悲恋
それは情動の狭間。盲目の讃美歌。罪過を極めた泡沫の劇場。
ほんまつらたん
初めて告白した青春時代、そして叶った初恋の成就。
しかし昨日、そんな初恋の相手が親友にNTRされてしまったのだ。
偶然、嫉妬の狂人がピュアな貞操を食い散らかした上、無責任中出しSEXまで遂行しやがったのだ。
「#許すまじ #激おこぷんぷん● #どんだけぇ #緊急痴態宣言」
恋という名の底なし沼に溺れた愚か者は盲目な楽観主義者へと変貌を遂げ、都合の良い期待に胸を躍らせる。
しかしそのような淡い喜びも終わりを告げる。それも予期せぬ時期に。
「あぁああなんてことをしてくれたんだ君は」
あまりに不条理で唐突の出来事に思考が追い付かない。しかし時間が経つにつれ平静を取り戻し、私は悟った。
----甘美な絶望、それが恋なのですね----
などと綺麗ごとを如く語る賢者モードとなった私は、閑静な部屋の片隅で深く椅子に腰掛けて「もう当分は一人でいいポ」とポツリ呟いた。
ほんまつらたん。_(:3」∠)_
悲恋
失恋風景を私の妄想に委ねて執筆した結果、皮肉ったタイトルになってしまった。しかしこのタイトルは意外にも気に入っている。この作品から何を感じ、どう思われたかについては読者である貴方の精神、心の宝庫に保管してもらいたい。そしてふと思い出した時に再び読んでみれば、前回とは違った視点で読解して頂けるのではないだろうか。