飴瓶

仄日 霰

空虚

空っぽな飴瓶みたいな世界にいきている。

何もないのに薫る甘い香り

そこにあったはずのもの

硝子に彩られた視界

擦り硝子越しの飛行機雲

抜け出せないような高いコルクの天井

何もない楽園

欲求と快楽、その狭間と歪み

何もないのにエデンを信じている

甘い匂いを吸うために息をして

途方もない果てを歩いている

私はまた忘却の狭間に立ち

そのことはまた瓶の中

飴瓶の中で夕日に焼かれて氷飴が燃えた日のこと

今日、私はまた一つ大切な日を忘れていた

飴瓶

飴瓶

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-04-04

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