疾走
ふぶくような雨風が私を通り抜ける
明日君を眠らせるために粉薬を作る
狐につままれたような顔の君
ぬるい風が不快に包む僕の耳
明日みんなを眠らせたら失踪するよどこまでも
シベリア鉄道に乗って
街と村を繋いで
吐きかける衝動に
あなたの笑顔が滲む
どんなふうに雷鳴が私を貫いても
昨日君を眠らせた私が勝ちということを
透かしたふうに腹を空かせてるふりをする
ぬるい風が不快に包む君の声
明日みんなを眠らせたら疾走するよどこまでも
シベリア鉄道に乗って
夜と朝を断ち切って
突き抜ける衝動に
あなたの笑顔が滲む
疾走