ある明け方に妖精になった話

“妖精って結構大きいのね”
じぶんの身体をしげしげと見回しながら思ったの。そしたら1本の“木”がわたしにこう伝えてきた。
“ははは(˘˘)思ったより大きいって?まあみんな、じぶんのことはちょっぴり大きくみるものだよ”
わたしは森の命あるものすべてを内包しているとわかる。木々たちがこの地を心底愛しているということもはっきりと!
わたしは森の上を中を、土の近くをいろんな速さで飛び回り、森との調和を楽しんでいたんだけど、ある場所に来たら“土砂を流さなければ!必要だわ”と使命感を持ったの。
その瞬間、向こうから落ち葉が土煙を上げてきたのがわかったわ。
わたしはまるごと森の精だった。
すごくすごく嬉しい。
木たちの横で風を切りながら、生きてることそのことがしあわせ!もう言葉にならない調和のあたたかさの中に、わたしすべてが溶け入ってる。
森は愛そのもの!地球に向かって愛して愛して愛してくれている!
わたしも今(まさに)愛そのもの!

1日が始まる。

ある明け方に妖精になった話

ある明け方に妖精になった話

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-04-29

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