optical rotation

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左遷された梅の花を好む人ここの結界ぼくも好きです

溶液の綺麗なさまに満足で活用できない化学式たち

空き家の滲んだ染みはカップの茶渋主は忘れられてゆくけど


ごちそうさまは替わるお箸を置く音に明日もよろしく一人暮らし

002

真夜中ひとり 風は止まって
星は光る その光のあるじはもういない

ばかにされたくない思いがあるけど
今じゃ無理なの 
何光年も離れていてほしい

誰かが見える
そこに生身のわたしはいないけど

報われる未来と
想像するだけで報われてない今
違いはあるの
わたし、あなたが見える

(これが届いたことで無力なわたしは星と化す
誰かにとっては遠い昔
 
わたしにとっては現在
現在、誰かのひかりを読んでいる
わたしは誰かを星にした)

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-04-17

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  2. 002