七
繰り返し聞こえた
汽笛の様な歌
重なって被せてしまった
もう一度歌えるかな
朝陽が似合う
雲にすら切れ間があって
僕らが見上げていた星は
実は案外 近くにあった
真夜中じゃ分からない
不安だらけの霧は
足を纏う枷になって 闇へと引き込む
囚われない様に
痛み合える様に
僕らは産まれて来たんだよ
独りで泣かない為に
ふたりで生きる為に
僕らは色を揃えたんだよ
僕らは涙を見せ合ったんだよ
一人歩きした考え方が
自分を包んで消えてくれない
吹き出しにばかり目を向けて
心の中を見る余裕がなくて
愛情が溜まったら
必ずお裾分けしよう
1人で笑ってなんかいたくないから
君の絵を頭で描こう
そうやって見つけた埋め方は
また逢える日までの電池にする
君を想って笑う声は 必ず届く
囚われない様に
全てを知れる様に
僕らは混ざり合いながら 進んできたんだよ
苦しい時間は過ぎて
幸せが迎えに来たら
僕らは手を取り合いながら 抱き留めたんだよ
僕らは涙を見せ合って
生きているんだよ
繰り返し聞こえた
汽笛の様な歌
互いの命を認める
祈りの様な歌
孤独の海に囚われない様に
泣き顔を隠さなくて良い様に
僕らは手を繋ぐ距離を
分かっているから
引き寄せられる為に生まれて来たんだよ
いつか命の果てに
辿り着いたとして
絶対、君が近くにいなきゃ
僕は泣いちゃうんだよ
情けなく泣いちゃうんだよ
泣くのなら君の隣がいいから
独りで泣かなくていい為に
僕らはふたりになったんだね
朝陽が良く似合う
いつもの空は
いつかふたりでその下を 歩くための空
七