りました。
 できあがったトマトの肉巻きは、お肉が香ばしく、トマトはいい感じに蒸されて火が通りおいしかったです。ムダに激しく気をもんでしまいました。エネルギーを使いすぎてしまった。SDGsに反しますね。

6月7日 風をきる

 こんばんは。
 ほんとうに、陽が長くなりましたねぇ。休みの日は、はやめにお風呂に入って、梅酒などのちょっと甘いお酒を飲みながら夕涼みをしている我が家です。

 都会は自転車がたくさん走っています。引っ越してきておどろいたことのひとつが自転車の多さでした。田舎は主な交通手段が車なので、道で見かける自転車は本気の自転車か(競輪のようなスピードが出るもの。ウエアもピタピタしていて本気度が高い。自動車ばりのスピードを出して車道を走るので、車を運転する人はけっこう困る)小中学生男子の自転車軍団くらいでした。
 それが、都会へ来たらふりむけば自転車という勢いで走っているではありませんか。気をつけないとトロトロしてしまうわたしは、背後から忍び寄る自転車や猛スピードでこちらへやってくる自転車をかわすべく、常に注意しています。夫いわく「自転車をよけようとするとかえって危ないよ。歩行者をさけて走っていくから、こっちは進路を変えないほうがいいよ」とのことなのですが、どうしても気になってしまいます。だって、本気の自転車はもちろん、車輪の小さめな自転車も足をせわしなく動かして限界のスピードまで上げて走ってきますし、お子さんを前や後ろもしくは前にも後ろにも乗せた親子自転車も「かっとばせー!」な勢いで風のように通りすぎていくのです。
 都会のスーパーなどのお店には駐車場がないところも多く、車を持っている人でも近場へ行くときは自転車のほうが便利なので、自転車人口が多いのでしょう。今のところ自転車は必要ないのですが、あったほうがいいなと思うときが来るのかもしれない。そのとき、ちゃんと乗れるかなぁ…(運動音痴と言えどいちおう自転車には乗れるので、人も車もたくさん通っている都会の道路を自転車に乗って走れるかしら、という意味です)と不安になるのですが、それは自転車に乗るときが来てから考えましょう。この間の冬、母に「都会の夏は暑そうで心配だ」と電話で話したところ「それは夏が来てから考えればいいのよ~。心配事を先どりする必要はないわよ」と言われて、はっとしたのです。

 自転車と言えば、わたしは高校のとき自転車通学でした。
 まだ吹奏楽部にいるとき、同じパートで同級生のSさんがわたしに言いました。
「お昼買いに行きたいから、にけつさせてくれない?」
 Sさんは電車通学なので、学校に自転車がないのです。にけつ…。意味はわかりますが「にけつ」は「荷台におケツを乗せる」なのか「2個のおケツ」なのか…とどうでもいいことを一瞬考えましたが(たぶん前者)そうじゃなくて、わたしの自転車の運転技術はわたしひとりを運搬するのがせいいっぱいです。
「ごめん、わたし、にけつはできないよ…」
 見栄を張ってSさんをケガさせては大変なので、正直に言って断りました。Sさんは、自転車通学かつにけつ可能な同級生の部員を見つけて、無事(?)お昼ごはんを買ってきました。にけつは本来ダメですからね…。

6月8日 えんぴつ削りのその表情は「削ってあげてもいいけど」と言っている

 こんにちは。
 きのうから「明日はあつくなりますよ」と言われわていた今日、朝からあついです。我が家は午前10時くらいまでさんさんと太陽の光が入る向きの部屋なので、起きてすぐに「…あちー」でした。

 今日、買いものに行くついでに、100円ショップにも行きました。うちを出発したときは「…あついわ。はやいとこお買いものして帰りましょう」と乗り気じゃありませんでしたが、着々と根を出す王子さまジュニアのことを思い出し、100円ショップで小さな植木鉢がないか見てみることにしました。ホームセンターに行けば確実に植木鉢があるのですが、うちからいちばんちかいホームセンターはあつい日に思いつきで「行ってみよう」と思える距離でなく、しかもその店には植木鉢はたしかにいろいろありますが「実用いちばん!」といったデザインで(なにかすてきなカバーに入れればいいのでしょうか)わたしの探している小さめでかわいい植木鉢がないことは確認済みです。なので、100円ショップに行ってみることにしたのです。100円ショップは、うちから2番めに近いところはわりと広い面積のお店なので、そこに行けばなんらかの植木鉢はあると思うのですが、そこも思いつきで歩くには少々遠いので(今日のわたしは体調がまあまあで、てくてくモードになれなかった)いちばん近い100円ショップにしました。そこは、ドラッグストアの2階にある店舗で、かなり小さいところです。植木鉢、ないかもしれないな…と思いましたが、王子さまジュニアのためになにもしないよりはマシだろうとぽくぽく歩きました。
 王子さまジュニアというのは、2年ほど前からお世話している多肉植物のことです。「王子さま」という名前の由来は、買ってきてしばらくは葉がぷくぷくして元気だったのですが、陽がたりないのか、だんだんとひよひよに伸びていってしまったので、常に日光浴がちゃんとできているか気にかけなければならないその姿がまるでかよわい王子さまのようだったので、そう名づけました。引っ越してくると、都会のさんさんとした日差しが体に合っていたのかぐんぐんと葉をふやし茎を伸ばし、かよわい姿は消えていました。葉がふえすぎ茎が伸びすぎた姿は元気すぎて少々ふてぶてしく、夫は「王子さまって言うか、帝王って感じだね」と的確に表現しました。
 王子さまの茎をちょうどいい長さまで切り、葉っぱも減らしました。多肉植物の葉は、根本からポキッと折って受け皿かなにかに広げて半日陰に置いておくと、ポキッと折った根本から根が出てきます。そしてそこからまた葉が出てくるのです。これが「王子さまジュニア」です。根も出て、小さな葉っぱも出てきたので、そろそろ植木鉢に植えねば…とぽやぽや思っていたのでした。
 小さな100円ショップに到着して、植木鉢を探しましたが、やはりありませんでした。園芸コーナーもありませんでした。ああやっぱり、そうだよね~。まあいいわよ、今度2番めに近い100円ショップに行くわと、なにも買わないで出ていこうとしたとき、右目がいとしの白いまるいうさぎをとらえました。「こ、これは…!」うさぎ型のえんぴつ削りでした。100円ショップに売っていますが、有名な文具メーカーの商品で、うさぎのブランドのマークもちゃんとついています。ああ、わたしはこれを買いに来たのね…!うさぎさんが呼んでいたよ…!えんぴつ削りをにぎりしめ、いそいそとレジへ向かいました。
 この小さな100円ショップは品ぞろえは少ないですが、文具コーナーのレターセットやメモ帳が行くたびに入れ替わっていて、それがまたいいチョイスなのです(わたし的に)。今回のうさぎ型えんぴつ削りもとってもすてきでしたし、この100円ショップのファンになりましたね。

6月9日 左上親知らずよ、ありがとう

 こんばんは。
 きのうぽくぽく日記に書いた白くてまるいうさぎのえんぴつ削りですが、夫にも大好評でした。
「ええー、かわいい~!なにこれー?」
「えんぴつ削り。100円ショップで見つけたの…♡ちょっとつれない表情がまたかわいいと思わない?『削ってあげてもいいけど』って言ってる」
「『今どきシャーペンだよ』とも言ってる」
「わー、上手い!それ、言ってるわ~」
 と、うさぎ型えんぴつ削りで盛り上がったふたりです。

 今日、満を持して左上の親知らずを抜いてもらいました。親知らずは、右上と右下も生えているのですが(左下はもともとありません)そこはかろうじてかみ合っているので、抜いたほうがいいのか正直まだ迷っていています。今回抜いてもらおうと決心した左上の親知らずは、かみ合う相手がいないため伸び続けているので抜いてもらうことにしたのです。
 わたしは高校2年生のときに歯科矯正をはじめて、そのときに歯を3本抜いたので抜歯の経験はあるのですが、だいぶ時間がたっていますし、奥歯を抜くのははじめてなので、けっこう緊張していました。出かけるときはいつも文庫本を持ち歩くわたしですが、今日は本を持っていく気力はなく、歯医者さんの待合室では目をつぶって精神統一をしました。
 すると、ベビーカーに乗った小さな女の子とお母さんがやってきました。どうやら、女の子の歯科検診のようです。受付のベテラン感あふれるお姉さんは「あら~、こんにちは♡えらいね~、ママといっしょに来たの?今日はあついね~」と、やさしくいろいろと話しかけていたのですが、話しかけられた直後から硬直していた小さな女の子は(1歳3か月らしい)だんだんと顔をゆがめ、ついに大声で泣き出しました。「ああ~、ごめんね~!そんなに話しかけちゃいけなかったわね~」と受付のお姉さん。人見知りのころの赤ちゃんって、お母さんといっしょなら知らない人がちょっとあいさつするくらいならがまんできる気がしますが、話しかけられると泣きますよね…。受付のお姉さんが奥へ引っこみ、泣きおえた女の子はお母さんに「本見ようか~。ほら、いっぱいあるね~」と言われながら、立てかけるタイプの本棚の近くへ行って『絶対リバウンドしない収納法』『一度は行ってみたい大人の贅沢旅館』『簡単おいしいサバ缶レシピ』などの雑誌の表紙をじーーーっと見つめていました。
 そのうちに「あさかさーん」と名前を呼ばれ、診察台へ寝っ転がりました。女性のきれいな歯科医師さんが「あさかさん、今日は左上親知らずの抜歯ですね~」と言って、テキパキと麻酔薬の準備などを進めていくので、わたしは「あの、抜歯をするのは久しぶりなので、今日は緊張しています」と自己紹介をしました。すると「ああ~、そうなんですね~。わかりました。大丈夫ですよー」とやさしく受け入れていただいたので一安心です。
 そのうちに、となりの診察台へ小さな女の子がお母さんに抱っこされてやってきました。歯科衛生士さんの「はーい、じゃあお口の中ちょっと見せてね~」の言葉と同時にとてもよく通る声でおたけびを上げていました。そりゃそうですよね…。思い返せば、保育園に勤めていたときも、歯科検診は大変でした。未満児クラス(0~2歳児)の検診では、お昼寝最中の部屋に忍び足で歯医者さん軍団がやってきて、小さいみなさんのお口をそーっと開けて歯を見るのですが、だいたいの人は起きてしまってなみだなみだの歯科検診でした。なかには口を開けられてもまったく起きず、その後もすやすやお昼寝を続けるというつわものもいました。
 そんなことを思い出しているうちに女の子の歯科検診は無事おわりました。抜歯の準備も整ったようなので、次はわたしの番です。少々こわい思いはありますが、もう寝っ転がっている以上腹は決まっていますし、女の子もがんばったので、わたしもがんばらねばです。「それでは、ぬる麻酔からはじめますね~」とお姉さんは言って、左の奥歯のあたりに綿でちょいちょいと薬をぬって、しばらく放置。ぬる麻酔からはじめるんですね~。注射針の痛みを少なくするためでしょうか。それから注射針で麻酔薬を注入しました。感覚でしかわかりませんが、左上の親知らずのまわりにていねいに薬を注入してくれているようです。そして、しばし放置したのち「どうですか?麻酔が効いてきた感じがありますか?」と聞かれたので「はい、ここらへんは(親知らずより手前)麻酔がかかっている感じがするのですが、親知らずのあたりまではわかりません」と正直に答えました。肝心の親知らずに麻酔がかかっているのか自分ではよくわからず、本当はあまり効いていないのにどんどん抜歯が進んだら大変です。「大丈夫ですよ、少しずつ進めていきますからね~」とのことで、安心して身をゆだねる覚悟ができました。
 ついにお姉さんが先端が曲がった太めの目打ちのようなものを持って、左上親知らずにえいえいと力をかけはじめました。親知らずには麻酔が効いていて全然痛くないのですが、けっこう強く押され(と言ってもがまんできるレベルなのですが)頭に力が入ります。「あがががが…やはり、これくらいの力をかけないと抜けないのね…。わたしの左上親知らず、10年間ありがとう」わたしは目を強めにつぶりながら抜けゆく親知らずのために祈りました。すると、あっけないほどの早さで「はい、抜けましたよ~」と言われ「えええ!もう抜けたんですか!」とリアクション芸人のようなおどろきかたをしてしまいました。「はい~、上顎の親知らずはそんなに時間かからないんですよ。お疲れ様でした。歯は持って帰りますか?」「ありがとうございました。持って帰ります」洗って、歯の形のかわいらしい入れものに入れてもらった親知らずを大事に持ち帰りました。
 今回抜歯をお願いした左上親知らずは、少々ななめに生えていましたが、レントゲンで見ても抜歯がむずかしい生え方ではなく、それに上顎なので抜歯後もそんなに心配するほど腫れたり痛んだりすることはないだろうと思っていましたが、やはりそれは実際に抜歯をしてみないとわかりませんよね。わたしの場合は、さいわいにも痛みはほとんどなく、血もすぐに止まりました。上手に抜いてくれた歯科医師さん、ありがとうございました。親知らずの抜歯について納得するまで考える機会を与えてくれた母にも感謝です。そして、10年間いっしょにすごしてきた左上親知らずに、ありがとう。健康な歯なのに抜いてしまったことに申し訳ない思いですが、その分ほかの歯や歯茎を大切に、ずっと自分の歯で食事や会話ができるように、日々のケアと歯医者さんでの定期検診をきちっとやっていこう思います。

6月10日 ネギ~。

 こんばんは。
 今日、買いものへ行こうとぽくぽく歩いていると、横断歩道の点字ブロックのあたりにネギが1本落ちていました。ネギがあったような…。でも、まさかネギではないだろうと二度見すると、やっぱりネギでした。ネギ…。今は1本150円はする高級野菜です。拾うわけにはいきませんが、もったいない。落としたのは、前や後ろに小さな子どもを乗せて走る自転車の人だ、とわたしは妄想しました。買いものしたネギその他もろもろをエコバックに詰めて、家までチャリチャリこいでいました。「あ、おかあさん、ふくろからぼとってなにかおちたみたいだよ」「ええ?なんだって?」「なにかおちた」「ええ?どこに」「わからない」「ああ、あついし、どこになにが落ちたかもわからないからいいわ」チャリチャリチャリチャリ…。うちに着いてなにか違和感を感じます。エコバックから食べものを出しながら、どこかなにかスカスカしているような…。「あれ、ネギ、束になってなかったっけ?」「ああ、ネギだよ、おかあさん!ネギがぼとって落ちたんだよ!」「あ~ネギ…!とくに特売でもなかったけど、豚肉をネギ塩味で炒めたかったから買ったのに…。ネギったら、長いように見えてトントントンってきざむとすぐちょっとの量になっちゃうのに…!ネギ~」というようなことが近所で起こっているかもしれない。

6月11日 やっと気づいた事実

 こんにちは。
 先日ほくほくと100円ショップで買った白いまるいうさぎのえんぴつ削りをきのう使ってみたのですが、かわいい見ためとはうらはらに、ハードな削り心地でした。色鉛筆を削ったのですが、木の部分がガサガサになる仕上がりです。よく知られている文具メーカーから出ているものだから、かわいくてしかも削りやすいと期待していたのですが、そうですよね、刃よりうさぎのほうにお金かかっているでしょうから、しかたないですよね…。このプリティ削りは、文章や絵をかくときのお守り的なものとして、そばに置いておこうと思います。買ってきたときは「削ってあげてもいいけど」と言っているように見えた顔が、今は「あたし、わるいけど削り心地よくないわよ」と全然悪びれずに言っているように見えます。それもかわいいのでOKなんですけどね。

 きのう、やっと生クリームのちがいがわかったのです。
 スーパーに行くと、脂肪分が高めのものと低めのものがありますよね?わたしは、きのうまでちがいがわかっていなかったのです。脂肪分低めのもののほうが値段も少し安く、どちらもホイップできると書いてあるので、わたしは今まで脂肪分が低めのほうを買っていました。泡だてずにお菓子や料理に使うときはとくに問題なかったので、なにも思いませんでした。泡だてて、スポンジ生地にぬったり、クレープに巻いたりするとき、どうも生クリームがゆるいなとは思っていました。しかし、生クリームのパックをよく見ることもせず、素人のホイップはこんなものなのだろう、と思っていました。
 きのう、クレープをつくろうと、生地を焼いて、冷ましている間に生クリームを泡だてました。生クリームの泡だてにステンレスのボウルを使ってはいけないことは学習済みなので、ホーローの大きめのボウルで「ふんふんふーん」と泡だてをはじめました(泡だて器がステンレスの場合、ボウルもステンレスだと、泡だての最中に金属同士が何度もぶつかり合って、黒い粒が出てしまうのです。純白のクリームに正体不明の黒い粒…。わたしは、これを何度もやらかし、でも理由がわからず、ちょうど台所にホワイトボードとそれ用のペンがあるので、ペンのカスか!?と「よよよ」とたおれました。生クリームは高いですからね…。それからインターネットで調べて、泡だて器とボウルの両方がステンレスなのがいけないことにすぐ気がつき、ホーローのボウルを買ったわけです)。
 生クリームは冷やしながら泡だてるのが重要らしいので、それも守ってカシャカシャやってました。「ふふふーん。黒い粒も解決したし、生クリームもどんと来いよ。卵白より泡だてに時間がかかるのがネックだけど…。保育園で抱っこやら寝かせるのやらで酷使したから、右の手首にはあまり無理をさせたくないのよね。はやく泡だっておくれ」
 だんだん生クリームが重たくなってきました。生クリームは泡だてをやめるタイミングが大事です。泡だてすぎた生クリームは、二度ともとの状態にはもどりません。調子に乗ってはいけないのです。ちらりと生クリームの入っていたパックを見ると「泡だて器で線が描けるくらいができあがりです。これ以上泡だてると分離します」と書いてあります。やはり、なんだかゆるいような気がしますが、これでできあがりだと言うのだから、そうなのでしょう。「このやわらかさが脂肪分37%生クリームの特徴です」わたしは、今まで気づかなかったこの1文に気がつき、まさか…と、パックに書かれている文章をよく読んでみました。
「やわらかい仕上がりがほしいときに」パックの正面にちゃんと書いてありました。そうなのか…。なんかゆるいな、気のせいかなと思っていましたが、生クリームの脂肪分は、泡だてたときのかたさに関係があるのですね…。パックはしっかりと教えてくれていたのに(よく見たら黒い粒のことも書いてあった)わたしがよく読まなかったばっかりに…。何度生クリームで失敗すれば気がすむのか、と少々落ちこみました。
 わたし自身は、そんなに生クリーム欲は強くないので(夫が生クリーム好きなので泡だてていたと言っても過言ではない)生クリームはしばらく泡だてないでしょう。逃げるわけじゃないけど、そういうことも大事です。生クリームはしばらく、クレープ屋さんにまかせます。

6月12日 金髪王子

 こんばんは。
 きのう、動くお城の映画をまた観ました。金髪イケメンの魔法使いが登場すると「かぁっこいい~♡」とほれぼれする夫。いっしょに観るのは3回めなので(わたしは何回観たかわかりません)夫もおぼえているセリフや場面がちょこちょこあるようで「むずかしいまじないだね」「このあとお風呂入って発狂するんだよね?」「美しくなければ生きていても意味がない…」などなど、つぶやいていました。
 最後のほうに、なんとか動いているお城の中で、魔力を抜かれた老婆がお城を動かしている火の悪魔をむんずとつかむ場面があります。火の悪魔はイケメン魔法使いの心臓であり、老婆はずっとその心臓がほしかったのです。燃え盛る火の中で「あたしんだよーーー!」と気がふれたように叫ぶ老婆に、ヒロインは水をかけてしまいます。呆然としたのち大声で泣き出すヒロイン。魔法使いと火の悪魔は一体なので、火の悪魔が消えたら、ヒロインが愛する魔法使いも消えてしまうかもしれないからです。それを見た夫は「ばあさんを火あぶりにしたままにすればよかったー!」とヒロインになりきっていました(実際はそんなこと言ってません)。

余白のある物語

 おはようございます。
 土曜日のぽくぽく日記は途中だったのですが、途中のまま時が流れてしまいました。こつこつと、それなりの量の文章を安定して書けるようになりたいのですが、なかなかそうはいきません…。まあ、あたりまえですよね。ちょっとうじうじしたら、それも仕方なしと、またぽくぽくと歩き出せる人になろうとしているところです。

 土曜日に観た、もう何度も観ている映画ですが、もうすこし書きたかったことがありまして。
 見るからにわるそうな太めの魔女に呪いをかけられ、一瞬にして老婆になったヒロインですが、物語の中で、主に夜の場面で彼女はもとの年齢にもどった姿になります。それに対して夫は「なんで?なんで若返ってるの?」と頭がはてなマークだらけになっているようでした。若返るたびに「なんで?」と言うので「それは、わたしたちが自分で考えることなんだよ」と答えたのですが、我ながら名言だと思いました。
 このアニメ映画シリーズのよさはたくさんあると思いますが、そのひとつは物語の中で起こることがらを観ているわたしたち自身がじっくりと考えることができる余白があることだと思います。「これはこういうこと」「あれが起きたのはこうだったから」というふうに説明されすぎることがなく(最低限は語られていると思いますが)「どういうことだと思う?考えてみたい人は、ゆっくり考えてみてね」と、不思議なことやよくわからないことをやさしく手渡しされている気がします。
 わたしがおばあちゃん化したヒロインについて思うのは、以下のようなことです。魔女があらわれる前、ヒロインは妹と会話をします。
「お姉ちゃんはいつまでここに(帽子屋)いるの?」
「父さんがのこした店だし、それにわたし長女だから」
「そうじゃなくて、帽子屋になりたいのかってこと!」(セリフは正確ではありません)
 ヒロインは自分の容姿にも自信がなく、下を向いているような印象です。自分がどうありたいかを心に押し込み、決してそんなことはないのに自分を不美人だと決めつけている。太めの魔女がかけた呪いは「おばあさんになあれ!」ではなく「心のままの姿になるように」だと思います。動く城の中に転がり込み「あんた、だれ?」とイケメン魔法使いに訊かれた彼女は「掃除婦さ」と答えると「そんなこと、だれが決めたの?」と返ってきます。おばあさんの姿であることも、たぶん彼女がそう決めたからそうなったのです。その証拠に、だんだんと気持ちにも行動にも自信をとりもどしていくと若返っていきますし「呪いをかけることはできるけど解くことはできない」と言われていた太めの魔女の呪いを最後には自分で解きます。すべては自分の心が決めることだから、太めの魔女には呪いが解けないんじゃないかなと思います。

6月14日 あさかいお的脱毛考

 こんにちは。
 今日は1日弱い雨がふっていたり、くもっていたりでした。この休日は、近くの公園でキッチンカーや小さなお店が集まった市場が開かれていて、くもは厚かったけど2日間雨はふらなかったのでよかったです。
 そうそう、夫のクレープに対する情熱で新たなことがわかりましたのでお伝えします。生クリームが相当好きなようで(だからと言って普段からたくさん食べるというわけではありませんが)いちごやみかんのようなくだものは入っていなくていいそうです(バナナは甘いのでちょっとあってもいい。チョコやキャラメルのソースもかかっていてもいい)。「でも、やっぱり重要なのは生クリームで、もはや生地もなくてもいい。でも、生地につつまれた生クリームの口あたりが好きだから、あっていい」だそうです。わたしには考えられない境地…。

 休日すこし電車に乗りまして、うちから持ってきた文庫本を読みながらも、広告を見ていました。
「よくばり脱毛!」
「細胞からやせて、リバウンドゼロ」
 いよいよ夏が来るので、脱毛の広告は力が入っている気がします。あと、ダイエット関係。細胞からやせるって、どんなダイエット法なのでしょうか…。
 テレビショッピングで、自宅で簡単にできる脱毛の機械を宣伝していて、脱毛のことがますます気になりインターネットでちらっと調べてみました。「脱毛のことが気になる」というのは「ムダ毛をなくしたくて、脱毛に興味がある。やってみたい」からの「気になる」ではありません。「世の中こんなに脱毛脱毛言ってるけど、本当に効くのか?安全なのか?」という疑問をとくに脱毛意欲のないわたしが持っているだけです。
 まず「永久脱毛」という言葉ですが、毛が一定程度減り、一定期間生えてこなかったら、もうそれは「永久脱毛」と言うそうです。
「永久脱毛したのに、また生えてきたんだけど~!」
 というクレームも、この一定のレベルがクリアできていればかわせるわけです。「もう生えてこない!」「もう通わなくていい!」というフレーズも使えます。だって「(一定期間は)もう生えてこない!」「(一定期間は)もう通わなくていい!」ですからね。まぁ、このへんのことは脱毛をはじめる前に説明があるでしょうから大丈夫でしょう(たぶん)。脱毛を受けようとしている人なら、このようなことは常識として知っているかと思いますが、なかには「えええー…。そうなんだ…。そうだよね、脱毛って魔法じゃないもんね。言葉を鵜呑みにしたわたしがまちがってたよね。でも、脱毛すれば未来はバラ色って電車の広告も駅の広告も、テレビCMもネットの広告も、みんなそう言うから…」と、気持ちがしぼんでしまうお嬢さんがいないだろうか。心配です。
 気になる脱毛の副作用ですが、痛みや腫れのほかに「毛が太く濃くなる。増える」というのがありました。えええ!脱毛しようとしているのに、逆効果!おそろしい…。毛穴を熱で刺激して毛を生えなくするという仕組みらしいのですが(おおざっぱですみません)熱刺激によって弱まらず、逆にフィーバーしてしまう特殊な毛穴がいるということか。人間でいうと、逆境に強い人、か。毛穴にも人間味を感じますね(のんき)。
 近ごろは、男性も脱毛に積極的だそうで、女性側の意見も
「ボーボーより清潔感があっていい」
「わたしよりツルツルになるのはちょっといやだけど、適度な脱毛はいいと思う」
「体毛が濃い男性は受け入れられない」
 など、肯定的なものが多かったです。
 体毛を気にする・しない、脱毛をする・しないは本人次第なので、わたしがとやかく言う資格はみじんもありません。それを承知で、わたしの経験から言わせていただくと男性の体毛うんぬんを気にしているうちはまだまだです。わたし自身も大学生あたりまでは「毛の濃い男はいやよ…」と男性の腕やワキやスネの毛の濃さを気にしていました。だれともお付き合いしたことがないのに不毛ですが、毛の濃いうすいはいっちょ前に好みがあったのです。しかし、その後だれかとお付き合いするようになったとき、あれほど気にしていた体毛のことはきれいさっぱり頭から抜けていました。あたりまえのことですが、体毛がうすいからだれかを好きになるわけではありませんし、だれかを好きになって、その人の体毛が濃いめだと知ったからと言ってきらいになるわけではないのです。うすかろうが濃かろうが、自分の大切な人に変わりない。そんな簡単なことに気づくまで、20年以上もかかりました。
 だから、体毛が濃いめなことをあまりにも気にしていて、性格や日常生活にも支障が出ているなら脱毛も視野に入れるべきなのかもしれませんが、剃る・抜くで全然間に合うレベルの濃さの人が「脱毛したほうが楽だから~」という理由で受けるとしたら、わたしは、それ以外にやることあるんじゃないかって思います。

6月15日 ソファさんいらっしゃい

 こんばんは。
 今日、我が家にソファがやってきました。お店で配送をたのんだとき、玄関先での受け渡しか、部屋の中まで入っての受け渡しか選べたのですが、ソファが分解されて箱に入ったときにどんな大きさになるか見当がつかず、もし自分では持てないくらい大きいのに玄関先にしてしまってうごうごするのはいやだなぁと思い、部屋の中まで運んでもらうことにしました。それが大正解でした。ソファは分解して運ぶといっても、クッションと本体を別にするくらいの分け方で、すわる部分と背もたれ部分で成り立つゆったりしたベンチのような本体は、背もたれをパタンと前にたおしただけの形で箱に入っていたので、これがとても大きく重そうだったのです。配送のおじちゃんとお兄さんも「はふー」って感じでした。お兄さんのほうは「どこを持てばいいの…」という空気もただよっていました。よかった、部屋までお願いして…!運んでくださって、ありがとうございました。
 ソファがやってくることにルンルンしていた夫は、組み立てのためにはやく帰ってきました。帰るなり「さあ、組み立てよう!」と目をかがやかせ、汗をしたたらせながら(代謝がいいのかものすごく汗っかきなのです)組み立てました。ひじかけがなかなかはまらず、夫の髪はシャワーをあびたのか疑うくらいびしゃびしゃになりました。でも、苦戦したのはそれくらいでした。

6月16日 わき毛の可能性

 こんにちは。
 きのうはソファのことが途中になってしまったので、続きを書こうと思います。
 ソファはひじかけ部分の取り付けに少々苦戦しましたが、それ以外は思っていたより簡単で、カバーもぴちっとかけられたと思います。できあがったソファはお店で見るより大きく(そりゃあたりまえですよね、お店はこの部屋よりずっと大きいのですから)お店で展示されていたものよりふかふかとして「ど~ぞ~」とわたしたちがすわるのを待っている気がしました。
 カーペットとソファの位置を調節すると、夫は待ってましたとばかりにボフン!とすわりました。「いや~、いいですねぇ!」そして、ごはんを食べたあと、いそいそとソファへ移ると、仕事と組み立てのダブルの疲れから、ゴーゴーと寝ました。

 おととい脱毛について書いたのですが、今日ぽくぽく歩いていて、中学生のころのことを思い出しました。
 中学2年生の水泳の授業のことです。ある日、わたしはわき毛を剃るのをわすれてしまったことに気がつき、どよーんとしながら着替えていました。水泳は、1年生では必修ですが、2年生からは陸上競技との選択です。水着になるのがいやなのか、女子にも男子にも水泳はあまり人気がなく、そりゃあわたしだって自分の水着姿に自信があるわけではありませんが、唯一できる運動が水泳ですから、迷う余地もなく水泳を選びました。水泳はたしか男女合わせても10人くらいだったので、プールは広々使えますから、だれもわたしのわき毛に気づかないだろうとは思いますが、剃りわすれた日の種目が背泳ぎだったので「ああ、せめて背泳ぎ以外なら…」と落胆しながらプールサイドへ行きました。そしてはじまる授業。わきが気になり、思いきり腕を動かすことができません。25メートル泳ぎ、ふととなりのコースを見ると、スイミングスクールで選手コースに通っているRちゃんが泳いできました。さすが、とてもはやいです。ぽーっと見ていると、わたしは気づいてしまいました。Rちゃんのわき毛がぼーぼーであることに。あれは、推定1センチはあり、きのう今日剃らなかったレベルではないな、と思いました。Rちゃんのわきを見て、その日の授業を乗り切ることができたので、とても感謝しています。
 今なら、だれもわたしのわきを気にしていないから大丈夫よ…と思うのですが、当時は中学2年生ですし、「あさか、わき毛生えてたぜ…」とうわさされたら最悪なわけです。
 わき毛は、生えてきてから今にいたるまで毎日、もしくは1日おきに剃っています。腕やスネは半そでの季節であれば剃りますが、わきほど頻繁には剃りません。わきは、見えなくても最低限の礼儀(?)として剃らなければならないかなと思って剃っているのですが、先日テレビで「わき毛によって生まれた友情」というのを目にしました。高校の体育祭準備のとき、そのときはまだ親しくなかったAさんの半そでからわき毛が出ているのを見たBさんが「わき毛めっちゃ生えてるじゃん!アタシも生えてるよ~!」と言ったことから、ふたりは無二の親友になったそうです。それを見て、中学2年生のとき、きのう剃るのをわすれたくらいのわき毛で心を乱された自分がとても小さく思えました。テレビに映るAさんもBさんも、今どきの若いお姉さんといった風貌で、高校生のうちから脱毛していそうな人に見えます。ムダ毛があるなんて、女じゃないと考えていそうに見えます。それが、ふさふさのわき毛で友情を育んだなんて…(正確には育んではいない。生まれただけ)。
 だからと言って「わき毛を気にするなんて小さい小さい。好きに生やしておけ」とは思いきれませんが、いろんな人がいるんだなと改めて知りました。わき毛ではじまる友情って、なんとなく強そうです。

6月17日 いい歯で笑う!

 こんばんは。
 今日は午前中は雨がふったりくもりだったりしましたが、午後になると気持ちよく晴れました。雨がふったあとの晴れは、空気がすんでいてすがすがしいですよね。おやつの時間くらいにはきれいな青空が広がっていて、わたしは夕方くらいにこのように晴れていると、旅行していて1日晴れててよかったね~としみじみ感謝するときの気分に近い気持ちがします。
 午後、冷蔵庫に炭酸水がなかったのでコンビニへ買いに行った帰り道、きれいなお姉さんが車から降りて、ある建物へ向かっていきました。その建物は撮影スタジオのようで、料理番組の撮影がよく行われているそうなのです。入り口付近にすこしだけある駐車場に派手な柄のスカートをはいたお姉さんが立っていて、その人に「オーディションなんですけど」と言うと「こちらです~」と建物の中へ入っていきました。オーディションなんてあるんですね。なんのオーディションだろう…。

 きのう、お夕飯を食べおわったあとテレビを見ていると、雑誌などでキッズモデルさんが出てきました。12歳と8歳の方だったのですが、おそろしいくらい大人びた髪型や化粧や服装でびっくりしてしまいました(12歳のモデルさんの魔女みたいな付け爪は(自爪か?)番組撮影のためにつけたものでしょうが)。失礼ですが、ファンの方もたくさんいらっしゃると思いますが、小さなキャバクラ嬢といった印象でした。
 わたしは歯科矯正をさせてもらったので、自然と歯並びが気になるので、彼女たちの歯に注目しました。生え変わりがあり、口の中はまだ成長途中なのでなんとも言えませんが、あごに対して歯が大きい気がしました。今はまだ歯がすべて生えきっていないから列におさまっているけど、歯がそろったときにきれいなのだろうか…と少々思ってしまった。歯並びは、小さいころからの生活で気をつけられることもありますが、遺伝などでどうしてもきれいに並ばないこともあるので、歯並びが少々がたがたであること自体は心配していないのです。わたしが気になるのは、がたがただったときに、モデルという仕事ゆえに即効性のある矯正法を選ばざるをえず、安易に歯を抜いたり削ったりすることにならないか、です。永久歯が生えそろう前からできる矯正や歯の裏側からする矯正もありますから、モデルの歯事情はそんなにわるくないと思いたいです。
 しみじみ、歯って大事ですよね。体全部が大事です。

6月18日 新しくなって、ニューオープン!

 こんばんは。
 今日は、いちばん近いスーパーのリニューアルオープンの日でした。おとといときのうお休みで、今日がオープン。魚コーナーが新しくなったときも「きゃー、入れ替わるだけでこんなに印象がちがうのね!こっちのほうがいい!」とうれしくなったので、今回のリニューアルも楽しみにしておりました。
 お店に行ってみると、リニューアル初日だからかいつもより混んでいました。スーツを着た男の人がうしろからやってきて、わたしの存在に気づいているのかいないのか、ためらいなくたっぷりとぶつかりながら、前へ前へと歩いていきました。そのできごとにちょっと気分が下がりましたが、そんなこと気にするまでもありません。店内はパッと見た感じでもう、すべてが変わっていて、わくわくと見てみました。今までは入り口すぐに総菜、次に青果、精肉・鮮魚と続いていましたが、リニューアル後は入ってすぐに青果(さくらんぼが安かったのでこれはうれしいと買いました)次に総菜、これまでは奥にあった豆腐やこんにゃくや漬物のコーナーが背の低い棚に並べられていて、精肉・鮮魚(明太子の安売りをしていたので買おうかと思ったのですが、この間食べたばかりなので今回は買いませんでした)と変わっていました。今までは店内入り口付近に唐突感を出しながら並んでいたバターやチーズは、奥のほうに行き(もとの漬物コーナー)ちょうどよく高級感のあるディスプレイをされていて、これもいいなぁと思いました。
 これまでこのスーパーは野菜やきのこは新鮮なのが多いけど、なんだかさみしい感じがしましたが、生まれ変わった!と思いました。店員さんも「いらっしゃい、いらっしゃーい!今日はリニューアルオープンですよ~!」と活気がありました(本部の人か?)。
 今日は初日だからかおいしそうでお買い得なものがいつもよりたくさん売っていました。あらかじめ糸を巻いてある豚の肩ロースのブロックを買ったので、焼き豚をつくってみようと思います。

 チャンネルをまわしたときにちょうど放送されていると見る裁縫の番組があります。二か国語放送なので、英語で見るのですが(言っていることはほとんどわかりません)イギリス英語です。アメリカ英語とはちがう独特な発音は、あの有名な魔法使いの映画シリーズを思い出します。話すなら、イギリス英語がいいな…とぼんやり思ったとき、中学や高校で習う英語の発音は、なぜアメリカ式の発音なのだろうと不思議に思いました。電車や大型施設のアナウンスもアメリカ式の発音です(たぶん)。英語の本場はイギリスとはいえ、アメリカのほうが人口が多いから、アメリカのほうがポピュラー、アメリカ発音で行こうってことなのでしょうか。英語は話す人が多いゆえに、地域ごとの発音があります。発音だけでなく、単語や文法にもちがいがあるそうです。ということを最近本で読みました。生徒ひとりひとりの好みの発音を先生がそれぞれ教えていくのは重労働でしょうから、せめて「いろんな発音がある中のアメリカの発音をやるよ」と教えてほしかったと、ちらりと思いました。

6月19日 土曜は映画!

 こんばんは。
 今日は、最近楽しみにしている釣りの映画がある日です。この映画は、2年前くらいから好きになった映画で、観る前は「釣りにはあんまり興味ないし…。シリーズになってるらしいけど、人気なのかしら」と思っていました。今と同じく、BSで土曜日に放送されていたときにはじめて観たのですが、とても好きな感じでおもしろかったのです。あとからわかったのですが、監督は、あのしかくい顔のおじさんが、帰る場所があるから安心して日本全国をふらふらする映画シリーズと同じなんですね。おもしろいはずだわ。
 ということで、今日も楽しみにしております。リアルタイムで観るには間に合わないので、録画しています。今日のお夕飯はからあげなので、からあげと映画が楽しみです。

6月20日 今日は父の日

 こんばんは。
 きのう、まちがったことを書いてしまいました。釣り大好き映画の監督は、しかくい顔のおじさんの映画の監督ではありませんでした。脚本が、しかくい顔のおじさんの映画の監督でした。たしか、同じ人が作品に関わっているはず、といううろ覚えの記憶でした、すみません…。
 きのう放送された第9作も絶好調で、監督する人、脚本を書く人、音声や美術の人、衣装担当の人、撮影する人、演じる人、映画をつくるすべての人がすごいなぁと思いました。

 今日は父の日ですね。みなさんはどうされましたか?
 わたしは、宅配便でいつも飲んでいる焼酎やパンツを送りましたよ。父へのおくりものはむずかしく、娘だからといってなんでもかんでもよろこんでくれるわけではありません。一生懸命選んでも自分の好みでなければ気分を害し、そしてその好みがむずかしく、だからといっておくりものをしないと不機嫌になります(おくりものをしないという選択は、おぼえている限りとったことはありませんが)。
 そんなすこしむずかしいところのある父ですが、いつも感謝しています。父がほんとうのところ今年の父の日のおくりものをよろこんでいるのかはわかりませんが、せめてわたしの感謝の気持ちは伝わっていてほしいと思います。いえ、きっとよろこんでいると思いますよ!たぶん…!

6月21日 みんなでおめでとう!

 こんばんは。
 今日は、わたしの敬愛するしろくてまるいうさぎの女の子のお誕生日です。さぁ、みなさんもいっしょに「お誕生日おめでとう!」
 生まれてからずっと、世界中の人に愛されているうさぎの女の子。このうさぎの女の子や家族やお友だちを描きつづけてきた作者さんの作品への情熱と愛情をひしひしと感じます。これからもずっと大好きなこの方の絵は、わたしが元気なときもそうでないときも、いつもやさしくよりそってくれることでしょう。

 さてさて、今日の午前中は、なんだか急に気持ちがわるくなり(ずっと座っていたからでしょうか)少々具合がよくありませんでした。原因がよくわからず気持ちがわるいときは、しばらく休んでいれば自然に治るときと、大のほうが出ると治るときがあります。気持ちわるいとき、とくにおなかが張っていたりいたかったりするわけではないのですが、どんどこ出るんですよね~。急にこんな話ですみません…。今回は後者で、4回くらいトイレに行ったらだいたいよくなりました。よかったよかった。これは、なんででしょうかねぇ。まぁ、いろいろ関係しているのでしょう。

 これまで住んでいた町もいつもどこかしら工事している印象でしたが、越してきたところはそれ以上にやたらと工事をしています。いえ、必要な工事でしょうから、ガガガガ…と大きめの音がしても、現場付近が少々通りにくくても「ありがとうございます。お気をつけて作業ください。わたしも気をつけて通ります」といった思いでいます。ですが、住んでいるところの目の前で今行われている工事には、既視感がありすぎる…。コンクリートをくずして、その下のなにかの管を交換するという(たぶん)工事は、ついこの間もやったのではないでしょうか。素人目にはちがいがわからず(あたりまえ)「『この間の、いまいちだったな。もう1回やっとくか』ってやり直してるのかなぁ」と工事現場を見つめています。

6月22日 語りたりないけれどおやすみなさい

 こんばんは。
 お夕飯を食べて、ヨーグルトを食べてまったりしています。今日は、母から送ってもらったおすそわけ野菜の中のきゅうりとラデッシュと、冷蔵庫にあったにんじんを漬物にしました。レシピ帳に書いてもらった昆布茶を使った漬物です。野菜がみずみずしくて味がしっかりして、普段は漬物系をあまりパクパク食べない夫が、今日の漬物は「これ、おいしいね!」とたくさん食べていました。野菜がおいしいのと、昆布茶を使った漬物のレシピがおいしくできるんですよね~。またつくろう。

 最近読んでいるとてもおもしろいブログがあります。現在は更新されていないようなのですが、3年ほど前までの文章が載っています。ブログを書いてみたいなと思っているので、おもしろいブログとはどんなやら、と検索したところたどり着いたブログです。語彙力があって、ものごとをおもしろく的確に例える力もものすごいです。
 ああ、すみません、このブログについてもっと書きたいのですが、明日は早起きなのでまた明日書きます。明日またお会いしましょう!

6月23日 つよき恋心

 こんばんは。
 きのう「明日は早起きですので」と書きましたが、全然早起きじゃないですよね。だって、起きたの6時ですもの…。ふつうですね。しかも、夏場の6時だから、陽はもうとっくにのぼっています。最近の早起きは6時半だったので、いつもより早起きと思って書いたのかもしれない。
 わたしは、いつでもどこでもすやすやと寝るのが得意ですし、好きですが、最近寝すぎはよくないな、と感じております。前に書いた寝すぎによる頭痛がきっかけです。少なすぎても、多すぎてもいけない。だいたいのことに言えることが、睡眠にもあてはまるのですね。昼食後ねようと思えば寝られる状況で、昼食後にねむたくなったときは、いすに座って30分ほど寝ています。布団にころがってしまうと本格的に寝てしまい、3時間は起きないからです。今、ふと思ったのですが「ねむい・ねむる」と「ねる」は音と意味が似ているのに、漢字が別ですね。

 きのうちょこっと書いた最近ハマっているブログについてです。
 女性の方が書いていて、20代前半に書きはじめて、30代半ばまで続いています。20代前半に「モテない・恋人がいない」ことを持ち前の語彙力や文章力やおもしろさのセンスを爆発させてつづり、ブログが終了(?)している30代半ばでも「モテない・恋人がいない」ことを爆笑必須の文章でつづっています。あと、仕事のこと、家族のこと、友だちのこと、映画や漫画のことなど、いろいろと書いていらっしゃるのですが、どれもすごくおもしろいです。たとえば、女子力について語っている回では「できる女子というのは、気になる人が自宅に来たとき、冷蔵庫の中にあるものでパパっとおいしい料理をつくれる能力があるのだろう。わたしには、そのような能力はないが、代わりにお酒を飲みながらめっちゃ笑える話ができる。おつまみは食パンだけど」というふうなことを、テンポよくつづっています。かなりの数のファンがいるそうですが、大納得です。
 頭がよく回転がはやく、マシンガンのように話して、おもしろいことを炸裂させる方なんだろうなぁと想像します。きっと、映画も本も山のように観たり読んだりしている方だと思います。
 先日読んだ記事で、ブログを書いている女性にはずっと思いを寄せている男性がいることを知りました。中学と高校が同じだそうで、そのときにはなにも思わなかったそうですが、ある日突然彼がかがやいて見えたそうです。その彼はなかよくしているグループにいるので、飲み会などでよく顔を合わせるそうで、果敢にアプローチするのですが、びっくりするくらい脈がないそうです。彼女は、人を好きになったらとことん好きになる性格だそうで、告白してふられても、もう打つ手はないと自分が納得できるまで引き下がりません。こんなに誰かを全力で好きになれる方なんだなぁと、このブログがより好きになりました。ブログを書いている女性が実際に好きな方がいるとは記事を読むまで知らず、ふと選んだ記事に好きな人のことがこれでもかと熱く書かれていたのでした。好きな人のことが情熱的につづられているのを読んで、この女性の生身の人間度がぐっと上がり、文章のおもしろさの根源はこの恋心なんだなぁと思いました。根源はいろいろあると思いますが、この一途で熱い思いも絶対入っています。

6月24日 かくれ甘党

 こんばんは。
 今日は、くもりときどき雨な日で、おやつの時間をすぎたくらいからは青空がちらりと見えてきました。雨上がりの空はいいですねぇ。

 この間、スーパーで小さなパイのお菓子を買いました。リスの絵が描いてある、あのお菓子です。土曜日で、お夕飯のとき、映画を観ながら「今日買ったお菓子も食べよう」と言って、いそいそと持ってきてなかよく食べました。夫の食べるスピードが少々はやいのではないか、とすこしばかり思いましたが、食べたの久しぶりですし、「おいしい、おいしい」と思って食べているところへ水をさすのはいやなので、だまっていました。
 次の日「パイのお菓子があまっていたわね。食べようっと!」と、冷蔵庫から箱を持ってきて開けてみると、なんとひとつしか入っていませんでした。
「助さん!パイが、ひとつしかなかったよ!」
「ええ、きのうおれ、そんなに食べてないよ!」
 そんなはずはない…。釣りの映画で大笑いしながら、小さなパイがポンポンとお口の中に入っていくのを、わたしは見逃さなかったぞ…(食い意地…)。
「助さん、冷蔵庫にしまってくれたときは、中身があとひとつだとは思わなかったんだよね?」
「うん、そうなの。もっと入ってると思ったの」
 いえ、パイはまた買えばいいので、全然いいのですけど、夫のお菓子モリモリエピソードはほかにもあって
・小学生のとき、遠征でバスに乗っていた際、友だちとはしゃぎすぎて、チョコのお菓子を食べすぎて、サービスエリアで嘔吐
・付き合っているとき、ドライブ中、車をとめて休憩したときチョコのお菓子をふたりで食べた。わたしは、ちょっと食べるとねむくなり寝たのだが、寝ている間にお菓子を食べきっていた
 などがあります。

6月25日 小さくなったメガネの探偵があこがれる名探偵

 こんばんは。
 今日、図書館で借りてきたシャーロックホームズのDVDを観ました(これまで、固有名詞を使うのは避けてきたのですが(知らないうちに著作権の侵害にあたることを必要以上におそれたため)固有名詞を使わないと伝わるものも伝わらないし、著作権の侵害とは何たるかをきちんと知れば、必要なときに正当な理由をもって固有名詞を使うことは、そこまでおそれなくていいことだと思ったので、これからは慎重に使っていきたいと思います)。映画がはじまり、白黒だったことにはそれほどおどろかなかったのですが、シャーロックホームズはイギリス生まれなので、イギリスで撮られた映画だと思って観ていると、英語がどうもアメリカの発音っぽい。いやしかし、ホームズはイギリスだから…でもアメリカっぽいよこれは、とDVDのケースを確認するとアメリカでつくられたものでした。おもしろかったのでまた借りてきて観ようと思うのですが、イギリス発音の英語が聞きたかったとちょっと思いました。わたしは専門的なことはわかりませんが、イギリス発音の英語は多くの日本人が聞きなれているであろうアメリカ発音の英語とけっこうちがって(イギリス英語とアメリカ英語は同じ単語でも意味がちがったり、つづりがちがったりもするそうです)子音が独特な感じで(独特というか、それが本家なのでしょうが)母音の発音もアメリカとはちがい、わたしの中ではイギリスの発音はかくかくときちっとしているイメージです。アメリカの発音は流れるよう。口の開け方や身ぶり手ぶりはアメリカのほうが大きい気がします。
 映像化されたものだし、つくった国もちがうので、本で読むシャーロックホームズとはちょっとちがいました。シャーロックホームズ本人はそんなにちがいませんでしたが(わたし的に)、相棒のワトソンがけっこうコミカルなキャラクターで描かれていて、アメリカっぽさを感じました。

6月26日 わたしなりの「生理を快適にすごすために」

 こんばんは。
 きのうから生理がきておりますが、対策のかいあって、おなかの痛みはひどいときの10分の1もないくらいの軽さです。ということで、今日はわたしなりの生理痛を軽くする方法を書きたいと思います。生理と付き合って約20年、なりはじめたときからけっこう重くて、毎月おなかを二つ折りにして苦しんできました。約20年たってようやく上手な付き合い方がつかめてきた気がします。

①生理が来そうな1週間前くらいからアルコールとカフェインをひかえる。
 アルコールやカフェインは生理痛を誘発するそうなのです。お酒やコーヒーは大好きですが、生理前はひかえるようにしています。
②チョコレート・ワイン・チーズもひかえる。
 これらも生理痛を起こしやすくするそうなのです。血管の収縮に関係しているらしい。
③おなかをあたためる。
 これは常にです。ピッタリしたズボンでない限り、あったかパンツを装着しておなかや腰をまるっとあたためています。生理中は夏でも腹巻。
④ほどよい睡眠時間を保つ。
 睡眠不足がよくないのは言うまでもありませんが、寝すぎもよくありませんので、生理にそなえて日ごろからちょうどいい睡眠時間で、ぐっすりとしたよいねむりを。
⑤ほどよく動く。
 わたしは運動は苦手ですが、運動不足は骨盤の動きがわるくなり生理痛につながるそうなので、日ごろからちょこちょこ動くことを心がけています。

 …こんなところでしょうかねぇ。自分なりにいろいろ対策をしたら、あとは「いたくなったらどうしよう」と必要以上に心配しないで、「いたかったらゆっくり休んでいよう」とどっしりかまえることにしています。
 生理痛をかかえる方がいらっしゃいましたら、すこしでもよくなりますように…!

6月27日 エラーの数だけ沸騰 どなたか解決法ご存じですか?

 こんばんは。
 先日、ようやくツイッターなるものに登録しまして、これで大学時代から敬愛するバイオリンとギターのユニットのつぶやきを見られるぞとうきうきしていましたら、ツイッターさんから「ロボットでないことを確かめるため、電話番号を入力してください」との通知がきました。ええ!電話番号入力するのがいやだったから、メールアドレスでもいいよって言うから、メールアドレスのほうを登録して、アカウントをつくれたと思っていたのに…。まぁ、電話番号入力しても、自分の電話番号からツイッターが勝手に知り合いかもしれない人を見つけてくるシステムをオフにしておけばいい話だから、電話番号を入力してもいいか…と電話番号を入力するも、何度もツイッター内で不審な(ツイッター側からすると)動きをしたためか(アカウントを確かにつくったはずなのに見られないとはどういうこと!?と、例のごとく瞬間沸騰してツイッター上にエラーを出しまくった)ツイッターは、わたしを受け入れなくなってしまいました。おお…涙
 また明日、あやこややってみようと思います。

6月28日 もにゃもにゃ

 こんばんは。
 きのうに引きつづきツイッターでうんうん手こずっていますが、今日もまたエラーを出しすぎて通信不能な状態になりました。携帯電話が迷惑メールとして受けとる設定になっているのがわるいのではないか、とツイッターからのアドレスを許可する手続きをしたのですが、そのあとすぐ通信不能になったため、この解決法であっているのかわからず…。
 でも、ツイッターったら、ちょっとずるいと思いませんか。最初アカウントをつくるときは「電話番号かメールアドレスかどちらでもいいよ」と言っておいて、結局電話番号も要求してきた。電話番号はつぶやいている画面には出てこないし、自分が許可しなければツイッターが勝手に知り合いと思われる人を探してきたりはしないから、そこまで過剰におそれなくていいとは思うのだが、それとは話が別だ。最初に電話番号でアカウントをつくらないと、不正をしていないか確かめるためにアカウントがロックされてしまう。そして電話番号入力させる。気をつければ自分の情報は守れるし、必要のない情報は入ってこないので大丈夫だと思うのだが「へぇ~、メールアドレスでもいいんだ!じゃあ、登録しよう」っていうわたしみたいな人、けっこういますよね?なんていうか、話がちょっとちがうというか、うまいやり方だなこりゃというか、まぁ電話番号を使わせればなにか重大な犯罪を防げるのかとも思うというか、もにゃもにゃした考えが頭をめぐります。

 机の引き出しを整理していた夫が、実印をつくるときにもらった姓名判断の紙を見つけ出しました。
「いおちゃん、こんなのが出てきた!おれ、はじめて読むかも~!」
 と、ほくほく読みはじめた夫。「才能あふれるが、積極性に欠けるため、あまり目立たない」とか「慎重になりすぎて、ものごとがうまく進まないときがある」など、微妙にあたっていることが書いてあるようです。
「ねぇ~、恋愛運は書いてないの?」
「そんなの書いてないよ。…あった」
 と、読みはじめた恋愛についての記述にふたりで大笑いしました。
『自分の気持ちを相手になかなか伝えられなかったりするので、恋愛には奥手のよう。容姿は少々劣るが、高望みせず、地道に暮らしている人を見つけるべし』
 とのことだったのです。
「『容姿は少々劣るが』って!失礼!」
 と、ひとしきり笑ったあと「『高望みせず』っていうのは、助さん側にかかっているのか、お相手側にかかっているのか、まぁどっちにしても失礼よね…」とぶつぶつ考えました。

6月29日 加減

 こんばんは。
 今日もツイッターのアカウントを復活させることができませんでした。それなのに、ツイッターからはいらない情報がメールボックスに届く。ああ、自分のアカウントは見られないのに…。

 きのう夫が「ちょっと食べすぎちゃった、ちょっと食べすぎちゃった」と言いながらおふとんに入りました。ええ、ええ、わたしも、ちょっと食べすぎじゃないかな、とは思っていたんですよ。きのうのお夕飯はドライカレーをつくったのですが、ごはんを食べる前に大食いの番組を見ていて食欲に火がついたのか「おれ、もりもりでおねがいします!」との申し出があったので、ひかえめな大盛りでドライカレーを提供すると、瞬く間に食べておかわりしたのです。ちょっと食べすぎかしら、ていうか食べるの早すぎないかしら、と思いましたが、発展途上なわたしの料理をおいしいおいしいとおかわりしてくれるのはとてもうれしいので、とくになにも言いませんでした。
 すると、食べすぎで少々おなかを下し、調子がわるくなったようで、おふとんの中でもごもごと
「いおちゃん、おれがもし食べすぎてるなって思ったら『助さん、食べすぎだよ』って教えて…。おれ、加減がわからないの。食べすぎに気づく前に食べちゃうの」
 と言いました。知らんがな!とちょっと思いましたが、食べすぎはたしかに体によくないので、今日からは食べすぎてるなと思ったら、やさしく(わたし自身が「食べすぎよ!」とばっさり言われるのがいやだから)言おうと思います。

6月30日 もくもく

 こんばんは。
 毎日のように報告いたしますが、今日もツイッターを復活させることができませんでした。これはもう、お問い合わせセンターに連絡してみましょう。センターへの連絡が成功して、返答が返ってくるまで、このたたかいはしばし休戦です。

 今日は1日中厚い雲におおわれ、陽の光をあまり感じませんでした。こんな感じの日が毎日なのはいやですが、わたしが生まれ育ったところはくもりの日が多かったので、親しみがわく空模様です。くもりにもいろいろ種類がありますよね。今日みたいなどんよりなくもりや、太陽を感じられる明るいくもりや、ところどころに青空が見えるくもりなどなど。晴れの日ももちろん好きですが、くもりの日もなかなか好きですね。天気は、大荒れじゃなければどれもわりと好きです。

7月1日 夏が来る

 こんばんは。
 今日から7月ですね。なにはともあれ夏が来る。あついことや虫は苦手ですが、夏はなんだか好きです。ビールがおいしいし(すずしい季節もおいしいですが)さっぱりしたアイスもおいしいし、陽が長いし、うきうきします。お祭りとかまだないのが残念ですが…。
 母はあせもになりやすく、あつくなってくるといつもどこかしらをぼりぼりとかいているのですが、夏のおわりが近づいてくると
「夏が好きなわけじゃないのに、夏のおわりがかなしいのはなぜかしら」
 と、たそがれます。わたし的に金言だなと思います。春、だんだんあたたかくなり、あたたかいからあついに変わっていって、夏が来る。さんさんとふりそそぐ太陽の光。子どもたちも作物もぐんぐん大きくなる。あつさが落ち着いて秋が来ると、たくさんの実りに感謝する。まだあついねなんて言いながら風はすっかりすずしく、夏のあつさがなつかしくすらある。どんどんすずしくなって、そのうち寒くなって、冬である。季節というのは、無意識のうちに人生を思わせるから「夏のおわりがかなしい」になるのかもしれません。でも、冬のあとには、かならず春がやってくるのですよ。あと、この言葉は、夏の話なのになぜか恋の話にも通じるところがあるような気がします。

7月4日 漫画を読みながらお酒をのむのが好きです

 こんばんは。
 2日間書くのをお休みしていました。「書いているかな?」とのぞきに来てくれた方がいらっしゃいましたらごめんなさい。また今日からぽくぽくとつづっていきますので、読んでいただけたらうれしいです。

 久しぶりに少女漫画を読む機会がありまして、前に読んだことのある作品をじーーーっと読み返しました。最初に読んだのは高校生くらいで、読後の感想は読むたびにちがいます。それほど深い作品ではないのですが(失礼)主人公とその彼氏は理由があって関係を公にできず、最初は不仲だったのがおたがいに意識し合う仲となったふたりで、途中からライバルが出てきて、進路は別々になりそうな気配で、といった少女漫画のベタな設定がてんこ盛りです。高校生・大学生のころはだれかとお付き合いをした経験がなかったので、この漫画に出てくるような男子にあこがれました。学校の女子だれもがキャーキャー言う容姿で、学業も優秀なスポーツマン。バレンタインには持参の大袋があふれるほどのチョコレートと熱い気持ちをもらい、でも大好きな彼女に一途。然るべきところではグイグイとリードし、寸分のカッコわるさも見せません。
 そのような男子は少女漫画の中にしかいないと気づいたのは社会人になってからです(おそい)。だれかとお付き合いするようになってから、自分が完璧でないように(あたりまえ)男子もまた完璧でないと悟りました。少女漫画ではまちがっても描かれなかったわき毛はボーボーですし、なんなら鼻毛もボーボーです。彼女のことは好きだけど、授業中に部活中に自宅でくつろぎ中に、四六時中彼女のことばかり考えている男子なんていません。そんな人がもしいたら、それは一途なのではなく、ビョウキです。最初からなんでもかっこよくリードできる男子なんていませんし、リードできたらあやしいです。そんなやつは、年上の美人から1から10まで教わっているに決まっています。高校生男子というものは「おなかすいた」と「なにかおもしろいことないか」このふたつしか考えていないと思ったほうがいいです。
 少女漫画は癒しだと言う方はたくさんいるでしょう。登場する男子キャラクターは細くて高身長、天使みたいな顔立ちで、ヒゲやわき毛はみじんもない。つるっつる。彼女への思いは果てしなく、高校を卒業するときには婚約している。少女漫画の中の男子は、理想の彼氏です。物語の中で愛や夢をあたえてくれる。ですが、現実の男性というものをわすれないでください。ヒゲやわき毛や鼻毛はボーボーですし、細やかな気づかいはできないし、彼女のことは大好きでしょうが会っていないときはそんなに彼女のことは考えていません。おなかいっぱい食べることや友だちと遊ぶことに全力です。生身の人間は、理想の姿とは異なります。でもそれはマイナスばかりではなく、新たな発見はおもしろいものです。

7月5日 定期検診は大事

 こんばんは。
 明日は右上の親知らずを抜歯する日です…なので今日はそわそわと落ち着きがないです。しばらくなやんできた親知らずたち(もともとない左下以外3本)は、みんな抜くことになりそうです。気をつけていてもどうしてもみがき残しが出やすいことのほかに、親知らずによってその他の歯が押されてきて歯茎が下がっていることが判明したのです。親知らずは大人の歯が生えそろってから生えてくるのだから、歯茎のスペースや量がたりなくなるのは当然よね…。歯茎が下がることにはいろいろな原因がからんでいるので(みがく力が強すぎる・矯正で歯を動かした・歯ぎしりや食いしばり・ホルモンの影響・親知らずに押されているなど)親知らずを抜いたからといってすっきりよくなるわけではないそうです。でも、親知らずの影響が少なからずあるとしたら、原因のひとつは取り除くことができるとのことでした(わたしは先週、矯正に通っていた歯医者さんに定期検診に行ったのです)。
 下の親知らずは上の親知らずより抜歯の痛みがあるそうなので「あわわわわ…」とこわがってしまうのですが、こわいからといって、今は目立った問題がないからといって、この親知らず問題を放っておけば、いつかもっと切羽詰まった状況でこの問題に対面しなければならないときが来るでしょう。そのような状況では、よく考えて最善の道を選ぶ時間は今より少ないでしょう。下の親知らずだけでなく、明日の上の親知らずを抜くことも緊張しているわたしですが、今がよく考えられるチャンスなのです。親知らずを抜いて、歯茎がきれいに治るにはギリギリの年齢だと歯医者さんに言われたし、これから生活が変わっていくだろうことを考えると抜歯をするタイミングは今だと思うので、リラックスして、上手に抜いてもらおうと決めました。

7月6日 親知らずが歯の健康を考えるきっかけをくれたのよ

 こんばんは。
 無事、右上親知らずを抜いてもらったあさかいおです。抜歯は、歯科矯正のときと合わせて5回目なのですが(多いですね!)それでも毎回緊張します…。そりゃそうですよね。その心意気でいいと思います。なんでもそうですが、一度なくしたらもどってはきません。しかも、虫歯でどうしようもなくなった歯ではなく、健康な歯を(必要があって)抜くのですから、のほほーんだるーんとしていてはいけない。緊張しすぎてもいけないのですが。わたしは今日、待合室で右上親知らずへ思いをはせ、精神統一をしました。たぶん、いちばん付き合いが長い親知らずが今回抜いてもらった右上親知らずです。10代後半から生えてきて(高校生だったかな)矯正の歯医者さんに通うたびに「ななめに生えてるから、口を小さく開けて、歯ブラシがしっかりあたるようにして、よくみがいてね」と指導されていた歯でした。じわじわと伸びてきても、治療が必要なほどの虫歯にはなっていなかったのですが(小さな虫歯にはなっていたよう)1年ほど前、定期検診で通っていた一般歯科でけっこう大きく穴があいているが見つかり「こりゃ~みがきにくいし、抜いたほうがいいかもしれないなぁ」と言われながらしっかり治してもらいました。その約1年後、抜歯。虫歯になったときにもう抜いてしまうという人もいると思います。それはそれでいいと思います。でもわたしは、矯正のために3本抜いていたこともあり、親知らずとはいえ健康で(若干虫歯にはなっていましたが)ふとぶとしている歯を抜くことにどうしても抵抗がありました。それで、とりあえずしっかり治してもらって、きちんとみがきながら様子を見るという方法をとったのです。結果として抜くことになりましたが、親知らずでなやんだ時間がわたしには必要だったと思います。今のところ親知らずは健康な歯だけど、矯正的にも一般歯科的にも抜いたほうがいいということを自分で納得して抜いてもらうことができました。抜歯まで健康な状態でいてくれた親知らずに、上手に抜いてくださった歯医者さんに感謝です。
 下の親知らずも来週抜いてもらう予定なので、少々落ち着かない日々がつづくのですが、親知らずに感謝、いつも通りしっかり歯みがきをしながら、どっしりかまえていようと思います。
 それにしても、前回も今回も、抜歯後ほとんどいたみがなかったのが本当によかったです。はじめて親知らずの抜歯に臨んだ前回は、どの程度ダメージがあるのかわからず、ひたすらネットで情報を見て、いたずらにおののいたものでした…。わたしの親知らずはそんなに変な生え方はしていないので、無駄な力をかける必要があまりなかったから、いたみが最小限だったのかもなぁ、親知らずまっすぐめに生えてくれてありがとうと心のなかでお礼を言いました。矯正のために3本抜いているので、親知らずがそこまでひねくれずに生えてこられたというのもあるかもしれない。下の親知らずは上より抜歯のいたみがあると言われていますが、ネットを検索しても不安になるだけなので、どーんと待っていることにします。

7月7日 わんぱくな寝言

 こんばんは。
 まぶしい陽の光は久しく見ていませんが、蒸し暑い日がつづきますね。みなさまいかがおすごしでしょうか。大雨、こわいですね…。気をつけようがないところもありますが、気をつけられるところは十分気をつけていきましょう。

 寝ている夫が涼しさを求めてさまよう時期がやってきました。敷布団を包んでいるシーツって、ずっと体があたっているとぬくもってきますよね?でも、体がしばらくあたっていなかったところはちょっと冷たい。寝苦しいときは、わたしもその微々たる冷たさを求めてゴロゴロしますが、夫はもっとゴロゴロするのです。寒い季節は動かざること山のごとし、な夫ですが、ちょっとあつくなってくるとわたしよりはるかにゴロゴロと動きます。
 きのうの夜も涼しさを求めて積極的に動いていました。無意識で、ですが。わたしの布団の領域にずんずん入ってきたり、上下反対しかもななめになってわたしの布団を侵略したりしていました。そのうちにむくっと起き上がって、お、方向転換するのかな?と思ったら
「ハンバーグぎょうざオムライス」
 と、はっきりとなめらかに発音したのです。そしてパタンと寝た(上下逆に)。注文してた…?どれも夫の好物ですが、同時にはたのまないわんぱくメニューですよね。

 そういうわたしは、長年よく見ている夢をきのうも見ていました。たぶん、中学生あたりからずーーーっと定期的に見ている、中学生のときとても好きだった人が出てくる夢です。ちょっと前までは夢の中で高校生くらいにもどっていて、めでたく思いが通じる的なシナリオだったのですが、結婚してからはその状態を夢の中でも反映している。おたがいに好き、やったーとなっても「でもな、わたしはもう結婚してるからな…。とってもうれしいけど、助さんとの関係を投げ出してまで手に入れたいとは思えない」と、夢の中でも自分の気持ちにセーブをかけているのです。
 この方が出てくる夢、婚姻届けを提出する前日にも見てるんですよね…。去年、とっくにわすれている携帯電話の暗証番号が必要になったとき、ふといちばんに思いついたのがこの方の誕生日で、一発で正解だったんですよね…(ずっと前にこれならわすれないだろうと登録したのだろう)。だからなんだってわけではないのですが、これからもずっと心に引っかかっているんだろうなぁと思います。
 夫にもこういう人がいるのかしらと興味があるのですが、それは謎のままにしておいたほうがいいでしょう。

7月8日 103万円とか130万円とか150万円とか

 こんばんは。
 わたしは今、コーヒーとホットケーキといっしょにぽくぽく日記をつづっています。みなさまの今日のおやつはなんだったでしょうか。

 結婚をして、引っ越してから夫の扶養に入っているのですが、夫の会社から被扶養者の条件にあてはまっているか確認の書類が来ました。毎年確認するそうで、自身をチャートでたどっていって、それぞれの必要な証明書を提出するとのことでした。
 わたしの場合、全員の名前が記載されている住民票と令和2年の1年間の課税証明書が必要とのことでしたので、役所でもらってこよう、と出かけました。前の職場を退職してすぐに扶養に入ることができたので、今回も問題ないだろうと思っていましたが、インターネットで調べてみると前年の給与が引っかかっているのか引っかかっていないのかよくわからず、もし扶養認定を受けられなかったらどうしよう…と少々不安に思っていました。今扶養に入れているのだからたぶん大丈夫だろうとは思うのですが、103万円は超えているはずだし(103万円というのをよく聞くので)、扶養から外れたら親知らずでちょこちょこ歯医者さんに通っている分とか医療費の不足分を請求されたらどうしよう…と悶々としていました。
 まずは役所の方にきいてみよう、とこの旨を説明しました。
「今扶養に入れているんですけど、令和2年の給与は103万円を超えてると思うんですけど、審査に引っかかって扶養から外されるってことはあるんでしょうか?」
 受付のお姉さんは「ぽやーん?」としたお顔をしていました。今考えると、そりゃあそうですよね。知らんがな、です。お姉さんのお仕事は書類を出すことです。扶養の条件を満たしているかどうかの確認は管轄外です。わたしの分だけでなく、夫の給与も関係しますし。
 お姉さんがこれ以上困るとわるいので、とりあえず課税証明書を出してもらって、住民票も出してもらいました。おどろいたのは、書類を無料でもらえたことです。今年の7月から1年間無料で受けとれるそうです。キャンペーン期間?
 用事がおわったのに長居しては申し訳ないので(このご時世ですからね)でも金額がどうしても気になるので、入り口を出て屋根があるちょっと広めの場所で雨やどりの雰囲気を出して(かさは持っていたのですが)もらった書類をじーーーっと見つめました。スマートフォンで「扶養 妻」なんかも検索しました。やっぱり金額が多い気がします。引っかかったらどうしましょう…。しかし、ここでうんうんと考えていてもわかるものもわからないと思うので、うちに帰ってパソコンで調べてみよう、と歩き出しました。
 うちに着いてパソコンを立ち上げます。やはり、金額の条件からはみ出しているような…。こういうときは、ひとりでぶつぶつうなっていても仕方がないので、夫が持ってきた確認の書類を送れという会社に電話してみましょう、と番号を押しました。なにかご不明な点があったら電話してくださいってあるし。
「あの、ちょっとおうかがいしたいんですけど、今夫の扶養になっているんですけど、令和2年の給与合計が条件より多いかもしれなくて、そうしたら扶養から外れてしまうかもしれないのでしょうか?」
 わたしが、あわあわと迷いながら質問すると、電話口のお姉さんはこれまた困ったように
「お客さま、わたしたちは送られてきた書類を見て、それを調べるんですよ。書類がないと、わたしたちはなんとも言えません」
 そうですよね…!電話してから気がついた若干(だいぶ)ぽんつくなわたし…!
 自力でパソコンで調べたら「配偶者特別控除」というのがあったので、これにはあてはまるはずなので大丈夫だと思います。たぶん…。

 扶養とか保険とか税金とかって複雑でむずかしいけど、ちゃんと理解しなきゃなぁと思った一件です。

7月10日 ツボな服

 こんばんは。今日、わたしの住んでいるところでは、一日中ギリギリ雨が降らない絶賛くもり空な天気でした。

 こんばんは。二度めのこんばんはです。きのうは2文打って「…むーーーん」と止まってしまったので、今日はきのう分に続けて書くことにします。
 今日は近くのショッピングモールにちょこっと行ってきたのですが、そこでとってもナイスなカーディガンを買ったのです…!夏は、とてもあついのはもちろん苦手ですが、お店や電車のいきなり寒い空気も苦手なので、外へ出かけるときは薄手の上着を持っていっているわたし。わたしはカーディガンが好きなのですが、今持っている薄手のお出かけ用カーディガンは丸首の紺色のものだけでした。高校生のときに買ってもらったうすい緑色のカーディガンをずっとお出かけ用としていたのですが、いい具合にたるんたるんに伸びてきまして、おうちでまったりするときにはとてつもなくグッドなのですが、外で着るにはなぁ…と思いはじめていたところでした。夏になると、着るのをたのしみにしているノースリーブの服やノースリーブに近い服は、室内に入ったときにちょっと寒いのと、腕をまるっと出すのはどうなのだろうか…と少々ためらう思いがするので、ちょうどいいカーディガンがないかな~と探していました。ですが、そんなにはいそいでいませんし、妥協して可もなく不可もないような服は買いたくないので、「あればいいな~」とほほほ~んと思っていたくらいです。
 すると今日、ショッピングモールにて、丸首のレンガ色の七分丈のさらっとした素材の、ぱっと見ただけで「わたしはこれを買うだろう」と思うようなカーディガンを見つけたのです。試着してみると、見た通りいい感じ…!そのお店には、この間生協で注文したけど品切れで買えなかった黒のサロペットにそっくりなものも売られていました。しかも、値段は生協の半分です。「こ、これは…。ここで買うべきだったから品切れだったのか?」と思いました。このサロペットも試着してみました。これは、残念ながら似合わず(前あてが細すぎるところと、ウエストにしぼりがあるのが似合わなかった)しかし「これは、似合わないから品切れだったのか…?」と不思議な思いがしました。お店では、レンガ色のカーディガンとうちですごすときによさそうなボーダーのTシャツを買いました。
 カーディガンは、全然流行りとかのデザインじゃなく、ふつーーーな感じなのですが、その「ふつーーーな感じ」が好きなんですよね。流行りすたりのない、ふつうな感じのかわいい服って、なかなか売っていない気がします。でも探せば絶対あるので、必要にせまられているのでなければ、探すことをたのしみたいです。

7月11日 おいしいものと本があれば最高!

 こんばんは。
 今日の夕方はかみなりがゴロゴロと鳴り、雨がざんざんと降りました。かみなりは近くで鳴っているようで、ピカッと光ってから大きな音がするまでの時間が短く、わたしは「ひぇーーー」とふるえ、大判のタオルを頭のまわりに巻きつけました。耳をおおって、音を小さくするためです。

 今読んでいる新書があるのですが、それは高校生のときに買った(買ってもらった)ものです。高校の国語(現代文)の時間には、最初の10分間新書を読む時間がありました。新書であればなにを読んでもよく、この時間がたのしみでした。自分で持っているものを読んだり、図書館で借りてきたものを読んだりしていました。現代文の先生が小さなカゴに入れて持ってきてくれる新書もあって(10冊くらい入っていた)それは主に新書を用意するのをわすれた人が借りるのですが、用意したものがあっても先生がどんな本を持ってきているのか見るのは興味深く、たまーに借りていた気がします。高校のこの10分間の読書時間に出会うまで新書をあまり手にしたことがなく、読んでみるとおもしろくて、その後自分でも買ったりしたのですが、今読んでいるのがそのときの本なわけです。
 ちくまプリマー新書で、進化論についての本なのですが、読んでみると自分が読みたかった内容と微妙にちがって、しかもプリマーと言っておきながら内容が(わたしにとって)むずかしくて理解できず、10年以上たちました。わたしは前から人間の進化の過程に興味があり、サルがどうやって人間になったのか書かれている本かと思って買ったのですが、読んでみると哲学的なことが(たぶん)多く書かれていて、どうして体毛がほとんどなくなったのかとか、どうやって言葉を獲得したのかとかはほとんど書かれていなかったのです。期待していた内容ではなかった本だったのですが、ずっと気になる本で、この間ふと読んでみようかなーと思って読みはじめたのです。
 わたしは本が好きですが、むずかしい本は全然読んでおらず、よって読む力があまりきたえられていないので、高校生のときわからなかったその新書は今もよくわからないところが多いです。でも、ちょっとはわかるところもありますし、そうなのか、おもしろいなぁと思うところもありました。読んでみてよかったなぁと思います。わからないところもあるけどわかるところもあって、それがおもしろいなぁと思う体験をして、これから(自分にとって)ちょっと難解な本にも挑戦できたらなぁと思いました。
 そういえば、国語の授業のとき、先生の新書を借りるメンバーはけっこう決まっていました。チャラチャラしてあまり勉強ができない人たちと(自分のことは棚に上げて…)授業中寝てばかりいるのに学年一優秀な女の子です。チャラチャラしている人たちはともかく、学年一勉強ができる人がほぼ毎回借りているのは意外でした。わたしなど、授業でやっている論説文や小説そっちのけで10分間の読書でなにを読むかに力を注いでいました。頭がよすぎて、本はすぐ読みおわっちゃうからいつも借りるのかなぁ、でも自分で読みたい本ってないのかなぁと不思議でした。勉強はあまりできなかったわたしですが、本を読むたのしみは持っていてよかったーと思います。その女の子も読むことをたのしんでいたのかもしれませんが。

7月12日 ハッピーバースデー妹よ

 こんばんは。
 今日はわたしの妹の誕生日です。お誕生日おめでとう!!これからもよろしく、そして我が妹のしあわせを願っています。

 市民オーケストラでいっしょのパートだった、妹と同級生の女の子がいます。2歳年下なのですがとても頼れる姉さんといった感じで、会社の人からも「お母さん」と呼ばれているくらいの世話好きです(本人は「お母さん」と呼ばれていることに対してちょっといやがっていたが(まだ20代前半ですし…)わたしの母が言うには「だって、自分からお母さんに寄っていくんだもの…」とのこと)。その子と久しぶりに電話で話したのですが、とてもたのしかったです。わたしは常々友人たちの恋の話を聞きたいと思っているのですが(純粋に興味があるし、いろいろと考えさせられるし、おもしろいし)同い年の友人たちはいろいろあってアニメや漫画のキャラクターが恋人になっていたりするので、なかなか(人間対人間の)恋の話を聞くチャンスがありません。年下の友人Sちゃんはいい感じの雰囲気でお付き合いしている恋人がいるので、ここぞとばかりに「Sちゃん、最近彼氏さんとどう?なにかたのしいことはあった?」と鼻の穴をふがふがさせながら聞きました。
「あ~、え~っと、どこまで話しましたっけ?」
 わたしは話が重複しても気にしないのですが、Sちゃんは一度した話をもう一度するのは美学に反するのか、久しぶりの話題について話すときいつもこう言います。
「えーとね、これがわたしの知ってる最新の情報かどうかはわからないけど、アパートの更新時期を考慮して、いい感じのタイミングでいっしょに住みたいって言ってたよ」
 Sちゃんは現在会社の近くのアパートでひとり暮らしをしているのですが、そのアパートの更新が2年に1回だそうで、この間更新したばっかりだから次のタイミングで引っ越して彼と住みたいと話していました。Sちゃんは銀行に勤めるのが第一希望だったこともあり、お金に関してとてもしっかりしています。今お付き合いしている恋人は大好きだけど、すでに払ってある更新料のことも考えて、自分がしっくりいくタイミングでいっしょに暮らしたいと。情熱と冷静さとどちらにかたよることもなくいいのかもしれないけど「いっしょに住もうっていうのは、彼から言ってほしい」と言うSちゃんは、もし自分が思っているタイミングより早いときに「いっしょに住もう」と言われたら「更新料がムダに…もにゃもにゃ」と返すことができるのだろうか、とちょっと思った。

 Sちゃんの話はまだ続くのですが、ねむたくなってきたので、また明日書きます。よろしかったら、明日もまた読んでくださいませ。
 それではおやすみなさい~。

7月13日 友人の恋の話②

 こんばんは。
 今日、久しぶりに図書館に行って本を借りてきました。ズッコケシリーズが読みたくなって「ズッコケ結婚相談所」を借りました(ほか、サザエさん3巻(1巻2巻は借りられていた)ディックブルーナの本を借りました)。ズッコケは、たのしみでほくほくしていたので、すぐに読みました。わたしは読むのがおそいので、でも作者の方がよく考えてつむがれた文章を大切に読もうとじっくり1時間半ほどかけて読み「…深いわ…」と感動しました。ズッコケシリーズは小学校中学年からと書かれているので、いい年の大人が読むには幼いと言う人もいるのかもしれませんが、まったくそんなことはありません。そのようなことを言う人は、このシリーズを読んだことがないのでしょう。前から好きなこのシリーズですが、前にもまして好きになりました。あの3人組を間近で見ている気持ちがしました。

 さて、きのうの続きです。
「彼氏といっしょに住みたい。『いっしょに住もう』は彼から言ってほしい」のSちゃん。実はついこの間彼氏さんから念願の「いっしょに住もう」が出たそうです。
「ええ!そうなの!?よかったねぇ!」
 わたしはとなりのお部屋の方もはばからず、大きな声で返しました。
「はい~。そろそろいっしょに住もうか、って」
「いいじゃんいいじゃん~!」
「彼は今年の9月10月くらいからって考えてるみたいなんですけど、わたし的にはちょっとはやいかなって」
「ええ、そうなの?でも、引っ越すならそれくらいがよくない?」
「そうなんですけど~。いろいろ考えると準備期間が少ないっていうか~」
 いろいろ、が何を指すのかよくわからないが、いっしょに住みたがっていたわりに、いざその話が来ると尻込みしている気が…。Sちゃん的には来年の3月4月にいっしょに住みはじめるのがグッドなタイミングだそうである。
 わたしはSちゃんに素朴な疑問をぶつけてみた。わたしは、同棲には消極的な意見で、責任を逃れてたのしいところだけ味わうことはできない、と思っている。そして、そうして味わうたのしさは、あっけないほどのはやさで失われてしまう。広い世界、なかには意味のある同棲も存在するのであろうが、苦労だけ重なって時間がすぎていったり、覚悟や責任が心にないのに後戻りできない結果になってしまう同棲が多い気がする(覚悟や責任は、事が起こってから芽生えるもの、もしくはしっかりとかたまるものなのかもしれませんが…)。
 でも、これはわたしの個人的な意見であるし、「彼といっしょに住みたい」とわくわくしているSちゃんに対抗する必要はみじんもなく、むしろ「いいじゃんいいじゃん」ともっていって、なにかおもしろいことを聞き出せないか、とほくほくしているので(いいのか、それで…)わたしはマイルドに質問した。
「ねぇー、Sちゃん。踏み込んで聞いていいのか迷うんだけど、答えたくなかったら答えなくていいんだけどさ。いっしょに住んでみると、いいところもそうじゃないところも、知らなかったところがよりわかると思うのね。もし、いっしょに住んでみて、どうしても受け入れられないなぁってところが出てきたら、そのときはどうするの?関係は、簡単に解消できるの?」

 …ああ、すみません。最後まで書きたいんですけど、ねむたくなってしまったので、また明日でもいいでしょうか…。根気がある方、また明日も読んでくださいませ…!
 万が一もないと思うんですが、話題にしている人が読むことをおそれて、細部をちょっと変えました…。臆病者!

7月14日 友人の恋の話③

 こんばんは。
 塩あんドーナツとコーヒーをおともに書いています。

 今日は、しっかり者の友人Sちゃんの話の完結編です。
 付き合っておそらく2年くらいの彼氏さんともうすぐいっしょに住むかもしれないとのSちゃんに、よくある質問をやんわりとぶつけてみたわたし。
「いっしょに住んでみてはじめてわかる相手の性格ってあると思うんだけど、いいところもそうじゃないところも…。どうしても自分と合わないわっていうところが出てきたとしたら、どうするの…?」
「あ~。でも、彼、今もうちに(Sちゃんがひとり暮らしをするアパートに)部屋着おいて、うちに来たらそれ着てくつろいでるので、けっこう素の姿見てるんですよ。脱いだ服たたんでなかったり、くつ下もポーンって投げてあったり。漫画やゲームやアニメが好きなことも知ってるし、あらためて知っておどろくこともないような気がするんですよね」
 …そんなわけないだろう!!
 わたしは一瞬にして鼻息をあらくしたが、Sちゃんに気づかれてはいけないので「ほ~、そうか~」とふわふわした相づちをうった。
 付き合っている恋人がどれだけの頻度で自分のうちへ来てくつろいでいたとしても、泊まることがたびたびあったとしても、そこではおたがい多かれ少なかれかっこつけている。なにもかざらない素の状態ではないはずだ。「そんなことないってー、自分ちにいるみたいにくつろいでるって~」と言う人も、いっしょに住んでいるのでなければ、無意識で、程度の差はあるだろうが、よそいきの顔をしている。
 服をたたまないとか、くつ下がころがってるとかなど、それはもはや男の常識だ。くつろぐために脱いだ服をピシッとたたんで、くつ下もきれいに重ねてキュッとまとめる男がいるとしたら、神経質な人かしつけがよっぱどきびしかった人だ(偏見がありまくりな意見であることを承知で書いています)。脱いだ服の処理など、ほんの、ほんの小さなその人の要素である、とわたしは言いたい。
 相手のことが大好きで、相手についてよく知っていると思っても、生活をともにしてはじめてわかることはたくさんある。だらしなかったり思いのほか頼りなかったりというようなマイナス面が多く挙げられがちだが、もちろん今まで知らなかったいいところも数多く見つけることになるだろう。だから、いっしょに暮らして今までよりも近い距離になることを必要以上におそれることはないと思うが、はじめから「あらためて知ることはない」と判断するのはいかがなものか、と首をかしげたのである。相手を理解しようとすることは大切だが、相手を完全に理解していると過信するのは危険だ。同棲生活や結婚生活で上手くいかなくなる原因のひとつは、相手についてよく知っているという思い込みだと思う。人間は、たまに自分でさえなにを考えているかわからなくなることがあるのだから、自分以外の人ならなおさらそうだ。親やきょうだい、恋人や結婚相手、友だち、どんなに親しく話す仲だとしても、自分が知らない一面がある(一面にとどまらず二面三面あるかもしれない)と心にとめておくことが、人との関係を築いていくにあたって大切だと思うのだ。そうすれば、ただ自分が知らないだけだった相手の一面を見たとき「こんな人だったの?」といたずらにきずついたり怒ったりする前に、「自分が知らない面があってあたりまえ」と呼吸を落ち着けることができるはずだ。

 …ということをSちゃんに言うことはもちろんしない。わたしごときがおこがましいし、なにごとも実際に行動してみないとわからないからだ。もしかして本当に、Sちゃんは彼氏さんについて新しく知ることがなく、新鮮さには欠けるけど過度の落胆はないおだやかな同棲生活をおくるのかもしれない。
 ただわたしは、大切な友人であるSちゃんに同じ女性としての立場から、のっぴきならないことが起きた場合もやもやと煮え切らない気持ちを飲みこんで結婚生活に移行するという事態にならないことを願う。Sちゃんはいろいろとよく考えているだろうから、そういうことが起こりうることも想定内だろうと思うのだが、わたしは少しの間保育者としてはたらいたとき、生まれてくるすべての子どもがのぞまれて生まれてくる子どもでありますように、と強く思ったのだ。

ぽくぽく日記4

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ぽくぽく日記3から4に移りました。どうぞこれからもよろしくお願いします。 7月13日 友人の恋の話③ Sちゃんの今後に期待。また話題をお待ちしております(勝手にネタにするやつ…)。

  • 随筆・エッセイ
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  • 青年向け
更新日
登録日
2021-06-01

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  1. いい感じの忘却による玉手箱
  2. 明るいお刺身
  3. ささやき
  4. 6月4日 すやすや
  5. 6月5日 かおりの記憶
  6. 6月5日 SDGs(助さんの ダンディズム ごはんは 白いまま食べるべし)
  7. 6月7日 風をきる
  8. 6月8日 えんぴつ削りのその表情は「削ってあげてもいいけど」と言っている
  9. 6月9日 左上親知らずよ、ありがとう
  10. 6月10日 ネギ~。
  11. 6月11日 やっと気づいた事実
  12. 6月12日 金髪王子
  13. 余白のある物語
  14. 6月14日 あさかいお的脱毛考
  15. 6月15日 ソファさんいらっしゃい
  16. 6月16日 わき毛の可能性
  17. 6月17日 いい歯で笑う!
  18. 6月18日 新しくなって、ニューオープン!
  19. 6月19日 土曜は映画!
  20. 6月20日 今日は父の日
  21. 6月21日 みんなでおめでとう!
  22. 6月22日 語りたりないけれどおやすみなさい
  23. 6月23日 つよき恋心
  24. 6月24日 かくれ甘党
  25. 6月25日 小さくなったメガネの探偵があこがれる名探偵
  26. 6月26日 わたしなりの「生理を快適にすごすために」
  27. 6月27日 エラーの数だけ沸騰 どなたか解決法ご存じですか?
  28. 6月28日 もにゃもにゃ
  29. 6月29日 加減
  30. 6月30日 もくもく
  31. 7月1日 夏が来る
  32. 7月4日 漫画を読みながらお酒をのむのが好きです
  33. 7月5日 定期検診は大事
  34. 7月6日 親知らずが歯の健康を考えるきっかけをくれたのよ
  35. 7月7日 わんぱくな寝言
  36. 7月8日 103万円とか130万円とか150万円とか
  37. 7月10日 ツボな服
  38. 7月11日 おいしいものと本があれば最高!
  39. 7月12日 ハッピーバースデー妹よ
  40. 7月13日 友人の恋の話②
  41. 7月14日 友人の恋の話③