一水四見

マチミサキ

あえて今
23時34分
書き込みます。

間もなく
明日になるのに。

実はここまで
私の運勢はあまり良くない。

のが

日付と共に逆転し
明日からはかなり良くなると
セルフ占いでは出てるのです。

けど

その明日を待たず
敢えていま。

その行動に
私自身も気付かぬ意味が有るのかも
しれませんが

どうして
書きたいのかはわからない。

けど
書き込みます。

ことは今日のお昼頃でしたか・・・

春の麗らかさに誘われ
私は珍しく
同僚たちと職場の中庭でお昼を
いただいていました。

タケノコと豚ヘレを炊いたやつと
生キャベツのざく切りとナッツ。

もはや
最近では
誰も
私のこういった・・・

究極のメニューを見ても
スルーするようになってきております。

先日は
レタスを丸のまま
塩さえ振らず齧ってましたし。

しかも二玉連続。

だから
今回はずいぶん
手の込んだメニュー。

まー、
そんなこんなで
あははうふふで
和やかなランチタイムを
過ごしておりましたところ

輪を囲んでいた
その中の1人が突然絶叫を上げて
ひっくり返りまして。

なになに?

私の丁度、対面に居られた方でして
つまりは
彼女の目線、指差す方向、その他から
推測するに
むう
私の背後でなにかしらの不具合が
突発的に起こったものと断定予測。

もう夜も遅いですし
回りくどいのもね。

ハッキリ言いますと
私の背後で
カラスが鳩を補食し啄んでおりました。

悪戯な春風は
私達の囲むランチ円陣に
次々と
そのバラバラ鳩のポワポワした一部を
舞い込ませ

そう

私のはともかく
同僚の見映えよく
おしゃんなお弁当の上に
思わぬトッピングとして
次々と落ちていく始末

この惨劇の主犯である
カラスはカラスで
絶賛ランチ中

『なによあれッ!』
『気味悪いッ!!』
『やだあっ!!!』

そんな悲鳴が幾つも。

流石に
天然鳩ふりかけ弁当を
そのまま食べ続けようとするものは
皆無でしたが

私の究極のメニューは無事でしたので
私は
その光景を見詰めながら
ただひとり
ときおりカラスと目が合う
お食事を続けました。

かわしきれなかった
小さなポワ羽を
まるで飾りのように
頭と背中に付けたまま。

手で払うと
バイ菌で手が汚れるし
メニューの上に
落ちかねないと判断したので。

『気持ち悪くないの?!
よくあれ見ながら食べられるねっ!?』

みたいな事を
何人からか
言われましたが

いや、
食べられるでしょ。

そりゃ
見なくてよいなら
見ないほうが
私だって気分は良い。

でも
向こうが
風上なのだから
ポワ避けの為に
そうするしか。

そして
カラスは一鳴きもせず
上空へ去っていきました。

食べられない部分みたいなのをバッチリ残して。

なんだかんだいっても
結構じっくり見てるやつ
多かったですよ。

それでも
飛び立つカラスに意識を集中させながらも
みな無言のノーコメンターだったので

わたしは
呟きました。

━━━ごちそうさま~♪♪

って感じしない?

うーむ
こればかりは
文字だけでは
きっと
こちらをお読み下さる皆様には
どうしても
伝えきれない。

我ながら
久々の会心の出来と言った
言い回しだったのですが。

それまで
青ざめていたり
真から嫌そうな顔をしていた同僚たちが
この私のセリフを聞いた瞬間
それぞれ己の顔を誰にも
見られないよう
後ろを向き
おそらくは
必死で笑い声を堪えようと
肩を震わせていたのです。

人間って
ほんと
そんなもんなんですね。

鳩は私が
お掃除しようと
思いましたが

やめました。

祟られそうな気がしたので。

鳩に、
ではなく

その
お掃除を楽しみにしている
また別の野生に。

その
ほんの数分後
また
カラスがなんか
小さいペットボトルみたいなのを
咥えて舞い戻ってきたので


━━━味変しに来たのかな。


ようやく
治まった
同僚たちが
また
スピンして後ろを向いてました。

ま、そんな話でした。

ではでは。

一水四見

一水四見

正直、一般的な意見では グロテスクだと思うので苦手な人は 読まないで下さい。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-04-07

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