シューティング・ハート ~彼は誰時(カワタレトキ) XⅢ  選択肢

   シューティング・ハート
               ~彼は誰時(カワタレトキ) ⅩⅢ  選択肢


 玄関ホール。
 伊集院が主人を見送って大きな扉を閉めたところだった。
 玄関ホールまで出て来た千住院とは別の扉から、柊と葵、少し遅れて不動が現れる。
「まぁ、柊、貴方が同行してくれるのですか」
 千住院は明るく破顔して、すっきりとした面立ちにメタルフレームの眼鏡をかけた青年
を見上げた。
「また一段と白くなりましたね、柊。頬が透けるようではありませんか。少しは陽に当たってはどうですか」
 柊は、抜けるような白い肌の細長い指で眼鏡の鼻を少し押し上げて苦笑する。
「これでも時には日向ぼっこするんですよ、千住院さん」
「あら、小麦色になる前に、シミが出来そうですね。柊」
「では、白いままでいますよ」
 千住院の明るい声に合わせるように、軽い口調で答えながら、柊は伏し目がちな視線をまっすぐ千住院に合わせた。
 一歩下がって葵が俯き加減で立ち、その後ろにサングラスで顔を隠し不動が控えている。
 千住院は静かな視線を向けてうなずくと、踏ん切りをつけるように一拍おいて促した。
「さぁ、参りましょう」


 車寄せに一台止まっている。
 大柄な運転手と、助手席の小柄な男は、特に車から降りようとはせず、気安い様子で軽く声をかける程度だ。
 不動が助手席の開いた窓から覗くようにして軽く笑っている。
 後部座席のドアを閉める直前、伊集院が千住院と視線を合わせた。
「頼みましたよ」
 その言葉に小さく頷き返し、千住院は車に乗り込んだ。
 広めの後部座席に、葵を真ん中にして、右に柊が、左に千住院がおさまった。
 柊は、長い足を組んで背を預け、両腕を組んで大きく息を吐いた。
 葵は、父と母が無事だと聞かされてからは、静かだ。
 車はまっすぐ北を目指す。
 行き交う車の多さを横目にしながら、しばらくはただ誰もが無言で窓の外に視線を向けていた。
 すぐに閑静な住宅街を眼下に突き進むバイパスへ入り、一般道へ出た頃には、周囲に民家も行き交う車もなくなってしまった。
 柊がおもむろに口を開く。
「俺が言った通りだろ」
 葵の動きを制していた野村に代わり葵を抑えこんだ時だ。
 柊はあの時、『報告を待て』と葵に囁いた。
「お前はいいように使われただけだ。本当は『津』だろうと『津』でなかろうと、お前は気にしないヤツだろ。だからお前は、一番助けを必要とする方の傍にいたんだ」
 冷たく聞こえる声だが、親しみのある慣れた口調で柊が語る。
「だいたい、どうして、三家に属する者のいう事など聞く。人をまるで虫けらのようにしか扱わない奴らだぞ」
「・・・・・・」
「お前を大事にしない人間の言う通りになどするものではない」
 あの『女』だ。
 野村岳が追っていた『貴妃と繋がりがある女』。
 幼子に害を為そうと、粟根をダシに葵を追い込み、確実に仕留める為に常軌を逸した男を使ったのも、同じ『女』だ。
「それで、一人で悩むからこうなる」
 柊の声が車内に響く。
「一人で悩むなって、いつも言ってただろ」
「お前がか?」
 葵が眉間にシワを寄せて流し目をくれた。
 言われた覚えがないという顔だ。
 柊が顔を半分隠すようにして眼鏡を上げる。
「いや、ガーディアンが、だ。俺はそんなことは言わない」
 はっきりと言い切った。
 助手席からクスリと笑い声が漏れた。
 柊は無表情だ。
「お前はいつも一人で悩んで行動する。同じ頑固さを発揮するなら、クソ連中を出し抜くくらいの図々しさを磨けよ」
「お前のようにできれば苦労はしない」
「見習えよ。傍にいるだろ」
 短く言い切る柊に、運転席から声がかかる。
「柊さん、いらっしゃいましたよ」
 千住院が眩しそうに顔に手をかざして目を細める。
 大型バイクのヘッドライトが威嚇をするように車内を照らす。
 爆音の中に幾つものエンジン音が混じる。
 大型バイクが数台連なり、その後ろに車の影もある。
 明らかに追ってきている。
「物好きだなぁ。どのみち企みはバレてるんだから、放っておけばいいのに」
 助手席から、冷やかすような明るい声がした。
 柊が窓越しに外を確認する。
「葵を狙っているのですか、柊」
「そうでしょうね。口封じができるとでも思っているのでしょう、あの『女』は」
 柊は、取り出した白い皮手袋をはめ、背広の袖口を確認するように触れた。
「しかもチンピラときた。侮られたもんですね」
 不敵な口調で続けた言葉に、千住院が苦笑した。
「あちらさまも必死なんですよ」
 助手席に声をかけ、こちらに並びかけている大型バイクの動きを見つめた。
「雷堂さん、頼みます」
 はいよ、と低く野太い声は運転席から返った。
 サンルーフがゆっくりと開く。
 柊は、懐から黒い筒のような物を取り出すと、葵に差し出した。
「使えるだろ」
 言わんとすることはわかった。
 葵は怪訝な表情で睨み返す。
「お前一人で十分でしょう」
「お前の客だぞ。自分ではらえよ」
 お互い、お前呼ばわりをしている。
 やはり、どこか気安い軽口の様に聞こえる。
 柊はサンルーフに手をかけて立ち上がると、一瞬止まって自分を見上げている葵に言った。
「これを機に『影』をやめるのもいいが、次を考えるなら、まず、お前自身を粗末に扱う所だけはやめておけよ」
 ぶっきらぼうにも聞こえる言葉を残し、柊はヒョイっとサンルーフから外へ出ると、迫って来た大型バイクを操る男に小さな礫を当てて気を逸らすと、すかさず飛び移って男を後方へ放り出した。
 何を選ぶかは、葵自身の自由だ。
 葵は、受け取った筒状の物の先端をつまんで軽く引き出し、操作を確認すると、素早く収めて立ち上がった。
 その手にそっと手の平を重ねて、千住院が真っ直ぐ葵を見た。
「忘れてはなりませんよ。ご両親が萩屋敷で待っているのですからね」
 その言葉に小さく、だが確かにうなずくと、葵は柊に続いて外へ出た。
 風を切り走る車の速度に合わせるように、柊はバイクを並走する。
 その後方に猛追してくる大型バイクと車が数台。対向車はなく、周囲に障害となりそうな建物も人影もない。
 葵は軽く空へ身体を浮かせると柊の操るバイクの背後に飛び移り、そのまま突っ掛けてきたバイクの男を一閃して払いのけると、無人となったバイクに飛び移り、素早く方向を変えて迫る車に向かっていった。
「ベビーフェイス、貴方は行かないのですか」
 助手席の年齢不詳の童顔を覗くようにして千住院が問うと、座席越しに満面笑顔が返ってくる。
「俺の持ち場は千住院さんの傍ですよ。それに、あの二人なら余裕でしょ。柊はもちろん、葵も姫様の傍におかれるくらいの腕ですよ。こんなの朝飯前ですよ、夜中ですけど」
 適当に言い足して、小気味よく笑う。
 だから分かっている。
 もし葵が本気で綾や少女を殺そうとしたのであれば、その背後を取った時点で命はなかったはずだ。
 雷堂が大きくハンドルを切って車の向きを変える。
「山吹、あそこ」
 雷堂が視線で示すと、助手席の窓を開けながら、小学生が悪戯をするようにニヤリと笑い、左手で右脇から銃のような物を取り出すと、弓矢の矢じりのような物を装填して構えると、葵のバイクに接近する車のタイヤを撃ちぬいた。
 車はハンドルをとられ、車体を斜めにして路肩へ突っ込んだ。
「千住院さん、葵はどうなるんですか」
 雷堂は遠慮がちにそう問うた。
 士音の実母が住んでいる萩屋敷へ行くことは分かっている。
 問題はその後だ。
 千住院も少し顔を曇らせて思案顔だ。
「姫様を襲ったこと、御前のパーティの最中に事を起こしたこと、それらを考えれば、このまま葵を萩屋敷に押し込めるだけで済むのかどうか」
 千住院にも分からない。
「旦那様はどうお考えなんですか」
 山吹はあくまでも明るく話に入る。
「何とか守れないかと思案なさっておられるでしょう。昔、救えなかった部下のことを思い出されたのかもしれませんね」
「へぇ、そんなことがあったんですか」
「かなり前のことですね。お嬢様がまだお小さい頃でした」
 千住院は、遠い日を思い出すように感慨深げに呟いた。
 雷堂も神妙な顔つきになる。
「もう二度と、あんな思いはしたくないと思ってましたがね」
 雷堂はハンドルを握りしめ、前を見据えて吐くように呟いた。
 粟根と同じように三家に関わる役職を受けた男は、理不尽に追い詰められた挙句、その男は自分の妻を手にかけてしまったのだ。
「もどかしいもんですね。害を為すものが分かっているのに、正面切って潰すことができない。大人しくしていると思ったら、思い出した頃に牙をむいてこられ、大事なものを傷つける。なんとかならないものかと、心底思いますよ」
 どこか疲れたような口調の雷堂が肩を落とす。
 千住院は無言のまま苦笑で窓の外を見た。
 所詮、相手はチンピラだ。柊も葵も苦も無く退けている。
 すべては、御前の、鷹沢士音に対する不信。
「面倒くさい。三家三つ全部ぶっ潰しましょうよ。しがらみぶっ壊して、旦那様がトップを張ればいい。簡単でしょう」
 まるで放り投げるように山吹が喚く。
 ハンドルを握りしめて外の状況を見つめている雷堂がため息をつく。
「難しいだろうな。今の状況では御前様がそれを許さないだろう。できたとしても後始末の方が面倒だ」
「面倒合戦じゃないんだから、雷堂さん。どっちも面倒なら、どっちでもいいですから、どうにか現状打破しましょうよ。めんどくさい」
 破れかぶれ感が否めない山吹に、千住院が笑う。
「あまり無理をすると、こちらも大きな痛みを受けることになるかもしれませんよ。山吹はそれでも良いのですか?」
 柔らかく確かめるような口調に、山吹は肩で笑った。
「俺は、棲み処があってメシが食えればいいですよ。もとより鷹沢に拾われる前の生活より悪いことはないんですから」
 冷たい雨に濡れながら、公園の片隅で薄いシャツの裾を握りしめて空腹に耐えることを思えば、食べるものがあり自分の居場所があることは幸せだ。
「それでも波風立てずこのままの状況を旦那様が望まれるのなら、それはそれでイイですよ、俺は」
「あきらめますか、ベビーフェイス」
 そう言われて、山吹は滑稽と言わんばかりに乾いた笑いを天に向けた。
「いいですね、千住院さん。それも立派な選択肢の一つですね」
「そうですか」
「でも、あきらめるのは今じゃないですね」
「あら、あきらめる気はなさそうですね」
「もちろん。そんな、『いつでもできる』『誰でもできる』ことは後回しですよ。方法なんて幾らでもありますから」
「面倒ではないですか?」
「あきらめた後のめんどくささよりは多分大丈夫でしょ」
「そうですね」
 生きる術も、凌ぐ術も、幸せになる術も一つではない。
 柊と葵は、追ってをすべて払ったようだ。


 綾はピクリとも動かず、少女の傍に伏したままだ。
 黙って天蓋の外に立ち尽くしていた桜と蛍に、近江が夜食を用意してくれた。
 その場を近江に任せ、二人は続き部屋に整えられたテーブルに並んで座った。
 中身の違う小さなおにぎりが三つずつとスープ。脇に紅茶の準備がしてあった。
 しばらく無言で食べた。
「ごめんなさい、蛍」
「何を謝ってるの、桜」
 突然の事にキョトンと小首を傾げて蛍が問う。
 桜は、見せたことのないしょげかえった顔で俯いている。
「貴女も、私がいて、嫌な思いをしてきたのかもしれないって思って・・・」
 それでもなお、何かを跳ね返そうとする拳の力が、彼女の芯に残っていることを、蛍は感じた。
「桜には、私がそう見えるの?」
 少しの間の後、蛍はそう訊き返した。
 桜は言い澱んだ。
 そんなこと、今まで思ったことはない。
 蛍と、そして主である綾と一緒にいる時に、疎外感を感じたことはおろか、自分の存在に疑問を持つことなど微塵もなかった。
 それは単に、二人が目を閉じていてくれたからなのだろうか。
 だが・・・。
「事実、私を疎んじている人がいることはわかったもの。お嬢様も、そして蛍も、そう思いながら黙って付き合ってくれてたのかなって」
「桜、私はそんなにお人好しではないわ。それにお嬢様は人見知りをされるから、疎ましいと思うほどの人を、いくら染井先生の娘だからって黙って側には置かないでしょうね」
「蛍は、優しいのね」
 あくまでもしょげ続ける桜に、蛍は微笑を浮かべた。
「違うわ、桜。葵さんはただ苦しかっただけ。本当はあんなこと思ってもないと思うわ」
 葵の父、粟根は心優しい男だ。
 他の者に任せるのは忍びないと言って、三家傘下に出向した。
 この度の事は追い詰められてのことだろう。
 葵も、すべて分かっていながら、ただやりきれなかっただけだろう。
 もう少し早く気付けば、こんなことにならなかったのだろうか。
 だが、見過ごしてしまった。それは『影』すべてが自問自答しなければならない問いだ。
「どうしてそう言えるの」
「だって、きっと葵さんの心の中はご両親の事で一杯だったはずよ。桜だけじゃない、他の人の事なんて、まったく考えていられなかったと思うわ」
「・・・」
「人って、心配し過ぎるとどうでもよい事を言ってしまうものよ。本当に言いたい事が言えない時って、桜にもあるでしょ」
「そうかしら」
「今度、頭にきてどうしようもなくなった時に考えてみて。葵さんも偶然その場にいて口論になった桜に八つ当たりしただけなのよ。貴女は必要なのよ、桜」
「・・・」
「私達は忘れられない過去がある。振り切れないしがらみがある。でも貴女は、そんなものを吹き飛ばしてくれる。それは貴女の生い立ちが理由じゃないわ。ただ、お嬢様を守りたいという気持ちだけでここにいる貴女の存在に、どれだけ救われてきたか」
 蛍は真摯に言葉を紡いだ。
「私はただ・・・」
 小さい頃から父に言われていた。
 やりたいことをしなさい。
 桜は綾の傍にいようと思った。その為に必要な事を身につけて役に立ちたかった。
「蛍は・・・自分の意思でここにいるのでは・・・ないのよね」
 桜はどう言えばいいか迷いながらも小さく問う。
 思えば、出会って十年以上になるが、そんなこと考えたこともなかった。
 蛍は優しい笑顔を浮かべ、明るい声でこう答えた。
「桜、自分がやりたいことやなりたいものが、はっきりと分かっている人ばかりではないのよ」
「・・・」
「でもね、やりたいことが分からないからって、そこで生きることをやめられる訳でもないでしょ」
「それは、そうでしょう」
 多少気圧されたように目を丸くしながらも、桜は即座に肯定した。
 蛍は微笑する。
 瞬時にそう言い切れることが、どれだけ有り難いか、おそらく言葉を尽くしても分かってはもらえまい。
 だからこそ、安心して傍にいられるのだ。
 そして、鷹沢士音も、親代わりであった千住院も、これからどうするか、その節目節目で聞いてくれた。
『お前は、どうしたい?』と。
 その度に、一つの記憶が道を示す。
 頼まれ事をこなす生き方は不幸ではない。
「少なくとも私は今、自分で選んでここにいるわ」
 それで良い。
 幸せになる方法はいくらでもある。
 だが・・・。
 自分から何かをしたいと思うことは見当たらなかった。どんなに探しても、自分の中には何もなかった。
 心の中の空洞が大きすぎて、生きていることすら実感がない時がある。
 誰もいない孤独も、大勢の中で感じる孤独も、どちらも骨の中にまで沁み込んでいる。
 『生きている』のではない、『息をしているだけだ』と、ただひたすら感覚のどこかで呟くだけだった。
 それでもなお、ここにいることを選んでいるのは自分だ。
「桜は、私のヒーローなのよ」
「何、それ?」
 不意にそう言われて、桜は眉をひそめた。
 ヒーロー?
 蛍がクスクスと笑う。
「初めて会った時のこと覚えてる?」
 そう問われ、パッと破顔した桜は、ガッツポーズするように拳を握って見せた。
「覚えてるわよ。このお屋敷で、お嬢様から紹介された時でしょ」
 同い年の綺麗な女の子がいると聞かされて、どんな子だろうと興味津々で会ったら、本当に綺麗で驚いたのを今でも覚えている。
「衝撃だったもの。忘れてなんかないわよ」
 だが、蛍は少し意地悪な微笑を浮かべて小さく首を横に振った。
「違うわ」
「え・・・」
「それよりも前よ」
 鷹沢に引き取られてすぐ。
 鷹千穂学園の制服合わせの為、学園に行った際、同行していた事務員が離れた時だった。
 ざわざわと生徒が動く気配がした。どうやら掃除時間になったようだ。
 上級生らしい男子生徒が後ろからぶつかってきた。
 ぶつかられて茫然としている蛍に、一方的に罵詈雑言をぶつけられた。
 何を言われているのか理解できず、灰色の視界をぼんやりと見つめていると、突然天然色を帯びた女の子が目前に現れた。
「またこんな所で弱い者いじめをしてるのね。掃除の時間でしょ、戻りなさいよ」
 一回り大きな男の子の耳を乱暴に引っ張って、はっきりと大きな声で説教をする。
「たかが掃除だろう」
 言い逃れようとする言葉に畳み掛けるようにして、真っ向から反論する。
「たかが掃除すら逃げ出すヤツが、大きな口たたくんじゃないわよ」
 それが痛快で、気持ち良かったのを覚えている。
「桜は私にとってお守りと同じよ」
「何よ、それ」
「どんな時だって『生きている』ことを思い知らせてくれる。背中をバンッと叩いてくれて、しっかりしろと応援してくれる。私を目覚めさせてくれる、スイッチみたいなものなのよ、桜。いてくれないと困るわ」
 可愛いスティックでリンゴを一切れ摘まんだ蛍が、笑顔とともに桜に差し出す。
 桜は少し照れくさそうに目前のリンゴを見つめた。
「二人とも、足りないようなら何か持って来るわよ」
 様子を見に来た吉野がつい大きな声で問うのに、二人揃って人差し指で『静かに』の合図を送り、吉野が口を押さえ、三人で顔を見合わせると、絶妙のタイミングで肩をすくめて笑った。

シューティング・ハート ~彼は誰時(カワタレトキ) XⅢ  選択肢

シューティング・ハート ~彼は誰時(カワタレトキ) XⅢ  選択肢

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-04-03

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