木曜詩人デー
きんようび
人生がようやく始まる
どようび
半分あそび、半分まじめになる
にちようび
やっぱり晴れていなくっちゃ
げつようび
ブルーにすがすがしい
かようび
永遠をかんがえる
すいようび
そして人生のおわりを思って
もくようび
私は、詩人になる
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自由詩と小説を一緒にしてみるのはどうだろう、とわたしは木曜の夜の深まりに考え始める。Thursday。一週間のおわりに差し掛かり思考は何度もシャットダウンを繰り返している。湯船でも幾度と落ちかけ寝床が恋しくてたまらないのに、こんな風に自分を思考の海に突き落とすのは、毎週何かしら成果を上げると決め込んだ自分の頑固さ以上に、わたしが言葉や文章の魅力に惹かれ、取り憑かれ、執着している為である。今までわたしは、金曜日という言葉に重きを置いてきた。それは、わたしが生まれた日が金曜日ということもあるし、多くの人がそうであるように金曜日は心が踊る日であるし、Venusが美しいからでもある。金曜日に書いたものを発表する。だから金曜日を中心に生きている。しかし、金曜日に発表をするのであるから、書くのは金曜日以前である。大体が木曜日である。それまでは普通に妻をやり、母をやり、会社員をやり、木曜日、とつぜんに詩人になるのである。
自由詩と小説を一緒にしてみるのはいいかもしれない、とわたしは木曜の夜の深まりに納得した。詩は写真や絵画を思わすし、そうなると小説はキャプションに見えてくる。なんとも美しい組み合わせである。これは、やるしかないと思った。しかし、わたしはそろそろ寝なくてはならない。なぜなら、今日はまだ木曜日だからである。
木曜詩人デー