くもり

くもり

気分が煮え切らないのは
気圧のせいにしてもいいのだろうか
何か違う気がする

雲の上から太陽が消えたのではない
そうではないのだろう?
太陽の輝きを忘れることは簡単だ。
くもりになれば 陽がなければ
おまけに頭が痛むのなら 
何かが悪いのだと 決めたい
くもり空はいつ晴れるとも言わないけれど
わたしには何かが行われていると感じられる 
くもるということでは
人の頭をいためることのほかに
地面と空の向こうとの間で 
みえないように 
風をつくって
明日に送りつづけて
 
風つくりのしごとは誰にも見えない
くもりにだってみせたくないことは ある

くもり

くもり

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-05-08

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