薔薇より美しいいいい

マチミサキ

大君の 命畏み 押し照る 東の国に あらたまの
年経るまでに 白栲の 衣も干さず 朝夕に
ありつる君はあああああ~アァッー

と、いう程度には
今週
忙しくしていました。

昨日までね。


万葉の詩を思わず
布施さん風に歌ってしまうくらいには。

駄目ですよ
こういうの。

余裕がなくなる。

そんな今日は
考えを改めて
少しゆっくりな朝からの重役出勤。

重役ではありませんが。

実はですねェ~

数日前から
出張で故郷の近くまで来ているのですな!

今日も遅くはなるが
そんな忙しいものでもない、と予想し
朝からゆとってみました。

そして
明日で
ここでの仕事は
最終的に軽くまとめておしまい。

で、
そのまま
土日はこっちで
久しぶりのふるさとめぐりをしよう、かと。

土曜日の夜も
旧友達との集会予定。

宴会・・食事会・・・

なんになるか
わからんけど。

お店セレクトもぜんぶ地元チームにおまかせ。

で、いま
お昼は
その昔の若かりし頃

おしゃれ

と、いうその一点のみに特化している
という理由のみで
気取りたいとき限定で
当時よくセレクトさせて頂きました
二店のうちのひとつ
【森のレストラン】
にお邪魔しております。

たいして安くもない
たいして美味くもない

しかし
造りと立地は特Aなのですな。

細い脇道を
山へ山へ
奥へ奥へ

おいおい

こんなところに
レストランなんて・・・

連れて行った誰しもが
そう思い
疑問を口にし

。。。わたしは騙されている
。。。まさか殺さ。。

それが確信に変わる頃
そのお店は突然
其処だけを切り割いたような山の空間に
姿を表すのだす。

私も今回
数年ぶりどころではないくらい
かなり久しぶりでしたので
このコロナ禍のもと
厳しい飲食店業界では、

と心配していたのですが

ありました。

ちゃんとやってました。

そんで
かなり
拓けちゃってました。

周囲が。

これではもう
山の中とはいえない。

お隣がゴルフの打ちっぱなし練習場に
なってましたし
レストランからすぐ側に
出来上がった大通りには
コンビニもありました。

・・・

まー
ね。

そういうものですよね。

こちらにはね
繰り返しますが
今までにも何人か
お連れしお邪魔しましたが
とりわけ
わたしの印象に残っているのは
亡き母にご馳走しようと
バイトで得たお金で連れてきたときのこと。

あの頃にはもう
母は入退院を繰り返し
かなり身体が弱っていたので

このまま
なにもせず死なれてしまっては
あとで確実に後悔する!

わたし
口と頭が悪いので
なんか変な風に聞こえちゃうでしょうけど
実際にそんな想いから
私の勝手極まる自己満足を果たすべく
そんなに行きたそうでもなかった
母を引っ張ってきたお店です。


この時のわたしは
本当にどうかしていたとしか思えない。

バイト代をはたいて
少しでも大人っぽく、と
似合う似合わない以前の
昔のフランス人コスプレのような
何処で売ってんねん服を
その身に纏い

あー、
私が行くのはこういうお店なのよ・・・

ちっくな
ものを演出したかったのでしょう。

実はこの頃
外食なら
ほぼ
バイト先の賄いか
ほか弁で済ませていましたが。

幾つか同時期間複数で稼いでいたうちの
ひとつである某メインバイト先では
賄いと言いつつ
バイト先の近所にあった
ちゃんとしたお蕎麦店からの出前だったので
全メニューを制覇した事もあります。

賄い、というより夜食手当ですな。

夜までバイトやると
社長がとってくれるのがお約束。

安かろうが高かろうが
値段制限なし。

お蕎麦屋さんが
やってない時は
ペヤングばっかり食べてた記憶が。

社長の大好物なのか
いつも欠かさず
山ほどストックしてあったので。

ちなみに
なんでも良いです、
とか
新人が言っちゃった場合とか
知ってるけど
悠長に選んでるような余裕がないくらいの
繁忙期には
有無を言わさず
バイト社員パート全員
社長イチオシである焼き肉定食になりました。

そもそも社長が
これ以外のメニュー食べてるの
見たことなかったですし。

『焼き肉が一等うまい』

よくそう言ってましたよ。

社長社長いってますけど
かなりアットホームな職場でしたので
寅さんのタコ社長みたいな。

良い人でした。

職場も猫だらけでしたし
そんで
あー、そう
いつもナイターのラジオが流れてました。

余談の余談ですが
この時に生まれて初めて
そうめんの出前というものを
取ってもらえました。

お店で食べる事さえ
まずない
そうめんを!

しかも出前で!!

贅沢の極み。

ついでにカレー丼というのも初めて食べました

が、
それ以来一切食べておりません。

あれ、
美味しいとこのは
きっと
また違うのかもしれませんが
これだけ
初めて
この出前シリーズで残してしまいましたよ。

なんでしょう、とにかく
とても好みの味ではなかった。

カレーあんが丼飯に掛かってるのですけど
そのカレーが
たっぷりすぎる片栗粉で
とろみというより
半透明の塊になってて
そのカレースライムの中に
長ネギと豚コマみたいなのが。


トッピングにグリーンピース。


ものすごしょっぱい。

辛いというより塩辛かった記憶が。

頭いたくなるくらい。

カレー味なら
パンでもウドンでも
だいたいなんでも
そこそこイケる筈だと思うのですが
アレばかりはちょっと・・・、
実際
こちらのお蕎麦さんの
カレーうどんは
驚異的なくらいに美味しいのですが。

メニュー全制覇一周したあとは
ヘビロテ気味の
週イチ週ニで頼んでいたくらい。

カレーうどんは大好きなお料理のひとつなので
その後
グルメ本に載るような有名店にも
何店か寄らさせていただきましたが
この
いわば田舎蕎麦屋のカレーうどんのが
私的には上。

ホント
申し訳ないですし
好みに依るのでしょうけど
こっちのがうまい。

そもそも
カレーうどんとしての
スタイルがもう違う。

私にとってのスタンダードカレーうどんは
この時点で確立されてしまった気がします。

他のお店では
ありそうでない
独自の作り方なのですよ。

他では見たことないですし。

私の48の必殺料理
その18、の【カレーうどん】レシピは
こちらのものが原点であり大祖。

このミサキカレーうどんについては
もう随分まえに
詳細を書き込んだ記憶がありますので割愛。

もうついでについでで
こちらのお店トップ3をご紹介☆

○カレーうどん
○天ぷらうどん
○天丼

こちらのお店は
【△□蕎麦処 ○○べえ】
という屋号ですが
ご飯モノとうどんメニューの方が
本来看板であるはずの蕎麦より
かなり美味しい。

特に幾つかある天丼関係は
何を食べても外さない。

海老天丼
イカ天丼
かき揚げ天丼
野菜天丼
ミックスもありました。

ぜんぶ美味しい!

かなりクドく甘めのタレがまた
独自の旨さを醸し出し
さらに食後の満足満腹感を
これでもか、とばかりに充たしてくれます。

何れの天丼にも多目に添えられた
自家製による季節のお漬物が
これまたかなり美味しい。

天丼だけお味噌汁が赤だしに代わります。

丼メニューにはすべて
お漬物が付いてきますが
うどんや蕎麦にはないので
当時とても残念でした。

ちなみに
カレーライスには
生卵とお味噌汁がつきます。

ここも
滞在中に
行けたらいってみよ。

話を森のレストランに戻しますか。

いちおう

今こうしてみれば
予約さえ要らない
かなり田舎のリーズナブル店なのですが
あの頃
近場ではあまり無かった
フレンチレストランなので気取りたい時には
私的には都合が良かったのですかね。


もちろん
このお店でそんな格好をしている客は
私以外にはいませんでした。

本音を言えば
髪も縦ロールにしたかったが
長さ的にも金銭的にも
そこまでは無理でありました。

むしろ
これは不幸中の幸いと。

もー
パリジェンヌ
どころではない
ミエッパリジャンネ状態。

それも認識を大きく違えている。

まー、

この時点くらいでは
実際には
こちらのお店は
私にしても
ほんの数回
来たことがあるだけ。

しかもすべて
ここを気に入っていた
バイト先の大人の奢りで。

それがホントのとこ。

母は完全に和装ですし、
娘は勘違いフランス人だし
どういう組み合わせだよ、みたいな。

店員さんの無理もない失笑まがいの表情も
私は気にしない素振りで
(内心えっ?えっ?)
一番高価なメニューを二人分
コースで。

お店側からすれば
ひょっとしたら
フランス革命から
タイムスリップしてきたような者から
『パンを寄越せ!』
とか言われかねない、と危惧して
ヒヤヒヤしておられたやもしれませんね。

うん、

逃げ惑う貴族令嬢から
ドレスをゲヘヘと剥ぎ取って
その身に纏った
革命で荒れ狂いまくる波に便乗し
ドサクサで欲望を果たす
これまでの貧困に喘いでいた
下賎な町娘に見えたのかも。

さて、
お味ですが

こういってなんですが
上記にも挙げました通り
全然
美味くもない。

いえ、不味くはないが
同じ値段なら
もっと幾らでも他に。

正直にいえば
うなぎ専門店で蒲焼きの方が
五百倍(マチミサキ調べ)くらい
美味しい。

しかし
もう
食の細くなっていた母はニヤニヤした表情で
ほとんどすべて平らげ
最後のごまプリンだけを残したところで

ごまプリン越しに対面に居る
似非フランス人と化した我が娘にたいし
拝むように両手を合わせ
深々と頭を下げました。

『ぜんぶ凄く美味しかったよ!
ごまのプリンなんて食べた事も見た事もない
マチは凄いの知ってるのね!!』

みたいな事を言っていました。

・・・・

まーここまでかな。

これ以上書くと
私がもたない。

まだ
お母さまが生きているひとは
明日、いや今日にでも
最高に美味いものを。

また
書けたら書きます。

薔薇より美しいいいい

薔薇より美しいいいい

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-04-22

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