くもり
気分が煮え切らないのは
気圧のせいにしてもいいのだろうか
何か違う気がする
雲の上から太陽が消えたのではない
そうではないのだろう?
太陽の輝きを忘れることは簡単だ。
くもりになれば 陽がなければ
おまけに頭が痛むのなら
何かが悪いのだと 決めたい
くもり空はいつ晴れるとも言わないけれど
わたしには何かが行われていると感じられる
くもるということでは
人の頭をいためることのほかに
地面と空の向こうとの間で
みえないように
風をつくって
明日に送りつづけて
風つくりのしごとは誰にも見えない
くもりにだってみせたくないことは ある
くもり