空
目を瞑りながら
どこに手を振っているんだ
だれに手を振っているんだ
とうに使えなくなった
言葉を拾い集めながら
何を眼裏に描いているんだ
(泡沫の中からみえる景色は
一様に美しかった
それが苦しかった、それは
存在自体が傷ということだから)
死を目前にして
僕は明日を望まない
きょうの空が
泡沫から見上げる空が
きのうと変わらず
僕を苦しめてくれたら
生きていてよかったと思えるから
空
目を瞑りながら
どこに手を振っているんだ
だれに手を振っているんだ
とうに使えなくなった
言葉を拾い集めながら
何を眼裏に描いているんだ
(泡沫の中からみえる景色は
一様に美しかった
それが苦しかった、それは
存在自体が傷ということだから)
死を目前にして
僕は明日を望まない
きょうの空が
泡沫から見上げる空が
きのうと変わらず
僕を苦しめてくれたら
生きていてよかったと思えるから
空