天上地獄

天上地獄 嗚呼恐ろしや
人間道と天道の 狭間に位置する温室獄舎
曇りガラスを照らしたる 尊い光輝は御天道
人間道の我が頭上 仰ぎ見及ぶその底に
針を持つ虫 臭う虫
蛾は毒を撒き 百足は這い這い
蠱毒の如き天上は 這出叶わず多くは死に絶え
幾千万の骸の上に 一匹のたうち死を待つ甲羅
何故ここにと聞こえる羽音 彼天上の隙間に気付かざりけり
嗚呼恐ろしや 天上地獄
明日はるくるは うつけなり

天上地獄

天上地獄

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-04-08

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