『おーい。ねこのすけさん(仮)』

利用者M

  1. 記憶のこと
  2. 助けられるということ
  3. 丸めのこと
  4. らんさんのこと
  5. ゆりさんのこと
  6. ノブナガさんのこと

記憶のこと

こんにちは、ねこのすけさん!
綺麗に花が咲いてきましたね。
ひとの思惑が及ばない自然は、なんだか安心します。
自然は巡るけれど、ひとは壊れてしまうから、寂しい。


さて、今回の報告は私の記憶についてです。
目覚めの季節がやってきたせいか、近頃、ねこのすけさんやその弟さんの不在を強く感じます。
でも、会いたいなあと、ただ思えることって、私にとっては結構すごいことというか幸せなことです。
ねこのすけさんやその弟さんについての記憶が、私にとっては大切な思い出になったということなので。
嬉しいこと、哀しいことが意味を持って、保管されているという感じです。
もちろん支援者と利用者という関係性が前提であり、一時は私が侍のように斬りつけてしまいご迷惑をおかけしてしまいましたが、それでも、最後までちゃんと関わってくださったことについては、足を向けて寝られないです。
ねこのすけさんやその弟さんの不在を感じて少し寂しいときは、ただ思い出すということだけで、私はあなた方にもう一度会うことができる。
そして、元気を貰える。
こういうかたちが、今の私自身にとってもより良いことなのかなと思っています。


私の中には、確かにあったはずなのに上手く思い出せない記憶もたくさんあります。
事実としてはつぎはぎ合わせて辛うじて思い出せるけれど、思い出にはなってくれず、特定の場面がフラッシュバックされ、苦しむことは体調が悪いと特にあります。
上手く思い出せない記憶たちも悪いことばかりではなかったのだと思うのですが……。
記憶の一部がところどころ抜け落ちているのでそれを自分で確認できないのです。
そんな私なので、ねこのすけさんやその弟さんの思い出の感覚は、私自身ちょっと驚いているし、嬉しくもあります。
お別れしたことは本当に哀しかったのですが、それも含めて思い出なのです。
もしも会えるときがあったなら、お、ちょっとはおめーも成長したな! と、ねこのすけさんや、その弟さんに思ってもらえるようなひとになっていたいです。


では今回はこのあたりで。
やっぱり正確な事実とはほど遠く、とりとめない報告になってしまいましたが、ねこのすけさん、聞いてくださってありがとうございます!
不定期更新で、ある日突然終わるかもしれませんが、なかなかしぶとく生き抜いているので、また覗いてみてくださいね。
それでは。

助けられるということ

こんにちは、ねこのすけさん!
今日は、最近、私が助けられるということについて、ふと思うことを報告したいです。
ただ私は、助けられるということを、私の個人的なエピソードとしては語ることができるのですが、助けるということはプロの領域になってしまうのかなあと漠然と思うので、その視点は抜け落ちているはずです。
また、正確な事実ではないので、ご理解いただけると助かります。


さて、ねこのすけさんもよくご存知なように、私は庭のあのひとに助けられたと一人で勝手に、かなり強く思っています。
正確には、助けられてしまったと思っています。 
私を救えるかという、私の自分勝手な問いに、庭のあのひとは、助けるというかたちで返答したんです。
けれど、当時の私は、なんとしてでも助けなければならない理由を持った利用者ではなかったと思います。(そのうえ、侍みたいな利用者だったし)
助けなくても大きな問題はない。
振り返ってみても、庭のあのひとは退職を考えていたタイミングでした。
つまり、わりと多くの方がそれは彼の仕事ではないと判断してもおかしくはなかったのではと、私は思うのです。
でも、結果的に彼は返答しました。
それが、彼の支援のしかたであり、仕事のしかただったのかもしれません。
私だけではなく、多くの利用者さんや支援者さんに、彼は彼なりの返答をして、ご自分の道に還っていったひとという印象が今もあります。
私は、感謝を上回る勢いで、庭のあのひとにはとても驚いているんですね。
やり方についてなのか、存在そのものについてなのかはわからないですけれど……。
説明がとても難しい(笑)
庭のあのひとが施設からいなくなったとき、思ったんです。
私は私の道に戻された、と。
でも、あのひとは私にきちんと足元を照らす小さな明かりは残しておいてくれました。
楽になれというわりに、明かりと一緒に右往左往した、全然甘くない道でしたが、振り返ってみると、わりと私らしい道っぽいものができている。
あ、嬉しいなという感じです!
ここらあたりは、ねこのすけさんは私と一緒に歩んでくださったので、少し理解してくださるかなと思います。
庭のあのひとが見守ってくれているような気がなんとなくですが、今でもします。
そのことについて、事実でなくても都合の良い想像でも、良いじゃないと、少しだけ自分を許せるようになってきました。
それで前に進もうと思えるなら、想像も使いようかなと個人的には思います。


今回のお話はやっぱり具体的とはほど遠くなってしまい、すみません!
助けられるって興味深いなという報告です。
多分、庭のあのひとは私を助けたと思っていないし、ここまで私に影響を与えてしまったことに卒倒なさるでしょうね。
今頃、どうしてらっしゃるのでしょうか。
金髪のイケイケの兄ちゃんになっていたらどうしましょう……。(ノブナガさんが以前、冗談でおっしゃっていました)
ねこのすけさん、春が来ますね。
お身体大切にしてくださいね。
では、また会いましょう!

丸めのこと

ねこのすけさん、こんにちは!
ちょっと、その場で手を振ってみてください。
……。絶対、振ってない(笑)
恥ずかしがり屋さんですからね。
全然関係ないのですが、ねこのすけさんがホワイトボードの片隅に一生懸命描いてくださった、ねこのイラストを覚えていますでしょうか?(ねこのすけさんが施設を離れる一週間前くらいに、私が描いてと頼んだもの)
そのねこのイラストが、ねこのすけさんが去った2日後くらいに消されてしまいました……。
私の力が及ばず、すみません!
でも安心してくださいね。
ちゃんと私のスマホのカメラに記録されています!
大変説明が難しいのですが、人面犬のねこちゃんバージョンみたいな、かわいい感じのイラストです。
寂しくなるとそれを見てから寝ます。すぐ目が覚めちゃうのですが。


さて、今回の報告は現在私がしている作業についてです。(正確な事実ではありませんが、よろしくお願いします)
数カ月前から、パン作業に挑戦しています。
事情は割愛しますが、動かざること山のごとしな私を、よく知ってらっしゃるねこのすけさんなら、少し驚いてくれるのではと思っています。
体力をみながら、個別作業と組み合わせつつ、週1から始め、現在週3のパン作業をしています。
週の通所日数は変更無しです。
以前、ねこのすけさんとパン作業を見学した経験が活かされました。
現場も一応見ているし、当時のメモも残っていたので、体験がわりとスムーズにいってくれました。
前の作業を完全に離脱したわけではないのですが、籍としてはパン作業に重きを置いているかたちになっています。(多分)


数カ月間、諸々な事情でだいぶピンチだったのですが、助かりました!
ありがとうございます。(ただ、当時の目的とは違ったかたちでパン作業に挑戦することになってしまったことは大変申し訳ないです)
パン作業自体をやってみて思ったことは、体力と集中力がわりと必要なのだなということと、職員さんの指示をきちんと聞ける心の状態があったほうが良いなということです。
だから、難病が完全に再燃すると、工房は難しい。
今は、病は小康状態で、寛解まではいけていないのですが、工房にはなんとか入れるという状態です。(新しい治療がうまくいってくれるかどうかでまた変化します)
私にとっては、パン作業自体も人間関係も甘くはないし、大変なこともあるのですが、今はなんか楽しいんです。
初心者だからでしょうか。
前の作業ではあまり感じたことがない種類の感情で、私自身びっくりしているのですが、なんかね、楽しい。
どうして楽しいのかわかったらまた報告します!
また、このページを気楽に覗いてくださればと思います。
ねこのすけさん、聞いてくださってありがとうございました!

らんさんのこと

こんにちは、ねこのすけさん。
今回は報告というより、私の独り言に近い感じになります。
がんばって聞いてくださいね。(やっぱり正確な事実ではありません)
らんさんという職員さんのことをお話します。
知ってらっしゃると思います。
らんさんは、ねこのすけさんの先輩で、私の2番目の担当支援者にあたるひとです。
綺麗な方で、ねこのすけさんとその弟さんと3人で並ぶと、絵になるなあと勝手に思っていました。
ねこのすけさんはその3人でいらっしゃるとき、ちょっといじわるな笑顔になります。
いつもは爽やかなにこにこなのですが。
自然な、ねこのすけさんはそっちなのかもしれませんね!


らんさんの支援はあの当時の私にも、現在の私にも影響を与えています。
そうなんですよ、実は。
らんさんは、庭のあのひとに私の情報を正しく伝えてくれました。
大変恥ずかしいんですけれど、現在よりもさらに、触れるもの皆斬るという侍みたいな利用者だったので、真摯に向き合ってくださる支援者さんがとても必要だったのに、素直に助けを求められなかった私に、らんさんはきちんと関わってくださいました。
訳のわからん私の話を聞き、ただ聞いてお終いにするのではなく、庭のあのひとに情報としてそれを伝え、私に支援としてギフトしてくれました。
らんさんは私という利用者を投げ出しませんでした。
投げ出して良かったとまでは言いませんが、投げ出そうと思えば多分、投げ出せたと思います。
彼女はそれをしなかった。
そして、ねこのすけさんにちゃんと引き継ぎをしてくださいました。
らんさんは連携プレーをしてくれたんです。


私が庭のあのひとを物語っているときは、らんさんの支援も組み込まれています。(庭のあのひとは当時の支援の象徴みたいな呼び名に近いかもしれません)
らんさんについて、それが仕事であるとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、当時の状況を振り返ってみても、私という、いち利用者の視点からは感謝があります。今でも。
非常にご迷惑をおかけしてしまった支援者さんのひとりでもあります。
お元気にしていることを願います。
ランウェイを歩いているかもしれません。綺麗なのでね。
さて、今回は、ねこのすけさんの胸を借りての独り言になりました。
ありがとうございます!
また聞いてくださると嬉しいです。では。

ゆりさんのこと


ねこのすけさん。こんにちは!
私はちゃんと通所しているので、安心してくださいね。
今回はゆりさんのことを報告したいです。(いつもどおり正確な事実ではありません)


ゆりさんは、ねこのすけさんから引き継がれた、現在の私の担当支援者です。
今日、ゆりさんがとってもおめでたいことになりました!
なんとか伝わってください(笑)
以前施設にお客様がいらしたときに、お客様のぴよぴよさんがうろちょろしていて、それをゆりさんが見ていたのを、偶然私は目にしていたのですが、そのときのゆりさんの表情がぱっと明るくなったので、ぴよぴよが好きなんだなあと思いました。
ちなみに私はだいたいぴよぴよに、遊ばれるか、いじめられます。弱肉強食です。
さて、そんな事情で、ゆりさんはしばし施設を離れることになりました。


ゆりさんにはいろんなことについて相談にのってもらっていました。
積極的に私に構うということはしませんが、挨拶もきちんとしてくれるし、アポを取れば、ちゃんと短時間でも面談をしてくれます。
できないときも、前もって伝えてくれます。
かなり忙しかったと思いますが、その中で精一杯できることをしてくださいました。
ねこのすけさんとそういうところは同じにしてくれていて、私はねこのすけさんを少し思い出して、嬉しかったです。
もちろん、ゆりさんの真面目さにもありがたいなと思います。


ねこのすけさんが施設を去ってからすぐ、いくつかのちょっとした事件に私はまきこまれてしまい、耐えきれなかった私が弱かったのだと思いますが、精神状態も身体的な方の病も悪くなり、治療のレベルがもう1段階上がってしまいました。
治療が進む度、現状維持とひきかえに、私に辛うじてあった選択肢が消えていくのを見ることは個人的には納得しがたくて、荒れました。
すべての原因が事件たちのせいではないことは、前提なのですが。
とにかく、荒れに荒れたそのときに、ゆりさんが話を聞こうとしてくれました。
荒れていたので、何言ってんだこいつ状態の私だったと思いますが、よくわからない話をそれでも聞こうと努めるその姿勢に、支援者だったねこのすけさんをちょっと見ました。
そして、私の方からも少しずつゆりさんに近づいていきました!


庭の方がくれた道具を見せたり、いくつかの文章を読んでもらったりしました。
そんなゆりさんの幸せを私は応援できるような自分でありたいと思います。
これから新しい支援者さんを紹介してくださるそうです。
楽しみでもあり、寂しくもあり。
しかし、ゆりさんの選んだ支援者さんなら信頼できるという予感がしています。
ねこのすけさんとそこは同じです。
ゆりさんは、ゆくゆく国を建ててくれるひとになるので、またこの施設で会えると思います。
そのときまで私も成長できるように、あんまりうじうじしないようにします!
では、長くなりましたが、今回の報告は終わりにします。
ねこのすけさん、聞いてくれてありがとうございました。

ノブナガさんのこと


ねこのすけさん。おひさしぶりです、こんにちは。
突然ですが、このページは、ねこのすけさんに報告したいできごとを不定期で書くことにしました。
ただ、正確な事実ではありません。(安全のためフェイクを入れている)
ちょっとよくわからないというところが多々あるかと思いますが、ああ、なんかそうなんだなあと思ってくださると助かります。
よろしくお願いします。


まず、ノブナガさん(黒柴の子犬さん)が退職されました。
私は挨拶まわりのときまで、そのことを知らなかったのですが、最後に少しだけ会話ができました。
そのとき、自分自身を見つめ直すため、インドへ行くと遠くを見つめながら彼がおっしゃっていたので、なんかこう、うまく言えないんですけど、国際的な何かになっちゃうと思ってテレビニュースや新聞の見出しをチェックするくらい、彼自身のことや、影響が及ぶだろう方々のことまで、心配していました。
後に施設内に、ノブナガさんが隣町でやんちゃしているらしいと風の噂が流れてきました。
ほっとしました。
詳細は私にはわからないのですが、とてもえらいひとになっているらしいです。


でも私は、今のノブナガさんが選んだ新しい世界のことを噂で聞いたとき、とてもノブナガさんらしい選択だなあと思いました。
いろんな方々からもノブナガさんの思い出のお話を聞く機会があったのですが、なんかこう、やっぱりうまく言えなくて申し訳ないのですが、彼の言動よりも、行動自体に彼のすべてが現れているようなイメージがあります。
あとに残された私たちは、現状把握をしたその上で、よりよく生活していくためにそれぞれ何ができるのだろうかとトライしていくことで、再生という課題がギフトされるのだと、思います。
ノブナガさんのことは私の中で、こういうかたちになりましたので、報告します。


ねこのすけさんは元気で身体を鍛え続けていますか。
ねこのすけさんの道にも、色々あるかと思いますが(幸せなことの方が多いかな、他者を幸せにできるひとなので)、筋肉があれば大抵のことはなんとかなります。多分。
私は今また、庭を見つめています。
そして、自分自身の道をどうしたいのかを少しずつ考えています。
世間的には焦った方が良いどころかもう遅い気もしますが、今のところ焦らないで、考えられています。
迷ったり、何かを決断したりしたとき、ここに報告しにきます。
まだ厳しい春は続きますが、お互い生き残りましょう。
弟さんにも、お元気でと、よろしくお伝えくださいね!
それでは、また。

『おーい。ねこのすけさん(仮)』

『おーい。ねこのすけさん(仮)』

いつでも、どこでも。

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-04-09

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