【連載】万田ワールド・・・008

万田 竜人(まんだ りゅうじん)

008 オンライン授業におけるレポートの提出


放送大学のオンライン授業 「生涯学習を考える」 を受講して第1~3単元まで
進捗、だいぶ学びのスタイルが把握出来てきた。第1単元に続けて、第2単元でも
まとめのテストでは、4問中:3勝1敗であったので少し考えてみた。

目安としては、3勝1敗で良しとしてきたが、なにせ物事の実行には必ずバラツキ
というものが付いてくる。バラツキで更にひとつ間違えれば2勝2敗で、百点満点
であれば50点の出来ということになる。

あまりプライドを気にしない私でも50点の出来には悔いが残る。それに、四つの
問いが私にはテニスの試合における得点(ポイント)に見えてきた。テニスゲーム
では4ポイントを取れば、1ゲーム奪える。

頑張って3ポイントとっても、4ポイント取らなければゼロポイントと同じである。
この4ポイント目の取得がなかなか難しいのだ。

私が企業人として管理工学の世界で飯を喰ってきて「習熟性理論」という考え方に、
随分とお世話になって来た。これを簡単に説明すれば、物事の実行を繰り返した時
に、1回目よりも2回目、3回目と急速に上達する、世の中で三度目の正直と云うが
三度目でだいたい自分の力量が掴める。

テニスの試合でもお互いに3ポイント取ればあるいは3ポイントを失えば相手の得手
や不得手も大方は把握出来てしまうので、ここからの挽回は可能でありゼロポイント
でも、ここから3ポイント連取すれば、ジュースに持ち込んで逆転も可能となる。

お互いに4ポイント目の勝負のときには、お互いに習熟、お互いに簡単にはポイント
を譲れない状態になっており、3ポイントを取っても安心出来ないのがテニスだ。

それを考えると、4問に対して3勝1敗で良しとするのは、ただただ粘りが足りない
と云うことになってくる。そこで、第3単元の回答の段階で考えた。

「4問を、全問正解するにはどうしたら良いか?」

しかも、出題者は、岩永教授(放送大学学長)である。

私の記憶が確かなら、岩永教授は東京大学経済学部卒業後、同大学院教育学研究科
で博士課程を修得されて満期退学後はメディア教育開発センターに在籍、その後は
開発センターが独立法人合理化計画によって廃止されて、その業務が放送大学学園
に移管されてからは放送大学教養学部の助教授を経て教授となり、2021年から
放送大学学長に就任されている。

主に、高等教育・生涯学習・才能教育を研究されており、私が、心理学専攻で卒業
研究についてのご指導をいただいているときには、東京足立学習センターの所長を
努めておられた。

現在、展開されているオンライン授業も、メディア教育開発センターの時代に多様
なメディアを高度に活用して行う教育事業を文部科学省所管の独立行政法人として
行なっていたことを考えれば、当然の帰結とも推測出来る。

その岩永教授が出題する「4問」とのガチンコ勝負は、戦略と戦術を練りに練って、
対面しないと、4問(全問)正解して、1ゲームをゲットすることは簡単ではないな
と考えて作戦を練った。

既に、第1単元・第2単元ともに、3勝1敗で、1ゲームも取れていないことになる。

要は、答えは「◯の筈」「×の筈」といったレベルの、こちらからの一方的な見立て
では正解は得られないことが分かった。

それではと、徒然草の名人といわれる人の記述にヒントを見出して「負けない手立て」
を考え出して、思考法を練りに練った。

ポイントは、出題者が回答者に向けて注いでいる視点がどこにあるか? を探り出して、
妥協せずに他に答えは「なし」と云うレベルまで考え抜くことがポイントと気付いた。

結果、第3単元・第4単元共に「全問正解」に達した。この分野でも習熟性理論は充分
に活用出来る分野であることが分かり、なか・なか・面白い体験・経験をした。

次に、レポート問題と云う出題があり、設問に沿って、400字以内にまとめるのだが
文章が膨れ気味となり、400字という貴重な紙面の使い方に脳内が活性化した。

ここまで文章を絞り込むと、対面交流などで対談などを行った時に文面から溢れた出た
文字が対話を活性化させることになる? のではないかと推測した。
(おそらく回答の5倍相当の文字が場外に弾き出されている)

それでは、実際のレポート(400字以内)を紹介することにしよう。


【第1単元のレポート】

「生涯学習を考える」を学ぶ動機と目的

【背 景】
かつて、放送大学において心理と教育を専攻、
卒業研究では生涯学習について探求、その時
の知見を生かして、次には人間と文化を専攻、
現在、一生涯学生作家の道を歩み始めており、
星空文庫に万田竜人のペンネームで作品群を
掲載している(http://slib.net/a/4264/)
ここでの肝は、吊り橋理論として、放送大学
で学び続けながら作品を書き続けている。
【問題発生と解決のための方向付け】
しかし新型コロナ禍の影響で面接授業を三期
連続で欠講、大学の継続か否かを真剣に考え、
オンライン授業の存在に光明を見出した。
【動機と目的としての起死回生策】
(1)オンライン授業であれば高齢であっても
生かされて百寿まで自宅で学び続けられる
(2)生涯学習についても新しい知見を加える
ことで作家生活の再構築を図れると考えた。


【第4単元のレポート】

Q:子供の学習との相違に触れた上で、成人
が学習する意義(400字以内で回答)

A1:子供の学習と成人の学習の相違
日本では国民として生活できるための知識や
技能・規範などが修得できる様に義務教育化
が図られている。しかし子供の頃は当たり前
という意識で小・中学校で熱心に学習に取り
組んできたが中3の適性検査で工業・商業・
文学系のいずれにも適正有りと知らされた。
親戚筋の平井晩村に憧れていた私は文学面に
興味があったが、父親からは福沢諭吉の学問
のすゝめを踏まえて、喰って行くためにはと
工業系を勧められ成就、その経験から・・・
□子供の学習には:親などの支援が不可欠
□成人の学習には:自らの決断と準備が重要
□ここに両者の相違点があると考える
A2:成人が学習する意義
一般論として頭も身体も使わなければ錆びる
経験論としては、企業人後半は管理職の学習
定年後は、文学系で能力伸長の可能性を知り
そこに意義を感じて、人間学を学習、小説家
そして俳人を日々の生き甲斐としている。

ここまで記述して、オンライン授業は私には適合した授業と感じ取った。
(生身の教授や同窓生との魂の触れ合いがないのは残念だが)

(続 く)

【連載】万田ワールド・・・008

【連載】万田ワールド・・・008

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-05-04

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