反射

今日もビルにひかりが反射して
それがまた反射する
アイツも、コイツも
まぶしさを履き違えてる
天井の低い高架下
逃げ込んだ一瞬の闇は
思ってたよりも冷たくて
どうしてもまた手を伸ばす
屈折した光のなかへ

生きるとか死ぬとか
そんなことよりも
此処がどこで
お前がだれか
そんなことすらわかってないんだよ

わらってほしいからわらってみる
笑ってるから笑ってる
誤魔化して擦り付けて
熔けて堕ちる前に
また夜になってる

反射

反射

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-04-19

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